
現在の会社から中国の会社に転職したい方は、働き方の形態や、中国への転職に強いエージェントなどについてきちんと把握しておきましょう。
この記事でくわしく解説しますので、ぜひ参考にご覧ください。
駐在員と現地採用の違い
日本以外の海外の国で働く場合は、駐在員として働くか現地採用 されて働くかのどちらかになりますが、どちらの形態で働くかによって待遇や仕事内容も変わってくるので注意しましょう。
駐在員として働く場合
日本の企業から一定の期間、海外に派遣されて働く場合は、駐在員として働くことになります。
給料などの待遇も日本をベースに決定されることが多く、会社によっては手当がつくこともあるため、現地採用で働く場合よりも魅力的な労働条件で働ける可能性が高くなります。
仕事内容としては、マネジメントの役割を期待されて派遣されることが基本的には多いようです。
ただ、求人案件を見ると会社によって求められる内容も様々なので、面接でしっかりと確認するようにしましょう。
現在採用で働く場合
現地採用は、現地の企業と直接雇用契約を結んで働くスタイルになります。
ちなみに給料などの待遇はその国の水準をベースにして決まるため、駐在員として働くよりも不利になる可能性があります。
しかし一方で、経験が浅くても採用される可能性があったり、外国語を使わない日本人だからこそ出来る仕事を任せてもらえたりなど、メリットもあります。
中国の求人を扱っている求人サイトや転職エージェント
中国の会社に転職する際も、日本で転職する場合と同じように、まずは求人サイトや転職エージェントを利用して転職活動を進めていきます。
カモメ中国転職
カモメ中国転職 は、リクルートの中国法人が運営している中国に転職したい人のための求人サイトになり、アジア勤務の求人案件を扱っている日本語の求人サイトの中では最大級の情報量となっています。
ちなみに利用されている方はある程度キャリアのある30歳前後の方が多くなっているようで、40代以上のシニア向け求人の特集も用意されています。
NNA jobwire
NNA jobware は中国の求人だけではなく、台湾や韓国などアジア各地の求人を掲載している求人サイトで、希望する職種や勤務国をもとに求人を検索することができます。
転職相談や応募書類の添削を行なってくれる社員の方全員が海外就職経験者ということも特徴で、求人案件だけではなく海外で働く際に必要となるビザの条件など、お役立ち情報の記事も閲覧することができます。
サイトがシンプルに整理されていて見やすく、iphoneアプリ版も提供されています。
JAC Recruitment
JACリクルートメント は、外資系企業や海外への転職に特に強みがあると言われている転職エージェントで、転職者向けのサービスだけではなく、海外に進出したいと考えている企業を支援するサービスも提供しています。
ちなみに世界11ヵ国・24拠点(2021年4月現在)、今回の中国にも拠点を構えています。
また、人によっては担当コンサルタントの方が1人ではなく3人付くこともあるようです。
サイトでは海外案件の担当をしてくれるコンサルタントの方も一部紹介されています。
パソナ中国
パソナキャリア では中国の求人紹介に特化したサービスをパソナ中国として提供しています。
勤務地や職種はもちろんですが、未経験可や中国語のレベルなど、様々な条件で求人を探すことができたり、求人情報が見やすい事が特徴です。
ちなみにグループ会社を含めると、中国だけで5つの拠点を構えています。
中国の日系求人情報や中国各地域別の求人傾向など、WEBサイトのコンテンツも充実していますし、実際に担当してくれるキャリアアドバイザーの方も紹介されています。
リクルートRGF
リクルートエージェント もRGFとして中国の求人紹介を行なっています。
日本ではリクルートエージェントとして転職サービスを提供していますが、知名度だけでなく転職の支援実績もNO.1と言われているので、チェックしておいたほうがいい転職エージェントといえます。
先ほどのパソナと同じく、様々な切り口で求人を検索することが可能となっており、現地の物価と平均月収や家探しの方法など様々なコンテンツが公開されています。
ALA!中国
ALA!中国 も、中国への転職を考えている人の間で有名なサイトの一つになります。
収入の金額から求人を探すことができたり、求人特集のテーマが他のサイトと比較して豊富にある事が特徴で、「日本面接中国勤務の求人」「正社員前提の派遣の求人」など様々な特集が用意されています。
転職エージェントを利用するメリット・デメリット
転職エージェントは履歴書や職務経歴書の添削をはじめ、企業との間に入って様々な調整を行なってくれる存在になります。
特に日本ではない中国での転職となると分からないことも多くなるかと思いますので、できるだけエージェントを利用して就職活動を行なうほうが助かる点も多いでしょう。
ただし、転職エージェントは無料で転職支援を行なってくれますが、転職希望者が企業からの内定を獲得してはじめて、エージェントに報酬が入る仕組みになっているため、転職希望者の中でもより転職意欲が高い人から優先的に対応していくと言われています。
複数のエージェントに登録してさまざまな情報を得るようにし、転職希望時期なども早めに設定したほうが、優先的に対応してもらいやすくなるという意見もあるので、登録する際は注意するようにしましょう。
中国で働く際には就業証と就労ビザが必要
中国で働く場合、就業証と就労ビザの2つが必要になりますが、これらの取得に苦労する人が多いようです。
事前に知っておいたほうがよいポイントは、
- 就業証と就労ビザを取得するために証明書などさまざまな書類を準備する必要がある。
- 申請をするためには企業の労働契約書が必要になる。
- 長い場合は就業証の取得に3ヶ月時間がかかることもある。
- 就労ビザの取得は年々厳しくなっているという情報もある(中国の技術水準が上がってきていて、他国の人材の手が必要なくなってきたことがひとつの理由なのでは?という考えもある)。
- 就労ビザは、職務経験や年収などの項目ごとに点数化され、A~Cまでの3つのランクに分けられる。Cランクの場合はビザを取得できない可能性もあると言われている。
このように、知っておくべきポイントがたくさんあります。
本格的に中国への転職を検討している場合はなるべく早めに情報収集を行なうようにしましょう。
ちなみに実際に取得された方の体験談が参考になるかと思いますので、こちらもチェックしてみてください。
▶ 上海(中国)で働くための大きな問題、就業証と就労ビザ。その取得のコツ
まとめ
中国の会社へ転職するためには、日本で転職活動を行なうよりもさらに多くの準備が必要になります。
転職エージェントのコンサルタントの方に相談しながら、できるだけ不安な点がなくなるように転職活動を進めていくことが大切です。
実際に中国の会社への転職に成功した人の声も参考にしてみましょう。
加えて、なによりも一番大切なことは、そもそもなぜ中国で働きたいのかという理由や目的です。
例えば中国語を使った仕事がしたいのであれば、日本の企業でも語学力を活かして仕事をすることは可能ですし、理由や目的によっては必ずしも中国に行く必要がない場合もあります。
自分の目的が本当に中国に行かなければ達成できないものなのかどうか、実際に転職活動を進めていく前にしっかりと整理してみるようにしましょう。
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