求人情報を集めようとしたときに、種類が多すぎてわからないと思います。今回は、医療系求人サイト・一般的な求人サイト・転職エージェント・女性のための転職サイト・ハローワークの5つの特徴と求人数をまとめました。
また面接の時どう答えればいいのか、また似たほかの職業も紹介します。
転職エージェントを複数利用する際の正しい選び方とは?
転職エージェントを複数利用する際も、同じ領域で業務を展開するエージェントに登録しても意味がありません。
例えば、営業職で転職を検討している場合、まず登録すべきは大手で求人数を多数抱える『マイナビエージェント』や『doda』『type転職エージェント』のいずれか一つをまず選択。
「マイナビエージェント」や「doda」の両方に登録しても構わないのですが、どちらも総合的な職種を扱うエージェントですので、高確率で紹介される求人に被りが出てしまいます。
では、2社目のエージェントはどこにするかというと、『営業職の転職に強みを持つエージェント』です。
- 2社目以降の選び方を確認する
-
とはいえ、営業職はどこの会社にもある最もポピュラーな職種ですので、比較検討すべき軸としては・・・
『行きたい業界に特化しているエージェント』
『自分の年代に近い求職者が集まっている』
の2軸になります。
この場合は、行きたい業界で選ぶなら・・・
を、私たちは提案します。
そして3社目の、自分の年代に近い求職者が集まっているエージェントですが、エージェントが抱える求職者も年代にはばらつきがあり、どの年代層が得意といった色があるので、最後に年代別に強いエージェントにも登録しておくと盤石です。
たとえば、
- 20代後半までの第二新卒であれば『ハタラクティブ』
- 29歳までの狭間の世代なら『U29JOB(ユニークジョブ)』
- 30代前半から後半の範囲であれば『パソナキャリア』
- 40代後半までであれば『ビズリーチ』
- 50代なら『JACリクルートメント』
が良いかと思います。整理するとこんな感じですね。
評判の良い各業界別・年代別のエージェントは「こちら」にまとめてありますので、ぜひ参考にして頂けますと幸いです。
医療事務求人数比較と求人サイトの特徴
医療事務には医療に特化したサイトもあり、一般のサイトやエージェントなど何で求人を探したらいいのか比較してみました。
医療事務系サイト
医療系に特化したサイトは専門分野で細かく分かれており、求人数が他のサイトよりも多いことが特徴です。サポートしてくれるキャリアアドバイザーも医療への理解がよくあり、不安などを的確にアドバイスしてくれます。
求人数(2018/07/31現在):1万1,584件
- 日本医療事務協会と連携して運営しているので、よく聞く大学病院と契約していて信頼性が高い
- 職前に病院の見学に行くことができる
- 専門学校とも連携しているので、資格の取得がしやすい
- 職種の詳細検索が細かく、医療事務でもピンポイントの商務内容が探せる
求人数(2018/07/31現在):6,030件
- 厚生労働省委託事業である職業紹介優良事業者認定制度において、職業紹介優良事業者の認定を取得しているので信頼性が高い
- 操作が簡単で、8つの項目(業種・勤務地・雇用形態・希望給与・転勤の有無・年間休日・福利厚生・設備)と15の詳細検索で自分にぴったりの仕事が探せる
- 自己分析や採用担当からのスカウト制度・メールなどでの優良求人を知らせる・ヘルスケアサポート・同じ医療系で働いている人やこれから働く人たち同士の無料交流ブログサイトの運営などのサービス
医療事務サイト3:ソラスト
求人数(2018/07/31現在):1,325件
- 50年の歴史をもつ老舗人材紹介会社
- 医療事務に役立つ講座や資格取得を目指すセミナ―・ハローワークや県ごとに病医院・クリニックの終業相談会を開催
- 介護サービス・保育サービス制度
医療事務サイト4:ニチイ
求人数(2018/07/31現在):1,615件
- 各仕事について詳しい業務説明やスタッフのインタビューが掲載されており、生の声を聞ける
- 就業相談を予約制で受け付けている
- 医療求人のほかに、医療関連・介護・教育・語学・保育・生活支援・自治体・法人のサービスの充実
一般のサイト
求人数(2018/07/31現在):1万48件
- 電話サポート『ナコウド』やスカウトサービスの充実
- 転職ノウハウや口コミ・職業辞典や資格辞典などが充実しており転職活動における不安を解消できる
求人数(2018/07/31現在):660件
- せきらら求人というものがあり、覚悟しておいてほしいところ、約束することを伝える求人コーナー
- 初心者でもどの順番で進めればいいか、そのときどんなものを読んだらいいかが分かるコンテンツ・履歴書・職務経歴書の書き方ノウハウを具体例付の掲載
求人数(2018/07/31現在):49件
- リクルートが運営している地域密着型の求人サイトで、事務に特化しているわけではないので求人数は少ないですが、高収入の求人が多いのが特徴
- 3種類のスカウトサービスがあり、自社運営のエージェントサイトからもオファーが来る
- 転職ノウハウは転職を始めるところから内定後、退職までのノウハウがまとめられている
エージェント
求人数(2018/07/31現在):100件
- 転職をサポートしてくれるエージェントはどんな人がいいか細かく希望することができる
- 履歴書・職務経歴書の登録でエージェントからのスカウトが受け取れる
- 転職ノウハウでは、就職活動だけではなく、会社が倒産したらどうするか前の会社への出戻りはありなのかなど迷っているときに読みたい記事が揃っている
求人数(2018/07/31現在):57件
- 業界に特化したエージェントがキャリアアドバイザーと採用プロジェクト担当の二人でサポートしてくれる。
- スカウトサービスでは、書類選考なしの面接確約オファーや非公開求人のオファーも企業から直接届き、スカウトサービスの上手な使い方も公開されている
- 転職成功ガイドでは、7つのカテゴリー(転職活動の準備・履歴書、職務経歴書、応募・面接・内定、退社、入社・ランキング、データ、調査・コラム、事例、インタビュー・診断)デサポート、また転職イベント・フェアの開催
求人数(2018/07/31現在):21 件(そのほか非公開求人在り)
- 転職に迷っていてもエージェントと相談でき、エージェントとの面談時間の希望日を自分に合わせられる
- 失敗例から転職活動を上手に進められるコツの紹介
- 自分でわからない技術や経験を客観的に分析してくれる
女性向け
求人数(2018/07/31現在):426件
- リクルートが運営している女性にための転職サイトで、職業別の口コミもあり転職や日々の働き方について分かる
- 母親になった時のコンテンツや、家計シュミレーション・育児応援企画など女性が生き生き働くためのコンテンツが充実
求人数(2018/07/31現在):51件
- マイナビが運営している女性のための求人サイトで、女性が働きやすい・女性が管理するなど活躍している職場をピックアップ
- スカウトサービスは4種類あり、またスカウト限定の求人もある
求人数(2018/07/31現在):92件
- type が運営している女性のための求人サイト
- ワーク&ライフマガジンを無料でWeb発行など、求人以外にも読みたくなるようなライフスタイルの記事などの掲載
- 自分の情報登録で自分に関心のある企業がチェックできるスカウト・マッチングサポートの充実
求人の数はサイトとエージェントでも違ってきます。サイト内容を見てきた傾向として、エージェントサイトは給料が高い傾向にありました。
女性向けのサイトは育児や産休もはっきりしていて働きやすい職場を探せます。男性の方は全体数が少ないので、医療系の求人サイトかエージェントをお勧めします。
自分に一番合う医療事務求人の探すための知識

上記に書いた求人サイト・転職エージェントでもどう使っていいかわからないと思います。転職サイトはどう活用するのがいいのか、状況もふまえてまとめました。
知識1:転職サイトを活用するメリット
- 未経験求人が多く、キャリアや特殊能力を求められないものが多く、異業種に転職しやすい
- 自分のペースで会社を探すことができるので、自分のしたい仕事をじっくり調べられる
- 画像や動画から会社の雰囲気を見ることができたり、仕事内容がリアルに想像することができたりする
- 自分で企業とやり取りをするので、マナーなどアピールすることができる
- 雇用形態が選びやすい
知識2:転職サイトを活用するデメリット
- 誰にも相談せずに転職先を決めるため、転職に失敗する可能性が比較的高い
- 基本的に情報をWebからしか得られないため、情報不足になる可能性がある
知識3:エージェントを活用するメリット
- キャリアや実務経験を求められる求人が多いので、キャリアアップを目指す人に有利
- 日程調整や求人情報などエージェントがしてくれるので、自分の負担が少ない
- プロがサポートしてくれるので、不安が少ない
- 年収の高い求人が多い
- 何をしたいのか決まってなくても相談していくことができる
知識4:転職エージェントを活用するデメリット
- 口がうまいエージェントに乗せられて自分に合わない職場を勧められる可能性がある
- 相談が多く、転職先を選ぶのに時間がかかってしまう
知識5:使い分け方
転職サイトは自分がしっかり動かなければ何も始まりません。またサイトによって相談できる人がいないのも難点です。ですが、新しいことがしたい、バイトや派遣で働きたいという人におすすめです。
エージェントは、細かく自分で仕事を探すことができません。またエージェントと合うということは心強いですが、まったく価値観が合わないとストレスになります。本気で早い就職、キャリアアップを目指すひとにおすすめです。
転職サイト
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転職エージェント
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- キャリアや経験があまりない
- 雇用形態や職業を選びたい
- じっくり自分で決めて自分の力で転職したい
- 面接前にその会社のことを知りたい
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- 実務経験がしっかりあってキャリアアップを目指したい
- 一人で転職活動するのは不安なので全面的にバックアップされたい
- 時間があまりとれない
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【関連記事】初心者必見|転職エージェントとの面談の流れとその対策
医療事務の転職ならハローワークも利用価値が高い
よく聞くハローワークですが、転職を決めた方の何人くらいが言ったことがあるのでしょうか。ここでは、ハローワークのメリット、デメリットから活用方法をまとめました
ハローワークのメリットデメリットから見る活用法
ハローワーク(公共職業安定所)とは、国が運営している無料で職業紹介や就職支援サービスを行う機関です。
ハローワークでは、求人情報を知ることができるだけではありません。職業訓練に関する相談や仕事選びのための自己分析・履歴書の書き方・面接の受け方などアドバイスや紹介状を書いてもらうことができます。
ハローワークのメリット
- 地域に密着した企業の紹介なので、家から通うことができる
- 登録書をつくればいつでも施設を利用できる
- 職員が一緒に就職先のことを考えてくれ、また面接や履歴書の書き方も教えてくれます
- 求人サイトより相談に応じてくれて、エージェントより選択の自由がある
- 掲載費が無料なのでそこにしかない中小企業の求人がある
- 求人数が圧倒的に多い
ハローワークのデメリット
- 求人が地元の中小企業が中心
- 掲載期間が長いものはブラック企業の疑いがある
- 掲載費が無料なので転職サイトに載っている企業より人材確保に力を入れてない場合が多い
- ハローワークまで行かなければならない
- 企業からの合否の連絡が来ないことが多い
- 職員により対応が大きく異なる
どういう風に活用すればいいのか
- 求人サイトと併用して使う
- ハローワークで見つけた求人は、必ず離職率など細かい数字をしらべる
- 地元の中小企業を狙いたいときにメインで活用する
- 資格や職業訓練を受けたいときに相談する
社員の方は基本的に会社の雰囲気や細かい数字は調べてくれないので、自分でしっかり調べなくてはいけません。サイトとハローワークのメリットとデメリットをしっかり理解して活用しましょう。
転職理由を聞かれたときの適切な回答

何故どの企業も転職理由を聞くのでしょうか。理由は簡単で、どうしてこの職場に興味を持ったのか、また転職やその先をどう思っているかを知りたいからです。
とはいえ、いきなり転職理由を聞かれても困ってしまいます。嘘は厳禁ですが、なんでも正直になればいいわけでもありません。
まず紙に前職を辞める理由・医療事務を選んだ理由・それによって将来どうしたいかをできるだけ細かく素直に書き出します。そこから肉付けして文章にしていきましょう。
退職理由は自分で決めることができる!
退職理由は人によってさまざまです。ですが、誰もが一緒なのは退職理由は自分で決めることができるという点です。たとえ人間関係がいやでも低賃金が嫌でも、理由は自分で選ぶことができます。また選ぶポイントは2つあります。
また医療事務という誰でも一回は接したことのある職業なので、実体験を交えた就職理由にしましょう。会社の理念などを理由にしてもあまり親近感を持たれないこともあります。
他人が納得して同情してしまうほどのブラックな雇用条件
12時間労働や、休みが全くない(週一や7日以上の連勤など)、朝が早すぎたり(5時前出勤)、夜が遅すぎたり(終電ギリギリや帰れない)、「思わずそれはすごいね。」と言われるような雇用条件ならそのまま言うことに問題はありません。そこからこの病院に決めたことにつなげましょう。
例「このまま同じ条件で働いていくのが難しいと考え始めた時こちらのお世話になりました。その時に生き生きと働いている受付の事務員さんを見て自分もああいう風に働きたいと思い転職を決意しました。」など…
前の会社と比べてこっちがよい理由につなげられるもの
・人間関係・給料・仕事辛い場合
マイナス面の理由には触れず、異業種から医療事務なら新しいことに経験を活かし挑戦したいと伝えましょう。
例:「(自分が働いていた期間)働いてみて、今の経験をほかで活かしてみたい、挑戦してみたいと思いました。自分の経験を活かして今度は自分が患者様を安心させたいと思い転職を決意しました。」など
・同職からの転職ならば、前とどう違うのか、これからどうキャリアを積んでいきたいのかを交えて話すことが大切です。将来的に取りたいと思っている資格の話など決め手をつくり話しましょう。
例:「前は大学病院という大きな職場で受付を専門でしておりました。次はレセプトや全体的に働くことのできるスキルが欲しいと思い求人を確認していたところ当院を見つけ、素早い会計業務を見て自分もここでスキルアップしたいと思い転職を決意しました。」など
将来どうしたいのかを具体的に決めておく
退職理由には、前の会社を退社するきっかけや理由だけではなく、過去(今までの会社)・現在(ここに就職したい旨)・未来(どう働きたいか)をしっかり固めておきましょう。医療事務の将来的に分かりやすい目標としていえることは資格の取得です。
どんな資格を何年後くらいに取得してキャリアアップをしたいのか、を考えておくと分かりやすいうえに向上心のある人と印象が与えられます。もちろん入社してからもちゃんと資格やスキルアップを意識して働かなくてはいけません。
医療事務に似ているけどちがう3つの仕事
医療事務に似ていますが、勤務先も内容も違う3つの仕事を紹介します。
介護施設の事務
勤務先
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・介護施設・訪問介護サービス・介護サービス事業所
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仕事内容
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・国や自治体に9割の介護保険料を請求するためのレセプトを作成する業務
・接客をする機会はあまりない代わり、介護サービスをしながら事務も行う場合もある
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向いている人
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・介護をするのが苦ではない人
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資格
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・ケアクラーク
・介護保険事務士
・介護事務実務士(R)
・介護事務管理士
※絶対ではない
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調剤薬局
勤務先
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・薬局
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仕事内容
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・処方箋を受取り、薬剤師に伝える、
・処方箋の内容をコンピュータに入力・管理
・いつ・どういった内容の薬を誰に処方したかというデータの管理
・会計業務、レセプト業務
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向いている人
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・薬学に興味のある人
・几帳面で、丁寧な仕事ができる人
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資格
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・調剤事務管理士
・調剤事務実務士
・調剤報酬請求事務技能認定
この中のどれか1つを取得すると「調剤薬局事務資格所持」となります。未経験でも求人はありますが、その場合は資格がないと厳しくなってきます。
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レセプトソフトインストラクター
勤務先
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・レセプトソフト会社、出張先の病院
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仕事内容
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・各病院・診療所に赴き、レセコン・電子カルテの操作指導・説明
・各病院でレセコン・電子カルテのトラブル対応
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向いている人
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・他人に説明するのが得意な人
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資格
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・基本的に医療事務経験のある方
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【関連記事】
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医療事務への転職で失敗しないために押さえるべきポイントと似た職業
まとめ
たくさんの求人の中からこの記事を参考に一番自分に合ったものを見つけてください。また医療事務のスキルは色々なものに応用できます。どうなりたいか一緒に考え就職しましょう。