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金融から異業種へ転職するときの大切なポイントと転職成功例まとめ

業界別の転職活動
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さまざまな理由から、金融業界から異業種へ転職したいと考えている方は少なくありません。

この記事では、異業種への転職希望者が増加している背景や、実際に転職をしたケースなどについてくわしく解説します。

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この記事に記載の情報は2021年04月09日時点のものです

現在の金融業界の転職事情

金融業界からの転職希望者が増加している

金融業界からの転職を考えている人の数は、最近増加傾向にあるようです。

「秋以降のメガバンク出身者の人材登録(転職希望)はいつもよりもハイペースで増加しています」

エンエージェントや海外人材に特化したエンワールド・ジャパンを展開する、エン・ジャパンの担当者はいう。中でも目立つのはリテール(個人部門)や窓口業務の担当者という。

2017年秋、みずほフィナンシャルグループ(FG)が10年で1万9000人分の業務量削減を発表したのをはじめ、三菱東京UFJ銀行、三井住友FGと3メガ合算で、数年かけて約3万2000人分の「業務量削減」方針が報じられた。

メガバンク側は決して人員削減という文言は使わないが、リストラの文字が頭を駆け巡った社員は少なくないはずだ。

実際リクルートの調査では、銀行・信託銀行・政府系金融機関出身による転職サービスへの登録者数は、2008年度下期を1とすると2017年度上期では5.8と約6倍に達している。

(引用元: メガバンク若手の転職希望者急増、現実は嫁・親ブロックで内定辞退も

こういった状況の変化は、マイナス金利の長期化や、AI・フィッテックによる環境変化が大きな理由といわれており、自分の将来に対して危機感を感じている人が多くなっていると予想できます。

またこのような外部要因に加えて、年収アップや仕事に対するやりがい以上に、プライベートの時間を充実させる生活を望む人が増えていることも、転職希望者の増加に関係していると言われています。

転職先の幅も広がっている

転職希望者の数だけではなく、実際に転職する人の転職先の幅も広がっていると言われています。

 リクルートでは 2015年度上期で金融業界出身者の転職先は4割以上が金融業界だった。しかし、2017年度上期では金融業界へのスライドは 26%にとどまり、転職先はコンサルティング、建設・不動産、人材・教育など多様化している。

「どの業界も空前の人手不足。メガバンク出身者は財務諸表が読めてきっちりした教育を受けていると見られており、採用ニーズは高い」

(引用元: メガバンク若手の転職希望者急増、現実は嫁・親ブロックで内定辞退も

どの業界も人出が足りていないことが影響して、金融業界での経験を他の業界で活かしやすい状況にあるようです。

実際に転職する人が増えているわけではない

ただし、実際に転職する人が大量に増えているわけではないようで、選考の途中で辞退する人や、実際に転職活動を始めてみてもうまくいかないケースがあるようです。

 「新卒で人気の高い業界に就職すると、周囲からすごいねと言われた価値観から抜け出せない人も少なくない。すると『大手の求人を紹介してほしい』というような他人の目を気にした転職活動になり、つまずいてしまう。一方、将来こうなりたいから逆算して自分軸で転職する人は、転職後にやりたいことを実現して活躍するケースが多い」 

(引用元: メガバンク若手の転職希望者急増、現実は嫁・親ブロックで内定辞退も

 

金融業界から異業種に転職した人の例

先ほども説明したように、銀行出身者を求めさまざまな業界が増えてきているようで、以下の3つのようなスキルがあれば、他の業界の仕事へ転職する際に有利になることもあるようです。

現在銀行でお仕事をされている方は参考にしてみましょう。

 多様な業界が銀材人材に期待を寄せるのは、主に次のポイントになる。

・数字の管理・分析に強く、緻密な作業ができる

・融資営業なら経営者層と、リテール営業なら富裕層との折衝力を身に付けている

・財務諸表を読み解くことができる

(引用元: 30歳目前の銀行員」が転職を決めた真の理由 マイナス金利やAIのせいだけではない

ただこういったスキルがない場合でも、金融業界から別の仕事へ転職することは可能です。

金融業界から他の業種の仕事へ転職された人は、どのような考えで転職するに至ったのか、それぞれのケース別に紹介していきたいと思います。

金融からメーカーへ

30歳を前に銀行から大手メーカーへ転職された人の場合(年収200万円ダウン)

銀行時代の経験

店舗での住宅ローンの営業を経験した後、法人営業部門に異動して融資、資産運用、不動産仲介など様々な金融商品の提案を行なってきた。

銀行での経験が活かせている点

銀行時代の経験から、数字がわかるという点が仕事を行う際の強みになっており、顧客に対して収益の分析や提案を行う際に特に役に立っている。

転職するうえでのポイント

将来起業したいと考えていて、事業会社での経験を積んでおきたいと考えたことや、その企業が扱っている商品が好きだったことが決め手になった。また自分の時間を多く持てるかどうかも、転職するうえでの大事なポイントのひとつになった。

(参考: 30歳目前の銀行員」が転職を決めた真の理由 マイナス金利やAIのせいだけではない

違う業界へ転職する場合でも、しっかりと将来の展望を見据えて転職活動を行なっていたことが、成功につながった一番の要因といえそうです。

年収が大きくダウンしてしまうのは多くの人にとって避けたいことだと思いますが、短期的な視点ではなく長期的な視点で将来を考え判断していくことも大切になるといえます。

金融からITへ

26歳で保険代理店の営業職から未経験のSEの仕事へ転職した人の場合(年収50万円アップ)

保険代理店時代の経験

電話営業を行っていた。

転職を考えるようになった経緯

電話営業の仕事は身につくスキルが限定されていて、将来のことを考えた際に不安になったことが転職を考えるようになったきっかけ。より成長できる環境で仕事を通してスキルを身につけていくことが転職する一番の目的で、プラスして「技術の習得」や「手に職を身につけたい」という希望を踏まえ、未経験でもスキルが身につくエンジニアを目指すことになった。

転職を成功させるために行ったこと

・なぜIT業界なのか、どうしてSEという職種を志望するのかという理由をしっかりと説明できるように整理した。

・自分で書籍を購入して技術の勉強をした。

(参考: 金融業界からIT(未経験SE)への転職

20代の場合は、将来のことを考えて、より成長できる環境で仕事をしたいという人も少なくないと思いますが、具体的に自分のどういう部分を伸ばしていきたいのか、そしてなぜその部分を伸ばしていきたいのかという理由などについて、しっかりと深掘りをしておくことが大切といえます。

また今回のように、未経験の職種にチャレンジしたいが直接的に前職での経験を活かせるポイントがない場合は、空いている時間を使って自分で勉強を行なうことも大切といえます。

転職エージェントを利用するのも有効

ここまで金融業界の転職に関する現状や、別の業界へ転職した人の例を紹介してきましたが、中には「なんだか転職って大変そうで、自分一人で進められるか不安…。」と思った人もいるかもしれません。

そのような場合は、転職エージェントを利用して、サポートを受けながら転職活動を進めていくのもひとつの方法です。

エージェントを利用すれば、履歴書などの応募書類の添削をはじめ、面接日程の調整や給料の交渉なども請け負ってもらえます。

エージェント経由ではない応募者がいて、その人が自分と同じくらいのレベルだった場合には不利になるというデメリットもありますが、自分のこれまでの経験に自信がない場合や、大きくキャリアチェンジすることを考えている場合には、心強い存在になると思います。

ちなみに上の3つの例の中で紹介した、未経験からエンジニアの仕事へ転職された方も、エージェントのサポートを受けて、転職に成功されたようです。

また利用する場合は、1つのエージェントだけではなく複数のエージェントに登録するほうが有利になるという意見もありますので、忘れずに覚えておきましょう。

【関連記事】
転職エージェントは未経験こそ活用すべき|活用の流れと注意点まとめ
 

まとめ

周りのムードに流されて転職活動を始めてみたり、他人の目を気にして転職先を選んだりしても、転職はうまくいかないでしょう。

仮に転職することができても、自分自身がどうありたいかという希望や転職することによって解決したい不満を明確にし、目的を達成するための転職にしなければ、自分が心から満足できる転職にならない可能性が高くなります。

将来に対して不安を感じるなら、具体的に自分がどういう仕事をすればその不安はなくなるのかしっかりと整理する必要があり、そのためには自分の経験の整理や将来のことまで、さまざまなポイントを検討する必要があります。

金融業界の構造は今後特に大きく変化していく可能性が高いと言われていますが、そんなときだからこそ、自分の軸をしっかりと持ったうえで将来のことを考えることがより大切になるといえます。

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