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保育士の給与や年収はいくら?どうしたら給与を上げられる?

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保育士の給与や年収はいくらぐらいでしょうか?保育士は保育所などで子どもの保育を行うことが仕事です。

 

保育士の給与は年代や地域、役職、公立・私立で異なります。ここではそれらによる給与の違いや、給与が上がらない理由について紹介します。

 

よく比較される、看護師や介護士の給与についても述べていきます。また、給与を上げるために必要なことやおすすめの転職サイトについても紹介します。

 

ライター:ナースもちこ


アラサー看護師。『保健師資格あり』大学病院の小児科に5年勤務後、ワークライフバランス実現のため保育園へ転職。プリセプターやリーダーの経験あり。
子どもが好き。自身の経験が誰かの役に立つことを願いながらライター活動を行っている。
ブログURL:https://ameblo.jp/nursearth/

 

 

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この記事に記載の情報は2021年04月27日時点のものです

保育士の給料はいくら?平均年収や年代・地域別で比較

保育士の給与や、年代や地域別の平均年収を紹介します。

 

保育士の平均年収

令和2年の賃金構造基本統計調査によると全国の保育士の所定内給与の相場は、237~254万円といわれています。

この結果をみて国家資格が必要な職業にも関わらず年収が低いと感じた方もいるのではないでしょうか。この平均年収は、あくまでも全国の保育士の平均をだしたものです。自分の年代や地域、役職と比較できるように、それぞれの平均年収についても紹介します。

 

年代別に見た保育士の平均年収

年代別では保育士の給与にどれくらい差があるのでしょうか。

参照「平成30年賃金構造基本統計調査/厚生労働省

※派数は切り捨て ※平均年収は「平均年収×12+平均ボーナス」として計算

 

20代の場合

平均月収:21万円 平均ボーナス:59万円 平均年収:311万円

 

30代の場合

平均月収:23万円 平均ボーナス:73万円 平均年収:349万円

 

40代の場合

平均月収:25万円 平均ボーナス:81万円 平均年収:381万円 年代が上がると年収も上がりますが、月収で比べるとあまり差がないことがわかります。

 

地域別で見た保育士の平均年収

地域別に見た保育士の平均年収はどのくらい差があるのでしょうか。都道府県別の保育士平均年収ランキングを作成しました。

参考:平成30年賃金構造基本統計調査/厚生労働省

※派数は切り捨て ※平均年収は「平均年収×12+平均ボーナス」として計算

 

1位 東京都 431万円
2位 京都府    409万円
3位 千葉県    397万円
4位 神奈川県 386万円
5位 岡山県 384万円
6位 広島県 378万円
7位 福岡県 376万円
8位 青森県 366万円
9位 愛知県 364万円
10位 石川県 364万円
11位 岐阜県 363万円
12位 群馬県 359万円
13位 兵庫県 357万円
14位 長崎県 357万円
15位 栃木県 354万円
16位 埼玉県 352万円
17位 大阪府 347万円
18位 滋賀県 346万円
19位 宮崎県 346万円
20位 山梨県 344万円
21位 熊本県 343万円
22位 北海道 343万円
23位 山口県 342万円
24位 奈良県 340万円
25位 福島県 339万円
26位 岩手県 339万円
27位 香川県 338万円
28位 愛媛県 337万円
29位 大分県 335万円
30位 新潟県 333万円
31位 佐賀県 333万円
32位 鹿児島県 333万円
33位 三重県 332万円
34位 高知県 331万円
35位 和歌山県 330万円
36位 長野県 329万円
37位 静岡県 328万円
38位 秋田県 328万円
39位 島根県 328万円
40位 徳島県 322万円
41位 福井県 321万円
42位 鳥取県 318万円
43位 沖縄県 316万円
44位 茨城県 315万円
45位 宮城県 315万円
46位 山形県 312万円
47位 富山県 307万円

 

1位と最下位では年収にすると124万円の差があることがわかります。

 

昇格や役職で給料はどのぐらい変わる?

私立保育園(常勤)での役職による給与の違いを示します。 施設長:56~63万円 主任保育士:42~56万円 保育士:30万円 保育補助者(資格を有していない者):14~22万円

参照:令和元年度 幼稚園・保育所・認定こども園等の経営実態調査集計結果について

※派数は切り捨て 役職の違いで最大で41~42万円の給与差があります。

 

資格を有していないだけで8万円の差があるため、資格取得は給与アップのために必須だといえます。

 

 

保育士の給料は低いのか?

保育士の給与は他職種や私立・公立で比較するとどうなのかを調べました。

 

私立と公立で比較した場合(月収)

私立保育園と公立保育園の給与を比較します。資格のある保育士の場合、大きな差はありません。しかし、年齢を重ね役職が上がり、主任や施設長になったときに公立では56~63万円になる一方で私立では42~56万円と十万円近く差ができることになります。

ただし、資格がない保育補助者の場合、公立は14万円で私立は22万円と私立の方が給料が高くなるようです(参照:令和元年度 幼稚園・保育所・認定こども園等の経営実態調査集計結果について)。

 

公立保育園の給与の方が高いことがわかります。これは公立園保育士の平均年齢が高いこと、地方公務員として「年功序列」の給与が適用されていることが影響していると考えられます。

 

公立保育園は福利厚生の充実などで、長く働きやすいとされています。勤続年数が長い保育士が多く、その保育士の給与が年功序列により高いことから、公立保育園の平均の給与は高くなっています。

 

 

保育士の給料が安く感じる5つの理由

保育士の給与が安く感じる理由について紹介します。

 

1:給与の財源は公定価格であり変動がないから

保育士の給与は国や地方自治体からの補助金や保護者からの保育料で賄われています。これらの金額の設定は一定のルールが定まっており、変動はあまりありません。よって保育士の給与も変動がないため、給与が大幅に上がる見込みは少ないといわれています。

 

2:給与と仕事が見合っていない

保育士の給料が安く感じる理由には、仕事量と見合っていない点も多く挙げられています。保育士の仕事は、保育計画(月案、週案、日案)や保育日誌、保育管理表の記載、行事準備など、子どもと関わる以外にもたくさんの仕事があります。

 

就業時間内に終わらない場合は残業や持ち帰って仕事をする場合もあります。給料と仕事量が見合わず給与が安いと感じる保育士は多いようです。

 

3:役職に就いていない

保育士にはいくつか役職があり、その役職に就くと手当がもらえ給与が増えます。

 

しかし、役職の定員が決まっていたり、勤続年数や勤務態度も考慮されることからすぐに役職に就くことは難しいとされています。

 

4:保育の実績がみえにくい

一般企業の会社員であれば、基本給与に個々の業績による給与が上乗せされることもあります。

 

保育士には、保育の質の高さに比例し給与が上がるような制度はありません。

 

世間にとって「子どもの保育」とはあって当然のものとされがちであり、保育の質を評価することは難しいからです。評価がしにくい仕事内容であることもまた給与が低い原因だといえます。

 

5:保育士の歴史と需要

保育士という職業ができる前は、自分の子どもは自分の家で育てるという思考が大多数でした。

 

共働きの家庭でも、仕事中は子どもを両親や知り合いに預けており、見ず知らずの人に預けるという習慣がなかったのです。

 

それにより保育士という職業が誕生しても、急激に需要が高まることはありませんでした。このような背景から、保育士の給与が低く設定されるようになったのです。

 

 

現役の保育士に聞いた、給料を上げる5つの方法

保育士の給与を上げる方法について紹介します。

 

1:昇格する

基本的に役職に就くと給与は上がります。役職の種類は保育園によって異なりますが、まずは自分がどの役職に就けるのかを確認し、管理者面談などでやる気を伝えていきましょう。

 

また、2017年より中堅保育士でも目指せる役職を新設する「保育士等キャリアアップ研修制度」が開始されました。これらの制度を利用すれば、園長や主任より手前にある役職に就くことができます。

 

2:転職する

「昇格まで時間がかかりそう」「昇格してもあまり給与があがらなそう」という場合は、今より給料の高い保育園に転職するのもよいでしょう。保育園によって給与や待遇面は異なります。給与だけでなく、保育の方針など自分が望む条件を挙げてみることからはじめてみましょう。

 

3:給与の高い地域に引っ越す

前述の通り地域によって給与は大きく異なります。自宅の近くで転職活動がうまくいかなければ、給与の高い地域に引っ越しをするのも一つの手だと思います。給与だけでなく住宅手当などの保証が充実している地域もあります。

 

4:副業をする

国も副業を推進する傾向にあり、保育士が副業を行うことも増えています。収入源が複数あればその分給与も上がります。保育士の資格をいかした副業としては、ベビーシッターのアルバイトや、製作物の販売などがあります。就業規則で副業が可能であるのかの確認や確定申告は忘れずに行いましょう。

 

5:独立をする

独立とは自身で保育園を設立し園長になることです。もちろん初期費用はかかりますが、自分のしたい保育をすることができます。経営の経験がなくて不安という方は、保育園の開業を手助けしてくれる専門のコンサルタントを利用することもできます。

 

 

給与アップにおすすめの保育士むけ転職サイト3つ

給与アップが望める保育士の転職サイトを紹介します。

 

1:マイナビ保育士

マイナビ保育士は、人材紹介の大手であるマイナビが運営する保育士専門の転職エージェントです。特に多いのは首都圏エリアの求人であり、メインは東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県です。首都圏エリアで求人を探す場合におすすめです。無料の転職イベントも開催されており、参加特典が充実しています。

公式サイト:https://hoiku.mynavi.jp/

 

2:保育Fine!

保育Fine!は保育士向けの求人情報サイトです。このサイトで求人を検索した後は自分で園に応募する必要があります。転職エージェントとのやりとりが苦手な人、自分のペースに転職活動したい人におすすめです。

 

また「シンデレラ保育士求人」という、一部の保育園の求人に対し毎月3万円の補助がもらえる制度があります。一都三県や関西などの都市圏の求人が豊富です。

公式サイト:https://hoiku.fine.me/

 

3:ほいく畑

ほいく畑は未経験の人やブランクがある人におすすめの求人です。さまざまな雇用体系の求人があるため、自分のワークライフバランスにあった求人をみつけやすいでしょう。

 

求人は関東と関西に多くあります。ホームページ内のコラムは転職に役に立つ内容が多く掲載されています。

 

転職の合間にみてみてはどうでしょうか。

公式サイト:https://hoikubatake.jp/

 

 

 

まとめ

保育士は子どもの成長や発達を身近に感じれるやりがいのある仕事です。しかし、給与は他職種に比べ低く、働き方に悩む保育士も多いです。

 

悩んでいる人は、キャリアアップや転職を考えるのもよいと思います。仕事内容も給与も満足できるような働き方を目指してみましょう。

この記事の執筆者
キャリズム編集部

転職・人材業界に深く関わるディレクターが『今の職場に不満があり、転職を考え始めた方』や『転職活動の進め方がわからない方』へ、最高の転職を実現できる情報提供を目指している。

本記事はキャリズムを運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。
※キャリズムに掲載される記事は転職エージェントが執筆したものではありません。

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