
転職活動の面接では、転職理由を正直に伝えた方がいいのでしょうか。
本音を伝えてしまうと、かえって印象が悪くなるのでは、と悩んでしまいますよね。
そこでこの記事では、面接の転職理由で本音を伝えていいケースと駄目なケースというテーマで話をしていきます。転職理由で面接官がチェックするポイントや上手な伝え方についても話をしていきますので、ぜひ参考にしてみてください。
面接官が転職理由でチェックするポイント
まず、面接官が転職理由のどのようなポイントをチェックしているのかについて解説します。
ポイント1:仕事の取り組み方はどうか
面接官が最も注目しているのが、求職者の仕事への取り組み方です。あなたが仕事において、どのような点を重視しているのか、という取り組み方の姿勢とも言えます。
例えば、「やりたい業務に就くことができなかったから」という転職理由であれば、「好きな仕事」を重視していることが分かります。このように、転職理由から面接官は求職者の仕事に対する姿勢を判断するのです。
ポイント2:入社後すぐに辞めないか
「入社後にすぐに辞めてしまわないか」というのも面接官が注目するポイントです。転職理由によっては、「うちに入社しても同じ理由でまた辞めるんじゃないか…?」と面接官は考えるからです。
例えば、「職場の人間関係が嫌だったから」という転職理由であれば、人付き合いが得意ではない人と面接官は判断します。そのため、入社しても同様の理由で、また転職を考えるのではないか、と面接官は考えるのです。
ポイント3:仕事に対する責任感はあるか
仕事に対して責任感があるかどうかも、面接官がチェックしているポイントです。入社してから安心して仕事を任せることができるかを判断したいからです。
例えば、前職を辞めた理由があまりにも自分勝手な理由であれば、当然ながら面接官は、あなたを責任感がある人だとは判断しません。そのためにも、面接官に伝える転職理由は、できる限りポジティブな表現になるように工夫しましょう。
ポイント4:入社の意欲は高いか
もちろん入社の意欲についても面接官は注目しています。転職理由は、次の仕事への意欲のあらわれでもあります。
そのため、前職の悪口や愚痴を言っているかのような転職理由を聞かされると、面接官はあなたに入社の意欲を感じることができないでしょう。特に面接官と顔を合わせる面接の場では、入社の意欲が伝わるように工夫することが大切なのです。
本音を伝えていい転職理由と駄目な転職理由
さて、ここまで面接官が転職の理由で注目しているポイントを見てきました。ここからは、本音を伝えてもいい転職理由と駄目な転職理由について話をしていきます。
本音で伝えていい転職理由
まず、面接の場で正直に本音を話してもいいケースの転職理由です。転職することが前向きな理由であれば、そのまま正直に話した方が面接官に好印象を与えられます。
具体的には次のようなケースです。
・キャリアアップ、もしくはキャリアチェンジをしたいから
・自分の専門スキルをより活かせる仕事に就きたいから
・より大きな商談に携わることができる企業に入社したいから
このように、ポジティブな転職理由であれば、問題なく本音を伝えましょう。また、次のような転職理由は、伝えるときの表現に注意しなければいけません。
・今よりも給料・収入を上げたいから
・自分の時間を取れる仕事に就きたいから
もちろん、「給料を上げたい」という理由はNGではありません。収入は多い方がいいので、誰もが望むことです。
しかし、伝え方によっては、「収入面だけで判断している」と面接官に捉えられてしまいます。そのため、転職するメインの理由として伝えるのは避けた方が無難です。
本音で伝えては駄目な転職理由
次に本音で伝えてはいけない転職理由を見ていきます。基本的にネガティブで後ろ向きな内容はNGです。
具体的には次のような内容です。
・職場の人間関係でトラブルがあったから
・残業時間が多かったから
・休日・有給休暇が少なかったから
・給料が少ない、上がらないから
・業績がよくなく将来性が不安だったから
このようなケースでは、本音で正直に話すのではなく、伝え方を十分に工夫しなければいけません。できれば転職理由として、面接官に伝えない方がいい内容です。
例えば、「人間関係のトラブル」という理由であれば、面接官は入社して同じようなトラブルを起こすのではないか、と考えるのが普通です。たとえ自分自身に非がなかったとしても、ネガティブな内容の転職理由は避けるようにしましょう。
転職理由の上手な伝え方
それでは、具体的に転職理由はどのように面接官に伝えればいいのでしょうか。
ここからは、転職理由の上手な伝え方について解説していきます。
上手な伝え方1:志望動機と結びつける
前職の辞めた理由から、そのまま志望動機に繋げて話せば説得力が高まります。例えば、「前職では個人向けの商品しか扱っておらず、希望している法人営業に携わることができなかった」という転職理由だとします。
そして、これに続いて志望動機を話していくのです。例えば、「法人向けビジネスに注力している御社で法人営業にチャレンジしたと思い、今回は応募させて頂きました」というように続けます。
このように伝えれば、志望動機が転職理由とイコールになるので説得力が高まるのです。
上手な伝え方2:前職の愚痴や悪口を言わない
今の職場を辞めたい、と考えているのであれば、何かしらの不満があるはずです。そのため、どうしても面接官に不満を伝えたくなってしまうもの。
しかし、会社の愚痴や悪口、批判は絶対に言ってはいけません。面接の場で面接官に信頼されないだけではなく、人間性までも疑われてしまいます。ネガティブな理由は、うまく前向きな内容になるように転職理由の表現を工夫しましょう。
上手な伝え方3:入社の熱意を伝える
意外に忘れがちなポイントが、入社の熱意を伝えるということです。声が小さすぎたり、ボソボソと話したりしていては「何としても入社したい」という想いは面接官に伝わりません。
「面接官が転職理由でチェックするポイント」でも話したとおり、面接官は入社したい意欲がどれほどあるのかを面接の場でチェックしています。転職理由を伝えるときは、明るい表情でハキハキと話すことを意識しましょう。
まとめ
さて、この記事では面接の転職理由で本音を伝えていいケースと駄目なケースという内容で話をしてきました。さらに、面接官がチェックするポイントや転職理由の上手な伝え方についても説明してきたので、おおいに参考になったのではないでしょうか。
転職理由は何でも正直に本音を話せばいい、という訳ではありません。内容によっては表現を工夫したり、伝えるのを避けたりしなければいけません。
ここで解説した内容を実践して、ぜひ理想の職場から内定を勝ち取ってください。
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