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社会福祉士の年収は400万円前後|年収UPの方法と社会福祉士になる手順まで

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社会福祉士の年収は400万円前後で月収は30万円前後です。国家資格が必要な職業ではありますが、一般的な会社員とほぼ同じ程度だと思ってください。

 

 

平均年収

平均月収

社会福祉士

400万円前後

30万円前後

 

ただ、公務員並みに安定感がある職業で、年数を重ねるごとに年収も上がっていき、40~50代で年収500万円を超えることも十分にあり得る職業です。

 

国家資格としてまだ新しく、人材不足が生じている職業でもありますので、今後も必要性を求められ続けると言えるでしょう。

 

こちらの記事では、様々な観点から社会福祉士の年収をご紹介していきます。また、年収を上げるポイントについてもご説明しますので、社会福祉士の資格をお持ちの方は、働き方・給与面共に満足できるように参考にしてみてください。

 

 

社会福祉士の平均年収や他の福祉士との比較まとめ

まず、社会福祉士の平均年収や他の福祉士との年収の違いについてご紹介します。

 

社会福祉士の平均年収と平均所得

 

平均年収

平均月収

社会福祉士

400万円前後

30万円前後

 

冒頭でもお伝えしたように、社会福祉士の平均年収は400万円程度です。月収で言えば、30万円前後になり、一般的な会社員と同等の年収になるものだとお考えください。

 

国家資格を有する職業なのに、通常の会社員の年収と変わらないことに不満を覚える方もいるかもしれませんが、その部分は安定性や福利厚生などでの優遇があることも理解しておきましょう。

 

男女別の社会福祉士の年収の違い

男女別の社会福祉士の年収をまとめると以下のようになります。

 

平均年収

平均月収

男性

400万円前後

30万円前後

女性

300万円前後

25万円前後

 

やはり他の職業と同様に男性が年収も高い結果になっています。これは、女性の方が結婚・出産によって退職・離職することも多く、その後復職したとしても、非正規職員として働く方も多いからでしょう。

 

ただ、女性正規職員の平均年収は339万円(参考:社会福祉士・介護福祉士就労状況調査結果の実施概要)ともなっており、女性だけで考えれば、他の職業よりも年収が良くなるケースも多いです。

 

女性が多く活躍する職業で、かつ合格率も女性の方が高い国家資格ですから、これか国家資格取得を目指す女性であれば、おすすめの職業の1つと言えます。

 

雇用形態による年収の違い

上記の通り、女性も多い職業ですので、結婚・出産後は非正規職員として、家庭と両立させながら働く方も少なくありません。雇用形態別の年収をまとめてみると、以下のようになります。

 

 

平均年収

正規職員

約400万円

非正規職員(常勤)

約300万円

非正規職員(パート等)

約200万円

 

こちらも一般的な会社員、非正規社員との年収と同等の金額になっています。

 

年齢による社会福祉士の年収の違い

年齢ごとの社会福祉士のおおよその年収をまとめると以下のようになります。

 

 

平均年収

平均月収

20代

300万円前後

20~25万円

30代

400万円前後

25~30万円

40代

450万円前後

30~35万円

50代

500万円前後

35~40万円

 

どの職業も基本的には年齢・勤続年数が増えるにつれて、年収も上がっていきますが、社会福祉士の場合は年功序列が顕著に出てきます。

 

公務員の社会福祉士の場合、俸給表に基づいて支給額が決められますが、昇給を決める大きな要因が年数です。

 

ベンチャー企業や外資系企業のように、若くして活躍して一気に出世してのし上がるような結果はあまり望めないので、そのような野心にあふれる方にはあまり向かない職業と言えます。

 

もしくは、独立も1つの方法ですが、社会福祉士として独立される方はあまりいないのが事実です(登録している社会福祉士25万人に対して、独立している人は500人もいません。

参考:独立型社会福祉士名簿登録者一覧

 

他の福祉士と比較した時の社会福祉士の年収

社会福祉士の他に『福祉士』と名が付く資格には、『介護福祉士』と『精神保健福祉士』があります。それぞれの年収の違いをご紹介すると、以下のようになります。

 

 

平均年収

平均月収

社会福祉士

400万円前後

30万円前後

介護福祉士

300万円前後

20万円前後

精神保健福祉士

350万円前後

25万円前後

 

社会福祉全般の知識や技術を必要とする社会福祉士は他の福祉士と比べて、年収が高い傾向にあります。

 

介護福祉士は、介護の現場で働く福祉士ですが、年収は低いことが多いです…。よく介護士不足が問題視されることがありますが、激務に加えて年収の低さも原因にあると考えられるでしょう。

 

精神保健福祉士は、精神に障がいがある人やその家族を支援する福祉士です。社会福祉士に比べると、特定の分野での活動となるため、若干年収も低めです。

 

社会福祉士の年収の傾向まとめ

ここまでご説明した内容をまとめると、社会福祉士の年収の傾向として以下の特徴があると言えます。

 

安定している

まず、社会福祉士の年収・給料は安定していると言うことができるでしょう。実際に福祉事務所や児童相談所などで公務員として働く方も多く、公務員のような安定感を期待することができます。

 

また、年数ごとに年収も上がっていく傾向にあるため、年齢相応の給料はもらえている職業と言えます。たしかに、わざわざ国家資格を取得した割には合わないかもしれませんが、安定感や福利厚生面での優遇のことも考えると、相応な報酬をもらえていると考えることができます。

 

女性の比率が高い

社会福祉士の6割以上が女性になっており、女性が働きやすい職業でもあります。また、女性だけの年収で言えば、一般的な女性会社員よりも良い収入になることが多く、女性の試験合格率も高い(毎年60%程度)ということもあって、女性におすすめの職業の1つです。

 

また、常勤・パート共に非正規職員の社会福祉士と働く女性も多く、仕事と家庭を両立させて働きやすい仕事の1つとも言えるでしょう。

 

年収は年齢に応じて上がる傾向にある

年功序列の考え方が薄れつつある近年ですが、社会福祉士の給与面においては年数に比例して年収も上がりやすい傾向は変わりません。この部分も公務員に近いところはあります。

 

現在、年収に不満を持って働いている社会福祉士の方でも、むやみやたらに転職を繰り返すのではなく、長く働き続けた方が将来的に年収も上がりやすいことも大いに考えられます。

 

きちんと将来の昇給のことまで想定したうえで、転職すべきかどうかを選択すべきでしょう。

 

初任給は月額手取り10万円台も…

年数に応じて上がっていきやすい社会福祉士の年収ですが、裏を返せば初任給は一般的な会社員と同等程度で手取り10万円台になることも十分にあり得ます。

 

わざわざ国家資格を取得したにもかかわらず、手取り10万円台となるとがっかりもしてしまいますが、年齢に応じて上がっていくことまで考えながら、若い間は辛抱することも必要そうです。

 

また、手当や福利厚生での充実が手取り額の低さをカバーしてくれるかもしれません。

 

手当が充実している

勤務先によっては、社会福祉士の資格を持っているだけで数万円の資格手当がもらえる場合があります。また、通勤手当や住宅手当が非常に充実している場合が多いです(特に公務員)。

 

手取りの給料は低くても、住宅手当等でカバーできれば、十分に貯蓄等にお金を回す余裕も出てくるでしょう。

 

女性が働きやすい職業だともお伝えしましたが、出産休暇や育児休暇も充実しており、特に公務員の社会福祉士として働く方の女性は9割以上を超える数になっています。

 

ボーナスは年100万円程度|2~4ヶ月分

主に正規社員として雇用されている場合ですが、毎年ボーナスが支給され、合計するとだいたい年間100万円程度もらえることになります。一般的には1~2ヶ月分を年2回支給されることが多いのですが、こちらも一般的な会社員のボーナスの支給方法・金額と同等になります。

 

公務員は福祉職俸給表に基づいた支給がされる

福祉事務所や児童相談所など、公務員として働く社会福祉士も多くいます。その場合、人事院の行政職俸給表に基づいて支給額が決められます。

 

社会福祉士の場合、『別表第九 福祉職俸給表』が適用されます。

 

引用:行政職俸給表|人事院

 

横軸の『等級』は、いわゆる役職のことです。役職が上がるごとに等級も上がり、年収も上がりやすくなります。縦軸の『号俸』は、勤務年数や功績、能力によって上がっていくものです。

 

ただ、実際のところ勤務年数で判断されることが大多数のようです。このこともあって、年齢に応じて給料が上がりやすい(裏を返せば若いうちは上がりにくい)と、言われる所以です。

 

『号俸』よりも『等級』が上がる方が、支給額の上がり幅も広がるため、公務員として働く社会福祉士が給料を上げたいのであれば、役職を昇格させることを目標とした働き方も取り入れてみてください。

 

 

社会福祉士が年収を上げるためにできること

比較的に安定している社会福祉士の年収ですが、できることならば少しでも年収を上げられるように努力したいところですね。最後に、社会福祉士として年収を上げるポイントについてご紹介します。

 

今の職場で働き続けることが最善のケースも

繰り返しますが、社会福祉士が活躍する職場では、ほとんどが年功序列の考えが根付いたまま給与を決める勤務先が多く残っています。

 

年収を上げる=転職』と考える方も多いでしょうが、社会福祉士ではそうとは限りません。安易に転職をするよりも、同じ職場で働き続けた方が、将来的に年収も上がりやすいことが十分に有り得ます。

 

他にも人間関係や業務内容が合わないなどで転職を考えているのであれば、転職もすべきでしょうが、単に年収だけを不満に思って同じ社会福祉士として転職するのであれば、慎重になるべきです。

 

目先の年収だけではなく、将来的にどの程度まで年収が上がるのかを、同じ勤務先の先輩・上司に相談しながら判断していくと良いでしょう。

 

役職を上げるように努力する

社会福祉士としての年収を上げたいのであれば、役職を昇格させることが重要です。必要な資格・資質・業績・勤続年数などしっかり調べ、なるべく早い段階で昇格でいきように日々の業務に取り組んでください。

 

ただ、昇格に関しても年功序列の風潮が残っているケースも多いため、ポストが空いていなかったり、年数が長い先輩が同様の立場に入れば、先に先輩が昇格されることも多いでしょう…。

 

独立することも1つの手

どうしても年収を爆発的に上げたい、結果に比例して年収を上げたいと考えているようでしたら、独立することも1つの選択肢です。ただ、上でもお伝えしたように、社会福祉士として独立する方は、全体の0.2%程度とほとんどいません。

 

それを踏まえた上で、独立する覚悟と準備が出来ている方であれば、挑戦してみても良いでしょう。

 

社会福祉士の独立では、自治体や福祉事務所などと締結して相談業務を援助したり、後述する成年後見人になったりします。また、利用者から直接報酬を得る方法もあります。

 

契約や依頼の件数が増えれば、それに比例して年収を上げていくことができるため、組織の中で社会福祉士として働くよりも、年収を上げられるチャンスがあります(もちろんその分リスクもありますが)。

 

成年後見人の業務も取り入れる

社会福祉士の傍らに成年後見人の業務を行っている社会福祉士も増えてきています。成年後見人は、認知症や知的障害などで判断能力が著しく低下した人の財産を本人の代わりに保護・管理する人です。

 

親族以外の人物が成年後見人になることもできますので、普段から高齢者や障害を持った方と接する機会が多い社会福祉士であれば、成年後見人として選任されることもあるでしょう。

 

報酬は月額で数万円程度ですが、それでも年間で考えれば10万円以上の収入を上げられる方法でしょう。

 

社会福祉士になるには

次に、社会福祉士になるまでの流れを解説します。

 

受験資格を得る

まずは受験資格を得る必要があります。詳しくは後述しますが、社会福祉士の受験資格を得るには全部で12ルートあり、最終学歴や実務経験の有無によって異なります。

 

社会福祉士試験に合格する

次に、年に1回実施される社会福祉士試験に合格する必要があります。社会福祉士は国家資格で簡単な試験ではないため、それなりの準備が必要です。

 

社会福祉振興・試験センターに登録申請する

試験合格後は、「公益財団法人 社会福祉振興・試験センター」で氏名や生年月日、本籍などの登録を受ける必要があります。

 

欠格事由に該当する場合は登録を受けられません。欠格事由としては精神障害により社会福祉士としての適切な判断ができない者や禁錮以上の刑に処せられてから2年を経過していない者などがあります。

 

社会福祉士の受験資格がある方におすすめの通信講座3選

続いて、すでに受験資格がある方におすすめの通信講座を紹介します。受験資格がある場合は通信講座でも十分に対策できますので、費用や教材のわかりやすさなど自分に合った講座を選ぶようにしましょう。

 

アガルートアカデミー|社会福祉士国家試験

アガルートアカデミー

公式サイト:https://www.agaroot.jp/shakaifukushi/

 

新興系オンライン予備校のアガルートアカデミーは2015年開校の比較的新しい予備校ですが、難関試験で高い実績を残しており、近年知名度が急上昇中です。

 

「必要なものを必要なだけ」をモットーにしているため教材は合格に必要な情報だけを最小限に絞って教えてくれる構造になっており、時間がない方でも効率よく知識を吸収できます。

 

社会福祉士試験は合格のために満点を取る必要はありませんので、講座の内容も過去に複数回出題されている知識を中心に、確実に合格ラインに到達できるようまとめられています。テキストはフルカラーで非常に見やすく、イラストや図表を用いて視覚的に知識を吸収できるよう工夫されています。

 

費用は「総合カリキュラム」が70,000円、「総合講義」が56,000円です(申し込み時期によっては30%OFFのキャンペーン適用あり)。

 

 

またアガルートは合格特典として受講料の全額返金を受けられるのが大きな特徴です(合格者インタビュー出演などの条件あり)。社会福祉士試験は一発合格も夢ではない試験なので、頑張り次第では費用をかけずに済むのは他社にはないメリットでしょう。

公式サイト:https://www.agaroot.jp/shakaifukushi/

 

ユーキャン

公式サイト:https://www.u-can.co.jp/

 

通信講座で高い知名度を誇るユーキャンでも、社会福祉士講座を展開しています。

 

ユーキャンは7ヶ月で合格ラインの60%に達するように構成されたカリキュラムなので、忙しい方でも余裕をもって勉強を進められます。1日に多くの勉強時間を捻出しにくい方や気持ち的に自分を追い込むのが苦手な方でも無理なく勉強できるでしょう。実際、受講生のうち88%が働きながら合格を目指しており、忙しい社会人から多くの支持を集めている通信講座です。

 

ユーキャンの教材・テキストは模式図やイラスト・表などを用いて非常に分かりやすく、専門的な内容でもスムーズに理解しやいのが特徴です。

 

費用は59,000円と、お手頃な価格です。標準学習期間は7ヶ月ですが、受講開始から試験月までが7ヶ月に満たない場合は次回の受験まで指導してもらえます。

 

公式サイト:https://www.u-can.co.jp/

 

資格の大原

資格の大原では受験資格を得るための養成コースと受験対策講座の両方を展開していますが、ここで紹介するのは受験資格がある方向けの受験対策講座です。大原の社会福祉士講座は通学や映像通学のほかに通信講座も選べます。

 

大原には資格試験の合格ノウハウが蓄積されているため、最新の法改正や制度変更に対応しているのはもちろん、効果的に実力が上がっていくカリキュラムが組まれているのが特徴です。

 

Webライブコースは、生ライブの配信動画を視聴しながら学習できるため、自宅にいても通学と同じような感覚で計画的に学習ペースを維持することができます。万が一視聴できなかった場合も標準装備のWeb講座で再視聴が可能です。

 

通常のWeb通信コースは24時間学習したいときにいつでも学習でき、スマホやタブレット端末でも視聴できます。忙しくて決まった時間を確保できない方でも安心です。

 

費用は「社会福祉士合格コース 【一般受講生】 Web通信」が68,200円、「<Webライブ>社会福祉士合格コース 【一般受講生】 Web通信」が80,400円です。また初めて大原グループの講座を利用する方は入学金6,000円が必要です。

 

 

まとめ

社会福祉士の年収は400万円前後で、一般的な会社員とほぼ同じ程度だとお考え下さい。また、公務員の社会福祉士として働く方も多く、勤続年数に応じて年収も上がりやすい(反対に若いうちは上がりにくい)職業とも言えます。

 

年収自体は突出した職業ではありませんが、安定感や手当、福利厚生の充実まで考えれば、不満を持つ部分が少ない職業でしょう。また、社会福祉士自体がまだまだ少ないので、世間からも求められている職業でもあります。

 

これから社会福祉士を目指す方や、社会福祉士として転職される方は、基本的には同じ職場で長く働いた方が年収も上がりやすいので、1度の就職活動も真剣に慎重に行っていってください。

 

参考文献

公益社団法人 日本社会福祉士会

社会福祉士・介護福祉士就労状況調査結果の実施概要

この記事の執筆者
キャリズム編集部

転職・人材業界に深く関わるディレクターが『今の職場に不満があり、転職を考え始めた方』や『転職活動の進め方がわからない方』へ、最高の転職を実現できる情報提供を目指している。

本記事はキャリズムを運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。
※キャリズムに掲載される記事は転職エージェントが執筆したものではありません。

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