この記事では、海外で働く3つの方法や、未経験者が海外で働くための転職活動を行う前に確認すべきポイントなどについて説明していきたいと思います。
海外で働くことには、自分のスキルをアップさせたり価値観を広げる事ができたりとさまざまなメリットがありますが、メリットだけではなくデメリットについてもしっかりと把握して、本当に海外で働くことが自分の将来にとって最適な選択になるのかを判断する必要があります。
自分はなぜ海外で働きたいのかという理由や目的をまずはしっかりと整理し、転職活動を進めていくようにしましょう。
海外で働く方法3つ
海外で働く方法は大きく分けて3つあると言われています。
1. アメリカやヨーロッパなどの海外企業に現地採用されて働く
まず1つ目の方法は、海外の企業に直接応募をして現地採用されるという方法です。
日本で雇用されてから海外の会社で働くというものではないため、求められるスキルなどもハイレベルになり、周りで働く同僚に日本人がいない、という可能性もあります。
より厳しい環境で自分を成長させたいなど、成長意欲が高い人には魅力的な環境と言えます。
2. 日本企業で募集している海外勤務の仕事に応募して働く
2つ目は、海外に拠点を設けている日本企業に採用されて、現地で働くという方法です。
1つ目の場合と同じように、海外で働くためには語学力を含めてさまざまなスキルが必要となりますが、この働き方の場合は、自分以外にも、日本から赴任して働いている日本人がいる可能性があります。
1つ目の方法よりも不安なことなどが相談しやすい環境なので、より安心して働けるでしょう。
3. 日本企業から駐在員として海外に赴任して働く
3つ目は、採用された日本企業の駐在員として海外に赴任し、現地で働くというものです。2つ目とは違って、まずは日本企業に採用され、そこから海外の支社に赴任することになります。
そのため、より優遇された待遇で働くことができると言われています。
3つの方法それぞれの特徴や違いについては、こちらの表にわかりやすくまとめられています。参考にしてみてください。
(引用元:海外転職をかなえる方法|語学力や給料は?)
未経験者歓迎の海外で働ける求人はどれくらいあるのか?
海外で働くための方法は全部で3つあることを紹介しましたが、実際に未経験者歓迎の海外で働ける求人にはどれくらいの数があるのかということについても、調べてみました。
2018年の5月の段階で、転職サイトの『doda』では35件、『リクナビNEXT』では37件、『マイナビ転職グローバル』では117件という結果になりました。
ですが、実際はこの中の求人でも勤務地に海外が入っていないものがあるため、未経験者歓迎の海外で働ける求人は他と比較してそこまで多くないことが分かります。
他の条件と比較して求人数がそこまで多くないため、海外で働く求人だけではなく、海外出張がある仕事まで条件を広げないと、採用されない可能性が高くなりそうです。
海外で働く際に必要な語学力はどれくらい?
海外で働く際に求められる語学力はどれくらいになるのかについても、しっかりと把握しておくようにしましょう。
ちなみに転職『Hacks』というサイトによれば、求められる英語のスキルはそれぞれ以下のレベルが目安になると言われています。
(引用元:海外転職をかなえる方法|語学力や給料は?)
やはりコミュニケーションを取ることが仕事の中心になる職種は、求められるTOEICの点数も高くなっています。
しかしコミュニケーション能力だけでなく、開発スキルも必要とされるエンジニアなどの職種であれば、語学力はそこまで高いものが求められているわけではないようです。
ただし、こういった職種の場合は、その分ハイレベルな専門スキルを求められると思われます。求人に応募する際は、その点に注意するようにしましょう。
ちなみに最後に紹介されているように、日本人の観光客だけを相手にする接客業などの仕事であれば、英語力がなくても働くことができるようです。
仕事内容にはこだわらず、どんな仕事でもよいのでとにかく海外に移住して働きたいという考えの方は、こういった仕事を中心に求人を探してみると、採用される可能性が上がるかもしれません。
未経験者が海外で働くための転職活動を行う前に確認すべきポイント
実際に海外で働くための転職活動を行う前に、海外で働くメリット・デメリット、そもそもなぜ海外で働きたいと考えるようになったかという理由について、しっかりと整理しておくことが大切です。
ただでさえ海外で働くのはとても大変ですし、未経験の状態から海外で働くとなると、かかる負担も大きいはずです。しっかりと理由や目的について整理しておくことが必要と言えます。
海外で働くメリットとデメリット
メリット
- 新しい価値観に触れることができる。
- 自分の仕事のスキルや経験値を向上させることができる。
- スケールの大きい仕事をすることができる。
- 語学力を向上させることができる。
- その土地ならではの食や観光を楽しむことができる。
デメリット
- 英語などの外国語の能力がコミュニケーションを取る際に必要になる。
- 家族に何かあった緊急時などに、連絡を取るのが遅くなってしまう可能性がある。
- 新しくゼロから人間関係を構築していく必要がある。
- 家族がいる場合、一緒に生活できない可能性もある。
- 食べ物が体に合わない可能性がある。
海外で働きたいと考えるようになった理由や海外で働く目的
そもそもなぜ海外で働きたいと考えるようになったか、その理由や目的について、転職活動を始める前にしっかりと整理しておくようにしましょう。というのも、目的を達成する手段は必ずしも海外で働くことだけとは、限らないからです。
例えばスケールの大きい仕事をしたくて海外で働きたいと考えているのなら、仮に日本の企業にいても、海外の人とやり取りをしながらグローバルな仕事をすることは可能ですし、英語を使う仕事がしたくて海外で働きたいという場合でも、それは日本の企業で働いていても十分に可能なケースもあるでしょう。
海外で働くのに正当な理由がないと、面接でアピールする際にどうしても説得力が弱くなってしまいますし、何より環境が今までとはガラッと変わる決断です。
海外で働きたい目的が、本当に日本では不可能なことなのか、もしくは自分ならではのしっかりした理由があるのか、しっかりと自己分析しておきましょう。
実際に海外で働いた経験がある人の声
下記のサイトでは、実際に海外で働いた経験がある人にインタビューしたコンテンツを公開しています。
海外で働くといっても、人によってさまざまないきさつや働き方があることが、インタビューの内容からも伝わってきます。
▶海外就職者インタビュー / AMERICAN CAREER OPPORTUNITY
まとめ
未経験者の状態から海外で働ける仕事に採用されることは、求人数もそこまで多くないため簡単ではないと予想できます。
海外の人とコミュニケーションを取りながら、スケールの大きいグローバルな仕事に取り組むことは日本の企業にいても十分可能なことです。
海外の企業で働くことだけにとらわれず、選択肢を広げて転職活動をしていくようにしましょう。
最後に、未経験者可能の海外で働ける仕事を探された方が、実際に求人サイトを通じて仕事を探し、面接するまでをまとめた記事も紹介します。こちらもぜひ参考にしてみてください。
▶海外で働くなら、考えておきたい初歩の初歩カネなし、カレなし、コネもなし。30オンナの脱力系転職活動記 / 文春オンライン
【関連記事】海外向け転職エージェント14選|目的別・地域別で選ぶコツ
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