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薬剤師になるには|薬剤師の大学選びと就職・転職動向まとめ

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薬剤師になるには、薬学系の大学で6年間の過程を終了し、薬剤師国家試験に合格する必要があります。

 

このページでは、薬剤師になるまでの道のりと今後の動向、大学選びの基準、薬剤師に求められること、給料と安定性について、社会人から薬剤師を目指すために知っておきたいことについて解説していきます。
 

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薬学部を卒業し、薬剤師国家試験に合格せねばならない

薬剤師になるには、薬学系の大学に進学し6年間勉強する必要があります。

 

薬剤師養成課程を終了し、薬剤師国家試験に合格せねばなりません。

 

ここでは薬剤師国家試験の合格率、薬剤師を志望する人の割合、今後の動向を見ていきましょう。
 

薬剤師国家試験の合格率はいいのか

厚生労働省によると、平成27年度の合格率は76.85%だそうです。大学卒業間近まで勉強しても、4人に1人が落ちる計算になります。もし落ちた場合、来年の試験を受けるしか無いので学費と予備校代が一年分余計にかかります。
 
また、この合格率はあくまでアベレージです。大学によって合格率にバラツキがある点は忘れてはいけません。

 

偏差値の高い薬学部へ入れる人は就職先を。中堅以下の薬学部へ入れる人は薬剤師国家試験の合格率を見て大学を決めるというのも1つの選択肢です。
 

薬剤師を志望する人の割合

平成26年の就業者数は6,351万人で、そのうち薬剤師の数は288,151 人です。就業者の内0,45%が薬剤師として働いていることになります。(総務省、厚生労働省の統計から算出)なお、国家試験に受かるまでにドロップアウトした人数は除外して考えています。性別の内訳を見ると39%が男性で、61%が女性となっており、女性の方が22%多いようです。
 

今後の動向

薬剤師は今後供給過多になるのではないかと言われています。その原因は、
・薬学系大学の新設が相次ぎ、46校から74校になり定員数が増えている。
・ファーマテクニシャン制度の導入で、薬剤師の雇用が縮小する可能性がある。
・調剤を自動で行う機械が開発され、雇用が失われる。
・登録販売者制度の施行で、薬剤師でなくても一般医薬品を売れるようになった。
 
など多々あります。ただ、少なくとも上記の理由で消えていく薬剤師の業務は比較的難易度や専門性が低く、代替が容易なものばかりです。裏を返せば、薬剤師はより薬学のプロとしての高度な仕事に時間を割けるようになるとも考えることもできます。したがって、今後生き延びていく薬剤師は自分の専門性を高め続けられる人と言えます。
 
【参照】
厚生労働省|医師・歯科医師・薬剤師調査の概況(平成26年)
総務省|平成26年平均結果の概要|基本集計
Pharmacist Magazine|薬剤師の病棟業務 いまこそ存在をアピールするとき 後編
 
 

大学はどう選ぶべき?

大学を選ぶ際は、卒業生の進路と学費、どんな先生から学べるかの3つの基準で選びましょう。
 

卒業生はどこに就職しているのか

単に薬剤師になればゴールと考えるのではなく、その後どこでどう働いていきたいのかまで見定めていく必要があります。先にもお話したとおり、今後生き残っていくためには、就職後も自分の専門性を高めるに越したことはないからです。
 
厚生労働省『医師・歯科医師・薬剤師調査の概況』(平成26年)によると、薬局に従事する薬剤師が最も多く55,9%を占めていることがわかります。一方薬学系大学の新卒者から人気が高い就職先である企業で働く薬剤師は15,1%、病院では17,0%となっています。
 
大学へ進学後に企業や病院といった人気の高い職場で働きたければ、受験しようとしている大学がどのような進路に卒業生を送り出しているのかかならず確認しましょう。
 

大学の学費はいくらかかるのか

国公立大学

国公立大学に入学した場合、6年間でかかる学費は350万円前後です。(詳しくは志望校のHPを参照してください)
 

私立大学

一方、私立大学で6年間を過ごした場合、学費は1,200万円以上かかります。他の4年制大学よりも2年多く学ぶため、国公立と私立の学費の差がより顕著に現れます。
 

学びたくなる先生がいるか

偏差値や就職先、学費と比べると気にする人は少ないですが、入学後の学習モチベーションを考えるとチェックしておきたいポイントです。自分の関心のある分野で成果を出している先生が同じ大学にいるとなれば、日々の授業に向き合う姿勢も変わってきます。
 

薬剤師に求められるもの

ここでは薬剤師がどんな就職先でどんな仕事をしているのか、どんな人が向いているのかについてお話していきます。
 

就職先別|薬剤師の仕事内容

 

調剤薬局

医師が出した処方箋を元に薬を調剤する仕事です。医師の判断をチェックする役割もあり、患者さんがより安心して薬を服用できるようになります。
 

ドラッグストア

市販の薬をお客さんに販売する仕事です。レジ打ちや顧客対応などの雑用を任されることもあります。他の職場と比べて専門性を求められることは少ないですが、年収が高く日本中どこでも転職しやすいメリットがあります。
 

病院

調剤薬局とおなじく調剤もしますが、カルテを参照しながら作業するため患者さんの症状や治療方針をより深く理解できます。また、輸液や注射剤を始めとした薬剤に関する深い知識を獲得できるのも病院で勤務する魅力です。
 

企業

製薬会社は景気に関係なく安定しています。高給で福利厚生が整っており、専門性も身につけられることから薬学系大学新卒者の花形的な就職先と言っても過言ではありません。
 
具体的な職種には、自社の医薬品を病院や医師にプロモートしていくMR。新薬を開発する研究職といった仕事があります。特に研究職は競争が激しいので、最難関の薬学系大学を卒業し、博士課程を終了する必要があります。
 

官公庁

薬剤師は厚生労働省の職員になったり、国の研究機関で働いたりもできます。前者は公務員なだけに安定しています。後者は一流大学の卒業生の中でも優秀な人だけが就職できます。
 

大学

大学で教員として働く選択肢です。生徒に対して授業をしながらも、他の時間は教授の研究をサポートします。薬剤師として5年の実務経験が必要になるため、この仕事につくハードルは高めです。結果を出すことで、助手から始まり最終的に教授を目指せます。
 

薬剤師に向いている人

一言で言うなら、集中力があり薬剤に興味がある人が薬剤師に向いています。6年制の大学を卒業した後も、薬剤の専門家として勉強する日々は続きます。薬に興味がなければおそらく続かないでしょう。
 
また、患者さんの安全に関わる仕事なのでミスは許されません。忙しくても長い時間働いた後でも、処方箋通りに調剤し続ける集中力が必要です。
 
 

薬剤師の給料・安定性は

薬剤師の安定性は比較的高いといえます。例えば、大手の製薬会社やドラッグストア、調剤薬局は滅多なことでは潰れません。その他病院も安定しています。
 
薬剤師の平均年収自体は533万円と思ったほど高く感じないかもしれません。しかし、薬剤師の61%は女性で、結婚出産の後は家庭中心の働き方をしていることを忘れてはいけないでしょう。
 
働き方によっては年収をもっと伸ばすことも可能で、ドラッグストアや企業で結果を出せば年収700万円から1,000万円も狙えます。
 

社会人から転職して薬剤師を目指すには

社会人が転職して薬剤師を目指すのは不可能でないにしても難しいといえます。以下ではその理由をお話します。
 

6年間大学の勉強に専念する必要がある

薬剤師になるには6年制大学を卒業するより他ありません。専門学校や短大がないので、仕事との両立はできません。今の職場をやめて6年間勉強し、薬剤師国家試験の合格を目指しましょう。
 

社会人編入が現実的

出身の学部にもよりますが、社会人編入にパスすれば三年次、もしくは四年次から入学できます。時間とお金を節約するにはこれが現実的な選択肢かと思います。ただ、定員は少ないので競争を勝ち抜くだけの勉強量が必要です。
 
 

まとめ

いかがでしたか?薬剤師は6年制の大学に通い、国家試験に合格することで初めて仕事につけます。職に就くまでのハードルが高く時間とお金がかかるものの、職場によっては安定性があり高給を稼げるポテンシャルを秘めた仕事です。最後まで読んでいただきありがとうございました。

この記事の執筆者
キャリズム編集部

転職・人材業界に深く関わるディレクターが『今の職場に不満があり、転職を考え始めた方』や『転職活動の進め方がわからない方』へ、最高の転職を実現できる情報提供を目指している。

本記事はキャリズムを運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。
※キャリズムに掲載される記事は転職エージェントが執筆したものではありません。

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