
この記事では、未経験の業界や職種への転職を検討している方に向けて、転職する前に確認しておきたい注意点や、転職を成功させるために必要なことなどについて紹介していきたいと思います。
あわせて、未経験者歓迎の求人が多いのは具体的にどういった業界になるのかというデータも紹介していますので、自分の志望する会社はどうなのか、ひとつの参考にしてみてください。
未経験の職種や業界に転職することは可能なのか?
そもそも本当に未経験者を歓迎している求人はあるのか、そしてどれくらいあるのかという事ですが、下記のマイナビ転職のデータを見ると、未経験者を歓迎している求人は実際にたくさんあり、未経験でも採用されやすいかどうかは、志望する業界によっても大きく変わってくることが分かります。
(引用元:マイナビ転職)
未経験者歓迎の割合が高ければ高いほど、その業界は未経験でも採用される可能性が高いという事になり、反対に割合が低ければ採用される可能性が低いということになります。
企業が未経験者を募集する理由
企業が未経験者を採用する理由は、大きく以下の2つに分けられると思います。
① 人手が足りていないから
まず1つ目は、人手が足りていないからというものです。基本的に転職の場合は、新卒のときとは違ってスキルや経験も大切なポイントになり、即戦力として活躍できる人の方が採用されやすいと言われています。
よって未経験者でも積極的に採用するということは、それだけ人手が足りていないということの裏返しであると捉えることができます。
ただし、未経験者を歓迎しているから、そこは人気のない会社であるとは限りません。というのも、業績が急激に伸びていて、それゆえに人手が足りていない、という可能性もあるからです。
自分が興味のある会社が未経験者を採用している場合は、どちらに当てはまるのか、面接などを通してしっかりと確認することが大切です。
② スキルや知識以上にコミュニケーション能力などの人柄を重視したいから
2つ目の理由は、採用する会社がスキルや知識よりもコミュニケーション能力などの人柄を重視しているから、というものです。
スキルや知識は入社してからでも身につけられるが、人柄はなかなか変えることが難しい、そして一緒に仕事を進めていく上で、人柄はとても大事なポイントになるため重視している、という会社が中途採用でもあったりします。
こういった会社は応募者一人ひとりのことを大切に考えている可能性が高く、とても働きやすい会社であると予想できます。
未経験の職種や業界へ転職する際に確認しておきたい注意点
未経験の仕事に転職する場合、特に以下の3つのポイントについて事前にしっかりと確認しておく必要があります。
注意点1:残業時間や離職率などの労働環境について
まず1つ目は、残業時間や離職率などの労働環境についてです。単純にその会社がブラック企業で、なかなか働く人が定着せず、未経験者を採用しているだけかもしれないからです。
くれぐれもそういった会社に転職してしまわないように、WEB上で会社の口コミや評判をチェックし、未経験者を採用している理由や採用している人数などもチェックできるとよいかもしれません。理由があやふやだったり、長期間継続して大量採用したりしている場合はブラック企業である可能性が高くなります。
注意点2:転職を希望している会社の教育体制などについて
転職を希望している会社の教育体制についても、しっかりと確認しておくようにしましょう。研修制度はあるのか、指導担当の先輩がついて教えてくれるのか、それとも自分で全て見ながら学ぶというスタンスの会社なのか、入社する前に確認しておくことが大切です。
注意点3:本当に未経験の職種や業界に転職する必要があるのかについて
最後は、本当に未経験の職種や業界に転職する必要があるのかという、そもそもの理由についてです。
わざわざ未経験の職種や業界へ転職する理由は何なのか、それは今の仕事では達成できないことなのか、給料はどれくらい変わるのかなど、実際に具体的な行動に移す前に、しっかりと自己分析を行って整理しておくことが大切です。
転職活動はそれまでの環境をガラリと変える、とてもパワーを使う大変な作業です。未経験の業界や職種へ転職するならば、大変さはさらに増えるはずですので、慎重に準備を進める必要があります。
未経験の職種や業界への転職を成功させるために必要なこと
未経験の職種や業界への転職を成功させるために、まずは自分の希望や経験などを整理して、自己分析を行うようにしましょう。
自分が転職に求めているものは何なのか整理する
まずは最初に、なぜ未経験の業界や職種に転職したいと考えているのか、転職する目的について整理してみるようにしましょう。
そしてその目的は本当にその業界や職種でなければ実現できないものなのか、しっかりと整理してから転職活動を進めていく必要があります。
また、もらえる高額な給料に魅力を感じて他の業界や職種に転職する人もいるかもしれませんが、仮に給料は上がっても、労働時間は増えてプライベートの時間が減ってしまうという可能性もあります。
転職によって変わることをトータルで把握し、自分にとって何が一番大切なのかをしっかりと意識した上で転職活動を進めていくことが大切になります。
自身の経験やスキルの整理をする
自分が転職に求めるものがしっかりと整理できたら、次は自分の経験やスキルを整理して、転職活動を成功させるために必要な自分の『強み』は何なのかを発見する作業を行っていきましょう。
ちなみに自己分析の進め方については、以下の記事が参考になります。具体的にどうやって自己分析を進めていけばいいか分からないという人は、こちらの記事を参考にしてみてください。
参考サイト:転職活動に役立つ「 自己分析 」のポイント
経験がまだほとんどなかったり、第二新卒として転職する場合
まだ社会人経験が浅い人や就業経験のない既卒の方で、第二新卒として転職することを検討している人もいると思います。しかしそういった方は、自分の強みを見つけるための経験そのものが、まだあまりないという人も多いのではないでしょうか。
そういった場合は趣味や特技、アルバイトでの経験をもとにして、自分の強みを整理することも有効と言われています。
転職に役立つ資格やスキルを取得する
自分の強みや転職の目的がしっかりと把握できても、希望する職種によってはしっかりとした資格やスキルがないと転職できなかったり、あった方が転職する際に有利となったりする場合があります。
自分が希望している職種にはどのようなスキルが必要になるのかをしっかりと調べて、あると有利になる資格はできるだけ取得してから転職活動を進めていくようにしましょう。
【関連記事】
転職に強い資格10選|資格別に受験料と合格率を解説
まとめ
企業が未経験者歓迎の求人を募集する背景や、転職する際に注意したいポイントについて説明してきました。自分の希望が叶って未経験の新しい会社へ転職することができたとしても、その会社がブラック企業だったらせっかくの苦労も水の泡です。
自分が希望する会社は本当にブラック企業ではないのか、働く人のことを大切にしてくれる会社なのかどうかなど、新しい業界や職種へ転職する際はその判断をくれぐれも間違えないように注意しましょう。
- 新着コラム
- 人気コラム
- おすすめコラム