外資系企業へ転職して、今以上の年収を得たい。
キャリアップするために転職エージェント(海外では転職エージェントのことをリクルーターと呼ぶ)を活用しようと考えているが、一体どの転職エージェントを利用すべきか、またどう選べば良いか分からない方も多いのではないでしょうか?
外資系企業は、徹底した即戦力採用を基本にしており、ポテンシャル採用を念頭にした新卒を採用や人材育成の環境を用意していないケースが多く、ビジネスに必要な高いスキルをすでに身につけている即戦力人材が欲しいと思っています。
また、外資系企業に転職したい、キャリアップしたい転職者の情報=求人情報は一部の外資系特化の転職エージェントに集中しているのが現状です。
外資系企業の人事部は日本企業と比較にならないほど多忙なため、採用活動に割ける時間に限りがあり、転職エージェントの活用が活発になっています。
【チェック】外資系企業が転職エージェントを利用する理由
- 採用の効率化|即戦力人材の選別
- 求職者のスキルをあらかじめ見極めてくれる
だからこそ、外資系企業への転職を目指す方は、まず転職エージェントに登録することをおすすめします。
この記事では、外資系企業への転職には転職エージェントを使うメリット、使う際の注意点、転職を成功させるためのポイントに加えて、外資系転職エージェントをおすすめするサイトが乱立するなか、本当に選ぶべきおすすめの転職エージェントをご紹介します。
転職エージェントは3社登録がおすすめな理由と正しい選び方
転職エージェントを複数利用する際も、同じ領域で業務を展開するエージェントに登録しても意味がありません。例えば営業職で転職を検討している場合、まず登録すべきは大手で求人数を多数抱える『マイナビエージェント』や『doda』『type転職エージェント』のいずれか一つをまず選択。
「マイナビエージェント」や「doda」の両方に登録しても構わないのですが、どちらも総合的な職種を扱うエージェントですので、高確率で紹介される求人に被りが出てしまいます。
では、2社目のエージェントはどこにするかというと、『営業職の転職に強みを持つエージェント』です。
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とはいえ、営業職はどこの会社にもある最もポピュラーな職種ですので、比較検討すべき軸としては・・・
『行きたい業界に特化しているエージェント』
『自分の年代に近い求職者が集まっている』
の2軸になります。
この場合は、行きたい業界で選ぶなら・・・
不動産業界の営業職に転職したいなら『宅建ジョブエージェント』
IT業界の営業職に転職したいなら『レバテックキャリア』
コンサル業界の営業職に転職したいなら『ムービン』
広告業界の営業職に転職したいなら『マスメディアン』
を、私たちは提案します。
そして3社目の、自分の年代に近い求職者が集まっているエージェントですが、エージェントが抱える求職者も年代にはばらつきがあり、どの年代層が得意といった色があるので、最後に年代別に強いエージェントにも登録しておくと盤石です。
たとえば、
20代後半までの第二新卒であれば『ハタラクティブ』
29歳までの狭間の世代なら『U29JOB(ユニークジョブ)』
30代前半から後半の範囲であれば『パソナキャリア』
40代後半までであれば『ビズリーチ』
50代なら『JACリクルートメント』
が良いかと思います。整理するとこんな感じですね。
評判の良い各業界別・年代別のエージェントは「こちら」にまとめてありますので、ぜひ参考にして頂けますと幸いです。
外資系企業への転職に特化した転職エージェントを利用する5つのメリット
外資系企業への転職に強い転職エージェントを使うメリットとして、下記のようなことが挙げられます。
- 英語のインタビューや英文レジュメの対策
- 成果が出ないと即刻クビになる体制かどうかの把握
-
転職先企業の内情などの把握ができる など
ほかにも非公開求人を紹介してくれるなどがあります。企業の情報を積極的に入手するためにも、自分にあったエージェントを見つけ積極的に利用するのが得策です。
外資系企業の採用はエージェント経由のダイレクトリクルーティングが基本
外資系企業の求人は、ダイレクトリクルーティングという採用モデルは主流です。
ダイレクトリクルーティングとは
人材採用方法の一種。採用の候補者に対しての積極的な採用活動を行うこと。海外ではSourcing (personnel) としても知られる。
引用元:Wikipedia
簡単にいうと企業の採用担当が直接声をかけて採用する方法です。このダイレクトリクルーティングが主流の世界ですから、求人情報自体が少ないのと、そもそも日本とはさまざまな考え方が根本的に違います。
外資系企業の傾向としては、社員一人ひとりの役割が明確なケースが多く、人事担当者も個人的に動くことが多いので、そもそも求人を募集していること自体、周りに知らせる必要がないというのも要因の一つでしょう。
英語インタビューの対策や英文レジュメの添削をしてもらえる
初めて外資系へ転職しようとしている方は、英語インタビューや英文レジュメにどう対策していいかわからないことでしょう。インターネットや書籍で調べるのも悪くありませんが、時間やお金がかかります。
転職エージェントを使えば、無料で外資系企業への転職に強いアドバイザーからアドバイスや添削をもらえます。自分だけでは気づけなかったことを教えてくれます。時間もお金も節約できる極めて合理的な選択肢です。
外資系特有の制度や社内の雰囲気を聞かせてもらえる
日本企業だけで働いていた方にとっては、働かずして外資系企業の実情をすべて知るのは難しいでしょう。
結果を出さなければすぐにリストラされるのではないか。TOEICのスコアしかないけど、自分の英語力で大丈夫なんだろうか。
英文のレジュメの書き方がわからない。一人で考えていてはわからない疑問を転職の専門家に相談できますので、不明点や心配事を1つ1つ解決できます。
非公開求人を紹介してもらえる
非公開求人とは企業の事情により後悔が制限されている案件のことです。
応募者の殺到を防ぐため、社内外に知られたくない重要なポジションの求人のため、など様々な理由があります。特に外資系の非公開求人はハイクラス向けのものも多く、求められている能力がある人はさらなる収入を見込めます。
転職に関わるサポートを無料で受けられる
こんなに便利なサービスなのに、無料なのは怪しいと感じる人もいるかもしれません。しかし転職エージェントは慈善事業でもなんでもありません。無料の理由を知るにはビジネスモデルを理解するのが手っ取り早いでしょう。
転職エージェントは求職者を企業に紹介しています。採用が決まるとその人の年収の30%前後が企業からエージェントへ支払われており、そのお金で運営されています。
よってあなたが後から不当にお金を請求されることはありません。
【徹底比較】外資系の転職に強い転職エージェントおすすめ11選
ハイクラス向けのエージェントから、比較的キャリアが浅い方向けのエージェントまでを11社ご紹介致します。ご自身の実力に見合ったものがあればぜひ登録してみてください。

ハイクラス向け求人を探している方におすすめの転職エージェントです。特に年収600万円以上の方はさらに好条件の案件を紹介してもらえますので、条件にあった方は挑戦してみるといでしょう。
年収1,000万円以上の案件が多く、専門性が求められるような管理職や専門職の求人が中心になっています。外資系はIT業界と金融業界に強いようです。
公式サイト:https://www.bizreach.jp/

世界8カ国に拠点を置くイギリス初の転職エージェントで、アジアで最大級のネットワークを持つエージェントとしても有名。国内企業の高年収ポストへの転職や、外資系企業への転職に多くの実績を持っています。
英語インタビューや英文レジュメにネイティブチャックが入るのが最大の魅力です。業界出身者から社内の雰囲気や面接のコツといった生きた情報を教えてもらえます。
優良な案件が豊富ですが、求職者にも相応の実力が求められるので、市場価値が低いと判断されれば案件をあまり回してもらえません。キャリアに自身のある方におすすめです。
公式サイト:http://www.jac-recruitment.jp/

30代・40代を中心に、課長・マネージャークラスから、部長・役員クラスまで管理職・技術職/専門職に強い転職エージェント。
海外コンサルティング転職に強いムーンコミュニケーションズ・エンタープライゼス社と、人に薦めたい転職エージェントNo.1に輝いたこともある、ジェイエイシーリクルートメント社の合同で立ち上げたサービスです。
事業拡大、IPO体制構築など、ベンチャー企業や大手企業でも次のステージへ成長する際に経営幹部ポジションの強化を図るために利用することが多く、提示年収も800万円以上が散見。1,000万円〜1500万円の層が比較的多くなっています。
公式サイト:https://www.samuraijob.com/

スイス発のグローバル企業です。世界60ヶ国に拠点を置き圧倒的なネットワークから日本国内の外資系案件も大量に保有しています。
外資、グローバル企業、国内有数の大手企業はもとより、優良中堅企業など幅広い企業の求人を抱えています。すでに自分のスキルに自信があり、優良企業への転職を通してキャリアアップしたい方におすすめです。
日本にも160位上の拠点があり、地方の外資系求人も豊富です。首都圏に住んでいる以外の方にもおすすめの転職エージェントです。
公式サイト:https://www.springjapan.com/

1960年にオランダで設立され、現在世界39の国と地域に4,400以上の拠点を置く、世界最大級の転職エージェント企業です。主に正社員と派遣社員の2種類に分かれており、グローバル活動、 海外営業・海外駐在の求人情報を多く提供しています。
公式サイト:https://www.randstad.co.jp/

CAREER CARVERは、リクルートグループが運営する、ハイクラス層だけに利用が許された転職エージェントです。
未経験からでも応募できる案件も多く、異業種へ転職したい方にも利用しやすいエージェントです。また、優秀なヘッドハンターを600名備えており、更に上のポジションを狙える案件を多数あっ旋してもらえます。
自分のキャリアを活かしながら更なる大幅な年収アップを目指す方や、将来的に経営層を目指せる会社を狙っている方は、必ず登録しておきたいエージェントです。
公式サイト:https://careercarver.jp/

20,000件以上の求人を保有しており、そのうち約80%が非公開求人です。
パソナの調査によると利用者のうち96%が満足しているようです。求職者一人一人に丁寧なサービスをすることに定評があります。初めて外資系企業に転職する方やキャリアの浅い方に特におすすめの転職エージェントです。
公式サイト:https://www.pasonacareer.jp/
マイケルペイジ

マイケルペイジはm世界の一流企業にスペシャリストを正社員、契約社員、派遣社員として紹介する世界最大級の転職エージェントです。
1976年に英国・ロンドンで創業し、現在世界36カ国において、141支店を構えております。東京オフィスは、2001年に設立。14のチームを持ち、専門的に職種・業界を網羅。
世界中にクライアント企業を持ち、日本でもブランドが確立されている外資系企業から、日本進出を予定する新興のベンチャー外資系企業まで、あらゆるタイプの外資系企業の窓口になっています。
公式サイト:https://www.michaelpage.co.jp/
コンコード|コンサルタントキャリアの転職

株式会社コンコードエグゼクティブグループが行う転職支援サービス。エグゼクティブやハイクラスへの転職をメインに据えてます。
特に外資系コンサルティングファーム、外資系デバイスメーカーのマーケティング戦略企画マネージャーなどが豊富にあり、年収も1,000万円クラス求人が多数を占めています。
公式サイト:https://www.concord-career.com/
ロバート・ウォルターズ

ロバート・ウォルターズ (Robert Walters)は1985年に英国ロンドンで設立されたスペシャリスト人材紹介会社です。世界28カ国の主要都市にオフィスを構え、日本においては2000年に東京オフィス、2007年に大阪オフィスを設立。主に外資系・日系グローバル企業におけるグローバル人材の転職/採用支援において優れた信頼と実績を築いてきました。
引用元:ロバート・ウォルターズ
日本での正社員転職やキャリアアップをサポートしており、日本では約20年のほど、グローバル人材に特化した外資系人材紹介業を行なっています。
【取り扱い職種】
金融、経理・財務、IT、法務・コンプライアンス、営業・マーケティング、人事、秘書・サポート業務、物流・購買・サプライチェーン、リテール、サービス業、医療・医薬、製造、エネルギー・インフラ、化学など
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公式サイト:https://www.robertwalters.co.jp/
アンテロープ

金融&コンサルティング業界専門の転職エージェント。
外資系投資銀行、投資ファンド/プライベートエクイティ(PE)、ベンチャーキャピタル(VC)、アセットマネジメント、不動産金融、M&Aアドバイザリーなど、金融プロフェッショナル向けの転職・中途採用求人情報が多く集まっています。
特徴的な転職支援サービスとして入社後の立ち上がりを支援する『スタートアップ・コーチング』というものを行なっています。
新しい職場環境ともなれば、これまでとは異なる企業文化、メンバー、ミッションなどが業務上のハードルとなりうる可能性があります。そのような新しい環境の中でも、目的を見失わず、高いモチベーションと冷静な判断力を維持し、ご自身の力を存分に発揮していただくために、アンテロープでは「スタートアップ・コーチング」をご提供しています
引用元:アンテロープ|「スタートアップ・コーチング」サービスのご紹介
公式サイト:https://www.antelope.co.jp/
外資系企業の転職で転職エージェントを使う際の注意点4つ
転職エージェントは無料で利用できる便利なサービスです。しかしいくつかの注意点を覚えておかないと、転職活動に時間がかかる、入社後に思っていたのと違った、といった風にもなりかねません。ここでは転職エージェントを使う際に最低限注意すべき点について見ていきましょう。
サポートの手厚さは要チェック
日本企業への転職と違い、異なる点がたくさんあります。特に初めて外資系企業に転職をしようとしている方であれば、その道に精通している専門アドバイザーの助言を受けた方がいいでしょう。
社風や評価制度、面接で見られるポイント、英文レジュメや英語インタビューなど、毎日働いていればすべてを自分一人でやるのはなかなかハードです。無料で利用できるので、特に使わない理由はありません。
担当者次第で転職の成功率が左右される
転職エージェントのアドバイザーは非常に厳しい目であなたを見ます。転職エージェントとの面接時に、論理的な説明や根拠のある返答ができないと、面談開始1分で切り上げてしまうケースもあります。
キャリアアドバイザーも求職者に就職してもらわないと報酬が発生しないのですが、へんな人を斡旋するのはそれだけ自分の評価へダイレクトに反映されますので、いい意味でしっかりあなたを評価します。
あなた自身も今後のキャリアに関わることですから、面接対策をしてくれる転職エージェントのアドバイザーだからといって、気をぬくと転職は成功しません。
リファレンスチェックに注意する
外資系企業で多いのが、『リファレンスチェック(身元確認)』です。外資系企業では特に、就職する企業先やポジションによってはこのリファレンスチェックを求めてきます。つまり、応募者の前職での実績や勤務状況、経歴に偽りがないことを前職にチェックするということです。
転職エージェントのアドバイザーはこのような要望を受けていることが多く、場合によっては現職に確認を取るケースもあるようですから、経歴等には嘘偽りなく正直に答えましょう。
定期的に連絡を取る
転職エージェントは案件を紹介する際に、更新日が新しい求職者から声をかけていきます。更新日とは最後に転職エージェントに連絡を取った日のことです。登録したら長い間放置せず、定期的に連絡を取っていきましょう。
外資系企業で転職を成功させるための4つのポイント
外資系企業は日本企業と異なる点も多く、いい条件で転職できたからといって安心はできません。ここでは転職に成功する前と後で最低限覚えておくべき4つのポイントをご紹介します。
また、外資系企業への転職で失敗したくないという方は『外資系転職の失敗パターン5つと後悔しないために考えておきたいこと』も合わせて、読むことをおすすめします。
外資系企業への転職に必要な語学力を磨く
TOEIC700点を応募のラインにしている企業が多いようです。800点はあくまで初歩で、入社以降実用的な英語力を伸ばしていくことになります。
幹部社員を目指す方以外は、そこまで実用的な英語力が求められないケースも多いようです。
入社当初は英語ができなくても、仕事をしながら磨き上げていくことで海外研修や海外出張などさらなるチャンスを掴めるようになります。
転職エージェントには複数登録しておく
転職エージェントや担当者との相性が合わない可能性もあります。利用者は案件を紹介される受け身の立場なので、担当者の良し悪しで転職がうまくいくかどうかが別れます。リスクヘッジのためにも2,3社登録しておくのをおすすめします。
転職後は自己ブランディングを考える
転職が決まれば喜びたくなるでしょう。しかし外資系企業への転職成功は始りに立ったに過ぎません。転職によるキャリアアップが主要なため、自分の進むべき道は自分で描かねばなりません。
転職成功に満足することなく、スキルを徹底的に磨き上げ、〇〇を頼むなら△△さんだな。と言われるレベルまで自分をブランディングするのが理想です。市場価値が上がるほど転職の選択肢が増え、引く手あまたになります。
昇進・昇給の仕組みやカルチャーが日本企業とは異なります。より詳しく知りたい方は転職エージェントに聞くとして、ここでは日本企業と外資系企業の大まかな相違点を確認して行きましょう。
長く働けば出世できるわけではない
新しくついた仕事を数年頑張ったところで、上のポジションになれるとは限りません。管理職などは外部からリクルートされることが多く、長く働いたかどうかは問題になりません。
良くも悪くも実力主義です。更に転職を繰り返し市場価値を上げるためにも、経験やスキルは貪欲に吸収しましょう。
仕事の範囲が具体的に決まっている
外資系ではJob Descriptionによって自分の業務範囲が明確に決まっています。日本企業のように仕事の範囲が曖昧ではないので、無駄なく特定の仕事に専念し専門スキルを高めていけます。
成果主義のため実力がある人には有利
日本企業の場合、入社後に研修があり名刺の渡し方や電話のかけ方、製品を理解するための研修などがあります。時間をかけて社員を育てるカルチャーがありますが、外資系では即戦力が採用され、結果が出なければクビにされてしまいます。
どちらが良い悪いの問題ではありませんが、日本の横並びな文化が嫌で、なおかつ実力のある方にとっては、実力をいかんなく発揮できる舞台になりかねます。
個人主義の体制が基本
日本企業は社員を大切にするため、居心地がよく感じる人がいるのもまた事実です。
しかし業務時間外の飲み会に行きたくない人にとっては苦痛以外の何者でもないでしょう。会社は仕事のために行く場所であって、必要以上の人間関係は煩わしいと感じる人にとって外資系企業は働きやすいでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
初めての外資系への転職では英文レジュメや英語インタビューなど一人で対応するのが難しいため、転職エージェントの利用をおすすめします。エージェントや担当者の良し悪しに左右されないためにも、2,3社に登録しておきましょう。
転職成功後も油断せず、自分のブランディングを考えることをおすすめします。日本企業のような安心感・安定感はないかもしれませんが、外資系に転職すれば自分で自由にキャリアを切り開いていけるチャンスを得られます。