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システムエンジニアがフリーランスとして働く方法と年収アップのコツ

IT・エンジニアの転職
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フリーランスという道を選ぶシステムエンジニアが増えてきました。

 

フリーランスとして独立すると、働く場所や時間を自由に選択できるイメージが強いかと思いますが、実際のところは出向型・常駐型のフリーランスエンジニアも少なくありません。

 

そこで、フリーランスのシステムエンジニアが抱く不安や年収アップの方法、成功のコツなどをリアルにお伝えしたいと思います。フリーランスエンジニアに興味がある人は楽しめるでしょう。

 

 

ライター:なのはな


夜間大学在学中に、人材コンサル会社にて勤務。

営業や採用サポート、イベント運営などを幅広く経験。

その後、新卒でIT会社にシステムエンジニアとして入社。

開発や保守・運用に従事。

現在は、フリーランスライターとして活躍中。

 

 

 

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この記事に記載の情報は2021年04月26日時点のものです

システムエンジニアからフリーランスになるには?

 

システムエンジニアがフリーランスになるにはどうしたら良いのでしょうか。結局のところ、会社を辞めて個人でやるならその日からフリーランスと名乗っても問題ないでしょう。

 

しかし、フリーランスとして続けていくためには、フリーランスエンジニアの実態を知っておく必要があります。

 

1:会社勤めから独立がスタンダード

まれに大学卒業からそのままフリーランスになる「新卒フリーランス」のエンジニアがいますが、多くの場合システムエンジニアではなくプログラマーであるようです。

 

システムエンジニアは、プログラマーより上流工程を担当するので、しっかりした知識や経験が必要です。職歴がゼロで、フリーランスのシステムエンジニアになれる機会を与えてもらうのは難しいでしょう。

 

クライアントからしてみると、フリーランスに求めるのは即戦力です。教育しようという姿勢はあまり見られないので、会社員勤めでスキルを蓄積するほうが賢明でしょう。

 

2:個人で活動すると決意した日からフリーランスのエンジニア

極論をいってしまえば、会社を辞めて、もしくは大学や専門学校などを卒業あるいは退学して、会社に属せずシステムエンジニアをやろうと思ったその日から、フリーランスと名乗っても問題ないはずです。

 

しかし、フリーランスとして活動していくなら、「個人事業の開業届出・廃業届」を税務署に提出しないといけません。毎年支払う所得税や源泉徴収税などを管理するために必要です。

 

その他、税金に関する話に少し触れると、「青色申告承認申請書」を提出することをおすすめします。

 

毎年2月中旬~3月中旬に行われる確定申告については、白色申告と青色申告の2種類があるのですが、青色申告のほうが大幅に節税できるのです。フリーランスのなかでは、青色申告が当たり前になっています。

 

個人事業の開業届出・廃業届」と「青色申告承認申請書」を提出するという準備をしたら、フリーランスとしてのスタートを切れるでしょう。

 

3:在宅で働くフリーランスエンジニアは少数

フリーランスといえば、在宅でカジュアルなファッションで作業するイメージが強いかもしれません。しかし、実際のところは、在宅で働くフリーランスのシステムエンジニアは少ないです。

 

データやコードを持ち帰って作業するのは情報漏えいの観点からいうとリスクがあるため、大企業であればあるほど、決まった作業場に限定しています。

 

在宅でできる案件もありますが、小規模のシステムがほとんどで、プログラミング作業がメインです。システムエンジニアというよりプログラマーの気分になるでしょう。

 

4:出向型・常駐型の働き方が多い

在宅が少ないので、自ずと出向型・常駐型の案件が増えます。会社員と同じようにオフィスで仕事をしますが、雇用契約ではなく、案件ごとに業務委託契約を結びます。社員ではないので、副業も容認されているので不自由さを感じないでしょう。上手くフィットすれば、継続的に依頼をもらえます。

 

5:会社勤めより自分で選択できる幅は多い

フリーランスは、会社との雇用関係に縛られない働き方です。もし、上司と相性が合わなかったら、他の会社で案件を探すということが容易にできます。

 

また、契約時に労働時間に対する報酬を自由に設定できるので、継続案件をもらうごとに、給料をアップさせることもできるわけです。会社勤めより自分で選択できる幅は広いといえます。

 

 

フリーランスのシステムエンジニアになった際によくある不安とは

 

フリーランスのシステムエンジニアは、自由に選択できる幅が広くて、努力次第では年収アップも行えると良いことをお伝えしましたが、フリーランスならではの不安があります。

 

フリーランスになる前に、そのことを考慮すべきでしょう。実は私自身もフリーランスなのですが、ひしひしと感じている不安です。

 

1:収入が安定しない

とにかく収入が安定しない可能性がずっとよぎるのが、フリーランスの定めです。もちろん、何年もフリーランスをやっていると、収入源を複数持ち、もし急に契約を切られても大きな影響を与えないように調整できるのですが、それでも一時的に給料が減ることはよくあります。

 

会社員のように、決まって毎月一定以上の給料が入ってくることの魅力に気づかされます。収入の大半をある案件が占めていると、それが消滅したときの不安に耐え続けなければいけません。フリーランスのシステムエンジニアになるなら、収入が安定しない可能性があることは覚悟してください。

 

とはいえ、

  1. 1つのクライアントに依存せず、複数の収入源を持つ
  2. 保守案件を増やす

 

ということに気をつければ大きな失敗がないでしょう。

 

そして、私も体験しましたが、収入が不安定もしくは低水準で推移する状況が続くと、かなりのストレスになります。そこで、まずは会社員として働きながら副業で始めてみても良いと思います。

 

多くのお金を稼ぎたいということであれば、目的は達成できると思います。私も、副業から始めて、軌道にのったので、フリーランスとして独立しました。

 

2:不景気に弱い

フリーランスは不景気に弱いのもデメリットだといえるでしょう。リーマンショックのような不景気がきたら大企業は下記のようなことを実施しました。

 

  • 広告費や研修費などをカットする
  • 正社員のボーナスをカットする
  • 契約社員を雇わない

 

もちろん、会社経営が傾いてきたら、正社員のリストラが実施されますが、それは最終手段です。その前に契約を打ち切られるのが、派遣社員やフリーランスです。

 

プロジェクトは一度スタートしたら、計画通りに進めないといけないので、途中で人員が削減することは考えにくいですが、次のプロジェクトにアサインされる保証がありません。

 

フリーランスのなかでも、システムエンジニアは不景気に耐えられるほうですが、それでもリスクがあることを忘れてはいけないでしょう。

 

3:社会的信用が落ちる

フリーランスは家を借りにくいという問題があります。年収が不安定なフリーランスは、社会的信用が少ないので、1年間の家賃を先に支払わないといけないケースも少なくありません。

 

また、男性であれば、結婚相手として避けられることもあるようです。フリーランスになると社会的信用が落ちて、さまざまな面で弊害が出るので、会社員時代に家を借りたりクレジットカードを作ったりしておくことをおすすめします。

 

 

フリーランスのエンジニアになったら年収はどのくらい上がる?

 

意外かもしれませんが、フリーランスのシステムエンジニアになったら年収がアップすることも少なくありません。「Tech総研」の「30代エンジニア2180人に聞いた平均年収の実態と満足度」を参考にすると、下記のようなことがいえます。

 

分類

平均年収

フリーランスSE

600~960万円

会社員SE

500~600万円

 

案件紹介会社の単価を見てみると、月単価50~80万円の案件がほとんどです。これを年収換算すると、年収600~960万円になります。実際にフリーランスエンジニアとして働いている人へのインタビュー記事を見ても妥当そうですね。

 

一方、会社員SEの平均年収は、500~600万円なので、フリーランスは不安定になりがちというデメリットがありますが、軌道にのれば年収アップすることもできるでしょう。

 

 

 

 

元SE・フリーランスライターとして活躍する方に聞く|フリーランスSEで成功する為に必要なことは?

 

実は、私は元SEで現在フリーランスライターとして働いています。フリーランス経験は、もう5年になりますね。多くのフリーランスエンジニアやライター、デザイナーを見てきて感じたことをまとめてみたいと思います。

 

1:圧倒的なスキルを磨く

フリーランスとして成功している人は、圧倒的なスキルを持っています。個人であるフリーランスは、会社が信用を担保してくれる会社員に比べて、信用度は低くなります。

 

 

なのはな


有名企業でバリバリ活躍していた人が、いざ独立するとまったく仕事がないということもあるようです。つまり、クライアントはその人ではなく、その会社を信用して仕事を依頼していたわけですね。

 

その不一致を減らすためにも、副業で仕事を始めることをおすすめするフリーランスは少なくありません。最初、事業を軌道にのせるのに苦労するからでしょう。何もないところから、信用を勝ち取り、依頼をいただくのは簡単ではありません。低単価だといくらでもありますが、生活がままならないでしょう。

 

 

なのはな


フリーランスエンジニアの場合は、「レバテックフリーランス」や「geechs job(ギークス ジョブ)」などのフリーランス専門のエージェントに登録して相談してみると良いでしょう。公式サイトには、「まだ営業開始のタイミングでない方も、初めてのフリーランスで不安な方も、是非一度ご相談ください」と書かれています。

 

2:技術力だけではなく、営業力と交渉力を身につける

また、技術力だけではなく、営業力や交渉力も必要になります。今までは、営業職がやってくれていた「仕事を取る」「条件や金額の交渉をする」という営業活動をシステムエンジニアであろうがライターであろうが、しなければいけなくなります。この作業を楽しいと思えたら最高ですね。

 

自分の実力を証明するポートフォリオを作成する必要性も出てきます。一度、軌道にのったら、次々に仕事が舞い込んでくるので、やりがいがありますよ。

 

3:コンスタントに成果を出し続ける

毎日のモチベーションに振り回されない意思の強さも大切です。出向型・常駐型のフリーランスエンジニアであれば「出勤する」という工程が必要なので、成果を出し続けやすいですが、在宅勤務のフリーランスだと、朝起きる時間も、仕事を開始する時間も自由です。

 

そのため、生活リズムが崩れ、コンスタントに成果を出し続けられない人もいるようです。Twitterなんかを見ていると、「月収7桁達成するぞ~!!」と意気込むツイートと、「今日も昼に起きた…」と意気消沈するツイートが交互に発信されていることがあることも。なんだか心配になりますよね。

 

一方、まるで機械かのようにコンスタントに成果を出し続けている友人もいます。ライターと少しプログラミングもできるという優秀な彼は、規則正しい生活を送っているようですね。この時間にメールチェックをして、この時間はスマホを触らないという自分ルールを確立させています。

 

そのくらい強い意志がないと、ハイパフォーマンスを発揮できないでしょう。コンスタントに成果を出し続けると信頼を得られるので、ますます仕事がやりやすくなります。

 

4:人とのつながりを大切にできる

フリーランスといえば、ひとりでこつこつ作業するイメージもあるかと思いますが、とりわけシステムエンジニアだと、ひとりでできることには限界があります。チームで成果を出さないといけません。

 

また、会社員時代に付き合いのあった会社や人と思わぬところでつながることもあります。常に人とのつながりを大切にできる人はフリーランスとして長く生きることができるでしょう。

 

5:高い専門性がある

フリーランスエンジニアであれば、プロジェクトマネージャーやリーダーを任せられたり、ニーズの高い言語を巧みに使いこなせたりすると、重宝されます

 

 

ライター:なのはな


独立すると、前職で担当していたポジションよりも上のポジションで採用される可能性もあるようです。プロジェクトリーダーの経験がある人は、プロジェクトマネージャーへランクアップを狙ってみると良いかもしれません

20代でプロジェクトリーダーに抜擢されたエンジニアを知っています。

 

 

社内のシステムエンジニアからいきなりフリーランスになるのが不安な場合

 

ソフトランディングという言葉をご存知でしょうか?

 

『小さく初めて、大きく育てる』という意味で用いられるビジネス用語なのですが、例えばいきなり起業する、フリーランスになるというのは確かにハードルの高い話です。スパッと会社を辞めて、明日から独立、フリーランスになったとしても、先立つものや案件がちゃんと獲得できるのかも不安ですよね?

 

なので、『週末起業』という形で、まずは『業務時間外に少しずつフリーランスとしてもやっていけるような体制を整えていきましょう』という考え方です。フリーランスは仕事の選択肢が広い・自由という表現を使ってきましたが、その分リスクも多いのは事実。

 

収入もない・ツテもないではどうしようもありません。

先ほどご紹介した「レバテックフリーランス」や「geechs job(ギークス ジョブ)」といったフリーランス専門のエージェントもありますので、昔に比べたらだいぶ『複業(複数の仕事を持つ)』の意識改革は進んできましたが、せっかく今の仕事があるのです。

 

いついつに、フリーランスになろう!』と決めて、それまでの準備をしておくことも、悪いことではありません。

 

もし会社が副業OKの場合、フリーで受けた仕事が本業に活かせるシーンも多くありますので、そういった選択肢もあると、覚えておくとよいかと思います。

 

 

 

 

まとめ

 

なのはな


私自身、会社員のシステムエンジニアからフリーランスライターに転身した経験があるので、言えるのですが、フリーランスになるのは簡単です。会社を辞めて、個人事業主としての手続きをするだけで済みました。

 

 

しかし、フリーランスとして生活するのは決して楽ではありません。収入が不安定で、お金のことが常に頭から離れませんでした。ある程度の貯金ができたとしても、ずっとこのまま仕事を続けられるのかな…という不安がよぎります。

 

とはいえ、選択肢が多く、自由度が高い今の働き方に満足しています。

 

今、システムエンジニアとして会社員勤務をしている方も、他の選択肢があることを知っておくと、気持ちが楽になるのではないでしょうか。自分を追い込ませ過ぎず、気持ち良く生きられる道を選択しましょう。

この記事の執筆者
キャリズム編集部

転職・人材業界に深く関わるディレクターが『今の職場に不満があり、転職を考え始めた方』や『転職活動の進め方がわからない方』へ、最高の転職を実現できる情報提供を目指している。

本記事はキャリズムを運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。
※キャリズムに掲載される記事は転職エージェントが執筆したものではありません。

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