
現在PHPエンジニアとして働いているけれど、
- 「さらに業務の幅を広げたい」
- 「スキルアップしたい」
- 「よりよい環境で働きたい」
- 「年収をアップさせたい」
などの理由で転職を考えることもあるかと思います。
この記事では、PHPエンジニアの転職市場でのニーズや今後の需要、転職を考える際のポイントなどを解説しています。
PHPエンジニアの転職事情
PHPとは「Hypertext Preprocessor」の略で、1995年から使用されているサーバーサイドのプログラミング言語のひとつです。
Web開発でよく使われていて、お問い合わせフォームや予約システム、ECサイトのショッピングカートなどの動的なコンテンツを作成することができます。
PHPエンジニアに需要ってあるの?
結論から言うと、PHPエンジニアの需要は非常に高いと言えます。日本での求人数としては、1位のJavaに次いでPHPが2位となっています。
PHPはWeb開発で多く使用されており、有名なところとしてはFacebookや食べログ、メルカリ、クックパッドなどのサービスでも使用されています。
また、CMSで有名な「WordPress」もPHPで作られています。
『W3Techs』によれば、WordPressは全世界の約34%のWebサイトで使用されており、高いシェアを占めています。このWordPressを使ったWebサイトの構築やカスタマイズなどには、PHPの知識が必要となります。
クラウドソーシングなどを見てもPHPの仕事の案件数は多く、PHPエンジニアのニーズが高いことが分かります。
即戦力となるエンジニアを必要としている企業も多いため、転職市場においてもスキルを持ったPHPエンジニアの需要は高いと言えるでしょう。
PHPの今後
PHPは多くのWebサービスで使用されているため、今後数年でなくなる可能性は極めて低いと考えられます。
現在PHPを使ったサービスが多く存在しているということは、今後そのサービスを拡大したり改修したりする際にもPHPエンジニアの力が必要となってきます。
新しいサービスを作る際にも、全く異なる開発環境を使用するよりは現在使われているものを踏襲したほうが効率が良いはずです。
そのため、今後数年のうちにPHPエンジニアの需要が激減するとは考えにくいと言えるでしょう。
また、PHPを使ったゲーム開発やWebアプリケーション開発などの需要も増えています。最近では金融系の基幹システムとして利用されるなど、需要の幅も広がっています。
PHPエンジニアの需要が高い状態は、今後しばらく続いていく可能性が高いと考えられます。
phpはJavaなどの他言語と比較してどう見られる?
PHPは文法が比較的簡単で、日本語の情報サイトや学習サービスも多く学びやすい言語です。
WebサイトやWebアプリケーションなどWeb上で動作するシステムに多く使われ、初心者でも挑戦しやすくエンジニア人口も多いという特徴があります。
PHPエンジニアの年収は350〜650万円程度と、他の言語と比べるとやや低めとなっています。
Java
大規模開発に向いています。金融関係のアプリやATM、信号機など大規模なシステムにも多く使用されています。また、Javaはどんなコンピュータ上でもプログラムがしっかりと作動するという特徴があります。
Javaは開発環境の構築が複雑で難しいとされていますが、日本での求人数はJavaが最も多くなっています。
Ruby
特に初心者でも習得しやすい言語で、WebアプリケーションやECサイトなどを作ることができ、フリーランスにも人気の言語のひとつです。
「Ruby on Rails」というフレームワークによって、効率的に開発を行うことができます。求人数はJavaやPHPには及びませんが、Rubyの需要も高まりつつあるため将来性があると言えます。
Python
Webアプリケーション開発だけでなく、AI(人工知能)の開発やデータ分析などにも幅広く使われる言語です。
今までPythonエンジニアはPHPやJava、Rubyなどに比べるとあまり目立たないと言われていました。
しかし近年では人工知能や機械学習のニーズの増加とともにPythonエンジニアの需要も拡大しています。ビズリーチによれば、Pythonの平均年収は575万円で第3位となっています。
順位 |
言語 |
年収中央値 |
最大提示年収 |
求人数 |
1 |
Go |
600 |
1,600 |
2,202 |
2 |
Scala |
600 |
1,300 |
1,489 |
3 |
Python |
575.1 |
1,499 |
9,344 |
4 |
Kotlin |
575 |
1,200 |
961 |
5 |
TypeScript |
575 |
1,200 |
667 |
6 |
R |
574.8 |
1,000 |
220 |
7 |
Ruby |
550 |
1,200 |
11,676 |
8 |
Swift |
550 |
1,200 |
3,353 |
9 |
Perl |
525 |
1,200 |
4,509 |
10 |
C |
525 |
1,000 |
9,347 |
他にも多くのプログラミング言語があり、どの言語にもそれぞれ特徴があります。どれが最も良いとか優れているとかとは一概には言えません。
ただ他の言語と比較しても、PHPもまだまだニーズの高い言語のひとつであると言えるでしょう。
転職するにはどの程度のレベルが必要?
新卒であれば未経験で採用してくれる企業も多くありますが、中途採用の場合はある程度実務経験がある方が需要は大きくなります。また、年収も経験が多いほど高くなる傾向にあります。
とはいえエンジニア不足などの背景もあり、初心者でも募集をしている企業は多くあります。
プログラミングスクールで学んだ経験や、独学でも自分で構築したプログラムの実績などを示すと、初心者でも採用時に強みとしてアピールすることができるでしょう。
初心者のうちは年収が低いことも多いですが、何年か実務経験を積んだら昇給できる場合もありますし、より年収の高い企業に転職するという方法もあります。
PHPエンジニアの年収とUPをする方法
PHPエンジニアの平均収入は350〜650万円程度と言われています。他のプログラミング言語と比較するとやや低めではありますが、以下の方法で年収UPを狙うことも可能です。
1:資格を取得する
一般社団法人PHP技術者認定機構による「PHP技術者認定試験」という民間資格があります。
どんな職業でもそうですが、資格を持っているということは自分の能力を証明する材料のひとつとなります。年収の高い企業への転職を狙う際にも有利ですし、資格手当が付く可能性もあります。
2:関連するプログラミング言語を習得する
Web開発のエンジニアとして活躍したいのであれば、HTMLやCSS、JavaScriptなどのフロントエンドの言語や、MySQLなどのデータベースやApacheなどの知識もあるとより有利になるでしょう。
また、PHPと同様にWebアプリケーションを開発することのできるRubyなどもおすすめです。
3:実務経験を積む
「実務経験3年以上」などの条件で募集している企業も多く、やはり経験が少ない場合は年収も低くなる傾向にあります。
サーバー構築やプロジェクトマネジメントなどもできるようになると、よりニーズも高まります。
経験が少ない場合はある程度の実務経験を積んだ上で、年収の高い企業に転職するという方法もあるでしょう。
PHPエンジニアが転職を成功させるポイント
転職を成功させるためには、自分の実績や得意分野を具体的にPRした上で、エンジニアの転職に特化したサイトを利用するのがおすすめです。
1:実績を示す
ひとことにPHPエンジニアと言っても、実際に行う業務には様々なものがあります。
例えば
- WordPressを使ったWebサイト構築であればどのようなカスタマイズしたことがあるのか
- Web上で情報処理を行うシステムであればどんなフレームワークを使ってどんな処理をしたのか
など、自分が開発してきた実績を示すことができると良いでしょう。
2:得意分野をPRする
自分の得意分野についても具体的にPRしましょう。特にPHP以外で使える言語や、サーバー・データベースの知識などがあれば積極的にアピールしたいですね。
なるべく具体的に示しておくことでミスマッチを防ぐこともできますし、採用条件が良くなる可能性もあります。
3:エンジニアに特化した転職サイトを利用する
現在、転職サイトの数は本当に多く、どのサイトに登録したら良いかわかりませんよね。
PHPエンジニアとして転職を考えているのであれば、やはりITやエンジニアの転職に特化したサイトがおすすめです。
他の多くの業種も含んだ転職情報の中から自分に合った転職先を探すのは正直大変です。エンジニア向けの転職サイトなら、掲載されている企業側も特に技術者を必要としているため、エンジニアとしてのニーズもより高いと考えられます。
またエンジニアに特化した転職サイトなら、開発環境やフレームワークが具体的に示されていたり、IT分野に詳しいアドバイザーのサポートを受けられるところもあります。
PHPエンジニアにおすすめの転職サイト3選
では具体的におすすめのサイトを3つご紹介します。
paiza転職|コードを書いて仕事を選ぶ
オススメポイント
「paiza転職」はIT・Webエンジニアに特化した転職サイトです。
このサイトには「コーディングテスト」というものがあります。このテストを受けると、自分のスキルにマッチした企業の面接に書類選考なしで進むことができます。
自分のスキルを明確に示すことができますし、そのスキルを必要としている企業がみつかるのでミスマッチも防げます。
さらに求人検索の際、開発環境やフレームワークがわかりやすく掲載されているのもポイント。
どれくらいの経験がある人を募集しているのかが具体的に書かれていて自分に合った企業を見つけやすいのも特徴です。
レバテックキャリア|エンジニア専門の転職エージェントとしては抜群のおすすめ度
おすすめポイント
「レバテックキャリア」はITエンジニアとWebクリエイター専門の転職エージェントです。
ITやWebの専門知識を持ったアドバイザーのカウンセリングを受けることもできます。自分では気づかなかった強みを発見したり、書類添削などで内定率UPに繋がります。
また、レバテックでは実際に企業に行って現場を見たりヒアリングを行っているため、ネットだけではなかなか分からない会社の雰囲気や業務内容などの情報も知ることができます。
hello world
おすすめポイント
「hello world」は株式会社ワークポートが運営する、ITエンジニア・プログラマー専用の転職サイトです。求人数も多く、転職エージェントとして16年の実績があります。
こちらも専門のコンサルタントによるサポートを受けることができます。オリジナルの『e コンシェル』というツールを活用したり、面接・書類作成のアドバイスを受けることもできます。
まとめ
PHPエンジニアの求人数はJavaに次いで2位となっており、需要はとても高いと言えます。
現在PHPは様々なWebサービスで使用されており、今後もPHPエンジニアのニーズは高い状態がしばらく続くでしょう。
PHPエンジニアの平均収入は350〜650万円程度と他の言語と比較するとやや低めではありますが、実務経験を積んでいくことで昇給を狙ったり、より条件の良い企業へ転職することで年収アップを狙うことができます。
転職活動をする際には、自分の実績や得意分野を十分にアピールましょう。
エンジニア転職に特化したサイトを利用して、様々なサポートを受けてみるのもおすすめですよ。
より良いエンジニアライフを送れるといいですね。
転職・人材業界に深く関わるディレクターが『今の職場に不満があり、転職を考え始めた方』や『転職活動の進め方がわからない方』へ、最高の転職を実現できる情報提供を目指している。
本記事はキャリズムを運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。
※キャリズムに掲載される記事は転職エージェントが執筆したものではありません。
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