
一般的に転職は難しいものとされていますし、転職活動を続けていてもなかなか内定がもらえないことも多いです。
しかし、介護業界は比較的転職がしやすく、早々に内定がもらえることも少なくありません。
ただ転職先が決まる=転職の成功ではありませんので注意が必要です。
転職の成功とは、自分に合った仕事を見つけ、納得した環境で働けることを指します。
介護業界への転職を成功させるにはどんな点に注意すればよいのか、転職のポイントを知っていきましょう。
介護業界への転職が成功しやすい理由
介護業界は比較的に転職がしやすい業界と言われています。
なぜ転職がしやすいのか、その理由を確認してみましょう。
経験者だけでなく未経験者も積極採用している
現在、介護業界は人手不足であり、経験者採用だけでなく、未経験者についても積極的に採用しています。
上記グラフは厚生労働省が発表しているものですが、介護分野の有効求人倍率が全体に比べて高いことがわかると思います。
また介護職へは、資格がなくても転職できるのが未経験者にとっての大きなメリットといえるでしょう。
ただし介護業界は離職率も高い
介護職は始めやすい仕事であるものの、業務の大変さから継続して続けるのは難しく、令和元年の離職率は18.2%です。一般労働者は11.4%(雇用動向調査結果の概要|厚生労働省)なので、離職率は他業界より高めです。
退職者の6割が勤務年数3年未満であることからも、長く続けるのが大変な仕事であることがうかがえます。
退職者の理由で全体に上位となったのは、職場の人間関係に問題があったためです。互いに助け合いながら仕事を進める介護職において、人間関係の悪さを理由に退職するのは当然のことかもしれません。
しかし男女別で比較した場合は、男性は「自分の将来に見込みが立たなかったため」女性は「結婚・妊娠・出産・育児のため」が最も高くなりました。
企業や施設によって仕事内容や待遇などは異なるので、自分の希望と合わない場合があります。
職場に働きやすい環境が整っていなければ、職員が定着しないのも当然といえるでしょう。
介護業界に転職するには
介護業界へ転職をしたいと思ったらまずは、求人を探さなければいけません。
この項目では介護業界の求人の探し方として3つの方法を紹介します。
施設などに直接応募する
介護施設のホームページなどを見ると職員を募集しているケースが多いので、そこから直接応募するのも一つの方法です。
ただ、介護業界と一言でいっても、運営される施設は以下のように多岐に渡ります。
- 介護付有料老人ホーム
- 住宅型有料老人ホーム
- 健康型有料老人ホーム
- サービス付き高齢者向け住宅
- グループホーム
- 特別養護老人ホーム
- 介護老人保健施設
- 介護療養型医療施設
- ケアハウス
- シルバーハウジング
これらは一例ですが、施設の種類だけでもこれだけあるので、介護という大きなくくりで見るとその数はかなりのものになるはずです。
直接応募するのであれば、各施設の特徴などを含め、しっかりと情報収集する必要があるでしょう。
知り合いのつてをたどる
知人や友人に介護施設で働いている人がいれば、「求人出してない?」と聞いてみるのもよいでしょう。
知人・友人経由で転職するメリットは、施設の詳細を知っている人へアプローチするため、よい面も悪い面も事前にしっかりと把握できる点にあります。
入社後のギャップを小さくするという意味では、最も効果的な方法かもしれません。
転職サイト・エージェントを利用する
転職活動を始めようと思ったら、転職サイトにまず登録する人は多いのではないでしょうか。
転職サイトといっても種類はさまざまで、幅広い分野の求人を扱っているサービスもあれば、中には特定業界のみを扱っているサービスもあります。
介護業界に特化した転職サイト・エージェントもいくつかあるので、「介護業界に特化したおすすめ転職エージェント」で詳しく紹介します。
特化型転職サイト・エージェントを利用するメリット
転職サイトはさまざまな特徴を持っているため、転職希望者にとっても利用しやすいものです。
続いては転職サイトを利用するメリットについて紹介します。
取り扱い求人が多い
各サイトによって違いはありますが、基本的にたくさんの求人を扱っており、多いところでは数万件の求人がある場合もあります。
もちろんサイト間で被っている求人もありますが、非公開求人やそのサイトのみで扱う独自の求人なども少なくありません。
また、各サイトでは給料や勤務時間、勤務日数、休日、職種、業界など、転職希望者の条件に応じて検索できるので、自分の理想としている求人を見つけることも難しくはありません。
応募が簡単である
転職サイトは基本的にインターネットの環境があればどこででも利用できるので、例えばスマートフォンを使って電車の中で求人を探すことも可能です。
さらにボタン1つで簡単に求人にエントリーできるのも特徴と言えます。
また、「興味はあるけど応募するかどうかはまだ考えたい…。」という場合は、こちらもボタン1つで『気になる求人』として保存しておくこともできます。
さまざまな面において気軽に利用できるというのが魅力ですね。
転職活動をしたいけど仕事が忙しくて時間が取れないという人にとっても、スマホやパソコン1つで転職活動ができるので、通勤中や帰宅後にくつろいでいる最中に求人を調べて応募するなど、隙間時間での転職活動が可能です。
応募後は必要に応じて面接に行くことになりますが、時間を確保しなければいけないのはそれくらいであり、転職活動を大幅に簡略化してくれます。
【関連記事】 転職エージェントを利用するメリットとデメリットの全知識
介護業界に特化したおすすめ転職エージェント
この項目では、介護への転職におすすめのエージェントを4つ紹介します。
ミラクス介護
『ミラクス介護』は、介護や保育に関する各種事業を展開する株式会社ミラクスが運営している介護専門の転職サイトです。
業界トップクラスの求人数を誇り、雇用形態に関しても正社員、契約社員、派遣社員、パートなどから選ぶことができます。
利用者はサイトに登録をすると、まずアドバイザーからヒアリングを受けます。ここでは希望する条件や職種などを伝えることができ、アドバイザーはその希望条件に応じて適切な仕事を紹介してくれます。
ミラクス介護の求人は公開されているものもありますが、非公開求人も数多く取り扱っているので、理想の条件の求人を見つけることは決して難しくはありません。
サイトを運営する株式会社ミラクスは、老人ホームや保育園の運営を行なうなど、現場に関する知識や経験を持ち合わせているのも特徴で、より現場に即したサポートを行なってくれます。
マイナビ介護職
『マイナビ介護職』は、総合人材サービス会社の株式会社マイナビが運営する介護専門の転職サイトです。
マイナビというと、新卒採用の求人を扱う『マイナビ』や転職の求人を扱う『マイナビ転職』が有名ですが、実はマイナビ介護職をはじめとして、保育士や看護師、医師、エグゼクティブなど各分野に特化した転職サイトの運営も行なっています。
マイナビ介護職は、厚生労働省認可のサービスであることに加え、個人情報の取り扱い規格であるプライバシーマークを取得。
さらに厚生労働省委託事業である職業紹介優良事業者認定制度にて職業紹介優良事業者に選ばれているなど、利用者が安心してサイトを利用できるように努力していると言えます。
また、利用者にはそれぞれ専任のアドバイザーがつき、転職時のアドバイスや面接対策などを行なってくれるため、転職や介護業界に対する不安などを相談することもできます。
ベネッセMCM
『ベネッセMCM』は医療や介護の分野に特化した転職エージェントです。
医療機関や介護施設などの求人はもちろん、全国に数多く介護施設を運営するベネッセスタイルケアのグループ会社の求人も紹介されています。
専門のコンサルタントによる転職相談もできますので、未経験での利用もおすすめです。
カイゴワーカー
『カイゴワーカー』は介護職からの支持率ナンバーワンの転職エージェントです。
アドバイザーによる転職相談はもちろん、面接でのサポートも行ってくれますし、内定が決まれば雇用条件の交渉などにも立ち会ってもらえます。
単に内定を決めるだけではなく、よりよい条件での転職をするのに大いに役立つでしょう。
介護職への転職活動を成功させるポイント
介護業界では、未経験者でも積極的に採用しているとはいえ、転職の成功率は100%ではありません。
人手不足の業界だからといって簡単に転職できるわけではありませんので、介護職への転職を成功させるポイントを知っておきましょう。
介護職への熱意をアピール
転職を成功させるには、仕事への熱意をアピールすることが大切です。
せっかく採用した人が、介護の大変さに追われてすぐに辞めてしまっては、企業も困ってしまいます。
ただ何となくで応募してきた人より、介護の大変さを理解した上で、それでも転職したいというやる気に満ちた人のほうが、採用したくなりますよね。
業務が大変な介護職に対して、どれだけ熱い気持ちを持っているか、仕事へのやる気が高いかをアピールするようにしましょう。
転職理由はポジティブに伝える
面接では転職理由について聞かれることが多く、これはポジティブに伝えることが大切です。
前職が嫌だから、未経験でも挑戦しやすいからなどの理由は当然NG。
仕事へのやる気が感じられませんし、後ろ向きな態度では、人と接する介護職には向きません。
転職理由を聞かれた際は、自分の成長のため、利用者の喜びのためなど、前向きな理由を伝えてアピールしましょう。
転職先を入念にチェックする
介護職への転職を成功させるためには、転職先選びも重要です。
介護業界は比較的転職がしやすいからこそ、きちんと選ばないと後悔することになってしまいます。
施設によって環境や待遇などは大きく違いますので、転職先選びのポイントを身につけ、うまく転職活動を進めていきましょう。
年中募集が出ている企業は注意
介護業界は全体的に人手不足の傾向にありますが、年中募集が出ている企業は注意が必要かもしれません。
いくら人手不足とはいえ、介護業界への転職者は多いですし、ある程度募集を出せば採用が決まり、求人はストップします。
つまり、ずっと募集が出続けているということは、環境が悪く、人が集まってもすぐ辞めている可能性が高いのです。
不自然な高給も要注意
企業によっては不自然に高給を提示し募集している場合もあります。
必須資格などが掲載されており、有資格者しか採用されない場合は、高い給料が設定されていてもおかしくないですが、未経験でも応募可能な求人で、高給が提示されている場合は怪しいかもしれません。
あまりに高給な場合は過剰な激務を強いられる可能性が高いですし、そもそも募集されている金額が支払われないこともあります。
転職した際に、求人情報より低い給料しか支払われないこともありますので、給料が高過ぎる企業は注意しましょう。
教育制度が充実していると安心
未経験で介護職へ転職する場合は、教育制度が充実している企業を選びましょう。
経験者を雇うのが難しいと考え、未経験者を採用して一から教育しようと考えている企業はたくさんあります。
人手不足の介護業界で人手を増やすには、介護従事者を一人でも増やすしかありません。
教育制度が充実していれば、知識やスキルも身につけやすく、未経験でも問題なく仕事を始めることができるでしょう。
まとめ
介護職への転職を考える人は多く、介護業界でも数多くの求人が出されています。
介護は人手不足の業界ですので求人数は多いですし、未経験でも比較的転職しやすいと言えます。
しかし、中にはブラック企業の求人や、自身の希望に合わない求人もあるかもしれません。
内定をもらってもすぐに飛びつかず、じっくり考えてから転職先を決めましょう。
転職・人材業界に深く関わるディレクターが『今の職場に不満があり、転職を考え始めた方』や『転職活動の進め方がわからない方』へ、最高の転職を実現できる情報提供を目指している。
本記事はキャリズムを運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。
※キャリズムに掲載される記事は転職エージェントが執筆したものではありません。
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