「この仕事、限界かも…。」と思ったときが辞めどきかもしれません。
ストレスを抱え続けながら無理を重ねると、仕事を辞めるとか転職するといった判断さえできなくなってしまいます。人生には何度か決断する時がありますが、「逃げるが勝ち」という言葉があるように「辞めるが勝ち」の場合もあります。
現在、以下のような状態なら辞めどきかもしれません。
- やりたいことが1つもなく、会社の方向性や仕事内容が自分に合っていないと強く感じる。
- やりがいは全く感じられないが、生活するための収入が必要なので辞めずに働いている。
- 労働時間が長く、慢性的に疲労気味で、たまの休みの時間を趣味に使う気力さえない。
- 会社への貢献度に対して給料が安すぎる。
- 正当な評価がされず、ボーナスも一律なため、まわりの先輩をみても覇気が感じられない。
- 会社の体質的なものかセクハラやパワハラが横行しており、耐えられない。
- 上司が自分勝手、社長がワンマン、同僚は足の引っ張り合いなど職場の人間関係がつらい。
この記事では、仕事を辞めたいと感じる主な原因や、円満に退社するためのポイントなどをお伝えします。
転職エージェントを複数利用する際の正しい選び方とは?
転職エージェントを複数利用する際も、同じ領域で業務を展開するエージェントに登録しても意味がありません。
例えば、営業職で転職を検討している場合、まず登録すべきは大手で求人数を多数抱える『マイナビエージェント』や『doda』『type転職エージェント』のいずれか一つをまず選択。
「マイナビエージェント」や「doda」の両方に登録しても構わないのですが、どちらも総合的な職種を扱うエージェントですので、高確率で紹介される求人に被りが出てしまいます。
では、2社目のエージェントはどこにするかというと、『営業職の転職に強みを持つエージェント』です。
- 2社目以降の選び方を確認する
-
とはいえ、営業職はどこの会社にもある最もポピュラーな職種ですので、比較検討すべき軸としては・・・
『行きたい業界に特化しているエージェント』
『自分の年代に近い求職者が集まっている』
の2軸になります。
この場合は、行きたい業界で選ぶなら・・・
を、私たちは提案します。
そして3社目の、自分の年代に近い求職者が集まっているエージェントですが、エージェントが抱える求職者も年代にはばらつきがあり、どの年代層が得意といった色があるので、最後に年代別に強いエージェントにも登録しておくと盤石です。
たとえば、
- 20代後半までの第二新卒であれば『ハタラクティブ』
- 29歳までの狭間の世代なら『U29JOB(ユニークジョブ)』
- 30代前半から後半の範囲であれば『パソナキャリア』
- 40代後半までであれば『ビズリーチ』
- 50代なら『JACリクルートメント』
が良いかと思います。整理するとこんな感じですね。
評判の良い各業界別・年代別のエージェントは「こちら」にまとめてありますので、ぜひ参考にして頂けますと幸いです。
仕事を辞めたい!ストレスの主な原因
仕事を辞めたくなる原因のほとんどがストレスと言われています。多くの人はどんなことにストレスを感じるのでしょうか?
人間関係が悪いから
ストレスの原因は人間関係が多いようです。上司や先輩に気をつかい過ぎる人は、なんらかのストレスがたまりやすくなります。
また、自分のことを過小評価したり、社内の雰囲気がよくないのは自分の性格がネガティブだからではないかなどと考えてしまったりします。何気なく注意された上司からの一言も深刻に考えてしまい、気が休まりません。
【関連記事】職場の人間関係のストレスに悩んだときの対策と行動の仕方
仕事の量が多いから
仕事の量が多く、毎日仕事に追われる状態が長く続くと心身ともに疲れてしまいます。責任感が強すぎたり、上司の評価が気になったりする人はつい頑張りすぎてしまい、精神的に参ってしまいます。
一般的に仕事が多いとは、1ヵ月当たりの残業時間が45時間以上のことを言います。厚生労働省では1ヵ月45時間、1年間360時間以内が適正と決められています。
(参考: 働き方改革研究所 )
仕事がないから
実力が認められず、仕事がないのも辛いものです。仕事がない原因が本人にある場合と、会社自体にある場合があります。
本人が原因とは、ミスが多いと上司はその都度チェックをしなければならず、「この人に大事な仕事を頼むのはやめよう」と思ってしまいます。
次第にやりがいのある仕事が回ってこなくなり、居心地が悪くなり、辞めたくなってしまいます。
会社が不況で仕事がない場合は、会社の存続危機にもかかわります。
どちらの場合も退職を考える必要がありますが、仕事を与えてもらえない主な原因は、はっきり言って今の仕事が向いていないからです。
適性検査などを受けたり、自己分析をおこなったりするなどして、本当にやりたい仕事は何なのかを追求して転職の準備に取りかかるべきです。
会社に将来性がないから
「この会社に将来性はないような気がする」と思うと、そのことが悩みの種となりストレスとなってしまいます。
将来性があるかどうかを見分けるのは難しく、どんな大企業も倒産する可能性があります。
今の会社に将来性がないと自分に言い聞かせて、退職したい自分を正当化しているのかもしれません。
しかし、「業績が悪化している」という直観は、かなりの確率で当たるとも言われます。愛社精神があれば、自分の力は微力だが、なんとかして会社の役に立ちたいと思うはずです。
その気持ちがなく、会社を立て直すために努力する気がないなら、きっぱりやめるべきです。
収入が少ないから
毎月の収入が、普通に生活していくために必要な額でなければ、ストレスを感じてしまいます。
お金がないというストレスを解消するには、副収入を得る方法を探すか、節約するしかありませんが、今の会社が長時間労働で残業手当も満足にもらえないなら、家で副業をする時間的な余裕もありません。
また、今より高収入な同業種への転職も効果的です。この場合は、今の会社に退職を切り出すときに「現状ではどんなに節約をしても子供2人の教育費も捻出できない状態です」と正直に話すとよいでしょう。
仕事のストレスを貯めすぎるリスクと5つの体調不良
ストレスが原因で起こる症状は下記のとおりさまざまです。
- 頭痛
- 耳鳴り
- めまい
- 動悸
- 息切れ
- 不眠
- 腰痛
- 胃痛
- 便秘
- 下痢
- 不整脈
- 高血圧
- 頻尿
- イライラ
- ほてり
- のぼせ
- 冷や汗
自分が抱えているストレスがどの位なものかは、自分では案外分からないものです。仕事のストレスは体調不良を引き起こします。この章ではストレスが引き起こす体調不良の症状をお伝えします。
症状1:うつ病
ストレスが原因の体調不良と聞いて一番思いつくのはこの『うつ病』でしょう。
- 何もする気が起きない。
- 毎日がつらい。
- なぜか涙が出てくる。
うつ病になってしまうと、なにもかもがつらくなってしまいます。食べていくためには働いて収入を得なければなりません。
ほとんどの人が、少々嫌なことがあっても弱音を吐かず、日々を乗り越えているのが現状ではないでしょうか。うつ病の初期には、食欲がなくなったり眠れなかったリ、わけもなく寂しくなったり不安感に襲われたりします。
友人や家族に打ち明けても「みんなそうなんだ」とか「甘えを捨てて頑張るしかないよ」などと言われると、自分のふがいなさに情けなくなってしまいます。
まわりの人の意見も必要ですが、専門のカウンセラーに相談した方がよい場合もあります。また、「会社を辞めたい」という思いが強い場合は、転職の準備に取りかかるのもひとつの方法です。
症状2:不眠症
ストレスで不眠症になるケースもあります。上司にイライラや将来の不安などが原因となって不眠症を引き起こします。不眠症になってしまうと、昼間の仕事にも影響が出てしまうので、ますます状況は悪化します。
症状3:胃潰瘍
ストレスが身体に及ぼす影響のうち目に見えやすいもの具体例が『胃潰瘍』です。
胃潰瘍とは胃に穴があく病気です。ストレスだけでそうなるとは考えにくいかもしれませんが、実際に不十分な教育制度と過剰な叱責のせいで胃潰瘍になった新入社員が話題になったこともあります。
症状4:自律神経失調症
自律神経失調症とは、検査をしても異常は見つからないが、微熱や倦怠感を常に感じる症状です。微熱や倦怠感を感じるので、内科に見てもらいたくなりますが、自律神経失調症の場合、専門は心療内科か精神科です。両者の専門医がいる病院に行くようにしましょう。
症状5:摂食障害
ストレスが原因でご飯を食べられなくなることはありませんか?それが摂食障害です。
試験やオーディションなどからの短期的なストレスならばよいのですが、仕事となると長期的ストレスになってしまいます。その結果、摂食障害が長期間続くことになり、社会生活を続けることができなくなってしまいます。最悪の場合、命の存続にも関わってきます。
症状がひどい場合は専門の医療機関を受診する必要がありますが、 ネットでもストレス度がチェックできます 。
円満退社するためのポイント

「立つ鳥跡を濁さず」と言います。
退職するにあたっては、なるべく早めに直属の上司に伝えましょう。しかし、余計なトラブルを避けるために、先輩や同僚には退職することを話さないようにしましょう。
また、自分がかかわっている仕事はすみやかに片付け、引継ぎをきちんとしておきましょう。
同業種に転職する場合は、転職先でも何かの関係で元の社員と顔を合わせる機会があるかもしれないので、気まずい思いをしないように残りの時間をていねいに過ごしましょう。
今の仕事が嫌で退職するにせよ、これまでお世話になり、学んだこともあったはず。感謝の気持ちを持つことも大切です。
就業規則を確認する
退職をすると自分の中で決めた時点で、就業規則を今一度よく読み、ルール通りに手続きを進めるのが円満退職のコツです。
自分の中で退職日を決めて、転職活動も同時進行させるとスムーズに転職できます。
ほとんどの会社は退職の1ヶ月前までに申し出る規定があるようですが、会社によって違うので就業規則を確認することは必須です。
また、退職する日を具体的に設定することで、辞めようと思いながらも退職を先延ばしにすることがなくなります。本気で辞めたいときは、テンポよく進めることが大事です。
退職希望日の2ヶ月前には上司に退職する旨を伝える
退職希望日の2ヶ月前くらいに直属の上司に意思を伝えるようにしましょう。
その際、直属の上司を飛び越えて、さらに上の上司に退職の意向を伝えるのはやめましょう。
また、直属の上司に話す前に、先輩や同僚に退職する話をするのは、うわさが広まる可能性があるので控えましょう。
その他にも、会社の繁忙期に退職するのはなるべく避けるようにするのも円満退社のコツです。
会社に対する愚痴は言わない方が良い
明らかな嘘をついてはいけませんが、「遠方の一人暮らしの親を定期的に病院に連れて行く必要があるため、働き方を選択できる企業を選びたい」などの理由だと比較的理解が得られます。
異業種に転職希望の場合は、「子どもの頃からなりたかった仕事があり、夢をかなえたい」と言えば、納得せざるを得ません。
【関連記事】 退職理由の伝え方!例文で学ぶ上司を納得させるコツ
正しく退職願を書く
余計なトラブルを招かないように正しく退職願いを書くことも、円満に退社するためには大事です。
一般的には、白地の縦書きの便せんに、黒インクの万年筆を使って書きます。白地の縦長の封筒を使用し、表の中央に『退職願』と書き、裏に部署名と氏名を書きます。
表題は、『退職願』とし、書き出しは『私儀』または『私事』から始め、退職の理由は『一身上の都合により』と書くのがルールです。
次に届け出年月日を書き、所属部署と名前を書いた下に押印します。次の行に会社名と社長名を書きます。
まとめ
「辞めたい」と思った時が『辞めどき』です。
ここまで頑張ってきたことや辛抱してきたことは、決して無駄ではありません。なるべく円満に退社し、心機一転新たな転職先で花を咲かせましょう。