【令和最新版】仕事辞めたい理由ランキングトップ10

高橋宇内
編集者
CUS編集部
株式会社アシロ
転職サイトやエージェントは何を選ぶかではなく、『どう使いこなすか』にフォーカスしたWEBメディア。株式会社アシロの転職メディア編集部による、転職エージェントの賢い『使い方』とキャリアアップ実現の方法論を解説。
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「仕事を辞めたいけど、みんなどんな理由で辞めているのだろう?」

「どんな退職理由で仕事を辞めているの?」

といった悩みを抱える方も多いのではないでしょうか。

仕事を辞めたい理由はいくらでもあるのに、なんだかんだ言い訳をして退職に踏み出せない方も多いはずです。会社を辞める人の理由を参考にすれば、退職に一歩踏み出せる方も多いでしょう。

そこで本記事では、下記について解説します。

  • 仕事を辞める人に多い理由ランキング
  • 【実体験】実際に多かった仕事を辞めたい理由
  • 仕事を辞める前に考えて欲しいこと
  • 円満退職するための伝え方

会社を辞めるシチュエーションは一人ひとりによって異なります。本記事で解説する会社を辞める理由ランキングを参考にして、現職の悩みが解決するために転職活動を始めてみましょう。

 

この記事の執筆者
高橋宇内
高橋 宇内 氏人事&キャリアドバイザー経験者
採用コンサルタントとして企業の人事を複数担当。転職後キャリアドバイザーとして、新卒・中途の求職者の支援。
目次

仕事を辞めたい人の辞めたい理由ランキングトップ10

本記事で解説する『仕事を辞めたい人に多い理由ランキング』は、厚生労働省が調査した結果を参考に解説します。

仕事を辞める人に多い理由のランキングは下記のとおりです。

  • 第1位:給与・報酬が少なかったから(40.7%)
  • 第2位:事業又は会社の将来に不安を感じたから(31.7%)
  • 第3位:労働時間が長かった・休暇が少なかったから(30.9%)
  • 第4位:会社の経営方針に不満を感じたから(30.1%)
  • 第5位:能力・実績が正当に評価されなかったから(21.1%)
  • 第6位:新しい仕事がみつかったから(18.7%)
  • 第7位:人間関係がうまくいかなかったから(13.8%)
  • 第8位:自分の希望する仕事ではなかったから(13.0%)
  • 第9位:通勤時間が長かったから(8.1%)
  • 第10位:健康がすぐれなかったから(7.3%)

【参照元】仕事をやめた者の退職理由 厚生労働省

第1位|給与・報酬が少なかったから(40.7%)

仕事を辞めたい理由ランキング第1位は、給与や報酬が少なかったという理由です。

給与は働く人にとってモチベーションに繋がる重要な要素であり、生活の質や経済的な安定感に大きく関わってきます。給与が自分の努力や貢献に見合っていないと感じた場合、転職を考えるきっかけになる方が多いようです。

また、給与面での不満は、同業種や同職種の他社と比較して、給与水準が低いと感じる場合に起こりやすくなります。同じ仕事をしているのに、他の企業でより高い給与を得られることがわかると「いまの会社を辞めて転職したい」と思うようになるはずです。

給与や報酬が少ないと感じた場合、転職エージェントを通じて他の求人情報を探し、給与面での不満を解消する道を模索することが重要になるでしょう。

リクルートエージェント

第2位|事業又は会社の将来に不安を感じたから(31.7%)

仕事を辞めたい理由ランキング第2位は、事業又は会社の将来に不安を感じたという理由です。

事業又は会社の将来の不安というのは、売上の向上が期待できず、倒産するリスクがある状況があげられます。

帝国データバンクが調査した倒産集計では、下記のような結果が発表されています。

年度倒産件数
2020年7,314件
2021年5,916件
2022年6,799件
【参照元】倒産集計 帝国データバンク

会社の業績が落ち続けている場合、このまま働いていいのか不安になる方は少なくありません。

また、会社の業績が悪くなると、人材コストを減らすために、リストラされる可能性もあるでしょう。

事業や会社の将来に不安を感じる場合、自身のキャリアの安定性や成長性を考え、将来性のある企業や業界への転職を検討することが重要です。

第3位|労働時間が長かった・休暇が少なかったから(30.9%)

仕事を辞めたい理由ランキング3位は、労働時間が長かったり、休暇が少なかったりすることです。

働く時間が多く、十分な休息やプライベートの時間を確保できない状況は、健康面への悪影響を引き起こす可能性があります。

また、労働時間が長いと、ワークライフバランスを整えるのが難しく、プライベートとの両立が困難になります。なぜなら、残業や夜間・休日の勤務が頻繁に発生し、1人の時間や家族との関わりを十分に持つことができなくなると、心身の疲労やストレスが増加するからです。

労働時間が長かったり、休暇が少なかったりする場合、ワークライフバランスの改善や十分な休息を確保するために、転職を検討する人もいます。

仕事に対しての労働時間や休暇は、一人ひとりによって感じ方が異なるため、自身の生活環境に合わせて転職をするか考えましょう。

第4位|会社の経営方針に不満を感じたから(30.1%)

会社の経営方針への不満が仕事を辞めたい理由ランキングの4位です。

経営方針は企業のビジョンや目標、戦略などを指し、従業員の理解や共感が重要です。しかし、経営方針が不明瞭であったり、自身の価値観やキャリア目標とのズレがあったりする場合、やりがいやモチベーションの低下を引き起こす可能性があります。

会社の経営方針に不満を感じる従業員は、自身の努力や貢献が企業の成長や発展に繋がっていると感じることが、重要だと思う傾向があるでしょう。

また、経営方針が自身の価値観やキャリア目標と合わない場合「ここで働き続けても成長に繋がりづらい」などと、モチベーションに悪影響を与える場合もあります。

会社の経営方針に不満を感じ、自身の将来に悪影響を及ぼす可能性があると思った場合、現職を辞め転職する傾向にあるようです。

第5位|能力・実績が正当に評価されなかったから(21.1%)

仕事を辞めたい理由ランキングの第5位は、能力・実績が正当に評価されなかったからです。

能力や実績が正当に評価されない場合、いくら頑張っても給与や待遇が変化しないため、仕事へのやる気やモチベーションが低下してしまいます。

自分より成果をあげていない人が、評価されて昇進する人もいます。また、年功序列によって昇進が遅くなるケースもあるでしょう。 このような状況が続く場合は、自分の能力や実績に対して適切な評価をしてくれる会社を求めるため、転職を検討する方が多くなります。

転職を考えるときは、自身の能力や実績を適切に評価してくれる組織や上司が存在するかを見極めることが重要です。

第6位│新しい仕事がみつかったから(18.7%)

仕事を辞めたい理由ランキングの第6位は、新しい仕事が見つかったからです。

やりたい仕事が見つからず「働きながら興味がある業界・職種に転職すればいいや」と、転職をする前提で就職をしている方も多くいます。

また働き始めて自分がやりたい仕事ではなかったと感じることもあるでしょう。

自分のやりたい仕事や納得する転職先が見つかると、現職に居続ける理由は少ないため、退職する方が約20%います。

第7位│人間関係がうまくいかなかったから(13.8%)

仕事を辞めたい理由ランキングの第7位は、人間関係がうまくいかなかったからです。人間関係の悩みや問題は、職場でのストレスや精神的な負担に繋がるケースがあります。

たとえば、社内で円滑なコミュニケーションが取れないことや、故意的なハラスメントがあげられます。人間関係は、仕事へのモチベーションを維持するために必要な要素のひとつです。

人間関係がうまくいかない状況では、仕事へのモチベーションや職場でのパフォーマンスが低下し、ストレスを抱えるでしょう。最悪の場合、ストレスが原因でうつ病などの病気になる可能性も考えられます。

このような状況を改善するには、人事異動や信頼できる上司への相談、転職が必要です。人事異動や上司への相談で解決しない場合は、その企業は問題を解決する意欲がない可能性もありえるため、早急に転職しましょう。

第8位:自分の希望する仕事ではなかったから(13.0%)

仕事を辞めたい理由ランキングの第8位は、自分の希望する仕事ではなかったからです。働く方の中には、得意分野や興味・関心に合った仕事に従事することで、モチベーションやパフォーマンスが向上し、より成果を出せるでしょう。

一方、希望する仕事ではなかった場合、モチベーションの低下やストレスの増加によって、成果やキャリアプランなどに悪影響が出る場合があります。

現職が希望する仕事とは異なる場合、思い描いているキャリアを達成できない可能性が高くなるため、夢や目標を叶えられる企業に転職しようとするでしょう。

第9位:通勤時間が長かったから(8.1%)

仕事を辞めたい理由ランキングの第9位は、通勤時間が長かったからです。近年、在宅ワークを推進する企業が増えた関係で、通勤時間に不満を持つ方が増えています。

厚生労働省が調査したテレワークを巡る現状についてでは、通期時間を減らすことで下記のようなメリットがあげられると発表されました。

  • 時間を有効に利用できる:74.6%
  • 自由な服装で仕事ができる:48.0%
  • 好きな時間に仕事ができる:25.6%
  • 好きな場所で仕事ができる:19.8%
  • 業務に集中できる:15.5%

通勤時間が長いと、出勤前の体力や時間の浪費に繋がり、仕事だけでなく日常生活にも悪影響を及ぼす場合もあります。一方、通勤時間を減らせば上記のようなメリットを得られ、仕事やプライベートの充実に繋がると予測できます。

働きやすい環境を求めるために、在宅ワークができる企業への転職を考える人が増えていると考えられるでしょう。

【参照元】テレワークを巡る現状について 厚生労働省

第10位:健康がすぐれなかったから(7.3%)

仕事を辞めたい理由ランキングの第10位は、健康がすぐれなかったからです。

健康がすぐれない状態で働くと、身体的な負担や精神的なストレスを引き起こす可能性があります。たとえば、過重労働や過度のストレスによって体調を崩したり、職場の環境が健康に悪影響を及ぼす場合があったりします。

健康状態が悪化すると、仕事への集中力や生産性が低下し、ミスが増えるなどの問題が起きるでしょう。ミスが頻繁に起きると上司から注意され、さらにストレスをかかる原因になります。

最悪の場合、ストレス過多が原因でうつ病など、社会復帰に時間がかかる病気になる可能性があります。

仕事辞めたい理由のホンネ|実は人間関係が一番多い?

下記はエンジャパンが実施した『退職理由のホンネとタテマエ』に関するアンケートの結果です。会社に伝えた理由としては家庭の事情が筆頭とされる「一身上の都合」ですが、本当の退職理由として「人間関係」をあげているという結果が出ています。

エンジャパン|退職理由のホンネとタテマエ 会社に伝えた退職理由は「家庭の都合」、実際は…?

引用元:エンジャパン|退職理由のホンネとタテマエ 会社に伝えた退職理由は「家庭の都合」、実際は…?

理由ランキングの上位にいた『給与面』『仕事内容』『将来性』『人事評価』などが、いかに建前だったかがわかります。

【実体験】実際に多かった仕事を辞めたい理由5選

ここでは、キャリアアドバイザーをする中で、実際に多かった仕事を辞めたい理由を紹介します。具体的に起きていた問題も解説するので、ぜひ参考にしてください。

仕事量に対して給与が低い

仕事に対して納得する給与がもらえないといった理由は、転職希望をする方の中でも多い傾向があります。中には、朝8時から夜10時まで働いているのに基本給しかもらえないといったケースもありました。

このような現状が起きる原因は、給与形態が「固定残業代込み」とされている場合です。固定残業代込みの給与形態は、月の残業時間がいくら増えても支払われるお金は変わらないということです。

一生懸命働いても、もらえる給与が変わらないと仕事へのモチベーションは低くなるため、残業代がもらえる又は、労働時間が減る企業に転職したいと考える方は多くいます。

高橋 宇内氏

成果に見合わない給料の場合は、一度ほかの会社の求人をみて、適正な給料か調べてみましょう。

残業や休日出勤が多い

仕事の時間が増えて、私生活に悪影響が出ているといった理由を持つ求職者も多くいました。中には、休日でも仕事をしないといけない状況になっている方もいます。

このような現状がある方は、過度にストレスを抱えている傾向があり、退職しないと病気になる可能性があります。

高橋 宇内氏

残業や休日出勤が原因で体調に悪い変化が起きている方は、早急な対応が必要です。

ノルマに耐えられない

ノルマが原因で会社を辞めたいと思う方も多くいました。業界や職種によっては、1日に決められるノルマがあるはずです。ノルマに耐えられない方は、1日にテレアポ100件以上するなどの業務が設けられていました。

ノルマがあると仕事をやらされている感覚になり、モチベーションが低くなりやすくなってしまいます。

高橋 宇内氏

仕事への意欲は成果をあげる要因のひとつになるため、ノルマが原因で「つらい」「苦しい」と思う場合は、自分に合う環境を探すために転職しましょう。

違う職種に挑戦したい

仕事を辞めたい理由ランキングの6位にもありましたが、新しい業界や職種への挑戦で退職する方も多くいます。違う仕事に挑戦したい方は、意欲が高く明確な目標を持っているため、転職先が見つかるのも早い傾向がありました。

高橋 宇内氏

いまの仕事にやりがいを感じられない場合は、興味・関心が惹かれる業界や職種を探し、転職を検討するのも手段のひとつでしょう。

専門性を高めたい

会社を辞めたいと思う方の中には、いまの会社より専門的な知識を高めたいといった理由を持つ方もいました。

このような悩みを抱える方は、現職でも専門的知識はつけられるが、数年以上かかることが原因でした。

高橋 宇内氏

専門的知識を身につけたい方は、仕事に対して高い意欲があるため、転職が成功しやすい傾向があります。

仕事を辞めるのはいつでもできる|辞める前に考えて欲しいこと

仕事を辞める意思決定は、あなた自身にあるため、いつでも辞められます。しかし、会社を辞めたいと思って即行動に移すと、後に後悔する可能性があります。

「会社を辞めてよかった」と、納得して退職するためには、下記を考えてから行動しましょう。

信頼できる上司・同僚に相談する

職場に一人でも信頼できる人がいるのなら、相談するようにしてみましょう。ただ相手を間違えてしまうと尾ひれがついてしまう恐れもありますので、口が堅く、約束を守れるような相手かどうか見極めたうえで、相談をするのがおすすめです。

相談をした上で、時には部署替えを打診するのも良いでしょう。

人事部や役員と話し合いをする

人事部や役員などの会社上層の人に相談するのも有効です。会社に社内通報窓口が設置されていれば、それを使うことで直接上層部に連絡することが可能です。

現場で起きていることを経営陣は詳細まで把握できていないケースは多いため、こういった制度を利用することで会社が問題を認識し、動いてくれる可能性があります。

必要最低限の付き合いをしてみる

関わることが多くなるほど、人間関係のストレスは多くなるもの。最低限の付き合い方をすることで職場の人間関係で溜まるストレスは少なくできるはずです。

  • 「仕事終わりの飲み会に毎回誘われる」
  • 「いちいち断るのも面倒」 など

最初は何度も誘われるかもしれませんが、回数を重ねれば誘われることも少なくなるはずです。

コミュニケーションを少なくしてしまうことは、さらなる人間関係の悪化につながる可能性もゼロではありませんが、さじ加減が適正なら、結果として人間関係がうまくいきやすいものです。

人間関係が悪い原因を探す

人間関係が悪い本当の原因を探すのも良いでしょう。社内でいじめなどがあれば話は別ですが、そうではない場合もたくさんあります。

  • 仕事でかけた迷惑が原因であなたのことを嫌っている
  • 直接のコミュニケーションが少ない職場なため、根拠のない噂話などで誤解が生まれている

人間関係のトラブルは人の悪意ではなく、無自覚、思いやりのない発言から始まることも多いものです。改善の第一歩はまず自分の発言を振り返って見ることも重要なポイントです。

自分の考え方を変える

自分の考え方を変える努力をすることも有効です。例えば、「陰口を言っているAさんって本当に嫌だ。」を「Aさんは寂しがり屋で、誰かにかまってほしいだけなんだ」といった具合です。

周りの人を変えることは難しい場合もありますから、『自分の考えを変える』という選択肢も視野にいれてみてはいかがでしょうか。

自分を客観視するのも大事

いったん仕事が嫌になると、何もかもが嫌になり不満がどんどん増えてきます。冷静になって客観的に自分自身を見つめ直す時間をとることも大事です。

会社側だけに問題があるのではなく、自分にも問題があることに気づくに違いありません。

そのうえで、在職中に今までにやってきた仕事に加え、これからつきたい仕事に有利な資格や興味のある資格にチャレンジすると、転職先へのアピール材料になります。

給料の3ヵ月分は貯蓄する

次の転職先を決めずに辞める場合は、ある程度貯蓄がなければ転職活動に焦りが出て、現在よりも条件が悪いところに就職してしまうことになってしまいがちです。

少なくとも、給料の3ヵ月分の貯蓄を確保しておきましょう。

仕事を辞める際は、退職の理由を考えるとともに、次の転職先をあらかじめ決めておくと、金銭的にも精神的にも余裕が持てます。

問題が改善しなければ仕事を辞めて転職しよう

ここまで、仕事を辞める理由ランキングや実体験を解説しましたが、抱える問題が解決しない場合は、退職しても問題ありません。問題がある環境で働き続けても、あなたの成長に繋がる可能性も低いため、新しい職場に目を向けるのも大切です。

基本的に、退職する意思決定は企業ではなくあなた自身にあるため、辞めようと思えばすぐに辞められるでしょう。ただし、退職するには退職届を出してから2週間が必要と法律で定められています。企業の中には、退職する1ヶ月前に退職申請をすると定めている場合もあります。

円満退職するためにも、社内規定を確認してから退職手続きをしましょう。

【参照元】民法第627条第1項 e-Gov

円満に退職するために退職理由を伝える方法

ここからは上司を納得させるための退職理由の伝え方について解説します。退職理由をどのように伝えるかは、円満退職を実現するための大きなポイントです。

本記事で解説する方法を参考に、あなたの状況に合わせて円満退職を目指しましょう。

「ほかにやりたい仕事がある」はマイナス理由ではない

「ほかにやりたい仕事がある」という退職理由は、マイナスな理由ではなく、むしろポジティブな理由として捉えられます

この退職理由は、自己成長やキャリアの追求に対する真剣な姿勢を伝えられるため、上司や転職先の採用担当者に理解されやすくなりますまた、自分のスキルや経験を活かし、新たな環境で成果を出したいという意欲もアピールできるでしょう。

「ほかにやりたい仕事がある」という退職理由は、現在の職場に対して不満を持っているわけではなく、むしろ自身の成長やキャリアのために新たなステップを踏むことを選択する姿勢を示すものです。

やりたい仕事がある意思を明確に伝えることで、円満な退職を実現し、新たな職場でのスムーズなスタートを切れるでしょう。

不満を言わない

円満に退職するためには、不満や批判的な意見を避けることも重要です。不満を言うことは、職場の雰囲気を悪化させるだけでなく、将来的なキャリアや人間関係にも悪影響を及ぼす可能性があります。

もし、退職理由に不満があったとしても、ポジティブに相手に伝えるべきです。たとえば、仕事内容に不満を感じた場合は「仕事をする中でキャリアビジョンを達成するためには、新しい挑戦が必要だと感じました」といったように、前向きな姿勢を示すことが大切です。

「どうせ辞めるから」と、今まで思っていた愚痴や不満を言うと、関係が悪くなってしまいます。円満退職をするには、不満を心の中で抑え、ポジティブな理由に変換して伝えるようにしましょう。

ネガティブな内容は避けるのが無難

円満退職するには、ネガティブな内容を避けるのも無難です。

ネガティブな内容とは、会社や上司に対する不満や批判的な意見、問題点の指摘などです。

このようなネガティブな要素は、職場との関係を悪化させる可能性があります。

実際はネガティブな理由であっても「キャリアアップのため」「やりたい仕事が見つかった」というように、前向きな内容にする工夫が必要です。

ネガティブな退職理由を避けることは、円満退職を実現するために重要な要素です。退職理由を伝えるときは、相手の立場や状況を考慮し、前向きな姿勢を伝えることで、円満退職が実現できるでしょう。

建前と嘘は違う

退職する場合、全てを本音で話す必要もないことを覚えておきましょう。退職で大切なことは、上司や会社が納得する理由を伝えることです。そのため、ときには建前も必要です。

たとえば「職場の人事制度に納得がいかない」というような本音を正直に伝えても、上司や会社の人事担当は良い気分にはなりませんよね。

  • 「親の介護のために時間的に余裕がある会社に転職したい」
  • 「新しい目標を達成するために転職したい」

など、ポジティブな退職理由を伝えると理解してもらいやすくなります。円満退職を目指す場合、ときには建前も必要であることを理解しておきましょう。

ただし「家族が病気でどうしても退職しないといけない」など、自分の心が苦しくなるよう過度な嘘はやめましょう。

仕事を辞めたいけど言えない時に試して欲しい退職理由の伝え方

仕事を辞めるのに勇気が出ず一歩踏み出せない場合は、下記の方法を試してみてはいかがでしょうか。

  • 直属の上司に「相談がある」と話をする
  • 退職の2ヶ月前には伝える
  • 繁忙期は避ける
  • 辞められないなら退職代行も検討する

退職理由を伝えることに勇気は必要となりますが、心の準備をすることで楽になる可能性もあります。それぞれのポイントについて解説するので、ぜひ参考にしてください。

直属の上司に「相談がある」と話をする

仕事を辞めたいけれどなかなか言い出せない場合、まずは直属の上司に「相談がある」と伝えましょう。

上司はあなたの仕事に関わる重要な存在であり、退職理由に対して理解やサポートをしてくれる可能性があります直属の上司であれば、ある程度の信頼構築ができているため、話しやすさもあるでしょう。

上司に相談するときは、具体的な退職理由や背景を説明し、なぜ辞めたいと感じているのかを明確に伝えることが大切です。また、伝えるための日時を事前に決めておくと、気持ちの整理もしやすいため、落ち着いて話せるはずです。

会社を辞めるときは、まず直属の上司に相談し、理由を伝えたうえでサポートをお願いするのも手段のひとつです。

退職の2ヶ月前には伝える

退職を考えている場合、できるだけ早めに伝えることが重要です。一般的に、退職の2ヶ月前には上司や人事部などに退職の意思を伝えることが望ましいとされています。

2ヶ月前に退職意思を伝えるのには、下記の理由があげられます。

  • スムーズな手続きをするため
  • 引継ぎ業務の時間が確保するため
  • 感謝を伝えるため

円満退職をするには、会社に迷惑をかける要素をひとつでも無くすことが大切です。退職日までのスケジュールが短すぎると、引継ぎ業務が完全にできなかったり、感謝を伝えきれず終わったりする可能性があります。

会社を辞めたいと思う方にとっても、余裕を持ったスケジュールは好都合になるケースが多くなります。なぜなら、退職をする前と後の大まかなスケジュールを焦ることなく立てられるからです。

余裕を持ったスケジュールを意識すれば、心にもゆとりができスムーズに進められるため、辞める意思を伝えやすくなるでしょう。

繁忙期は避ける

仕事を辞めたいけど伝えられない場合は、繁忙期を避けるのも手段のひとつです。繁忙期は、組織が業務のピークを迎えている時期や特定の期間であるため、退職届を提出しても後回しにされるケースが多くなります。

とくに、自身の業務が重要な役割を担っている場合や、プロジェクトの進行に大きく関与している場合は、業務に混乱を与える可能性があります。円満退職を目指すのであれば、会社の状況も考えたうえで避けるべきです。

そのため、会社を辞める意思を伝えるときは、繁忙期や重要なプロジェクトが進行していない時期を選ぶことが必要になるでしょう。

辞められないなら退職代行も検討する

会社を辞めたいけど言えない場合は、退職代行を利用するのも手段のひとつです。

退職代行とは、自分の代わりに退職手続きを進めてもらうサービスです。具体的には、書類の作成や提出、会社とのやり取り、引継ぎ手続きなど、退職に関わる様々な手続きを代行してくれます。 しかし、企業と直接連絡を取らないため、円満に退職できるとは限りません。円満退職を目指す場合は、直接伝えることも必要となります。

それでも言い出せない場合は、退職代行を利用しましょう。

会社を辞める理由でよくある質問

会社を辞める理由でよくある質問は下記のとおりです。

嫌な顔をされずに辞める方法はありますか?

退職するタイミングを考え、ポジティブな理由を伝えることが大切です。

一身上の都合以外で無難な退職理由はありますか?

「挑戦したい仕事ができた」といった退職理由は、よく使用される傾向があります。ただし、なぜ挑戦したいのか明確に伝えられるようにしましょう。

仕事を辞める具体的な理由を聞かれたらどうすればいいですか?

正直に伝えることを推奨します。もし、不安がある場合は、本記事で紹介する転職エージェントに相談するのがおすすめです。

まとめ

仕事を辞めたい人の理由をランキング形式で紹介してきました。他の人が、どのような理由で退職を決意したのかが理解できたのではないでしょうか。

さらに、退職理由の上手な伝え方についても話をしてきました。退職理由の伝え方は、円満に退職するためには非常に重要なポイントです。

「わたしはこんな理由で仕事を辞めて良いのか?」そう思われた方もいるかもしれませんが、仕事を辞めたい理由は人それぞれ異なり、誰かと比べたりする必要はありません。

あなたが辞めたいと思ったときが辞め時です。自分自身が納得できるのであれば、辞めてしまいましょう。ただし、転職先を決めてから辞めるのか、今すぐに辞めるのかどうか、しっかり考えてから決断するようにしましょう。

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転職サイトやエージェントは何を選ぶかではなく、『どう使いこなすか』にフォーカスしたWEBメディア。株式会社アシロの転職メディア編集部による、転職エージェントの賢い『使い方』とキャリアアップ実現の方法論を解説。