
経理の日々の仕事内容は、伝票の起票、会社の預貯金の管理、社員の交通費、出張費、交際費等の領収書の処理など多岐にわたります。
月末や締め日には、従業員の給与計算や支払い、取引先への出入金の確認が行われます。
また、大きな仕事として税務申告や年次決算があります。
その会社のお金にまつわる仕事を全面的に取り扱うのが経理の仕事です。
重要なポジションであるだけに、経理の仕事を辞めるときの会社への伝え方や、転職先での面接で「なぜ転職したのか」を聞かれたときの答え方は難しいものです。
現在の職場を円満に退社し、転職先でも心よく迎えてもらうには、どのように対処すればよいのでしょうか。
現在の会社の経理職を辞めるときの理由
経理職が転職するときの理由も、一般の職種の多くの人が転職する理由とほぼ同じで、以下のとおりです。
- 給料が上がらない
- 残業が多い
- カレンダー通り休日が取れない
- 人間関係がうまくいかない
- 仕事内容が不満
- 他にやりたい仕事がある
- 現在勤めている企業の将来性が気になる など
転職する場合は、ほとんどの人が同時進行で転職先を見つけながら、現在の仕事をすることになります。
そのため、現職場をなぜ辞めるのかを明確に説明できるようにしておくことが大事です。
経理の仕事は会社にとって重要な仕事で守秘義務もあり、会社側はできれば定年まで働いていてほしいと思っているはずです。
退職を引き止められてズルズルと先のばしにしていると、気まずい思いを引きずりながら結局は、せっかく見つかった会社に転職できなくなることにもなりかねません。
転職の面接で前職の退職理由を聞かれた際の答え方
前の会社の悪口は絶対に言うべきではありませんが、転職の理由が「キャリアアップしたい」などといった漠然とした答えでは、気持ちが伝わりにくい場合があります。
一般的に「給料が低かった」とか、「残業時間が長すぎた」などの理由はネガティブ発言なのでNGと言われていますが、「給料が低かったため資格のための費用が捻出できなかった」「残業時間が長すぎたためスキルアップのための時間が取れなかった」と補足すれば、ネガティブな発言とも言い切れません。
また、何度も面接を重ねてきた面接官は、応募者の本心を見抜く力があるので、面接を受けるにあたっては、正直に言うことが大事です。
マニュアル通りに答えても面接官の心に響かない場合が多く、「優等生すぎる答え」過ぎて不採用になることもあるようです。
経理職から経理職に転職する際の上手な転職理由の伝え方
これまでの業務経験や知識が、転職先で活かせることができることをアピールしましょう。
転職の際の面接では必ず転職理由を聞かれますが、質問に明確に答えることが好印象を与えます。
転職をする機会に今までの経験やスキルをすべて書き出し、なぜ今後も経理の仕事に就きたいかを考えてみましょう。
例えば、もし転職を希望する一番の理由が残業の多さだったなら、前職での残業時間数をはっきり伝えます。
「より高度な経理の勉強をしたいので定時退社を希望します」と言えば、即戦力を求めている会社なら多少の無理は聞いてもらえます。
前職では実現できなかったことを転職先で実現したいなら、具体的に説明する必要があります。
履歴書に書きたいこと
履歴書には今までの職務内容、経験年数、簿記、パソコンスキル、その他保有している資格を記載することで、即戦力をアピールできます。
経理職の経験者が再度経理職に転職する理由は「さらなるキャリアアップをしたい」と書くのが無難な方法です。
【関連記事】 転職の履歴書|書き方の基本と注意するべき5つのポイント
未経験が経理職に挑戦する際の上手な転職理由の伝え方
未経験者の転職は不利な傾向にありますが、前職でパソコンなどを使いこなしていれば知識が活かせる場合もあります。
募集要項に『未経験者可』とあれば、未経験でもやる気があればよいという意思表示です。
なぜ経理職への転職を望んでいるのかをポジティブに伝えることで、採用の可能性はあります。
経理職の5つの魅力
①経理の資格はプラスになる
「経理の資格があれば転職の際も困らないだろう」といった考え方がありますが、実際に経理の資格は転職の切り札になります。
②リストラされにくい
経理の仕事は会社の心臓部であるため、他の職種よりリストラされにくいと言われています。
③会社の経営状態がわかる
経理業務に携わると、経理独特の視点から会社の経営状態を把握することができます。
そのため、経営上の問題点を上司にアドバイスすることも可能です。
経理業務に携わると、上司からも一目置かれる存在となります。
④専門性が高い
経理職は会社にとって重要なポジションのため、転職市場では景気に関係なくニーズがあります。
経理職が必要とするヒューマンスキルとテクニカルスキル
ヒューマンスキルは対人関係能力とも言われ、良好な人間関係を築くために必要とされる能力です。
テクニカルスキルとは、簿記やパソコンなどの管理会計や財務会計などを行なう能力です。
経理職は、テクニカルスキルはもちろんのこと、ヒューマンスキルのひとつであるコミュニケーション能力が大切です。
なぜなら、銀行をはじめとした金融機関と連絡を取ったり、会社の売上高の管理など上司と常にコミュニケーションを取り合ったりする必要があるからです。
⑤女性も活躍可能
経理職は業務内容によっては働き方を選ぶことも可能な場合が多く、子育て中や介護中でも仕事をすることができます。
経理の仕事が向いている人
責任感が強く几帳面な人に向いています。
また、簿記の資格や会計の資格、パソコンの資格などがあれば、仕事をテンポよくこなしていくことができるでしょう。
大学が商学部や経営学部などだったため、前職が経理の仕事でなかったのに経理の仕事をねらって転職をする人もいます。
「経理の仕事なら定時に帰れそう」と思って転職してみたら、実はそうでもなかったなどの情報もあります。
経理の仕事に就く前に「この仕事を本当にやりたいのか?」「この仕事は自分の性格に合っているのか」を自分に聞いてから転職活動を始めましょう。
自己分析をしてから面接に臨むのが転職成功の鍵
本当に経理の仕事が適しているかどうかは、自分を知ることで見えてきます。
根気や集中力がない、おおざっぱで数字を見ると頭が痛くなるなどでは、経理の仕事は、無理かもしれません。
異業種から経理職へ転職する場合
経理職から経理職への転職では、そんなに極端なことはありませんが、異業種から経理の仕事を目指す場合は、自分の性格を知ることから転職活動を行ないましょう。
そして、なぜ経理の仕事に就きたいのかを、徹底的に考えてみましょう。
他人にも具体的に伝えられることが大切です。性格的なことや長所や短所などもふり返ってみましょう。
経理は会社のお金を扱う重要なポジションなので、前職が全く違う職種の場合、本当に自分の性格が経理に向いているのかどうかを、冷静に見ることが大切です。
経理職から経理職へ転職する場合
経理職経験者が同職に転職する場合は、転職先にこれまでの経験をどのように活かしていけるかを具体的に書き出して、説明できるようにしておきましょう。
経理の仕事は企業の規模や職種によって違ってきます。
自己分析をすることによって、現在の経理のスキルがどのような企業に活かすことができるかがわかってきます。
これまでの業務経験や知識が、転職先で活かせることをアピールしましょう。
また、転職の際の面接では必ず転職理由を聞かれますが、質問に明確に答えることが好印象を与えます。
転職をする機会に今までの経験やスキルをすべて書き出し、なぜ今後も経理の仕事に就きたいかを考えてみましょう。
せっかく転職しても前職より条件が悪かったら、転職した意味がありません。
即戦力を求めている会社で、応募者が人間的な魅力がある人なら多少の無理も聞いてもらえます。
前職では実現できなかったことを転職先で実現したいという考えを転職理由として具体的に説明することが必要です。
まとめ
経理ができる人は転職も有利と言われますが、向き不向きもあります。
簿記などの資格を取得して全く別の職種からうまく転職できたとしても、思っていたように資格を活かせないことのほうが多いとも言われています。
しかし、コミュニケーション能力があればスキル不足でも採用される場合もあります。
本当に経理の仕事がしたいなら、あきらめずにチャレンジしてみましょう。
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