
働いている女性が転職を考えるタイミングと言えば、『結婚・出産』ではないでしょうか。
結婚し子供ができれば、どうしても家庭にかける時間が増えるため、仕事をする時間が減ってしまいます。
そこで問題になるのがあなたのキャリア。
転職で時間を大幅に減らして働く場合、今までと同じ仕事ができることはほとんどなく、営業から内勤など職種が変わることが一般的であるため、あなたのキャリアが分断されてしまう可能性が非常に高いと言えるでしょう。
では、出産による労働時間の短縮と、キャリアアップを同時に行なうにはどのようにすればよいのでしょうか。
この記事では、結婚・出産で転職を考えている人向けに、時間を短縮して働きながらキャリアも諦めない方法について解説します。
結婚・出産とキャリアアップを両立させるために
結婚・出産とキャリアアップを両立させるために、まずはキャリアアップについて考えてみましょう。
キャリアアップに必要な仕事の仕方について、皆さんは考えたことがあるでしょうか。
それは、『問題や課題を解決するか否か』です。
多くの会社では、解決すべき問題や課題を抱えていますね。
- 目標の売り上げを達成しなければならない
- 納期までに仕事を終わらせなければならない
- 生産性を上げなければならない
社内の目標を達成するため、キャリアアップをするには、問題や課題を解決することが欠かせません。
ここでは、『労働時間』と『問題解決をするか否か』の2つの軸をもとに、どのような仕事があるかについて見てみましょう。
2つの軸から見た仕事の種類
労働時間が長く、問題解決する仕事

労働時間が長く、問題解決する仕事というのは、皆さんが正社員として労働する時の働き方です。
仕事で成果を出すことを求められ、あなたに必要とされているのは『労働力』だと言えるでしょう。
仕事へのやりがいを感じることも多く、成果を出せれば大きな達成感を感じられます。
結婚・出産前で、正社員として働いている女性の多くは、この働き方をしているはずです。
労働時間が長く、問題解決しない仕事
労働時間が長く、問題解決しない仕事は、何かしらの作業をする仕事だと言えるでしょう。
問題や課題を解決する方法は別の人が考え、それを実行するために作業をすることが、仕事の主な内容です。
具体例としては、『工場で働く』『警備員として働く』などが挙げられます。
求められるのは労働力ではなく、『時間』です。
1日の内の長い時間を勤めている会社に売り、その対価として収入を得ます。
労働時間が短く、問題解決しない仕事

労働時間が短く、問題解決をしない仕事とは、『シフト制のパート・アルバイト』などが該当します。
1日3時間・1週間に3日だけなど、自分の都合に合わせて仕事をする働き方です。
労働時間が長く、問題解決をしない仕事の、時間が短いバージョンだと理解すればよいでしょう。
労働時間が短く、問題解決する仕事

最後は、労働時間が短く、問題解決する仕事です。
結婚・出産で転職を考える女性の多くが、このような働き方をしたいはずです 。
1日の労働時間は短くしたいけれど、キャリア形成も実現したい。問題解決をして高い成果を出していたい、やりがいを感じながら働きたいという人が多いでしょう。
そのような人たちは、淡々と作業をするだけのパートやアルバイトとして働くことは望んでいません。
ただ現状、残念なことに、このような求人はどこを探してもありません。
ほとんどの企業では、『労働時間が長いこと』と『問題・課題解決すること』は必ずセットであると考えられているからです。
そのため、日本で結婚・出産した多くの女性は、大変な思いをしながらも正社員として働き、長時間労働と家庭の両立をするか、キャリアを諦め、パート・アルバイトを行なうか、の2択しかないのです。
時短でキャリア形成するためには
前述のような理由から、結婚・出産を機に、キャリア形成と家庭の両立のために転職することはおすすめできません。
では、時短とキャリア形成を同時に実現するにはどうすればよいのでしょうか。
それは、以下2つの方法が挙げられます。
- 元いた会社で、仕事の内容は変えずに時短で働けるように交渉する
- フリーランスで働く
近年では女性の社会進出が進み、結婚・出産のために、時短で働きたい女性のための制度を整えている企業も少なくありませんし、仮に制度がなくても個別に交渉をして、短い労働時間で問題解決をしながら働くことも可能です。
もしくは、フリーランスとして働くこともできるでしょう。ご自身に何らかのスキルがある場合には、個人で稼ぐことも不可能ではありません。
くれぐれも、時短とキャリア形成のために、短絡的に今いる会社を辞めてしまうことはおすすめしません。
結婚・出産と仕事の両立は現実的なのか
働く多くの女性が、結婚・出産とキャリア形成の両立を実現したいと思っているはずです。
しかし、それは本当に現実的でしょうか?
仮に両立を目指すために、時短やフリーランスで働くことを選んだ場合、以下のような生活が待っています。
- 毎日既定の時間まで働く
- 必要に応じて残業をする
- 仕事から帰った後は家事や育児に時間を使う
- 毎日寝不足が続く
- 自分のために使う時間はほとんどない
このような生活が子供の手が離れるまで(一般的に考えると小学校卒業くらいまで)続くのです。
それが皆さんの望む、『家庭と仕事の両立』でしょうか。答えはNOのはずです。
日本で仕事をする=キャリア形成をするということは、『終身雇用制度』を前提としています。
つまり、一度会社を辞めてしまった場合、同じような条件で働ける機会はほとんどありません。
仕事と家庭を両立するには、能力が高く健康に恵まれていて、男性と女性が勤めている会社双方が、時間をセーブして働いた後、同じキャリアで復帰できる環境(女性が家庭と仕事を両立するには男性も家事や育児をする必要がありますね)が必要不可欠なのです。
けれど、そんな偶然は滅多にないでしょう。
家庭と仕事の両立というのは、本当に難しいことなのです。
家庭と仕事の両立をするか否かは個人の考え次第ですが、本当にキャリア形成を諦めるべきでないか、今一度考えてみるべきかもしれません。
女性が転職する時の知識
最後に、結婚・出産とは関係なく、女性が転職する際に知っておくべき知識について紹介します。
女性におすすめの転職エージェント
転職をする場合には、転職エージェントを利用することをおすすめします。
なぜなら、転職エージェントは担当者が付き、あなたの希望や能力に合った求人を紹介してくれるからです。
よい担当者に当たると求人のマッチング率が高くなり、内定率や転職の満足度が上がります。
ここでは、目的や年代別に、女性におすすめの転職エージェントを紹介します。
【関連記事】
転職エージェントを利用するメリットとデメリットの全知識
女性の転職|転職経験者が本当に価値があると感じた転職エージェント6選
正社員になりたい|type女性の転職Agent
コラムが豊富なので、女性に特化した転職ノウハウをとりあえず調べてみたい人、どんな求人があるのか見てみたい人に向いています。
求人も豊富で、正社員求人を探す人に限らず、全ての女性におすすめです。
年収アップしたい|リブズキャリア
会員制の転職エージェントで、年収400万円以上の女性を対象にしています。
自分のキャリアも諦めたくないけど、家事や育児との両立に困っている女性が利用すると、仕事とプライベートの両立を前提としたキャリアプランを一緒に考えてくれます。
未経験職種に挑戦したい|パソナキャリア
サポートが手厚い転職エージェントなので、何から行動すればよいか分からない転職未経験者におすすめです。
書類や面接の対策をしてもらえるので、面接までなかなか進まない悩みを解消してくれます。また、転職未経験ならではの不安や悩みに関しても相談に乗ってくれるので、もう一人で悩まずに済みます。
在宅で働きたい|Lancers
仕事を依頼したい企業と、仕事を受注したい個人を結ぶサービスです。
クラウドソーシングでは国内最大規模を誇り、専任サポートも充実していますから、はじめての在宅ワークでも安心です。
結婚後、出産後の転職先を探したい|はたらこねっと
出産の前後は正社員を一時的に諦め、派遣になって家のことを優先して生きる女性も多くいます。
子供がある程度成長したタイミングで正社員に戻る際にも、派遣で培った経験は武器になります。はたらこねっとでは、働くママに特化した求人が揃っています。
紹介予定派遣の多く、将来的に正社員登用してもらうこともできるのでおすすめです。
20代|マイナビエージェント
女性のキャリアアドバイザーが、結婚や出産など女性ならではの悩みに対して同性の目線で理解してくれ、助言をくれます。
30代|JAC Recruitment
これまで実力を積み重ねてきた方であれば、年収600万円を目指せます(もちろんそれ以上も可能です)。
ただし、応募者の実力をシビアに評価するため、キャリアに自信がなければ、前出のマイナビエージェントを利用した方がよいでしょう。
40代|ハローワーク
中小企業の掲載が多いので、面接まで行きやすいメリットがあります。
お住まいの地域のハローワークをぜひ一度確認してみてください。
50代|ハタラクティブ
正社員で採用されなければ、派遣から始めるのもアリではないでしょうか。
『ハタラクティブ』には紹介予定派遣も多く、派遣から始めて正社員登用されることもあります。50代OKの求人もあるので、確認しておきたいところです。
見た目も重要!女性の転職ならではの服装術
せっかく実力があっても服装の印象が悪ければ、本来採用されていたであろう企業に採用されないことにもなりかねません。
悪印象を与える可能性は事前に摘んでおきたいところです。
転職活動における服装、メイク、髪型のマナー
社会人経験を積むと服装で迷うことは減るでしょう。しかし、面接官はあなたの格好をよく見ています。もし転職に適さない服装を無意識にしていれば、相手に悪印象を与えたまま転職活動をすることにもなりかねません。
清潔感があることが1番大事ですので、それを前提にメイクやスーツを選んでいきましょう。スーツはシンプルなものがよく、メイクはナチュラルにしましょう。
より細かい注意点に関しては、以下の関連記事を参考にしてください。
【関連記事】
転職時の面接で女性が気をつけるべき服装のマナーまとめ
女性のスーツ・インナーマナー
転職をする際にはどんなスーツを着ていけばよいのでしょうか。結論から言うと、①清潔感がある、②華美でない、③どの年齢層、性別に対しても好印象を与えられるものがベストです。
また、業界によっても好かれやすい服装が変わるので要注意です。
例えば、IT業界ではカジュアルな服装の人が多く、フォーマル過ぎると「うちの会社と合うのかなあ」と警戒されてしまうこともあります。反対に、金融業界では堅い格好が好まれます。
業界ごとに好印象を与える基準が変わってきますので、自信がない方は以下の関連記事も参考にしてください。
【関連記事】
女性の転職|好印象を持たれるスーツマナーと業界別着こなし術
女性の転職で有利な資格まとめ
世間には民間の資格が乱立しており、時間とお金をかけたところで全く役に立たないものも少なくありません。勉強のために取るのであればまだよいのですが、転職に役立てる前提で考えるのであれば無駄な勉強は避けたいものです。
資格を選ぶ際は、国家資格・ニーズの高い資格・雇用に直結しやすい資格を選びましょう。
例えば、簿記やTOEIC、医療事務や調剤薬局事務、社会保険労務士や中小企業診断士などは価値が高く、努力が報われやすくなっています。
しかし、資格の種類は多く、どれが一番よいのかなかなか選べないものです。以下の記事では、女性が転職をする際の目的に合わせた資格をピックアップしていますので、併せて参考にしてください。
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目的別|女性の転職が有利になる資格まとめ
会社を辞めたいと思った時にすべきこと
会社で他人と忙しく働いている以上、こらえきれないような理不尽があるのは分かります。
しかし、後先考えずに退職してしまうと、十中八九後悔することになります。辛いでしょうが、衝動的に今の職を辞めないようにしましょう。
ここでは、会社を辞めたいと思った時に考えておきたいことをご紹介します。
感情に任せて衝動的に辞めない
我慢してきた怒りが頂点に達し、「辞めさせてもらいます!」と衝動的に辞表を出してしまう人がいます。
感情的になっていたため、その時は「せいせいした」くらいに思うかもしれませんが、後から必ず後悔するでしょう。
一度「退職する」と言ってしまうとなかなか引っ込みがつかなくなります。
結果、未練を残したまま職場を立ち去ることになりますので、普段から衝動的になってしまう傾向がある人は注意しておきましょう。
漠然とした理由で転職しない
今の職場で働き1、2年経つと、仕事に慣れてきてマンネリ化してくることもあります。
このタイミングで「毎日が退屈だから」となんとなく転職してしまうのは後悔の素です。
精神医学の世界には、『青い鳥症候群』という言葉があります。
簡単に言うと、「きっとどこかにもっと自分が輝ける場所があるんじゃないか」と、具体的に何をしたいのかは分からないけど、「今の自分は本当の自分ではない」と考えることです。
ここまで極端ではないにしても、青年期から30代ぐらいまでこのような考えから転職をする人がいます。思い込みやイメージでなく、現実に基づいて職場を決めた方が無難でしょう。
転職したからといって今抱えている問題が全て消えるわけではない
会社でうまくいっていないし、恋愛も人付き合いもうまくいかない、毎日つまらないから転職したらこの生活がよくなるかも、と考えたことはないでしょうか。
もし、心の底で「今いる場所で地道に頑張るしかない」と気づいているのであれば、モヤモヤしたまま転職活動をするのはやめた方がよいでしょう。
無責任な辞め方をしない
職場の人間関係や待遇で理不尽な目に遭うと、日に日にストレスが溜まります。仕返しするかのように、「こんな職場だから辞める時まで気を遣いたくない」と周りに迷惑をかけるような辞め方をする人がいます。
その時はせいせいするかもしれませんが、後からしっぺ返しが返ってくることも。例えば、あなたの働いている業界が狭かった場合、今の職場にあなたがどんな辞め方をしたのか噂が流れてくることもあり得るのです。
せっかくよい人間関係を築けていたとしても、一気にあなたの評判が落ちてしまいます。
因果応報という言葉があるように、どこかで必ずツケを払わなければならなくなるものです。
ひどい目に遭わされてきたとしても、ここはグッと我慢し、社会人として最低限の義務を果たしてから辞めましょう。
働きながら次の職場を探す
できれば在職中に次の職場を探しましょう。思うように転職先が決まらないと、何ヶ月も無収入に耐えながら職探しをしなければいけなくなります。
あなたは、どんどん減っていく貯金残高と、減ってはくれない月々の支払いから来るプレッシャーに耐えられるでしょうか?
重圧に負けた結果、妥協して多少条件が悪い職場に転職したとします。
「これでやっとニートから開放される」と。しかし、日が経つにつれ、前の職場の方がよかったと心の底で薄々気づきますが、後悔しても時すでに遅し。
妥協して職場を決めないためには、今の仕事を続け収入を維持しながら、転職先を探す必要があるでしょう。
まとめ
女性がキャリア形成と家庭を両立させることはとても困難です。
仮に現状、両立できていないからといって、自分を卑下したり、両立している人達をうらやんだりする必要はないでしょう。
あなたが本当に望む生活は一体どういったものなのか、一度考えてみる必要があると言えます。
また、女性でシンプルに転職を考えている人は、転職エージェントの利用をおすすめします。
転職エージェントを利用することでさまざまなサポートを受けることができ、あなたに最適な職場が見つかる可能性が高まります。
転職エージェントはたくさんの種類がありますが、1つだけに絞らず、いくつか登録をして、幅広い求人の中から転職先を選ぶようにしておきましょう。
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