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女性の転職に年齢は関係ある?結婚・出産を控える20代・30代の転職事情

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スキルや経験、所属年数を重ねるごとに、部下・後輩を教育する立場になったり責任ある役職を任されたりするようになります。

 

社内での評価が上がっていく一方で、新しいステージにチャレンジしたいという望みも出てきて、転職を考えることもありますよね

 

しかし男性と違うのは、女性の場合は結婚・妊娠・出産・育児などのライフステージの変化が避けては通れないもの

 

ほとんどの女性が20代後半~30代までにライフイベントを経験するうえに、40代に向けてのキャリア形成のためにも「35歳が転職の限界」とも言われるほどです。

 

ライフプランとキャリアプランを考えていかなければいけない女性にとって、転職のタイミングとなる年齢は何歳くらいが最適なのでしょうか。

 

 

 

 

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この記事に記載の情報は2021年04月26日時点のものです

女性の転職に年齢は関係ある?35歳が転職の限界説とは?

20代後半の女性はライフステージの変化から長期雇用は難しい

令和2年(2020年)の平均有効求人倍率は1.18倍で前年から0.42ポイント低下したとはいえ、まだ企業としては人手が足りない状況。

 

特に、少子高齢化の影響で20代の働き手が減少していることから、20代の労働力の需要は高まっており、企業としても「20代から入社して長く勤めてほしい」と考えています。

 

しかし、20代後半の女性の場合、結婚や出産などのライフイベントを控えているため、企業としては「長期雇用は難しいのではないか」と思ってしまいます。

 

平成28年に内閣府が発表した「第1子出産前後の女性の継続就業率」の調査結果によると、出産前から就業している女性のうち、出産を機に退職した女性は46.9%(2010~14年)。

 

企業はその現状も理解しているため、出産退職を念頭に置いている20代後半の女性の採用には慎重になってしまいます。

 

一方で、結婚や出産の前に仕事を完璧に覚えて産休・育休を経て復職するという選択肢もあるため、ライフステージが変化しても働き続けられるように自身のスキルを磨くことで転職に成功しやすいとも言えます。

 

キャリアを積んだ30代女性は転職市場の需要は高い

30代女性は、社会人としてキャリアを積んできて、即戦力として企業に貢献できるほどの実力を持っています。

 

そのため、企業としてもニーズの高い人材であり、転職市場では有利となる可能性が高いです。

 

これからもキャリアアップをしたいと考えている30代女性は、出産・育児などのライフイベントを含めたキャリアプランを持っているため、退職のリスクも少ないことから企業としても採用しやすいでしょう。

 

ただし、企業は即戦力として採用したいと考えているため、新しく一から覚えなければいけない未経験の職種への転職は難しくなります。

 

 

 

ポイントは『年齢』ではなく『自身のスキル』

大半の女性が20代後半~30代で結婚や出産を経験するため、ライフイベントを見越したキャリアプランを練っておく必要があります。

 

つまり転職の限界年齢があるわけでも転職に最適な年齢があるわけでもありません。

 

大切なのは、自身のスキルや実績を磨くこと。

 

年齢は関係なく、企業から「ほしい」と思ってもらえる人材となることが、転職に成功するポイントなのではないでしょうか。

 

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20代女性の転職事情とやっておくとよいこと

20代という転職のタイミングは、新卒で入社した会社から転職するタイミングでもあります。

 

3〜4年ほど社会人経験をした20代前半の「第二新卒」と、ある程度のキャリアを積んだ20代後半に分けられます。

 

20代前半は『第二新卒』枠|未経験業界でもチャレンジしやすい

新卒で社会人経験をした「第二新卒」は、一般的に25歳くらいまでと言われています。

 

つまり、20代前半は第二新卒枠での転職活動ができ、転職市場でも若年層のニーズが高いことから、転職活動がスムーズにいく可能性が高いです。

 

20代前半の女性の場合は新卒で働いた会社に染まりきっていなく、未経験の業界や職種でも育てれば伸びると企業も期待するためチャレンジしやすいでしょう。

 

20代前半は、新卒の経験を基に「自分がやりたいことは何なのか」を考え直して、転職に踏み切るタイミングです。

20代後半は経験とスキルが求められる|転職理由やキャリアプランを明確に

先述したように、20代後半はライフイベントを控えている女性が多いため、企業の採用活動も慎重になってしまいます。

 

実際、30代を目前にした29歳を基準にして、採用に厳しくなる企業も多いようです。

 

しかし、20代後半の女性には、それまでの20代のうちに積んできた経験やスキルという財産があることも事実

 

20代のうちにスキルや経験を積んできた女性であれば、出産を控えた20代後半という年齢でも企業需要が高いです。

 

また、20代後半女性の場合、「なぜ転職するのか」という理由を明確に考えてみましょう。

 

業務内容や待遇などの理由が挙げられると思いますが、転職理由を明確にすることで転職先探しの条件も見えてきます。

 

更に、自身のライフイベントを含めたキャリアプランを立てておくことで、転職してからの自身のキャリア形成も見えてきます

 

入社後にズレが生じないためにも事前にキャリアプランを立てておき、転職面接の際には面接官と擦り合わせをしておきましょうね。

 

総評として|転職するなら向いている年代と言える

先述の通り、若手の労働力を欲している企業が多いことから、転職市場では非常に有利な20代

 

前半と後半で求められるポイントは異なりますが、どちらにしても、1年後・5年後・10年後を見越してキャリアプランを立てておくことが重要です。

 

転職してキャリアを積んでいくことも考えると、物事を吸収しやすい20代は自分自身にとっても転職に向いている年齢でしょう。

 

 

30代女性の転職事情とやっておくとよいこと

20代の年月でキャリアを積んだ30代女性は、職種や業界に特化したスキルや専門知識を持っていて、企業としても即戦力になると期待します。

 

キャリアを積んでいる分、企業の目が厳しくなるために転職活動におけるポイントも20代の頃とは変わってきます

 

30代女性はキャリアプランが明確でないと20代以上に転職は難しい

20代以上に、30代女性には明確なキャリアプランが求められます。

 

企業側は長く働いて貢献してくれる人材を求めているため、出産や育児などのライフイベントで退職されてしまうと損失になってしまいます

 

自分のスキルアップやキャリアアップだけでなく、出産や復職などの時期計画を含めた綿密なキャリアプランを立てている女性のほうが企業としても安心して採用できるのです。

 

結婚・出産を念頭に置いている場合、会社選びが重要になってくる

結婚や出産などを前提に転職活動をする場合には、転職先の会社選びも重要なタスクです。

 

入社後の認識のズレがないよう、企業HPや転職サイトだけでなく、実際に働いている人からの情報も収集できるといいですね。

 

主に確認しておいたほうがいい点は、以下のポイントでしょう。

 

育児休暇の取得率

厚生労働省の調査によると、2019年度の女性の育休取得率は83.0%

 

女性の有給消化率

参考:「令和元年度雇用均等基本調査」の結果概要 - 厚生労働省

 

また、2018年度は育休取得者のうち、1ヶ月から2年未満に95.4%が復職していることから、各企業でも、戦力となる人材には育休を取得してもらって復職してほしいと考えています。

 

 

育児休業後復職者計

5日未満

5日~
2週間未満

2週間

1か月
未満

1 か月

3 か月
未満

3 か月

6 か月
未満

6 か月

8 か月
未満

8 か月
~    10 か月
未満

10 か月

12 か月
未満

12 か月

18 か月
未満

18 か月

24 か月
未満

24 か月

36 か月
未満

36 か月以上

不明

平成24 年度

100.0

0.3

0.9

1.6

4.8

6.9

8.2

13.7

33.8

22.4

4.9

1.6

0.7

0.3

平成27 年度

100.0

0.8

0.3

0.6

2.2

7.8

10.2

12.7

31.1

27.6

4.0

2.0

0.6

平成30 年度

100.0

0.5

0.3

0.1

2.8

7.0

8.8

10.9

31.3

29.8

4.8

3.3

0.5

 

とは言っても育休取得率が低い企業もあるため、育休が取得しやすい環境かを確認しておきましょう。

 

時短勤務の有無

復職するとなると、赤ちゃんは保育園に預けることになります。

 

朝夕の保育園の送迎の時間や通勤時間などを考慮すると、本来の業務時間では勤務が難しいケースも。

 

そんなとき、時短勤務の制度があると安心です。

 

企業によって「時短は30分のみ」「1時間の時短勤務OK」「小学校入学前まで適用可能」「小学3年生まで」など内容が異なるため、条件を確認しておいたほうがベター。

 

託児所や企業主導型保育園の併設

首都圏を中心に待機児童が問題になっているように、復職したくても保育園の定員オーバーで子どもの預け先がなく復職できない場合も多々あります。

 

企業にとっても、優秀な人材が復職できないことは痛手になってしまいますよね。

 

そこで、近年では託児所や企業主導型保育園の開設が各企業で進んでいます

 

子どもと一緒に通勤することができるので、保育園までの送迎の時間も必要なく、業務時間も充分に確保することができます。

 

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女性の出産後、子供がいた場合の転職活動と重視したいこと

出産後に転職を検討している女性の場合は、どのようなポイントに重視したらよいのでしょうか。

 

正社員として働けるか

「扶養範囲内で働きたい」「正社員は大変」などの理由から、出産後は正社員として働くことを選ばない女性が多いですが、自身のキャリアを形成していくためには正社員として責任ある仕事をしたほうが良いでしょう。

 

また、育休や時短勤務などの制度は正社員しか適用されないという企業も多いことから、正社員として働くことをおすすめします。

 

更にリアルなことを言うと、夫が病気・ケガで働けなくなったり離婚したりなどの可能性もゼロではないため、正社員として安定した収入を得ることも大事です。

 

派遣でも社員として働けるかどうか

派遣社員という選択肢もありますが、その際に選ぶポイントとなるのが「正社員登用制度があるか」という点。

 

雇用期間が限定されている派遣社員は採用されやすい傾向にありますが、いずれは正社員として働くことを見越して登用制度がある会社を選んだほうが良いでしょう。

 

 

 

職場・会社として理解があるかどうか

福利厚生などの制度整備だけでなく、本当に会社として子育てに理解があるかどうかも重要なポイントです。

 

たとえば、残業時間は月にどのくらいなのか、育休取得率はどのくらいなのか、子どもの体調不良などの突発的なお休みの場合はどうするのかなど、ママが働きやすい環境が整っているか確認しましょう。

 

 

女性が年齢に関係なく働ける企業を探しやすい転職サイト・エージェント4選

 

type女性の転職エージェント

専任アドバイザーの丁寧なキャリアカウンセリングを経て、自身とマッチする求人情報を紹介してもらうことができます。

 

面談などを要するため転職活動の時間はかかりますが、キャリアを大事にしたい女性にとってはおすすめです。

 

公式サイト:https://type.woman-agent.jp/

 

リブズキャリア

リブズキャリア

「こんな条件で働きたい」「バリバリ働きたい」などの細かいニーズにもマッチする企業を見つけることができる媒体です。

 

経験やスキルを入力しておくことで、企業から直接スカウトがくることも。

 

公式サイト:https://career.prismy.jp/

 

マイナビエージェント

アドバイザーとの面談で自身のキャリアプランや要望をしっかりと掘り起こしてから、転職先を探してもらえる転職エージェント。

 

女性ならではの転職の悩みも、親身に聞いてくれますよ。

 

公式サイト:https://mynavi-agent.jp/womanwill/

 

パソナキャリア

求人情報の紹介だけでなく、年収の交渉まで引き受けてくれるエージェント。

 

土曜日の面談、電話カウンセリングなど、仕事をしながらでも転職活動を進めることができるサービスです。

 

公式サイト:https://www.pasonacareer.jp/

 

 

 

まとめ

20代・30代の女性は転職先に求められていることが異なりますが、どちらにしても自身のキャリアプランを明確に立てておくことは重要です。

 

年齢に関係なく活躍できる転職先を見つけるためには、

 

  1. 自身のスキルを磨くことと
  2. 出産や育児中の女性が働きやすい環境が整っている企業を探す

 

ことが大事。

 

独自での情報収集だけでなく、転職エージェントの活用や資格の勉強など、積極的に活動しましょうね。

この記事の執筆者
キャリズム編集部

転職・人材業界に深く関わるディレクターが『今の職場に不満があり、転職を考え始めた方』や『転職活動の進め方がわからない方』へ、最高の転職を実現できる情報提供を目指している。

本記事はキャリズムを運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。
※キャリズムに掲載される記事は転職エージェントが執筆したものではありません。

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