
会社員として働いている方の中には、いつかフリーランスとして独立して働いてみたいと考えている方も少なくないでしょう。
フリーランスは自由に働けるイメージや、きちんとやれば稼げるイメージがあるので興味をお持ちの方も多いですよね。
今回は、そんなフリーランスについて、フリーランスになるために会社員時代にやっておくべきことや、フリーランスになるにあたって身に付けておいたほうがいいスキル、そしてフリーランスになってからの必要手続きなどを詳しく解説していきます。
フリーランスの働き方とは
フリーランスとしての働き方は、会社に所属せず、クライアントを自分でつかまえて仕事をもらったり、プロジェクトごとに契約を結んで仕事をしたりする働き方です。
プログラマーやエンジニア、ライターの職種などでフリーランスとして働く人が増加しています。
自分で仕事を受けて契約を結んでいくので、自由に働けるというイメージがとても強いため憧れの対象になりやすいですが、自由な分、会社からの後ろ盾がないので、もしものときは金銭的にも苦労することになるリスクを常に抱えています。
フリーランスとして働くことのメリットとデメリット
フリーランスとして働く人の中にはSNSでその働き方を発信している人も多く、その投稿を見るたびに「自由でいいなー」とうらやましく感じた方もいらっしゃると思います。
一方で、会社に所属する働き方は安定した生活を安心してできるというメリットもあるでしょう。この章では、フリーランスとして働くことのメリットとデメリットをまとめていきます。
メリット
フリーランスとして働くメリットには
- 自由な生活スタイルが手に入る
- 仕事を選ぶことができる
- 頑張った分だけ稼ぐことができる
- 不要な人間関係のしがらみがない
などが挙げられます。
やはり、自由度が高いことが一番の魅力と言えます。
自由な生活スタイルなので、極端な話、週休5日も可能ですし、朝何時に起きても何時に仕事を終えても自由です。家やカフェなどで仕事をしますので、堅苦しいスーツを着る必要もありません。
また、上司や部下がいるわけではないので、不要な職場の人間関係のしがらみから解放されるのも大きなメリットでしょう。
デメリット
フリーランスとして働くデメリットは
- 給料が安定しない
- スキルアップを自力で行わなければいけない
- 会社からの福利厚生がない
- 会社からの保証がない
- 社会的信用が低いことが多い などです。
一番のネックは金銭的な面だと思います。フリーランスの給料はその月の契約数次第になるため、毎月決まった金額を稼ぐのはかなり厳しいでしょう。
たくさん稼げる月もあれば、あまり稼げない月もあるので、契約が軌道に乗るまではライフプランが立てにくい面もあります。
また、フリーランスは会社からの研修制度や教育の機会を受けられないため、スキルアップは自己責任&自己管理で行っていかなければいけないので、人によってはスキルアップを怠ってしまうかもしれません。
フリーランスとして働いても失敗しない人の特徴
自分の仕事に満足できるかどうかは、自分に合った働き方ができているかどうかがポイントになります。
フリーランスとしての働き方にはメリットもデメリットもありますが、そもそもフリーランスの働き方が向いている人と向いていない人がいます。
会社員を辞めてフリーランスとして独立するかどうか迷っている人にとっては、自分がフリーランスに向いているかどうか気になるところですよね。
ここでは、フリーランスとして働いて活躍できる人の特徴についてみていきたいと思います。
自己管理ができる人
フリーランスは自分で仕事を獲得し、自分でペースや予定を考えながら仕事を進めていかなくてはなりません。そのため自己管理がしっかりとできる人でなければ「仕事は明日からでいいや」とどんどん先延ばしにしてしまう恐れがあります。
また、フリーランスは他に仕事を代わってくれる人がいるわけではないので、体調管理も含めた自己管理ができることが必須です。
後回しにしない人
フリーランスで活躍するためには、会社員時代にある程度準備を進めておくことが成功の秘訣です。
フリーランスになってから困らないよう、プログラミングのスキルを身に付けておく、デザインスキルを勉強しておく、人脈を広げておく、など、会社に所属している間にもたくさんやるべきことがあります。
しかし、会社員として働いていると、日々の業務もあるため、
- 「今日は疲れたから寝てしまおう」
- 「今夜は飲みに誘われたから明日からにしよう」
と後回しにしてしまう方が少なくありません。
どんなに疲れていても後回しにせず、しっかりと準備を進められる人がフリーランスになってからも活躍できるでしょう。
責任感が強い人
継続的に仕事をもらうためには、クライアントから依頼された仕事の納期をしっかりと守り、品質の高い仕事をし続けることで信頼を得ることが重要です。
フリーランスは基本的に一人で納期管理やコスト管理、品質管理を行うため、「自分がすべて完璧にこなすんだ」という強い責任感を持てる人がフリーランスとして成功できるでしょう。
遠隔でのコミュニケーションでも信頼を得られる人
会社に所属しながら働く場合は、取引先の人と直接顔を合わせてやりとりするケースが多いと思いますが、フリーランスは自由な働き方ができる職種なので、必ずしも都心で暮らすとは限りません。
そのため、クライアントに営業をかける際も、仕事の打ち合わせをするときも、リモートで進めていくことが多くなるでしょう。直接顔を合わせない遠隔でのコミュニケーションでも信頼を得られるような人がフリーランスに向いているといえます。
誠実な対応ができる人
フリーランスとして成功するためには、継続的に案件を取り続けられることが肝になります。そして、案件が安定して取れるためには同じクライアントからリピートしてもらうことが重要です。
クライアントから信用を得るためには、誠実な対応ができることが必要不可欠です。
たとえクライアントからクレームのような意見をもらっても、しっかりと誠実に対応することで大きな問題に発展するのを防ぐことも可能です。会社に所属していてもビジネスマンにとって誠実な対応ができることは大切ですが、フリーランスであればなおさら重要な項目です。
向上心が強い人
フリーランスは会社からスキルアップを促されることもスキルアップの機会をもらうこともありません。そのため、自分自身でスキルアップの機会を見つけ、スキルを磨き続けなければなりません。
向上心が強い人ほどフリーランスとして成功しやすいでしょう。
フリーランスになる前に!会社員のうちに絶対にやっておくべきこと
フリーランスは最初のうち特に社会的信用が低いというデメリットがあることはすでにお伝えしました。
会社員のときは当たり前のようにできたことがフリーランスになるとできなくなることがあります。フリーランスになる前に、会社員のうちに絶対にやっておくべき準備をご紹介していきます。
クレジットカードの作成
フリーランスとして独立する前に、クレジットカードの作成は必ずやっておきましょう。すでに持っている方は、利用限度額をあげておく申請をしておきましょう。
有名な話かもしれませんが、フリーランスになって独立すると会社員や公務員に比べてクレジットカードの審査が通りにくくなります。
毎月安定した収入を得られることを証明できればいいのですが、フリーランスになってすぐのうちは現実的に安定した収入を得ることは難しいので、必ず会社員のうちにクレジットカードの作成や限度額の引き上げは行っておいたほうが賢明です。
ローンの申請
クレジットカードの作成と同様、ローンの申請も社会的信用が低いとなかなかできなくなります。住宅の購入や車の購入を考えている方は会社員のうちにローンの申請を済ませておくといいですね。
スムーズに独立するために会社員のうちにやっておくべきこと
なんの準備もせずに独立してしまうと、フリーランスになって早々多くの壁にぶつかってしまいます。できるだけスムーズに独立するためにやっておくべきことをまとめていきます。
職場関係含め、人脈を広げておく
会社員時代と違い、なんの社会的信用もないフリーランスが仕事を取っていくのは簡単なことではありません。そのため、最初のうち実績を積むまでは知人や友人から紹介してもらった案件をこなしていくことになるでしょう。
独立する前に職場の人たちや仕事で少しでも関係がある人たちを含め、人脈を少しでも広げておくことが大切です。
事業計画を立てておく
フリーランスは社員0の会社の社長をやっていくようなものです。毎月いくらの支出があり、いくらの収入を想定して、何か月後にいくらの利益が出ている予定なのかという事業計画を立ててから独立するほうが安心です。
案外最初のうちは先行投資の支出が大きくなることもありますので、事業計画を立てておけば慌てることも少なくなるでしょう。
近い将来の目標を立てておく
独立してすぐは案件が思うように取れずに心が折れてしまいそうになることもあります。
心が折れてフリーランスとしての働き方を断念することにならないよう、近い将来の目標を立てておくことをお勧めします。
- 「半年後に海外一人旅に行く」
- 「欲しかった車を買う」
などなんでもかまいませんが、近い将来の目標があるだけでも挫折を防げるようになるでしょう。
独立するためのスキルを身に付けておく
独立するということは、会社の看板がなくなるわけですから、頼れるのは自分自身しかいなくなります。自分自身を食わせていけるのは自分のスキルにかかっていますので、独立しても食べていけるだけの自信が持てるスキルを会社員時代のうちに身に付けておくことが何より大切です。
独立に役立つスキルについては次の章で詳しく解説していきます。
お金(主に税金)の知識をつけておく
お金周り、特に税金についての知識をつけておくこともお勧めです。
お金はどうやって稼ぐかも大切ですが、どうやって使うかも同じくらい大切です。いかに稼いだお金をこれからの将来に投資できるのかを考えておくだけで、無駄に税金に取られることも、浪費してしまうことも避けることができます。
会社以外で仕事を経験する
最後は、会社以外でお金を稼ぐ経験を積んでおくという準備をしましょう。
会社員時代に自分で仕事を見つけて自分の力だけでお金を稼ぐ経験を積んでおけば、フリーランスとして独立してもスムーズに活躍の場を見つけることができるでしょう。
会社が副業禁止と言われている場合は就業規則をよく読んで、抜け道がないかも確認するといいかもしれません。雇用契約を結ばなければOKという場合もありますので、やり方はいくらでもあるはずです。
会社員時代に身に付けておきたいフリーランスになる時にに役立つスキル
独立してすぐに収入を安定させるために、身に付けておくべきスキルがあります。フリーランスになってから勉強しても収入がない状態で焦るだけですので、できれば会社員時代に身に付けておくことをお勧めします。
プログラミングスキル
一つ目のお勧めスキルはプログラミングスキルです。プログラミング言語にはいろいろな種類がありますが、まずはhtml、css、php、JavaScriptあたりを勉強しておけばスタートラインには立ちやすくなるはずです。
WEBデザインスキル
WEBデザインスキルもプログラミングスキルと同様、独立するうえであるととても便利なスキルです。仕事を受けるためには最低限、イラストレーターやPhotoshop を使いこなせるようになっておくことが求められます。
WEBデザイナーはプログラマーと協力して仕事をしていくことが多いので、ご自身で両方のスキルを身に付けることができるようになれば仕事の幅も広がり、収入もぐんとアップすることができるでしょう。
ライティングスキル
「文系だからプログラミングやWEBデザインは無理・・・」と自信がない方は、ライティングスキルを身に付けてライターの仕事を受けるのもアリです。ただし、ライティングスキルはただ単に文章を書いていけばいいということではなく、SEOの知識を持っていてユーザー目線で文章を書いていけることが求められます。
ライティングスキルを身に付ける際はSEOの知識を勉強することも同時に行いましょう。
営業スキル
いくらプログラミングスキルやWEBデザインスキルがあっても、クライアントを獲得できなければ収入は得られません。会社員時代のうちに、新規のアウトバウンド営業の経験を積んでおくのがベストですね。
フリーランスになってからの必要手続き
実際にフリーランスになったらどのような手続きが必要になるのでしょうか。
健康保険に関する手続き
会社を辞めると基本的に社会保険は使えなくなります。
そのため、ご自身で健康保険に入らなければいけません。多くの場合、国民健康保険に加入するかと思います。住んでいる市区町村により保険料は変わりますし、所得や家族構成などによっても変動しますので、直接役所に確認してみてください。
フリーランスになって収入が減る場合は保険料の減額や免除などの制度がありますので、状況によって活用してもいいでしょう。
また、今の職場の社会健康保険を任意継続する方法もあります。2年までという継続期間の縛りはありますが保険給付内容が変わらないメリットがあります。
ただ、退職した翌日から20日以内に手続きしなければならず、保険料の支払いが遅れると即脱退になるため任意継続を検討している方は早めに対応することが必要です。
年金に関する手続き
フリーランスの方は、国民年金に加入してください。
金額は年度ごとに変動しますが、収入などに関係なく毎月同じ額を納める必要があります。役所の窓口で、退職してから14日以内に手続きを行ってください。
なお、フリーランスになって収入が減ったという場合は収入の減少に応じて免除や納付猶予の制度がありますので、こちらも状況に応じてうまく使うといいですね。
フリーランスになったらいきなり開業届を出すべき?
開業届とは、フリーランスになることを税務署に宣言するための書類です。フリーランスとして独立したら必ず開業届を出さなければいけないのか?という疑問をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。
結論から言うと、フリーランスになったからといって必ず開業届を出さなければいけないということはありません。
開業届を出すべきかどうかは、開業届のメリットやデメリットを踏まえてご自身で決めればいいのです。開業届については別の記事で詳しく書いていきますので、そちらを参考にしてみてください。
フリーランスが効率的に仕事を獲得していくためのコツ
何度も言いますが、フリーランスで食べていくためには仕事を獲得できるかどうかにかかっています。最初はなかなか苦戦するかと思いますが、コツを掴めば少しずつでも仕事を獲得していけるようになるはずです。
フリーランスとして仕事を獲得するコツにはどのようなものがあるのでしょう。
自分の強みやキャリアを整理する
フリーランスは自分のスキルを売っていく仕事のスタイルです。そのため、まずは自分がどのようなスキルを持っていてどのような経験をしているのかを自分自身は把握しておくことが大切です。
紙に書き出すなど視覚的に自分のスキルや強みを把握してみましょう。そして、どのような仕事だったら自信をもって受けることができるのか、どうやって自分をアピールしていけばいいのかを整理してみてください。
会社員時代の人脈を整理する
会社員時代に築き上げてきた人脈を整理して考えてみてみましょう。
会社員同士であっても取引先の人と信頼関係をしっかりと結べていれば、フリーランスになってから仕事を紹介してくれる可能性もあります。
もちろん、前職の職場に利益相反になるような行為は避けなければいけませんが、そうではない場合は仕事の紹介をお願いしてみるといいでしょう。
SNSで開業報告をする
現在はSNSで仕事を取っているフリーランスが増えてきています。
SNSで
- 「フリーランスとして独立しました!」
- 「プログラマーとして独立したのでお仕事ください!」
と呼びかけるだけで仕事を紹介してもらえる可能性もあるのです。ぜひ、SNSで定期的に呼びかけてみるといいですね。
勉強会などに参加して新しい人脈を作る
勉強会に参加すると、お仕事をくれるクライアントを探すこともできますし、同じフリーランスとして働く仲間を作ることができます。同じフリーランスの仲間ができると刺激ももらえますし、万が一のときに助け合えるという安心感もあります。
勉強会そのものは、専門技術を学ぶ講座だけでなく、案件獲得術など、仕事を得るためのノウハウを学べる講座もありますので、ぜひうまく活用してみることをお勧めします。
案件紹介サービスを利用する
自力で営業していてもなかなか案件を取れないときもあると思います。そのようなときは、案件紹介サービスを利用してみるのもアリです。営業をかけるのがとても苦手だという方は、実績を積めるようになるまで案件紹介サービスを利用して経験を積むのも効果的です。
ただし、紹介サービスの案件は「週3出社」という条件付きの場合も少なくないので、フリーランスとして独立した自由度は得られなくなるかもしれません。
クラウドサービスを利用する
フリーランスとして独立したんだから、会社に勤務は絶対に嫌だ!という方は、クラウドサービスで案件を見つけることも可能です。案件紹介サービスよりは自力で案件を探して営業をかける必要がありますが、案件がたくさんありますのでお仕事をもらえる確率も高くなります。
登録無料なので、まずは会員登録だけでもしてみるといいでしょう。
まとめ
今回は、フリーランスの働き方のメリットとデメリット、フリーランスとして独立するまでにやっておくべき準備やフリーランスになってから案件を獲得するためのコツなどについてみてきました。
現在会社員として働いていて、いつかフリーランスになりたいと考えている方は少しイメージできたのではないでしょうか。
確かに安定はしていませんが、自分の裁量ですべてを決められますので、人によってはとてもやりがいを感じる働き方になるでしょう。独立してから後悔しないよう、会社員時代にしっかりと準備を進めておくことをお勧めします。
転職・人材業界に深く関わるディレクターが『今の職場に不満があり、転職を考え始めた方』や『転職活動の進め方がわからない方』へ、最高の転職を実現できる情報提供を目指している。
本記事はキャリズムを運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。
※キャリズムに掲載される記事は転職エージェントが執筆したものではありません。
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