トップ > 転職ガイド一覧 > 今の仕事への不満 > 退職理由の嘘はバレる?上司に伝える際のホンネとタテマエの使い方

退職理由の嘘はバレる?上司に伝える際のホンネとタテマエの使い方

今の仕事への不満
本コンテンツには、紹介している商品(商材)の広告(リンク)を含みます。
ただし、当サイト内のランキングや商品(商材)の評価は、当社の調査やユーザーの口コミ収集等を考慮して作成しており、提携企業の商品(商材)を根拠なくPRするものではありません。

「今の会社を辞めたい」と思っていても、なかなか言い出せないことって多いですよね。

 

特に退職理由を聞かれてしまうと、「嘘をつくべきなのか」「本音を答えるべきか」で悩まれる方も多いと思います。

 

何となく嘘をついてしまうと気持ちがモヤモヤする…、かといって、本当の退職理由は会社や上司に対する不満…。面と向かって言うのは、さすがに気が引けますよね。

 

とはいえ、ここで立ち止まっていては、いつまで経っても会社を辞められません。はっきり退職する意思を示す必要があります。

 

この記事では、世間一般の退職理由では嘘と本音どちらが多いのか、また、伝える際の注意点や回答例、円満退職のためのポイントなどを解説します。

 

Pc tool head 2
Q1. あなたの性別は?
Q2. あなたの年齢は?
Q3. 直近の年収を
お聞かせください。
Pc tool btn off
この記事に記載の情報は2021年04月26日時点のものです

退職理由を伝える際に嘘と本音どちらが多い?

会社を辞める方の多くが悩まれるであろう退職理由。実際に辞めた方々は、嘘と本音のどちらを伝えたのか気になりますよね。

 

『エン転職』が退職経験のある求職者1,500人に対して行なったアンケートによると、会社に本音の退職理由を伝えた方は53%という結果になりました。

 【引用:1500人の求職者に聞いた退職理由の真相!「退職理由のホンネとタテマエ」|人事のミカタ

嘘を伝えた方・本音を伝えた方の割合に大きな差はありませんが、それぞれどのような理由によるものなのか確認してみましょう。

 

嘘パターン

会社に嘘の退職理由を伝えることになる主な要因は、本音が正直に言いづらいからと言えます。

 

特に会社への不満がきっかけで会社を辞める場合、正直に答えたことが原因でいづらくなってしまったり、残りの期間中に嫌がらせを受けたりするのではという懸念があるのでしょう。

 

前述の『エン転職』のアンケートでは、本音が言えなかった理由で一番多かったのが、「円満退職したかった」からとなっています。


【引用:1500人の求職者に聞いた退職理由の真相!「退職理由のホンネとタテマエ」|人事のミカタ

本音を伝えたことによって、トラブルに発展してしまったり、スムーズに退職できなくなったりするのであれば、タテマエで答えた方が何かと気楽と言えるでしょう。

 

実際に退職理由で嘘を伝えた方の声

 

本音パターン 

退職理由が「新しいことに挑戦したい」「キャリアアップしたい」など、ポジティブな理由である場合は、本音を伝えやすいようです。

 

また、ネガティブな理由であっても、「どうせ会社を辞めるのだから」と本音を包み隠さず伝える方もいます。今までの憂さ晴らし目的の方もいれば、会社の状況が少しでもマシになればと期待する方などさまざま。

 

本音を伝えられるということは、退職の意思が固く決まっていると言えるかもしれません。

 

実際に退職理由で本音を伝えた方の声

 

退職理由を上司にどう伝えるのがベスト?

世間一般では、退職理由はタテマエを伝えた方がよいと言われるものの、前述のアンケート結果などを見ると、本音を伝えた方との割合に大きな差はありませんでした。

 

どうやって上司に退職理由を伝えるのがベストと言えるのか確認しておきましょう。

 

嘘か本音かはどっちでもいい

上司に伝える退職理由が、嘘か本音かどうかはあまり重要なことではないと言えます。

 

大切なのは、上司があなたの退職に納得できるかどうか円満に会社を辞めることができるかどうかの2点です。

 

そのため、本音だから良い、嘘だから良くないと判断をするのではなく、会社の雰囲気や上司の人柄などに応じて使い分けるとよいでしょう。

 

上司や周囲との間に良い関係性ができているなら、本音を伝えても大きな問題にはならないはずです。

 

トラブルになりそうな場合はタテマエが無難

嘘はつきたくないものの、本音を伝えたらトラブルになりそうだなと感じたら、大人らしくタテマエで濁しましょう

 

特に人間関係が原因で退職する場合は、本音を話したことが当事者に伝わると、辞めるまでの期間に嫌がらせを受けることもあります。

 

溜まった感情を吐き出したいと思っても、グッとこらえて我慢しましょう。

 

嘘の理由を伝える際は細心の注意が必要

嘘の退職理由を伝える際には、会社に本当のことがバレないように注意しましょう。

 

嘘をつくことが悪いというわけではなく、バレてしまうことであなたに対する信用が失われてしまいます

 

上司や同僚も人間ですので、嘘をつかれて良い気分にはなりません。「親の介護」や「結婚」などの軽くない理由だと、その分事実が発覚した時のダメージは大きいと言えます。

 

新しい会社で前職との付き合いが絶対に発生しないとは言いきれないので、できる限り信用を落とす行為は避けた方がよいでしょう。

 

法律上は一身上の都合も許される

嘘をつくのも、本音を伝えるのも面倒だという方は、退職理由を『一身上の都合』とだけ説明するとよいでしょう。

 

そもそも、従業員が退職する際に、理由を会社に説明する義務はありません

 

民法第627条では、期間の定めがない雇用契約の解約について、以下のように定めています。

(期間の定めのない雇用の解約の申入れ)
第六百二十七条 当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。

【引用:民法第627条1項

簡単に言うと、会社に退職の申出をした日から2週間経過すれば、雇用契約が終了するということです。必要なのは申出のみであり、退職理由の説明は要りません。

 

そのため、退職理由を『一身上の都合』とだけ説明しても問題ないのです。

 

すぐに使える退職理由の回答例

タテマエの退職理由を伝える場合、もし上司が納得してくれなかったらと思うと不安ですよね。

 

上司によっては、しつこく退職理由を聞かれますし、引き留めにあって会社をスムーズに辞められないかもしれません。

 

どう退職理由を伝えるかお悩みの方は、この項目の回答例を参考にしてみてください。また、上司に退職を伝える際は、メールではなく口頭で直接伝えましょう。

 

新しいことに挑戦したいと考えている方におすすめの例文

お忙しい中、お時間をいただきありがとうございます。

 

突然のことで大変恐縮ではありますが、○月末をもって退職をさせていただきたいと考えております。

 

一から自分を育てていただいた会社や上司の皆さんにはとても感謝しています、一方で、今までの経験を活かし、違った分野・業界で自分の力を試してみたいという気持ちも強くなりました。

 

年齢を重ねるにつれ、未経験分野への挑戦が難しくなることを考えると、今がベストなタイミングではないかと思っております。

 

身勝手なことは重々承知ですが、ご理解いただけますと幸いです。

 

▶POINT
  • 時間を作ってもらったこと、お世話になったことの感謝はきちんと伝えましょう
  • 他の会社じゃないと難しい旨を伝えると引き留めづらくなります
  • 時期的な要因があると退職時期の引き延ばしが避けやすくなります

 

やりたい仕事がある方におすすめの例文

今の会社では、素晴らしい上司や同僚に囲まれながら、やりがいのある仕事をまかせていただき、充実した日々を過ごすことができました。共に働いた皆さまには大変感謝しております。

 

一方で、学生時代(以前)から憧れていた○○業界で働いてみたいという気持ちがぬぐえずにおり、熟慮を重ねた結果、挑戦することを決意しました。

 

結婚の予定がある方向けの例文

私事で大変恐縮なのですが、この度、以前よりお付き合いをしていた方と結婚する運びとなりました。つきまして、○月末にて退職させていただきたいと考えております。

 

今の仕事はとても充実しており、結婚後も働き続けることも考えましたが、家庭を第一にしようと思い、退職することを決意しました。何卒ご理解いただけますと幸いです。

 

家庭の事情で退職を考えている方向けの例文

両親が高齢になり、介護のため(家業を継ぐため)退職を考えております。多くの心遣いの元、手厚くサポートをしてくださった会社には感謝の言葉もありません。

 

ご迷惑をおかけしますが、何卒よろしくお願い致します。

 

体調がすぐれずに退職を考えている方向けの例文

近頃、体調不良が続いていた中で、だましだまし仕事を続けてまいりました。先日医者にかかったところ、いつ身体を壊してもおかしくないと告げられました。

 

また、自身でも、このままではいけないと思い、考えた末、会社を退職することを決意しました。

 

休職も考えましたが、会社に迷惑がかかりますし、復帰後、今と同様の業務をこなすのは難しく、ご迷惑をおかけすることになってしまいますので、誠に勝手ながら退職をご了承いただけますと幸いです。

 

POINT
  • 会社によっては診断書の提出が求められることがあるので注意

 

円満退職には理由より伝え方が大切

円満退職を目指すなら、伝える理由の内容より、どう伝えるかが大事となります。

 

退職を伝える際には、以下のマナーについて押さえておきましょう。

 

  • 最初は直属の上司に伝える
  • 退職希望日の1~3ヶ月前に伝える
  • 不平不満はできる限り避ける
  • 引き継ぎ業務はきちんとこなす

 

退職する際は、まず直属の上司に伝えます。直属の上司が嫌い、苦手だからといって、さらに上の上司に先に伝えてはいけません。

 

また、あなたの業務の引き継ぎを考えると、退職の1~3ヶ月前には伝えておきたいところです。基本的には就業規則に従うとよいでしょう。

 

円満退職の方法を詳しく知りたい方は、『【退職&面接時】それぞれ理想の退職理由と例文|退職理由を伝える時のポイント』をご覧ください。

 

まとめ

退職理由で嘘を伝えたとしても、法律的に問題があるわけではありません。そもそも、理由を伝えることは必要とされてませんし、『一身上の都合』だけでも十分なのです。

 

退職理由を伝えないと辞めることを認めてくれないのであれば、タテマエの理由を用意しておくとよいでしょう。

 

本当の退職理由は伝えづらい場合もありますし、円満退職のためにはタテマエを伝えた方がよい時もあります。

 

しかし、露骨過ぎる嘘は、後々自分の首を締めることになりかねません。嘘と本音を上手く使い分けて伝えるとよいでしょう。

この記事の執筆者
キャリズム編集部

転職・人材業界に深く関わるディレクターが『今の職場に不満があり、転職を考え始めた方』や『転職活動の進め方がわからない方』へ、最高の転職を実現できる情報提供を目指している。

本記事はキャリズムを運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。
※キャリズムに掲載される記事は転職エージェントが執筆したものではありません。

同じカテゴリの転職コラム
  • 新着コラム
  • 人気コラム
  • おすすめコラム