「毎朝ベッドから出るのがつらい」
「もう仕事をやめてしまいたい」
「上司と会うのがつらい」
いろんなことが積み重なって、もう仕事から逃げてしまいたいと思う人もいるでしょう。
けれど、そんなときに思い浮かぶのが『仕事から逃げたいのは甘えているだけなのでは?』という考えではないでしょうか。
仕事は肉体的にも精神的にも辛くなることがありますので、1度は誰もが、仕事から逃げたいと思ったこともあるはずです。
けれど、簡単に逃げるという決断ができないといったこともあるでしょう。
では、仕事から逃げたいと思ったときにどうすればよいのでしょうか。
結論としては、『逃げたいなら逃げればよい』だと思っています。この記事では、その根拠についてお伝えします。
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▶ 仕事から逃げたいと思うのは甘えなのか|ストレスと上手に付き合う方法
転職エージェントは3社登録がおすすめな理由と正しい選び方
転職エージェントを複数利用する際も、同じ領域で業務を展開するエージェントに登録しても意味がありません。例えば営業職で転職を検討している場合、まず登録すべきは大手で求人数を多数抱える『マイナビエージェント』や『doda』『type転職エージェント』のいずれか一つをまず選択。
「マイナビエージェント」や「doda」の両方に登録しても構わないのですが、どちらも総合的な職種を扱うエージェントですので、高確率で紹介される求人に被りが出てしまいます。
では、2社目のエージェントはどこにするかというと、『営業職の転職に強みを持つエージェント』です。
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とはいえ、営業職はどこの会社にもある最もポピュラーな職種ですので、比較検討すべき軸としては・・・
『行きたい業界に特化しているエージェント』
『自分の年代に近い求職者が集まっている』
の2軸になります。
この場合は、行きたい業界で選ぶなら・・・
不動産業界の営業職に転職したいなら『宅建ジョブエージェント』
IT業界の営業職に転職したいなら『レバテックキャリア』
コンサル業界の営業職に転職したいなら『ムービン』
広告業界の営業職に転職したいなら『マスメディアン』
を、私たちは提案します。
そして3社目の、自分の年代に近い求職者が集まっているエージェントですが、エージェントが抱える求職者も年代にはばらつきがあり、どの年代層が得意といった色があるので、最後に年代別に強いエージェントにも登録しておくと盤石です。
たとえば、
20代後半までの第二新卒であれば『ハタラクティブ』
29歳までの狭間の世代なら『U29JOB(ユニークジョブ)』
30代前半から後半の範囲であれば『パソナキャリア』
40代後半までであれば『ビズリーチ』
50代なら『JACリクルートメント』
が良いかと思います。整理するとこんな感じですね。
評判の良い各業界別・年代別のエージェントは「こちら」にまとめてありますので、ぜひ参考にして頂けますと幸いです。
仕事から逃げたいと思う5つの理由
どうして仕事から逃げたいと思うのでしょうか?
『エンジャパン』が2018年2月26日〜2018年3月27日にかけて実施した、退職理由に関するアンケートの結果は以下のようになっています。

引用元: 退職理由について|エン転職
『体調を壊した』『結婚・家庭の事情』などのどうしようもない理由はもちろん、『給与に対する不満』『仕事にやりがいを感じない』なども、立派な退職理由です。
紹介したのはあくまで最終的に退職した理由でしたが、退職前に『仕事から逃げたい』と思う理由について紹介します。
人間関係がよくないから
いくら大人といえども、人の好き嫌いはあります。あなたと相性のよくない人は職場に必ずいるものです。そういった人と、仕事とはいえコミュニケーションを取らなければならないのはつらいものですね。
また、そもそも職場の人間関係がよくないといった場合もあるでしょう。社員同士の人間関係がギスギスしていて、ことあるごとに互いに批判し合っていたり、足を引っ張り合っていたりするような職場もあります。
そういった雰囲気のなかで仕事をするのはつらく、逃げたいと思ってしまっても無理はないはずです。
上司がストレスだから
あなたの上司が原因でストレスが溜まり、逃げたいと感じる人も少なくないはずです。成果を出せなかったときに、ただただ罵倒するだけ、問題点は指摘するけれど解決策は示さない、といった上司も少なくありません。
上司には『リーダーシップ』や『マネージメント能力』が必要不可欠ですが、そういった能力がないにもかかわらず、役職についてしまっている人もいます。
場合によっては、成果を出すためではなく保身のためだけに部下を利用するような上司もいますね。
そんな上司の元では成果は出せないでしょうし、会社に行くこと自体が嫌になってしまうでしょう。
仕事に興味が持てなかったから
興味があって入った会社でも、実際に仕事をしてみたらまったく自分に合ってなかったといったこともあるでしょう。
仕事は、興味がなくても毎日取り組まなければなりません。そんな日々が何年も続くと、自分の人生を無駄にしているような感覚に陥ってしまいますね。
やりがいもなく、面白味も感じられないような仕事をやっていた場合には、逃げたくなっても仕方ありません。
責任が大きいから
仕事では成果を出さなければなりません。社会人は学生と違い、努力を認めてもらえることはないのです。
成果が出せない場合、批判されたり、信頼されなくなったりなど、つらい思いをすることもあるでしょう。
また、自信もどんどんとなくなってしまいます。やってもやっても成果に繋がらず、仕事上で責任が取れなくなり、逃げたいと思うようになる人もいます。
休みがとれないから
職場によっては、休みが少ないといったこともありますね。また、せっかくの休みでも急に出勤しなければならないといった人もいるでしょう。
あなたが『ワークライフバランス』に大きな価値を置いていても、職場の雰囲気が『ワークアズライフ(仕事とプライベートを分けず、寝ている時間以外はすべて仕事という考え方)』だった場合、方向性の違いからストレスになることもあるはずです。
本当はもっとプライベートを充実させたいのに、長時間働かなければならないことで、仕事から逃げたくなってしまうのですね。
仕事から逃げるのは甘えだと思っている方に試してほしい3つの習慣

仕事から逃げたくなる理由として、次の5つの理由を挙げました。
- 人間関係がよくないから
- 上司がストレスだから
- 仕事に興味が持てなかったから
- 責任が大きいから
- 休みがとれないから
逃げたいなら逃げればよいとはいっているものの、実は逃げないほうがよいケースもあります。それは、『責任が大きいから』という理由で仕事から逃げたいと考えているときです。
その他の4つの理由は、職場を変えれば問題が解決するケースが多く見られます。しかし、仕事で成果が出るかどうか分からない状況でも、なんとかして成果を出さなければならないといった状況からは、逃げるべきではありません。
なぜなら、これはどの職場・どの会社に行っても乗り越えなければならない課題だからです。ここでは、責任の大きさや、成果を出さなければならないストレスから『仕事を逃げたい』と考えている人に向けて、3つの習慣を解説します。
ストレスは悪いものではないと思う
ストレスは自分の実力を発揮させなくするものと考え、悪いものだと感じている人もいるはずです。
でも、本当にそうでしょうか? 人がストレスを感じたとき、心臓が早く脈を打ったり、血流が早くなったりします。これが長期的に続くと心臓疾患系の病気になることは確かです。
けれど、それは人が新たなことへ挑戦しようとしているときの準備なのです。たくさんの酸素を体に取り込むことで、素早く動こうとしたり、瞬時の判断をしようとしたりしているのです。
なお、「ストレスを悪いものだと思うと、健康への被害が出る」という研究もあります。ストレスを感じたと思う人の死亡率が高いというのは事実ですが、それはストレスが体に悪いものだと考える人にしか当てはまりませんでした。
一方、ストレスを感じていても「体に悪いものではない」と考えている人の死亡率は低かったのです。ストレスが体に悪いものだという考え方は捨ててしまいましょう。
(参考)
「ストレスが体に悪い」は大ウソ!健康心理学者が語った本当は怖くないストレスの話|ログミー
他者の評価を気にするのをやめる
仕事で責任を感じる人には、他人の評価を気にする人が多く見られます。とくに、これまで仕事で成果を出してきた人は、さらに大きな成果を求められると「これまで頼まれた仕事はこなしてきたのだから、この仕事もやり遂げなければならない」と感じてしまいがちです。
さらに、失敗してしまったときのことを悪く考えてしまう人も少なくありません。
「成果を出せなかったら仕事ができないやつだと思われてしまう」
「もう大切な仕事を任せてもらえないんじゃないかと心配」
といったように、他者から批判されることを予想してしまいます。
他者からの評価が悪い自分は許せない、他者からの評価で自分の価値が決まると考えてしまっているのですね。
けれど、他者からの評価であなたの価値が決まることはありません。本来は、あなたの評価であなた自身の価値を計るべきなのです。
他人からの評価は気にしないようにしましょう。
プライベートの充実|オキシトシンを出そうという習慣
オキシトシンはホルモンの一種で、体にも心にもよい影響があります。オキシトシンが分泌されると、循環器系、とくにダメージを受けた心臓の細胞を修復します。
さらに、心に関しては次のような作用をするのです。
- 不安や恐怖がなくなる
- 他者への信頼感が増す
- 学習意欲が高くなる
- 社交的になる
- 幸福感が増す
なお、オキシトシンを出すには、次のような行動をとりましょう。
- 恋人と触れ合う
- 家族団らんする
- 友人と食事をする
- おしゃべりを楽しむ
- 感動的な映画を見る
- 他人に親切な行動をとる
- ペットと触れ合う
次のような行動をとれば、オキシトシンが分泌され心も体も健康になり、主体的に仕事に取り組めるようになるはずです。
仕事から逃げたいのなら逃げてもいい
仕事から逃げることにマイナスなイメージを持つ人もいるでしょう。
『キャリズム』としては、仕事から逃げたいのであれば逃げてもいいと考えています。ただ、肝に銘じてほしいのは、あなたは「逃げている」のではなく、「辞める」という決断をするという点です。
会社に投資してしまった時間がもったいない?
日本では新卒として就活を始めるときに、ようやく「自分がどういった企業に入ろうか」について考え始めます。特に新卒の場合、次のようなあまり意味のない判断基準で入社する企業を決めていたりしますね。
- なんとなく興味があった
- 企業説明会で見た先輩がかっこよかった
- 採用担当がいい人だった
そうやって入った企業が『あなたのすべての時間を投資してもよい最高の企業』である確率はほとんどありません。
逃げたい人に本当に必要なのは『辞める』決断をする勇気です。
辞めてしまったら、これまでその会社に投資してしまった時間をもったいないと感じるでしょう。また、自分が間違った決断をした(自分に合わない会社に入った)ことを認めることもつらいはずです。
けれど、よりよい未来を手に入れるためには、失敗を認めて次に進むことが必要なのです。
日本人はとにかく『辞める』決断が苦手
とにかく日本人は辞める決断がすごく苦手ですね。これは個人だけでなく企業にも当てはまっているかもしれません。どう見ても利益が出ない事業から撤退せず、どんどん資金を投入する企業はたくさんありますね。
場合によっては赤字続きの会社に税金を投入するといったことも(社会的に必要な企業の場合は仕方ないかもしれませんが)少なくありません。
一方、日本以外の国では『撤退する』という決断は非常に早く下されることが多く見られます。これは個人レベルで見ても同様です。
たとえば離婚。夫婦関係が悪くなっても、「別居して一旦距離をおき、それがだめでもなんとか修復しよう」と考える人が多くいます。
辞めること自体を問題だと感じる
『辞めることは悪い、続けることが素晴らしい』といったような道徳観が日本人にはあるのではないでしょうか。辞めることは根性がないとか、努力が足りないとか言って、とりあえず続けることをよしとする考え方を支持しているように思えてなりません。
『辞める=逃げること』とマイナスなイメージを持っている人の中には、物事を最後までやり遂げなければならないと考えている人もいます。
新卒は3年・転職でも1年以上いなければいけないは幻想
すぐに辞めてしまうと「自分の努力が足りないのではないか」とまで考えてしまう人もいるのです。また、そういった道徳観があるため、辞めることについて誰かに相談しても「とにかく続けてみよう」といったアドバイスを受けることが多いのではないでしょうか。
しかし、どういった仕事があなたに適しているかは、いろいろ体験しなければわかりません。
『とにかく3年は働いてみよう』なんて考えがまかり通るほどに、日本人は辞める決断が徹底的に苦手な人が多いのです。自分に合っていないなと思ったら、すぐに辞めて別の仕事にチャレンジすべきです。
辞めると迷惑がかかると考えているから
辞めると他の社員に迷惑がかかるから、辞められないと考えている人もいます。
これは、上の道徳観とは別に『他人に迷惑をかけてはいけない』という考えに支配されていることが原因でしょう。
人は生きていくうえで必ず誰かに迷惑をかけています。反対に、生きているとあなたは誰かに少なからず迷惑をかけられています。
そういった事実を無視し、『迷惑さえかけなければ何をしてもよい』といった考えを皆が持っているのではないでしょうか。
本当は、次のような考え方を持つべきなはずです。
- 人に迷惑をかけられることがある。だから迷惑にもっと寛容になったほうがよい
- 生きていると、迷惑をかけたり、かけられたりします。だから人を助けたり、必要があるときは人に助けを求めましょう。
- 迷惑をかけてはいけないという考えは、時に悪意ある人に利用されます。あまりにも理不尽なものは我慢する必要はありません。
こういった考えをもとに判断すれば、もっと自由に、あなたが手に入れたい人生を簡単に見つけられるようになるのではないでしょうか。
仕事から逃げたいけど逃げられない?退職を引き留められるのは理由がある

仕事を辞めようと上司に伝えたとき、引き留められてしまうこともあるはずです。
そういったときに、上司のことを考えて辞めることを伝えられないといった人もいるのではないでしょうか。引き留めるときには、本当にあなたのことを考えてくれているケースもありますが、非常にまれでしょう。
引き留められたとしても、受け付けず、強い意志をもって辞めることを伝え続けなければなりません。
ここでは、辞めることを伝えたときに引き留められる理由について紹介します。
あなたの生産性が高いから
あなたの生産性が非常に高く、あなたが辞めることで部署の利益が大幅に減ってしまうといったケースもあるでしょう。
あなたにしかできないほど大きな成果を出しているような場合、代わりになる人はそう簡単に見つかるはずがありません。
あなたが辞めてしまうと、利益が下がってしまうときには何が何でも引き留めようとするはずです。
新たな人材を採用するのにコストが発生するから
人材を採用するには、お金や時間、労働力といったコストが発生します。
しかし、あなたが辞めなければそういったコストが発生することはありません。
新たな人材を確保するとなるとお金が必要となりますし、そのためにさまざまな手続きをしなければなりません。
そうなれば本当にやりたい仕事の時間が奪われてしまい、成果を出すのに支障が出てしまうと考えているのです。
上司が自分のマネージメント能力を疑われたくないから
あまりに多くの人に辞められてしまうと、あなたの上司がきちんとマネージメントをできていないと判断されることもあります。
本来上司は、自分の部下たちが仕事で成果を出せるようにマネージメントをしなければなりませんが、辞める人が多く現れると、上司自身の評価が下がってしまいます。
そういった状態になることを嫌に思う上司が、あなたの退職を止めるといったこともあるのです。
過去は変えられない
人生においてよくないことでも、あとから『よかったもの』であると理解したがる人も少なくありません。
たしかに、過去の事実自体は変えることはできませんが、どのように解釈するかというのはその人の考え方次第といったところはありますね。
「あのつらい時期があるから今の自分がある」といったように、そのときはつらい思いをしたけれど、今になってみればそれは必要なことだったと理解する人が一定数いるのです。
けれど、『過去を正当化すること』と『失敗から学ぶこと』は明確に違います。
「現状上手くいっていないけれど、将来にきっと役立つはずだ」と、しっかりとした理由がないにもかかわらず現状の仕事を続けるべきではありません。
間違いは間違いであった、失敗だったと素直に認め、それを活かして次の決断をしなければなりません。
決断を先延ばしにする、現状を維持するのはとっても楽です。けれどそれであなたの人生が好転することはありません。
過去を正当化するのではなく、失敗から学び、よりよい判断のための材料とするべきなのです。
あなたに最適な仕事を見つけるたった1つの方法
あなたに最適な仕事を見つけるたった1つの方法、それは実際にいろんな仕事を経験してみることです。
日本人の多くは、就活の時期まで自分の将来のキャリアについて思い描くことはありません。
いざ就活が始まったとしても、簡単な自己分析や業界研究などで入社する会社を決めてしまいます。けれど、初めて入った会社や、初めて就いた職業を「これだ!!!」と感じることはほとんどあり得ません。
初めて付き合った人が、あなたの運命の人であるケースがほとんどないのと同じことです。
結婚相手に関してはいろんな人と付き合ってから決めるのに、仕事に関しては色んなものを経験せず、自分に合っている、合っていないと判断するのはなぜなのでしょうか?
自分に最適な仕事を見つけるには、実際に働いてみるしかありません。
できれば、学生時代にアルバイトをいろいろと経験するのがベストかもしれません。けれど、社会人になっても、特に、もしあなたが20代であるならば、まだまだ遅くはありません。
合ってないと思ったらすぐに辞めて、自分が「これだ!!!」と思う仕事を探し続けましょう。
まとめ
逃げたいと感じたのであれば、逃げてしまって構いません。
そのように感じている会社や仕事が、あなたにぴったりだということはあり得ないのです。
けれど、仕事で成果を出さなければならず、それに責任やストレスを感じている場合だけは別です。
今はどのような会社であれ、一定のストレスがかかる状況でも成果を出さなければならないからです。
そういった人は、ストレスやプレッシャーと上手に付き合っていくようにしましょう。
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