
転職をするなら30代までという言葉をよく耳にしますが、30代の転職希望者の中には、未経験の業種、または職種へ転職活動を希望されている方も珍しくありません。しかし、30代というと20代での実績や即戦力が重要視されるため、転職する際に不安が多いと思います。
転職したいけど、30代未経験でも受け入れてくれる業界とかきっと今よりブラックだよなぁ…
— saka_oym (@saka_oym) April 4, 2021
転職したいと思っていろんな転職サイトに登録したけど、職務経歴書が書けずに詰んでる。#転職#30代 #未経験
— kekosh (@kekosh2) March 23, 2020
ですが、安心してください。30代未経験であっても、上手に転職サイトやエージェントを利用すれば、希望するような会社への転職も可能です。
今回の記事では、30代の方に向けて未経験の業種、職種へ転職活動する上で押さえておきたい転職市場の現実や、実際の転職する方法についてまとめてみました。
未経験の業種・職種における転職市場で30代へ求められる能力
では早速ですが、30代の方が未経験の業種・職種へ転職する上で、どのようなスキルが求められるのか確認していきましょう。
30代に求められる能力・経験とは?
まず、前提として30代の方は会社側から新しいことを吸収する能力が低下していると見られるのが一般的です。そのため、30代の転職活動では、20代以上に即戦力になることが求められ、その業種や職種への「実務経験」が重要視されます。
また、30代前半と後半で求められる人材の能力や経験は異なりますが、以下の表をご覧になってください。
転職活動において求められる能力・経験 |
|
<30代前半> |
<30代後半> |
・即戦力 |
・即戦力 |
・業務に対する主体性 |
・マネジメント経験 |
・明確なキャリアプラン |
・環境への適応能力 |
30代も後半になるにつれ、管理職として早く能力を発揮して欲しいと思われる傾向にあり、業務への主体性、環境への適応能力が求められます。
30代の方の未経験の職種・業種への転職活動の実情
30代の転職活動は、即戦力になれる人材が求められる傾向にありますが、では30代の方が未経験の職種、業種へ転職することはできるのでしょうか。
吸収力が衰えていると言われている30代の転職市場において、未経験の業種、職種への転職活動はシビアであることは否めませんが、同じ30代でも後半になるにつれ難しいのが現実です。
そのため、経験したことのある職種、業種へ転職するのが一番、30代の転職活動では現実的ですが、特に業種に対する経験者よりも、職種に対する経験者の方が重宝されます。
同じ業種で働いたことがあるが職種の経験がない人よりも、業種は違うけれど職種への経験がある人の方が即戦力として実力を発揮しやすいためです。
30代で未経験の分野へ転職するために事前準備
以上のことから、30代の方が転職活動をするなら、今までに経験した職務スキルを活かせる職場を狙うのが現実的なことが分かりましたが、では、30代の方が未経験の業種または職種に転職するためにはどうすればいいのでしょうか。
未経験によって生じるビハインドを払拭するためには
まず、転職市場において重要視される指標の中でも「実務経験」が占める割合は高いと思いますが、未経験者の方は実務経験を補えるだけの行動に出る必要があります。
業種・職種に関する勉強
実務経験を補完する方法として、希望する分野に関する勉強をすることが一つの手段になりますが、ビジネススクールや通信講座、資格本を通して勉強をするといいでしょう。
また、希望する業界に関するタイムリーな情報を習慣的に取り入れておくと、その業界の実情を知る上でも、普段の勉強をする上でも役立ちます。
さらに希望する業界、職種に関係する資格があるのであれば、予め取得しておきましょう。
30代は仕事への吸収力が低下していると言われておりますが、その懸念を払拭するためにも、他の求職者から差をつける意味でアピールポイントになるからです(難しい資格ほど効果的です)。
職業訓練校で実務経験を身に付ける
地域別に取り扱われる職種の種類は異なりますが、職業訓練校の授業を受講することで職種の勉強や資格の取得をすることもできます。
テキスト代、交通費は自己負担になりますが、職業訓練校では学校側が紹介した研修先で実務経験を積むことができる上に、学校側から就職先を紹介してもらえます。
【参考:「職業訓練|厚生労働省」】
転職市場における自身のセールスポイントを明確にする
30代の方が未経験の分野へ転職活動をする上で、勉強と並行しながら行なって欲しいことは、今までの経歴を振り返りながら自身のセールスポイントを把握することです。
社会人マナーやプロジェクトの取り組み方、組織へ貢献する姿勢など、今までの社会人生活の中で培ってきた能力は、未経験の職種、業種でも活かすことができます。
そのため、過去の培ってきた経歴から、転職先で活かすことができる能力、社会人としての自分の強みを洗い出してみましょう。
自己分析シートの利用
また、自身のセールスポイントを客観的な視点で洗い出すために、自己分析シートを活用することをオススメします。自己分析シートとは、リクナビやマイナビなど就職専用サイトが提供する就職の市場における自身の立ち位置を明確にするための診断書です。
自己分析シートを通して、今までのキャリアや習得したスキルを元に自分が社会人としてできることが明確になるため、希望する業種、職種へ転職する上で必要なことが分かります。
また、「どうしてその業界、職種へ転職したいのか」といきなり質問されても、答えることは難しいでしょう。自己分析シートを活用することで志望動機が明らかになるため、面接における受け答えに強くなります。
30代の方が未経験の分野の転職先を見つけるために必要なこと
30代の方々が未経験の職種、業種への転職先へ就職するために必要なことについて説明していきます。
転職活動は退職前に行う
現在、在職中の方であれば転職先が決まるまでは会社を辞めるべきではありません。
転職サイト、エージェントを利用、面接の際における交通費など転職活動に必要な費用はバカになりませんが、それに加えて30代過ぎの方の転職活動は、長期化する傾向にあるからです。
当然、転職活動が長引くほどに転職活動に要する費用は高額になりますが、退職してから転職活動を行なった場合、転職活動費用に加えて、生活費も加算されます。
転職サイト・エージェントを利用する
しかしながら、会社の業種や職種によっては転職活動の時間を設けることが難しい方もいるでしょう。特に30代の方であれば、業務への責任が重くなってくるので時間的な融通を利かせるのが難しくなる上に、体力的な面でも時間を作るのが難しくなります。
そこで、転職先を探す上で、転職サイトや転職エージェントを活用することをオススメしますが、自身の能力、実績から希望の条件を元に効率的に転職先を見つけることができるからです。
転職エージェントと転職サイトの違い
転職サイトは希望条件、能力を元に、サイト内に掲載中の求人案件から転職先を探すことができるサイトになりますが、転職エージェントとは希望条件と能力にあった求人案件をエージェントが直に求職者へ紹介する転職支援サービスのことを指します。
両者の違いを理解するために、それぞれのメリットについて確認していきましょう。
<転職サイト> |
<転職エージェント> |
無料利用(24時間対応) |
無料利用 |
複数の企業に一括応募ができる |
内定獲得率が高い |
自身の裁量で転職活動ができる |
非公開求人の紹介 |
未経験者募集を探しやすい |
手続の代行 |
|
エージェントへの相談(社内状況を確認できる) |
面接日程・入社時・給料の調整 |
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未経験者募集における注意点
転職サイトでは、サイトへ求人を掲載している企業の情報は全てアクセスすることができるため、未経験者募集の求人案件を見つけやすいです。
未経験の分野への転職を希望する人にとっては便利な上、複数の企業へ一括で応募することが可能ですが、採用される保証はありません。そして、30代以降の方が未経験の分野へ応募する上で、その会社が年齢制限を設けているか気を付けるべきでしょう。
法律上、募集要項において年齢制限を設けることはできませんが、募集要項に設けていないだけで年齢によって足切りするかどうかは別だからです。
「第二新卒歓迎」「ポテンシャル採用いたします!」など求人案件に掲載されている場合は、若い年齢層を中心とした募集、「20代の方が活躍中」と掲載されている場合は、20代を中心に募集していると思っていいでしょう。
また、「未経験者歓迎」と募集要項に掲載している場合も同様に、若い年齢層の求人を期待している場合が多いです。
募集スキルが具体的な求人へ応募する
そのため、30代の転職希望者は未経験者を募集している企業よりも、募集要項に求めるスキルが具体的に記載している企業へ応募することをオススメします。
もちろん未経験の職種、業種の求人案件に記載されたスキルや経験を満たすことはできませんが、その分野の職種、業種を募集している企業がどのようなスキルを求めているのかを洗い出すことができるからです。
洗い出した情報を元に自身に足りないスキルを補うための勉強をしましょう。
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転職を早期に決めるためには?
転職サイトや転職エージェントは、転職希望者と企業側をマッチングさせることを目的としたサービスになりますが、転職を早く決めるためにどちらのサービスを利用するべきか気になるところです。
企業と求職者と直に接触し、双方の条件を直接的に調整することができるという意味では、転職エージェントを利用した方が就職は決まりやすくなるでしょう。
複数の転職サイト・転職エージェントを利用
しかしながら、30代で未経験可能の求人は数に限りがあるため、登録した会社の転職エージェントが自身の希望する求人案件を持っているとは限りません。
そのため、転職サイトと転職エージェントの両方を活用することで、なるべく多くの求人へ応募することが転職先を早く見つける上で必要になります。
転職エージェントだけでも2社は登録しておくべきだと言われておりますが、利用する媒体はなるべく求人数の取り扱いが多い媒体へ登録すべきでしょう。
求人数の多い転職サイトとしては、「リクナビNEXT」「doda」、転職エージェントとしては、「リクルートエージェント」「マイナビエージェント」「アデコ」が有名です。
面接において企業側に伝えるべき内容
30代の方が未経験の職種または業種へ転職するためには、最終的には採用面接を通過しなければなりません。面接において大切なことは、年齢によるビハインドと未経験者であることのビハインドを感じさせないことです。
これまでの経験で培ってきた能力を、転職先でどのように活かすことができるのか、新しい職種、業種へ対応するための熱意を伝える必要があります。
限られた時間内で自分の能力を正しく伝えることは容易ではありませんが、先ほど紹介した自己分析シートを活用してみてください。
また、転職エージェントに登録した場合、エージェントが面接の予行練習を行なってくれるので、エージェントを有効に活用することもオススメします。
非正規雇用の採用も検討してみる
30代の方の転職には実務経験が問われますが、未経験の分野へ転職するために非正規雇用の求人へ応募するのも選択肢の一つです。
企業側にとっても非正規雇用の方が採用のハードルが低い上に、実務経験を積むことができるので、その職種、業種における後のキャリアップに繋がります。
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まとめ
30代の方の転職活動は、20代の転職活動と比べて色々と苦労が付き物だと思いますが、特に未経験の職種、業種への転職は難しい傾向にあるのが現実です。
しかしながら、実際に転職に成功した30代の未経験者の方もおられますので、転職活動を検討されている30代の方が当記事を参考にしていただけたらと思います。
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転職・人材業界に深く関わるディレクターが『今の職場に不満があり、転職を考え始めた方』や『転職活動の進め方がわからない方』へ、最高の転職を実現できる情報提供を目指している。
本記事はキャリズムを運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。
※キャリズムに掲載される記事は転職エージェントが執筆したものではありません。
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