
転職エージェントを利用して転職がうまくいった女性も多くいますが、何も考えずに利用すると、自分に合わない求人ばかりを紹介されたり、年収が下がったりする悲惨なケースもあります。
転職の成功には、転職エージェントのサポートを受けながら転職活動をすることが重要です。
しかし、転職エージェントは多数ありますので、女性に特化した転職エージェントを利用するべきだといえるでしょう。
この記事では、女性に特化した、寄り添ってサポートしてくれる転職エージェントの紹介や、転職エージェントを使うメリットとデメリット、転職エージェントの選び方などについて解説します。
女性によりそってサポートしてくれる転職エージェント5選
さっそく、女性におすすめの転職エージェントを紹介します。
マイナビエージェント
転職者に寄り添った親身なサポートと、高いマッチング力に定評がある転職エージェントです。
特に20代から高い評価を得ており、楽天リサーチの調査で「20代から信頼されている転職エージェントNo.1」に輝いています。
一般的に転職での履歴書通過率は1割程度だといわれていますが、マイナビエージェントからの応募では約5割が書類選考を突破。
また、面接対策も充実しており、「退職した理由は?」「その会社を希望する理由は?」といった定番の質問だけでなく、その企業でよくされる質問がどういったものかについても把握しています。
さらに、紹介する企業の雰囲気や社風、働いている人の様子など、求人票からではわからない活きた情報の提供もしてくれます。
女性の場合、年齢や働き方などによって、転職先に求める条件も大きく異なるため、なかなか良い職場が見つからず、妥協してしまうことも少なくありません。
さまざまな企業から求人が集まるマイナビであれば、あなたの希望に合った転職先が見つかるはずです。
doda
『パーソルキャリア』が運営する転職サイトで、エージェントサービスの機能もあわせ持っています。
転職フェアや個別面談会などのイベントを頻繁に開催しているため、いきなりエージェントサービスを利用するのが不安な人は、チェックしておくとよいでしょう。
『doda』では、企業から直接オファーが届くスカウトサービスや年収診断、キャリアアップ査定といったツールも利用できるので、自分の市場価値を客観的に知ることができます。
dodaはこんな人におすすめ! |
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type女性の転職エージェント
サービス開始から18年の実績を持つ転職エージェント。『type転職エージェント』も運営する『キャリアデザインセンター』が母体です。
女性のキャリアアドバイザーが豊富に在籍していますので、「結婚して転職を考えている」「育児休暇を取りやすい会社に転職したい」など、女性特有の悩みや希望によりそったサポートに定評があります。
キャリアカウンセリングに裏付けられた、たしかな転職ノウハウを所有しており、あなたのどんな『わがまま』にも対応可能です。
女性であれば必ず利用したい転職エージェントであるといえます。
パソナキャリア
転職エージェントとしては『リクルートエージェント』に次ぐ大手で、幅広い求人と国内に幅広いネットワークを所有しています。
『自社の利益よりも正しい転職』をモットーに運営しているため、キャリアアドバイザーは一人ひとりによりそって、どのような些細な悩みにも対応してくれます。
また、パソナグループは、『女性が社会で活躍すること』を打ち出しており、女性が活躍する会社として多数の実績があるのです。
引用:パソナ求人に関しても、『未経験可』といったものから、『ハイキャリア』まであらゆる希望に対応可能です。
女性で転職を検討している人は、必ず登録しておきたい転職エージェントだといえるでしょう。
リクルートエージェント
転職エージェント最大手の『リクルートエージェント』。女性に特化しているわけではありませんが、大手ならではの求人数の多さから、あなたに最適な転職先が見つかる可能性が高いといえます。
求人の約8割が非公開求人だという点も見逃せません。
非公開求人は年収や役職など条件面がよいケースが多く見られますので、転職でキャリアアップを狙っている人にもおすすめの転職エージェントです。
また、リクルートエージェントは独占求人を多数所有しています。リクルートエージェントでしか紹介されない求人もありますので、登録しておくべきだといえるでしょう。
さらに、リクルートエージェントのキャリアアドバイザーは、交渉力が高いことに定評があります。
キャリアアドバイザーのサポートは多岐に渡りますが、『入社条件の交渉』もその1つ。
あなた自身では交渉しにくい『年収』はもちろんのこと、入社後の働き方など、あなたの希望を叶えるために採用担当と交渉してくれるのです。
女性が転職エージェントを使うメリットとデメリット
転職エージェントを使うと無料で転職成功までのサポートが受けられます。質の悪いキャリアアドバイザーに当たらない限りは、基本的にデメリットはないので利用を検討するとよいでしょう。
この項目では、代表的な転職エージェントのメリット・デメリットを紹介します。より詳しく知りたい方は、『転職エージェントを利用するメリットとデメリットの全知識』をご覧ください。
メリット
無料で転職サポートを受けられる
転職エージェントは無料で利用できます。採用が決定すると企業からもらえるマージンで活動していますので、あなたがお金を取られることはありません。
キャリアの相談や面接のノウハウを教えてくれたり、エージェントしか知り得ない非公開求人を紹介してくれたりとさまざまなサポートを受けられます。
自分に合った求人を紹介してくれる
興味がある求人を全て自分で見つけるのには手間がかかりますし、情報収集能力には限界があります。
転職エージェントはデータベースを持っており、一人で転職活動した場合よりも多くの求人情報に触れられ、選択の幅を広げられます。
給料や残業時間などを交渉してもらえる
自分では企業に直接言いにくいこともあるでしょう。エージェントを利用していれば、給与や残業時間などの条件をあなたの代わりに交渉してくれます。
また、担当者のウデがよければ面接だけでは伝えられなかったあなたのよさをプッシュしてくれることもあり、心強い味方になってくれます。
デメリット
キャリアアドバイザーの腕で成功が左右される
キャリアアドバイザーがよくないと、時間やお金が無駄になるだけでなく、求めていない求人ばかり紹介されたり、不利な条件で転職が決まったりすることもあります。
年収が下がるなど悲惨なケースもありますので、ダメだと感じたらスパッと切り捨てましょう。
急かされる場合がある
転職エージェントにはサポート期間というものがあり、だいたい6ヶ月前後です。
もし期間にこだわる担当に当たってしまった場合、急かされてじっくりと企業を選ばせてもらえないこともあります。
女性が転職エージェントを利用すべきケース・利用しなくてもよいケース
利用すべきケース
面接対策や職務経歴書作成などのサポートを受けたい場合
面接対策や職務経歴書作成をサポートしてもらえると、心強く感じる人も多いでしょう。
数々の転職者を支援してきたからこそわかることもあります。
担当者や運がよければ企業に関して深くつっこんだ情報を教えてもらえますので、リサーチの手間が省けることすらあります。どれも全て1人で活動していては得られないメリットです。
求人探しを効率化したい場合
転職市場にある求人の75%はエージェントが抱えているといわれています。
上でも触れたように、登録しておくと自分に合った求人を紹介してもらえるので、時短をしたいのであれば使わない手はありません。
利用しなくてもよいケース
行きたい企業が決まっている
転職エージェントはあらゆる求人を紹介してくれますが、そもそも行きたい企業が決まっているのであればお得感はないでしょう。
サポートが必要ない
すでに他の企業に転職のアテがあったり、望ましい企業に雇ってもらえる自信があったりするのであれば転職エージェントを使わなくてもよいでしょう。
女性におすすめな転職エージェントの選び方
女性アドバイザーの数や女性の転職を支援してきた実績を確認しましょう。口コミや評判を調べたり、実際に使ってみたりしてチェックしてみてください。
女性利用者からの評判がいいエージェントを選ぶ
利用者の声は信用できる指標の1つです。
実際に利用して雰囲気を知るのが一番ですが、すでにサービスを受けた人の声も参考にして損はありません。
女性のアドバイザーが多いエージェントを選ぶ
「男女が平等に評価される職場がよい」「結婚しても働き続けられる企業に就職したい」など、同性にしかわからないこともあるでしょう。
女性のアドバイザーが多いほうがあなたのニーズをより汲み取ってくれることでしょう。
女性ならではの『悩みや希望』があったとしても、女性のキャリアアドバイザーが多い・女性に特化している転職エージェントであれば、最適な転職先を紹介してくれる可能性が高まります。
女性特化の面接ノウハウを持っているエージェントを選ぶ
女性が転職をする際には、長く働けるかどうかが見られます。家事や育児と仕事の両立が難しくないかを企業はあらゆる質問で確かめにきます。
ポイントは長期間働く意思を感じさせることです。
家事は旦那や家族と分担する、両親や親戚が近くに住んでおり子供を任せられる、などのアピールをしましょう。
これらの対策を全て1人でするのには限界がありますから、女性の転職に強いエージェントを積極的に利用したいところです。
年代別|転職エージェント選びにおける考え方
20代の女性が転職エージェントを利用する場合
結婚や出産など、キャリアの中断を見越した転職が目立つ年齢層です。
例えば事務職など、キャリアを再開しやすい職種の求人を多く抱えているかどうかがエージェント選びの指標の1つになります。
他にも、今後ニーズが伸びそうな職種に営業、販売、企画・マーケティングなどがあります。よほどこだわりがないのであれば上記のいずれかに挑戦してみてもよいかもしれません。
30代の女性が転職エージェントを利用する場合
手厚いサポートを受けられるエージェントを選びましょう。
ポテンシャルが重視される20代と比べ、実績・スキル・人間性が考慮されます。
これらが足りないのにいくら応募してもすぐに切り捨てられるでしょう。
転職エージェントは求職者と企業をマッチングするプロなので、あなたの要望を聞きながら適切な求人を紹介してくれます。
無駄な時間やミスマッチを回避できる上に、企業にあなたの強みを適切に伝える支援をしてくれます。サポートの手厚さを基準にしましょう。
40代の女性が転職エージェントを利用する場合
キャリアに自信がない限りは成功が厳しい年齢層です。
40代の求人は少ないので、とにかくたくさん求人を紹介してくれるエージェントを選ぶとよいでしょう。
しかし経験が豊富なので、自分では気づいていないような市場価値がある可能性もあります。
スカウト型のエージェントを利用すれば、今の自分にどれほどの市場価値があるのかを把握できます。
知っておきたい女性の転職の特徴
転職で失敗しないためには、具体的な目的を明らかにしておきましょう。女性の場合は年代によって転職の目的が変わるので、同年代の転職の動機を確認すると参考になるかもしれません。
女性の年代別の転職事情
年齢が若いほどポジティブな動機で転職する傾向があり、年を重ねるほど年齢からくるプレッシャーやリストラなど、ネガティブな動機が目立ち始めます。
20代
若いほど前向きな動機で転職を考える傾向があるようです。
女性向け求人・転職サイト『とらばーゆ』の調査によると、「幅広い経験をしたい」「スキルアップしたい」といったキャリアップに繋がる動機が最も多かったようです。
一方その次に多かったのが、給与や勤務時間に関する不満から転職を目指すケースです。
「パワハラを受けた」「人間関係が良好じゃない」「仕事にやりがいを感じない」といった声もあります。
せっかくの20代をストレスの多い職場に捧げるぐらいなら、より働きやすい企業を探すのもよいかもしれません。
『20代女性が転職する理由と本音|キャリアアップ・結婚・出産時の選択』では、20代女性が転職の際に知っておきたいポイントをまとめているので参考にしてみてください。
30代
実力がつき、主戦力として活躍している年齢です。
最も多い動機は『スキルアップ』したいという前向きなものですが、20代に比べ、さらなるやりがいを求めたり、会社に将来性やチャレンジ精神を感じなかったりと、年齢からくる焦りを感じている人もいる様子。
休日や勤務時間に関する不満も多く見られます。
育児をする前提で考えると、プライベートな時間を確保できるか否かは重視したいポイントではないでしょうか。
30代女性の転職事情や成功に必要なことを知りたい方は、『30代女性が望んだ転職を成功させるために必要な5つの事』をご覧ください。
40代
20代、30代と比較するとネガティブな動機が目立ちます。
「会社に対して不安がある」「会社に居づらい」といった主観的理由から、「契約期間の満了」「リストラ」といった会社都合による転職が多いようです。
否応なく転職せざるを得ないケースが多く、新しい職場を見つける際は前職の経験を活かせるかどうかを重視するとよいでしょう。
40代になると、やみくもに面接を受けるだけでは上手くいかないこともあります。
『転職で40代女性が希望の仕事に転職するための完全ガイド』では、40代女性の転職に役立つ知識をまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。
一般的な転職との違い
業界によっては男性よりも女性の需要のほうが高いケースがあります。
例えばネイルサロンや美容サロンなどでは女性が求められており、他の求人に比べ給与や待遇が高くなるケースもあるのです。
また、企業が女性を採用する際は、「結婚したら辞めてしまうのでは」と不安を感じているもの。
面接を受ける前に結婚・出産後のビジョンなどを明らかにしておき、伝えられるようにしておきましょう。
女性が働きやすい会社を選ぶポイント
女性が働きやすい会社は、結婚・出産によるキャリアの中断と再開がしやすいところです。
制度や社内の雰囲気から、女性に理解があるかどうかを探りましょう。
産休・育休制度があるか
あらゆる制度がありますが、産休・育休制度は働く女性たちが最も重視しているポイントです。
ホームページで制度の利用率を公開している企業もあります。直接電話やメールなどで担当者に確認するのもよいでしょう。
復帰しやすい環境があるか
キャリアを考えると、仕事をしない期間が長引くのは避けたいところです。
企業によっては契約社員から正社員への登用を積極的にしている場合もありますので、ぜひ確認しておきましょう。
女性の離職率が低いか
雰囲気や口コミも大切ですが、離職率は客観的で動かぬ証拠の1つです。
3年以内の離職率が0%反対に定着率が高い企業もあり、大企業の方が離職率は少ないというデータもあるようです(参考:東洋経済)。雇用のミスマッチが少なかった企業を探していきましょう。
労働時間が多すぎず、融通がきくか
子供がある程度大きくなっても、予想外の出来事で時間が取られるものです。特に子供がいる女性にとって、残業時間や勤務時間の適切さは見逃せません。
女性の割合が多いか
社員に女性が多ければ、それだけ環境・制度面が整備されている可能性が高くなります。
逆に男性が多い職場だと、育休などの制度が乏しいかもしれません。
さらに男性には理解できないことを相談できる人が多いので、居心地のよさや働きやすさに直結します。
目安としては男性と同じくらいかそれ以上の割合があるとよいでしょう。
転職エージェントを女性が利用する際の注意点
転職をする際に一番恐ろしいのはミスマッチです。
働いてみて話と違うと感じた人も少なくありません。全てエージェントを頼りにするのではなく、できるだけ自衛のアクションはとっておきましょう。
会社の雰囲気を事前リサーチしないのはリスクがある
転職エージェントやサイトの情報だけだとよい面しか見えない可能性もあります。
『vorkers』は社員による口コミが掲載されているサイトで、実際に企業で働いている人の意見を聞けます。
バリバリ働こうと思っていたのに事務の仕事しか任されなかったなど、ミスマッチのリスクもありますからぜひ確認しておきたいところです。
キャリアアドバイザーの善し悪しは利用するまでわからない
できるだけ質のよいキャリアアドバイザーを利用したいものです。
しかし、いくら大手だったり評判がよかったりしても、キャリアアドバイザーを選べるわけではないので、合うか合わないかは使ってみないとわかりません。
自分が目指す業界が得意とも限りませんし、利用する前にキャリアアドバイザーの質は判断できません。
キャリアアドバイザーが合わなければ代えてもらう
キャリアにかかわる大事なことなので、キャリアアドバイザーが合わないと感じれば変に気を遣って我慢すべきではありません。
「~業界に詳しい◯◯さんのお話も伺ってみたいのですが」など、柔らかい表現であなたの担当者を代えてもらうこともできます。
まとめ
いかがでしたか? ここまで確認してきたのは以下のポイントです。
- 女性におすすめの転職エージェント
- 女性が転職エージェントを使うメリットとデメリット
- 女性の転職に特化したエージェントの選び方
- 知っておきたい女性の転職の特徴
- 転職エージェントを女性が利用する際の注意点
転職エージェントに登録すると無料で転職に関するサポートを受けられるので、基本的には利用するメリットのほうが大きいです。
特に女性の転職に強いエージェントを見つけられれば、男性では理解できないことまでわかってくれます。
面接に行く前に、転職の動機を明らかにしておきましょう。もしおぼろげなら年代別の動機を参照すると参考になるかもしれません。
複数のエージェントを賢く利用し、有利に転職活動を進めて行きましょう。
転職・人材業界に深く関わるディレクターが『今の職場に不満があり、転職を考え始めた方』や『転職活動の進め方がわからない方』へ、最高の転職を実現できる情報提供を目指している。
本記事はキャリズムを運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。
※キャリズムに掲載される記事は転職エージェントが執筆したものではありません。
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