
もし、女性でもバリバリ働きたいのに今の職場ではそれがかなわないというジレンマを抱えているのであれば、外資系企業に転職すると性別に関係なく活躍できる可能性が広がります。
ただし、外資系にはメリットもあればデメリットもあることも事実。
常に成果を求められ、強い『プレッシャー耐性』が必要になることも。
この記事では、女性が外資系に転職するメリット・デメリットや、女性が外資系への転職を成功させるためのポイント、さらにおすすめの転職エージェントを紹介します。
女性が外資系企業に転職する3つのメリット
外資系企業に転職するメリットとしては、以下の3つのものが挙げられます。
- 女性が活躍できる機会が多い
- 成果主義だから実力があれば年齢や性別に関係なく稼げる
- 長時間労働を好まず休暇を大切にしている
詳しく見てみましょう。
女性が活躍できる機会が多い
男女平等とはいえ、他の欧米先進国と比べると女性の社会進出はまだまだ遅れているもの。
中には「女性は結婚したらやめるから出世はさせない」という考えの企業もあります。
どれだけ頑張ってもずっと一般職止まりで給料が上がらなければ、やる気が出なくて当然でしょう。
反面、外資系企業ではこのような性差別がなく、結果を出せば出した分だけ正当に評価されます。
日本企業に閉塞感を感じるキャリアウーマンは外資系企業に飛び込んでみるのもよいでしょう。
成果主義だから実力があれば年齢や性別に関係なく稼げる
結果さえ出せばいいので、チャレンジ精神旺盛な女性にはぴったりです。
今や日本の大企業といえどもリストラや倒産する時代。
企業によりかかるのではく、どの企業からでも必要とされるスキルを身につけるのが本当の安定と言えるのではないでしょうか。
長時間労働を好まず休暇を大切にしている
ワークライフバランスを考えるのであれば、ヨーロッパ系の外資系企業がおすすめです。
労働時間が短い、残業がない、有給や産休・育休を取得しやすいといったように、労働や休暇に対する考え方が日本やアメリカとは根本的に違います。
女性が外資系企業に転職する3つのデメリット
メリットとデメリット双方に言えることですが、個人の価値観によってプラスにもマイナスにも捉えられます。
外資系企業の善し悪しは、あくまで自分に合っているかどうかで判断しましょう。
多忙になりがち
アメリカ系企業はバリバリ働いて年収やポジションをどんどん上げていけますが、ハードワークになりがちです。
成果のためなら長時間労働もいとわないという人でなければ、毎日いやいや残業することにもなりかねません。
リストラされるリスクが高い
成果が出なければ容赦なくクビを切られるのが外資系企業。
とはいえ常に最悪の事態を想像しながら生きているので、毎日努力します。
その結果大きく実力がつくでしょう。しかし、私の人生にそんなスリルはいらない。という方にとってはただのストレスにしかならない働き方かもしれません。
福利厚生の充実度は日本企業に軍配が上がる
日本企業は人材を大切にして、長い時間をかけて育てていこうという考えを持っています(そうでない企業もありますが)。
そのためOJTを始めとした社内教育や福利厚生が充実していますが、外資系企業はそこまでしてくれません。
会社に守ってもらえると思っている人はやめておいたほうが無難です。
女性が外資系へ転職するのに年齢は関係ない
女性が外資系へ転職を検討した際に、懸念材料となるのが『年齢』ではないでしょうか。
日本企業への転職は年齢に制限を設けている場合も少なくなく、40代・50代であれば、長く業界を経験している人であっても、採用されないといったことが珍しくありません。
実は、外資系企業ではそのようなことはほとんどありません。
今までに十分な経験や実績があって、入社後に成果を出せる人材であると判断されれば年齢に関係なく転職は可能なのです。
ただ、未経験からの転職は困難だといえるでしょう。ただし、求人がまったくないというわけではありませんので、後述する転職エージェントを利用しながら転職活動するとよいでしょう。
外資系企業ではあなたのプレッシャー耐性が問われる
外資系においては、あなたのプレッシャー耐性が問われます。それは成果を出し続けることを求められるからです。
外資系で受けるプレッシャーとは、あからさまに怒鳴られたり、気づいたら解雇されていたりといったことではありません。
あなたは、成果でのみ評価されるのです。
常に成果を求められるプレッシャーと戦いながら仕事をしなければなりません。
あなたの能力が十分発揮されるか否かはあなたにどれだけプレッシャー耐性があるかにかかっています。
仮に、プレッシャーがない状態で実力が発揮できたとしても、プレッシャーがかかる状態で成果が出せなければ、必要とされる人材とはいえないでしょう。
強いプレッシャーが得意でないという人は、外資系への転職は一度考え直したほうがよいかもしれません。
外資系に勤める女性の結婚・出産について
外資系にかかわらず、働く女性が気にかかるのが結婚・出産ではないでしょうか。
「結婚・出産したら家庭を重視したい」という女性も少なくありませんが、日本では時短で働いた場合にはキャリアを諦めざるを得ないケースが多く見られます。
では、外資系企業においてはどうなっているのでしょう。ここでは、外資系企業の結婚・出産事情について解説します。
結婚することは困難になりやすい
外資系企業で働く女性は、日本企業で働くよりも結婚しにくいといわれています。
早朝から深夜までハードワークで、男性と出会う機会も少ないですし、給料も高い傾向にあり、男性から敬遠されがちです。
すべての外資系・女性にあてはまることではありませんが、結婚しにくい傾向にあるということは覚えておいたほうがよいかもしれません。
結婚していた方が出世しやすい
外資系のなかでも、とくにアメリカ系の場合は、結婚していた方が出世しやすいという傾向にあります。
アメリカでは、『結婚していて、パートナーと生活を共にしていて一人前』と考える風潮があり、結婚していないのは自立していないからと判断されることもあり得ます。
これもすべての企業にいえることではありませんが、結婚していた方が出世しやすいケースもあるのです。
子育て支援制度は整っている
福利厚生に関しては日本企業のほうが優れている傾向にありますが、『子育て支援制度』に関しては外資系企業のほうが整っているといえるかもしれません。
外資系企業では、出産した女性に在宅勤務や時短勤務で働いてもらうことも一般的ですし、家庭の事情を考慮して所属を変更するケースもあります。
子育て支援制度に関しては、外資系企業のほうがフレキシブルに対応してくれるといえるでしょう。
女性が外資系企業への転職を成功させる5つのポイント
女性が外資系企業への転職を成功させるには、情報収集が鍵です。
どんな企業があって、どんなスキルを求めているのか、国ごとに社風はどう変わるのか、どの企業が自分のキャリアビジョンに合っているのか、など、幅広く情報を集めていきましょう。
日本企業とは違う文化にすんなり順応できるようにする
外資系企業では採用時に「リスクを恐れない」「変化への順応性」「創造性」などがチェックされます。
日本の文化とは異なる職場で働くため、早く適応したほうが仕事に集中しやすくなります。
例えば、上司に資料を送って「ご確認よろしくお願いいたします。」というだけでは、ただ目で見て終わり、ということにもなりかねません。
そうではなくて「不備やわかりにくい箇所があれば、訂正した上で知らせていただけると幸いです。」と何をしてほしいのか具体的に説明せねばなりません。
察してもらえるという幻想は捨て去りましょう。
上記のように、日本では当たり前だった価値観を捨て、すぐに適応できる力が求められます。
ハイキャリアでなくても入社できる会社があると知る
「学歴や社歴がないから」「私は英語ができないから」と外資系企業への道を諦めてはいないでしょうか。
たしかにエリートしか雇わない企業も存在しますが、一方で販売や小売など英語ができなくても雇ってくれる企業はあります。
これらの業種では日本人相手に商品を販売して成果さえ出せればいいので、英語力はあまり関係ありません。
使うとしても上司などにメールで報告するときぐらいなものではないでしょうか。
諦めずに現状で入れそうな企業を探してみましょう。
自分が転職先でどんな働き方をしたいか明確にする
なぜ外資系がよいのでしょうか。
「英語力を活かせるから」「性別に関係なく活躍できるから」「給料が高いから」などの動機が多いようです。
しかし、具体的で必然性のある理由がなければ、自分が本当は何を求めているのかが不明確なため、転職してから「こんなはずではなかった」と後悔しかねません。
もし思考が整理できてないと感じるのであれば、今の職場で嫌な点、転職先に求める点などを思いつくまま紙に箇条書きし、優先順位をつけていきましょう。
何が妥協できて、何が譲れないのか確認してみてください。
転職先に関する生きた情報を集める
イメージや思い込みで職場を決めてしまうと、採用された後に後悔することになります。
転職先に対して妥協できるものと譲れないものが明らかになったら、実際に求人を見ていきましょう。
しかしネット上の情報には限界があります。実際に現場で働いてみると、面接官が言っていたのと違うじゃないか、と感じることもあるでしょう。
情報収集にはもうひと手間かけたほうが無難です。
OB・OJ訪問をする、職場見学をする、転職エージェントに相談する、など現場に近いリアルな情報を集めていきましょう。
転職エージェントは、これまで多くの転職者の相談に乗ってきたノウハウがあり、採用担当者の本音を知っていますから、特別な人脈がない方にとってはよい情報源になり得ます。
詳しくは以下の関連記事を確認してください。
【関連記事】転職エージェントに効率よく相談するコツとおすすめの相談先
転職後は自己ブランディングを考える
日本企業とは違い、転職で昇進・昇給を勝ち取る外資系企業では、自分にしかないような強みを身につける必要が出てきます。
「○○のことならあの人に聞け」と同僚たちに認識されるようになればしめたものです。
社内で影響力が大きくなるだけでなく、転職する際にも武器になりますので、自分の強みを見つけて磨いていく感覚は忘れないようにしましょう。
女性が外資系企業に転職する際におすすめの転職エージェント5選
転職エージェントとは、転職を希望する人と人材を採用したい企業をマッチさせるサービスで、『キャリアアドバイザー』があなたの転職をサポートしてくれます。
あなたの希望を聞いたうえで最適な転職先を紹介する、面接対策をする、入社条件を交渉するなど、さまざまなサポートを提供してくれるので、転職する際にはぜひとも利用しておきたいサービスだといえるでしょう。
ここでは女性が外資系企業に転職する際におすすめの転職エージェントを紹介します。
【関連記事】
▶ 転職エージェントの費用は無料|求職者に費用が発生しない理由
▶ 転職エージェントを女性が利用する際の選び方と賢い利用方法
JACリクルートメント
グローバルにサービスを展開しているので、国内の外資系企業への転職ノウハウが豊富なだけでなく、あこがれの海外勤務へのきっかけを与えてくれます。
英分履歴書や英語面接のネイティブチェックを受けられる点も見逃せません。
求人の質が高い反面、求職者にも相応の能力が求められますので、経験が基準に達していない人は求人を紹介してもらえないこともあります。
ビズリーチ
ハイクラス・エグゼクティブ向けの転職エージェントで、年収750万円以上をメインのターゲットにしています。
なお、転職エージェントの中では珍しく有料を含む3つのコースを用意しています。
コース名 |
内容 |
料金 |
スタンダート |
使ってみたい人、転職を検討している人におすすめのプラン |
無料 |
プレミアム(タレント) |
現在の年収が750万円以下の人向けのプラン |
2,980円/月 |
プレミアム(ハイクラス) |
現在の年収が750万円以上の人向けのプラン |
4,980円/月 |
スタンダードプランでは求人を紹介してもらえることはなく、スカウトが来るのみですので、あなたの市場価値を判断する材料になるでしょう。
有料プランの場合、他のエージェント同様求人を紹介してもらえます。有料であるということは、それだけ求人の質とマッチング率に自信があるということです。
転職先に強いこだわり条件がある人は利用する価値があるといえるでしょう。
Spring転職エージェント
スイスに本社を構える『アデコ』が運営する転職エージェントで、世界に60の拠点を持つ、グローバル・外資系に強みを持つ転職エージェントです。
キャリアアドバイザーはそれぞれの専門分野に特化していますので、手厚いサポートをしてくれることに定評があります。
豊富な求人を所有し、ミスマッチも起こりにくく、グローバルなネットワークを活かした非公開求人も多数所有しています。
さまざまな求人からあなたに合った転職先を選びたい人に最適な転職エージェントです。
リクルートエージェント
リクルートグループが運営する転職エージェントで、圧倒的な求人数とノウハウの蓄積があります。
条件のいい非公開求人が多いのもメリットですが、英語ができる人を高く評価する社風がありますので、TOEIC700点以上の人は登録しておきたいところです。
女性特化ではありませんが、保有求人が豊富なので、担当者に相談して希望する条件の求人を探してもらうなど、工夫次第でうまく使いこなせます。
パソナキャリア
親身な対応に定評のある転職エージェントです。はじめて外資系企業に転職する女性に特におすすめです。
はじめての英文履歴書や英語面接で戸惑う女性は少なくありません。
何をどう答えればアピールになるのかもわかりませんし、日本企業へ転職するのとは勝手が違います。
転職活動をしていて、疑問な点や不安な点があったときにいつまでも考え込んだり悩んだりしてしまうようであれば、転職のプロのサポートを借りるのもアリではないでしょうか。
まとめ
いかがでしたか? 外資系企業に就職すると、性別に関係なく昇給や昇進を狙えます。
オンオフもしっかりしていますので、無駄な付き合いをせずに済むでしょう。
バリバリ働きたいキャリアウーマンや、日本企業が合わない人にとっては、むしろ働きやすいかもしれませんね。
現状に満足していない人はぜひ、外資系に挑戦してみてはいかがでしょうか。
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