
公認会計士は、企業の公正な経済活動・社会の健全な発展のために重要な役割を担います。独立した立場で監査を行うことによって、投資家は安心して投資活動を行うことができるでしょう。
そんな公認会計士になるためには、公認会計士試験をクリアしなくてはいけません。難易度は決して低くはありませんが、受験資格は必要ないので、誰にでもチャンスがあると言えます。
この記事では、令和3年の公認会計士資格取得に向けて、試験概要や勉強時間の目安、合格するためのコツなどを解説します。
公認会計士資格に少しでも興味のある方は読んでみてください。
令和2年の公認会計士試験の概要
まず、令和2年の11月に予定されている公認会計士試験(論述式)の概要についてお伝えします。新型コロナウイルス感染症の影響で、これから変更になる可能性もありますが、令和2年7月21日時点での情報はこちらの通りです。
試験実施日
試験実施日は、令和2年11月14日(土)、15日(日)の2日間です。詳しい時間割はこちらの通り。
令和2年11月14日(土)
科目 |
着席時間 |
試験時間 |
企業法 |
9:10 |
9:30~11:30 |
監査論 |
12:40 |
13:00~15:00 |
租税法 |
15:40 |
16:00~18:00 |
令和2年11月15日(日)
科目 |
着席時間 |
試験時間 |
会計学 |
9:10 |
9:30~11:30 |
会計学 |
12:40 |
13:00~16:00 |
選択科目 |
16:40 |
16:00~19:00 |
試験スケジュールについては、新型コロナウイルス感染症をめぐる状況によっては、変更となる場合があるので、必ず公認会計士・監査審査会のサイトから最新の情報をご確認ください。
出題範囲の概要
令和2年公認会計士試験第II回短答式試験及び論文式試験の実施にあたり、令和元年6月に公表した「出題範囲の要旨」について見直しが行われました。その結果、一部に関して変更が行われましたので、詳しくはこちらをご確認ください。
第Ⅰ回短答式試験の合格発表状況
令和2年における公認会計士試験第Ⅰ回短答式試験の合格者状況を解説します。
願書提出者数 |
9,393人 |
欠席者 |
2,148人 |
答案提出者数 |
7,245人 |
合格者数 |
1,139人 |
総合平均得点比率と科目別平均得点比率はこちらです。
引用:公認会計士・監査審査会│試験結果の概要)
第Ⅱ回短答式試験に関して
新型コロナウイルス感染症の影響は大きく、令和2年における公認会計士試験のスケジュールは以下の通りになっています。
令和2年8月23日(日)
科目 |
着席時間 |
試験時間 |
企業法 |
9:10 |
9:30~10:30 |
管理会計論 |
11:10 |
11:30~12:30 |
監査論 |
13:40 |
14:00~15:00 |
財務会計論 |
15:40 |
16:00~18:00 |
(※令和2年7月21日時点にて)
なお、合格発表は令和2年9月18日(金)を予定しています。
【令和3年の合格に向けて】公認会計士試験の勉強時間目安
令和3年における公認会計士資格取得に向けて勉強時間の目安を解説します。勉強時間に関してはさまざまな意見がありますが、最低でも合計3,000時間は必要とする声が多いです。
多くの人は、資格スクールに通って、公認会計士資格の取得に励みますが、ほとんどの場合2年という歳月をかけます。1年目と2年目の勉強時間の比率は、各自で調整するとよいですが、合計すると3,000時間に達しても不思議ではないということです。
人によっては、4,000時間~5,000時間ほどかける人もいます。もちろん、どれだけ集中して勉強に取り組むかも大事ですが、そもそも時間をかけないことには公認会計士資格の取得は難しいでしょう。
公認会計士試験の合格率は?
公認会計士資格の取得の難しさは、医師や弁護士と同等程度だとも言われています。令和元年(平成31年)と平成30年の公認会計士試験の結果を見ていきましょう。
引用:公認会計士・監査審査会│令和元年公認会計士試験の合格発表の概要について
先述した通り、合格するためにかかる勉強時間の最低ラインは3,000時間が目安と言われています。もともと持っている知識によっても異なりますが、数カ月の勉強で公認会計士資格を取得するのは困難でしょう。
適切な学習時間を確保して、資格スクールに通い、コツコツと勉強する姿勢が必要です。しかし、公認会計士試験の受験資格は必要ないので、誰でも正しく努力すれば合格することは可能です。
公認会計士試験に合格するためのポイント3つ
公認会計士試験に合格するための3つのポイントを解説します。やはり大事なのは、目標意識・学習の仕方・環境です。公認会計士資格を取得したい方はぜひチェックしてみてください。
目標意識
まずは、「なぜ公認会計士になりたいのか?」「なぜ頑張るのか?」という目標を明確にすることが大切です。単純に「儲かりそうだから」という理由だけだと弱いですね。他にも、稼げる仕事は多くありますし、長期間頑張り続ける理由にはなりにくいです。
公認会計士資格を持っているからこそ行える業務に魅力を感じていたり、自信を身に付けたりできるといった目標を掲げると強いです。
その目標を紙に書き出して壁に貼り、常に意識する方法もよいでしょう。頑張る理由を考えてみるのです。
学習の仕方
学習方法としては基礎固めを中心に、その日、翌日、1週間後に復習を行うことをおすすめします。復習時の理解度は100パーセントでなくても問題ありません。
その日のうちの理解度は50パーセントでも、2回3回と繰り返していくうちに理解度が上がっていくはずです。最初から完ぺきを目指すと、前に進めないでしょう。
また、学習するときは脳内で復唱してしっかり記憶することを心がけるとよいです。なお、無理に睡眠時間を削っても、記憶力や集中力を低下させる要因になるのでおすすめしません。
学習環境
やはりおすすめなのが、資格スクールに通って学習環境を整えるという方法です。テキストも充実していますし、何か試験内容の変更点があれば積極的に情報をキャッチアップしなくてもフォローできます。
さらに自習環境も整えましょう。勉強机の上はなるべくすっきりさせて、集中力が途切れないようにするとよいですね。中には、机に鏡を置いてだらけ防止に努めている人もいるほど。音楽やストレッチなどで、勉強への切り替えスイッチを作れるといいですね。
公認会計士試験合格におすすめの資格スクール
学習環境の大切さをお伝えしたところで、公認会計士試験に合格するためのおすすめ資格スクールをご紹介しましょう。
いくつか資格スクールがありますが、メリット面が大きいところを3つ選んでみました。
TAC
まずは、「TAC」から。TACは、資格取得を目指す専門的な予備校です。資格を取るという目標達成のためのノウハウが詰まっており、先輩合格者も多く輩出しています。
TACで受講して公認会計士試験に合格した人の声を聞いてみましょう。
TAC講師の方々は、公認会計士試験合格者ということもあり、受験時代の学習方法や息抜きの仕方などの話が聞けたところが良かったです。また、講師との距離が近く、気軽に質問できる環境も整っていました。
教材についても、他の受験指導校と比較して、分量が抑えられており、要点がコンパクトにまとめられていた点が非常に良かったです。答練は広い試験範囲の中から網羅的に出題されているため、効率的に復習できました。
引用:TAC公式サイト│全国1位合格者インタビュー | 公認会計士
メリット
メリットとしては、「初学者」「受験経験者」「試験合格者」という対象者別メニューになっているところが挙げられます。すべての人に同じメニューではなく、学習度に合わせた選択をできるというわけですね。
他社より優れている点
TACは、直接講師に質問・相談できる校舎が多く、講義の受講中や自習中に疑問に思ったことなどを講師と一緒になって解決できます。一人ひとりに合わせたアドバイスをしてくれるので、安心して学習を進めていけるでしょう。
▶「TAC」はこちらから。
LEC東京リーガルマインド
次に「LEC」です。LECは、多彩な講座を用意している大手の資格スクールです。公認会計士に関しては、2003年に開講をスタートしています。
LECの特徴は、1年目に短答合格、2年目に論文合格を目指すカリキュラムになっているところです。そのため、あらかじめ2年間での合格プランを立てている人におすすめです。
短答式と論文式はいずれも出題範囲が重なるので、並行して学習する人もいますが、より専念して合格率を上げるためにこのような形式をとっているようです。
公認会計士試験の合格者の声を聞いてみましょう。
LECをオススメする理由は沢山ありますが、敢えて挙げるとすればコストパフォーマンスの高さです。
他の大手予備校と比較して授業料が大幅に安いのにも関わらず、授業・教材・フォロー体制の質が高く、安心して勉強に専念できました。経済的な理由で学習を開始するのを躊躇されている方に特にオススメです。
引用:LEC公式サイト│奥野 祐太郎さんの合格体験記
メリット
1年目に公認会計士の短答式試験に合格した場合、LEC奨学生として割引価格が適用されるといった特典が用意されています。始めやすい価格設定が魅力です。
他より優れている点
LECの他よりも優れている点は、受講者一人ひとりに合わせて柔軟に対応してくれるところです。例えば、以下のような声がありました。
私は元々2019年5月短答式試験目標のクラスに所属していたのですが、カリキュラムの消化状況が速かったので途中から2018年12月目標に変更をしていただきました。このような受講生の状況に応じた柔軟な対応もLECの魅力の1つだと思います。
引用:LEC公式サイト│奥野 祐太郎さんの合格体験記
なかなか、こういった対応をしてくれるところは少ないです。受講料の確保といった資格スクール側のメリットではなく、本当に受講者のためを思った行動がされていますね。
▶「LEC」はこちらから。
CPA
最後に「CPA」。CPAは1回目の公認会計士試験で合格している人を多く輩出している資格スクールです。2年で合格することを目指しているLECとは少し考え方が異なります。
CPAでは働きながら合格した人も多くいるので、その方々の意見を聞いてみましょう。
CPAで特によかったことは、苦手な管理会計論と財務会計論(理論)が得意科目になった事です。
管理会計論は、短答時代から林先生の講義と質問対応にお世話になりました。林先生の圧縮講義は、管理会計論の各論点を丁寧に解をして頂けるので、初見で複雑な問題が出題されても対応することが出来る力が養われました。
おかげで点数の変動が激しい管理会計論でも安定をした合格点を取ることが出来ました。財務会計論(理論)は、佐藤先生の圧縮講義と先生作成のテキスト及び論点対策集により、典型論点の理解及び記述力が向上し、論文式試験では大きな得点源になりました。
理論を固めることにより、計算力も向上するため、理論の実力を伸ばすことは大きなメリットがあると思います。
引用:CPA公式サイト│CPAは講師はいつでも質問でき学習効率が圧倒的に良かった
WebテキストやWeb講義の体制の充実が、社会人受験である私にとってのなによりのメリットでした。
学生受験生に比べ、学習時間が限られる中で往復の通勤時間は貴重な可処分勉強時間であり、移動時間をはじめとした細切れの時間にWebテキストをタブレットで読み進められたことは学習習慣上、なくてはならないものでした。
また、理解を重視した講義のため、反復を重視する他予備校に比べ、最終的には少ない時間で合格にたどり着けたと確信しています。私は5月短答合格だったため、限られた時間しかかけられませんでしたが、租税法、経営学の講義、テキストの質及びわかりやすさが素晴らしく、両科目ともに合格偏差値以上の結果を残すことができ、特に経営学は科目合格レベルの結果を収めることができました。
引用:CPA公式サイト│WebテキストやWeb講義の体制の充実が、社会人受験である私にとってのなによりのメリットでした。
メリット
CPAのメリットは、合格率40パーセントを超えるカリキュラムが整っているところです。大学在学中や社会人になって働きながら、合格する人も少なくありません。「このカリキュラムについていったら、合格できるのでは!?」という安心感が得られるのがいいですね。
他より優れている点
CPAが他よりも優れている点は、全国1位の成績にて合格者を出したところです。令和初の公認会計士試験にて総合順位1位で合格になったのは、CPA生の堀江一史さんでした。
やはりテキストや講義が充実していないと、このような結果にはなりませんよね。合格するための十分な環境は整っていると言えます。
▶「CPA」はこちらから。
まとめ
公認会計士資格の取得に向けた情報をまとめてみました。やはり大事なのは、目標意識・学習の仕方・環境の3つです。
令和2年以降の公認会計士試験については新型コロナウイルス感染症の影響が出る可能性があるため、公認会計士・監査審査会のサイトをよく確認してください。
公認会計士・監査審査会のサイトはこちらから。
転職・人材業界に深く関わるディレクターが『今の職場に不満があり、転職を考え始めた方』や『転職活動の進め方がわからない方』へ、最高の転職を実現できる情報提供を目指している。
本記事はキャリズムを運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。
※キャリズムに掲載される記事は転職エージェントが執筆したものではありません。
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