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キャリアコンサルタントになるのに年齢は関係ある?実務が学べる求人も紹介

事務職の転職
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2016年、キャリアコンサルタント資格は国家資格となったことで、大きく認知度が高まりました。

 

それまでは複数の民間の機関がそれぞれ独自に試験を実施していましたが、国家資格化されたことにより、知識や技量について統一の評価基準ができたのです。

 

国家資格である、キャリアコンサルタント資格を取得するには、どのような受験資格が設けられているのでしょうか。年齢や実務経験など、どの程度問われるのかについて詳しく解説していきます。

 

 

この記事に記載の情報は2022年05月02日時点のものです

キャリアコンサルタントになるのに年齢は重要?

国家資格の中には受験時に年齢制限を設けている資格もあります。キャリアコンサルタント資格に年齢制限はあるのでしょうか。

 

受験資格そのものに年齢制限はない

結論からいうと、キャリアコンサルタント資格を受験する際に、年齢制限は設けられていません。実際に大学生などの20代前半から定年を迎えた60代・70代の方まで、幅広い年齢層の人が受験をしており、年齢に関係なく誰もがチャレンジできる資格なのです。

 

どの年代がキャリアコンサルタントとして活躍している?

2017年の調査結果において(※)、キャリアコンサルタント有資格者を年齢別でみてみると

 

  • 30代以下:12%
  • 40~50代:69%
  • 60代以上:19%

 

の割合で分布していることが判明しました。

 

40~50代が最も多く、年々高齢化が進んでいるとみられます。このままいくと、若手のキャリアコンサルタントが少なくなることが想定され、若年層向け支援担当のなり手が不足すると心配されています。

引用元:労働政策研究報告書

 

どんな年齢でもキャリアコンサルタントは目指せる

キャリアコンサルタントの勉強を始めるのに、「早すぎる」「遅すぎる」ということは全くありません。相談者(クライエント)の年齢層も様々ですから、若くても年配者でもそれぞれに活躍の場があります。

 

同年代だからこそできる共感や寄り添いによって、相談者とキャリアコンサルタントとの間に信頼が生まれやすくなります。

どんな年齢でもキャリアコンサルタントを目指せるので、安心してください。

参考:労働政策研究報告書No.200『キャリアコンサルタント登録者の活動状況等に関する調査』

 

 

キャリアコンサルタントになるには?

2016年4月に国家資格化されたことに伴い、「キャリアコンサルタント」は登録制の名称独占資格となりました

 

それまでは自称で誰もがキャリアコンサルタントと名乗れましたが、現在は資格を保持し、かつキャリアコンサルタント名簿に登録完了した人だけに使用が認められています。

 

では、実際にキャリアコンサルタントになるには、どのような手順を踏むとよいのでしょうか。要約すると3つのフェーズがあります。

  1. フェーズ①:受験資格を満たす
  2. フェーズ②:試験(学科と実技面接両方)に合格する
  3. フェーズ③:キャリアコンサルタント名簿に登録する

 

4つある受験資格のうち、1つ満たせば受験可能

学歴や性別・年齢に制限はなく、下記の受験資格のうち、どれかひとつを満たしていれば誰でも受験できます。

  • 厚生労働大臣が認定する講習の課程を修了した方
  • 労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力開発及び向上のいずれかに関する相談

に関し3年以上の経験を有する方

 

  • 技能検定キャリアコンサルティング職種の学科試験又は実技面接試験に合格した方
  • 2016年3月迄に実施されていたキャリア・コンサルタント能力評価試験の受験資格

 

である養成講座を修了した方(2016年4月から5年間有効)

一番上の「厚生労働大臣が認定する講習」というのは、資格専門のスクール各社が実施機関となり、2020年現在21種類の養成講習を用意しています。

 

実務経験があれば養成講習(スクール)に通う必要はない 

受験資格の2番目に記載されている「労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力開発及び向上のいずれかに関する相談に関し3年以上の経験を有する方」というのは、すなわち実務経験が3年以上あれば講習(スクール)に通う必要はない、という意味です。

 

実務経験とは、具体的にどのような内容を指すのでしょうか。基本的には次の3点いずれも満たしていることが原則です。

 

  1. キャリアコンサルティングによる支援対象者が、「労働者」であること。
    支援対象者が現職中・求職中かは問わない。また学卒就職希望者も含む。
  2. 相談の内容・目的が職業の選択、職業生活設計又は職業能力開発及び向上に関するものであること。
  3. キャリアコンサルティングが一対一もしくは、少人数グループワークの運営等の経験があること。情報提供のみや授業・訓練は含まない。

 

分かりやすくいうと、大学でのキャリア支援業務、ハローワークや民間の紹介会社で個人向けの転職支援をしていた人などが該当します。

 

実務経験として認定されるためには、出願時に定められた様式(実務経験証明書)に記入して提出することが求められます。

 

参考:実務経験証明書 (職務経歴シート)

 

ちなみに、2020年3月に実施された第14回の試験では、学科試験受験者3329名のうち、174名が実務経験3年の枠で受験しました。

 

実務経験がない場合|養成講習(スクール)を受ける

3年以上の実務経験がない人は、厚生労働大臣が認定する講習を受ければ受験資格を得られます。

 

2020年4月の時点で認定されている講習は21。実施機関、開設時期・エリア、料金がそれぞれ異なります。講習には通学型と通学&通信型の2種類あり、通信のみという講習はありません。

 

実施機関によっては一部の大都市エリアのみでしか開催していないところもあるので、自宅近くで開校されているかどうか、講習選択時に注意が必要です。

 

料金についても各機関で幅があるので、講座のカリキュラムや内容と共に比較検討が必要です。可能であれば、いくつか事前説明会(相談会)に参加してから決めるようにしましょう。

参考:厚生労働大臣が認定する講習|CC協議会 キャリアコンサルタント試験(国家資格)

 

国家資格を受験して合格すること

試験は学科試験と実技試験(面接・論述)からなり、3月・6月・11月の年3回実施されます。講習を修了したのち、何年以内に受験しないとならないといった決まりは特に設けられていません。自分の状況に合わせて、どの回の試験をいつ受験しても大丈夫です。

 

なお、2020年に3月に実施された第14回キャリアコンサルタント試験における合格率は55.3%(※)でした。2名に1名合格している状況です。

※学科、実技面接試験同時受験者2771名のうち、1533名が合格。2つの試験機関合算値)

出典:https://www.mhlw.go.jp/content/11800000/000625910.pdf

 

資格試験までに必要な勉強時間はどのくらい?

講習の実施機関によって幅はあるものの、通信・通学講座を合わせると、合計140時間~200時間ほどのカリキュラムが組まれています

 

プラスしてこの他に自己学習が必要となりますが、その勉強時間は人によって大きく差が出ます。既に仕事(実務)でキャリア支援業務を行っている人は、学習スピードも早く、集中して1~2ヵ月程度勉強すれば過去問である程度の得点を得られるレベルに到達します。

 

一方で全く経験のない人は2~4ヵ月程度の学習期間を要するでしょう。講習の受講時期を踏まえ、どの時期の試験にチャレンジするか学習計画を早めにたてることが重要です。

 

実務経験が付く!本物のキャリアコンサルタントになるためのアドバイザー求人3選

キャリアコンサルタントになるためにはスクールに通うか、実務経験が3年以上あればOKということがわかりました。

 

スクールに通うか、民間の人材紹介会社に通うか、どちらが良い悪いではありませんが、キャリアコンサルタント資格を持つ方のほとんどは、実際に求職者と面談をし、転職の悩みを解決してきた方々です。

 

また、求職者からみても、しっかりと実務経験を積んできた方に話しを聞いてもらいたいですし、より実践的なアドバイスができるという点で見ても、民間会社で実務経験を積んでこられた方の方が言葉の重みも違ってくるでしょう。

 

そこで、まずは『キャリアアドバイザー』として実務経験が積める求人をいくつかご紹介いたしますので、机上の空論よりも、本物ののキャリアコンサルタントになりたい方むけに、おすすめの求人を3つ、ご紹介します。

 

株式会社アシロ|法務特化の転職支援を行う上場会社

 

1社目は、弁護士・法務部特化領域でキャリアアドバイザーを募集している、株式会社アシロの求人です。

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株式会社アシロでは、弁護士・法務人材専門の転職支援サービスを行う部署があり、主に弁護士を相手にした人材紹介事業を展開してます。

 

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【このような業務をお願いします】
弁護士や法務人材に特化しておりますので、一般企業の法務部での企業内弁護士はもちろん、法律事務所への転職希望者にご登録いただき、入社後までのサポートを行うキャリアカウンセリング業務から、入社先の企業の新規開拓、既存フォローなどのリクルーティングアドバイザー業務となります。

・新規顧客開拓、既存顧客フォロー (法律事務所及び企業への求人ニーズのヒアリング・採用提案等)
・人材要件や事業課題のヒアリング、求人票の作成
・求職者との面談対応、キャリアカウンセリング ・応募書類の作成、推薦、進捗フォロー
・その他、事業を推進するために必要な業務全般 など、両面営業なので一気通貫で対応いただきます。

 

応募条件

【必須経験】
・自発的な課題解決能力
・基本的なExcel、Word、PowerPointの実務経験

【歓迎スキル/経験】
・人材業界の経験(CA/RAの経験、一気通貫尚可)
・法曹業界の経験(対法律事務所の営業経験など)

 

法務人材特化型のため、将来的には管理部門に特化したスペシャリストキャリアコンサルタントとしての将来があります。昨今管理部門の転職は活発化していくことが予想されますので、その領域での転職に強いアドバイザーとしての価値は非常に高いものとなるでしょう。

 

実際に働いている方のインタビューも公開されているため、キャリアコンサルタントの第1歩を踏み出したい方は、是非挑戦してみてはいかがでしょうか。

 

VP受賞者に聞くアシロのHR事業と今後の展望

リーガルHR事業部 キャリアアドバイザー
柚木 瑛里那
URL:https://asiro.co.jp/

 

株式会社キャリアデザインセンター|人材サービス展開大手企業

 

2社目は、総合転職エージェントサービスを展開する大手企業、株式会社キャリアデザインセンターの求人です。

詳細は『こちら

 

type転職エージェント、女性特化の転職支援を行う会社として知られる企業ですね。

 

募集要項

転職希望者の本質的なキャリア形成を共に考え、求人案件を紹介し、企業とマッチングさせる営業の仕事です。

具体的には、面談を実施し、履歴書・職務経歴書に記載されている情報だけでなく、
転職者の志向性・価値観・将来のキャリアイメージを聞きだし転職のアドバイスをしていきます。

営業スタイル

・個人向け営業
・職種別担当

 

応募条件

・営業など、顧客折衝経験をお持ちの方
・社会人経験が2年以上ある方

 

活かせる経験・スキル
営業など、顧客折衝経験をお持ちの方であれば、即戦力として活躍することが可能です。

 

大手企業は求職者のみを担当するか、企業側のみを担当する片手型というスタイルを採用しており、求人内容によっては入社後どちらかに配属されるケースが多いですが、キャリアデザインセンターの場合はCA(キャリアアドバイザー)ですので、求職者の担当になります。

 

株式会社アシロでは両手型といって、求職者と企業側側も担当することになりますので、キャリアデザインセンターの場合はキャリアコンサルタントとしての幅は多少狭くなりますが、大手起業のためいろんな職種の方を相手にできる可能性は高いでしょう。

 

レバレジーズメディカルケア株式会社|医療系人材紹介サービスのキャリアサポート

 

3社目は、看護師・医療従事者の人材紹介サービスを展開する、レバレジーズメディカルケア株式会社の求人です。

詳細は『こちら

 

看護のお仕事といった医療従事者の転職支援を行う会社です。

 

募集要項

▼業務内容
介護領域における人材紹介事業のコンサルティング業務を行っていただきます。

・求職者との面談
・転職先の提案
・事業所との面接日の調整
・面接対策、事前フォロー
・入社後のアフターフォロー
・経営者や人事担当者に対しての、採用活動のサポート

求職者の人生設計を共に考え、スキルや経験をヒアリングし、求職活動をスムーズに進めて頂くためのサポートをお願いします。
求職者や事業所に対し、面談~提案を電話や対面で行います。面接や面談に適宜同行もしていただきます。

求職者と事業所双方を担当していただきますので、一気通貫で顧客の採用課題に対してソリューション提供ができます。

 

▼当ポジションの魅力
・2015年に立ち上げた事業のため、営業のみならず仕組み作りなど携わるチャンスがあり、事業の成長にダイレクトに貢献できます。
・マネジメント職への昇格や企画職へのキャリア転換等、幅広いキャリアパスがあります。
・事業部間交換留学制度や社内勉強会など学習機会が用意されているため、様々なノウハウを学び、自らのビジネススキルを磨くことができます。
・社内にはキャリアコンサルタント資格の保有者もいるため、専門的なスキルを得ることができます。

 

応募条件

・高卒以上
・正社員として営業もしくは販売サービス経験1年以上

 

歓迎要件
・新規開拓営業経験
・リーダー、マネジメント経験
・アウトバウンド型営業経験

 

看護師の転職領域では名の知れる企業ですので、医療業界でのスペシャリスト人材になれる可能性があります。募集求人は『キャリアアドバイザー兼法人営業/介護領域(人材紹介・人材派遣)』ですので、求職者だけではなく、転職先の開拓も行います。

 

CAとRAの両方が経験できますので、キャリアコンサルタントを目指すかたにとっては良い環境と言えますね。

 

 

まとめ

キャリアコンサルタントになるのに、年齢・性別・学歴は関係ありません。何歳でもチャレンジが可能です。

 

ただし3年以上の実務経験もしくは指定の講習受講のどちらかが応募資格として必要です。もしスクールに通う場合は自分の状況にあった実施機関(スクール)を選ぶことが大切です。

 

一方実践的な知識と経験を得たいのであれば実務経験をが積める事業会社への転職がおすすめですので、よく検討のうえ、チャレンジいただければと思います。

この記事の執筆者
キャリズム編集部

転職・人材業界に深く関わるディレクターが『今の職場に不満があり、転職を考え始めた方』や『転職活動の進め方がわからない方』へ、最高の転職を実現できる情報提供を目指している。

本記事はキャリズムを運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。
※キャリズムに掲載される記事は転職エージェントが執筆したものではありません。

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