
ニートの末路は悲惨…。このままではまずいと分かっているものの、社会復帰のための一歩が、なかなか踏み出せない方も多いのではでしょうか。
とはいえ、「まともな社会経験もない自分を雇ってくれる会社なんてあるのか」、雇ってくれたとしても、「ブラック企業だったらどうしよう」などど、多くの不安が付きまといます。
結局のところ、働いても働かなくても一緒。一度でも道を踏み外した自分に、「社会復帰なんて無理!」と諦めてしまいがちです。
ニートからの脱却は確かに難しいですが、不可能というわけではありません。
ニートからの脱却を目指すのであれば、まずは今の自分を受け入れましょう。そして、失敗を恐れずにチャレンジし続けていけば、必ず道は開けます。
この記事では、ニートで居続けることの悲惨さ、脱ニートを目指す方が取るべき対処法について、詳しく解説します。
ニートの末路は悲惨
あなたがこれから働かずにずっとニートでいた場合、どのような結末が待ち受けているのでしょうか。
この項目では、ニートが送る悲惨な末路についてお伝えします。
リアルの友人が減る
ニートであることが恥ずかしいというのは、あなた自身がよく分かっているはずです。
半年、一年程度の期間であれば笑い話で済むでしょう。しかし、2年、3年と時間が経つにつれて、友人に合わせる顔がなくなっていきます。
それもそのはずで、社会人同士が顔を合わせた際にするのは仕事の話ですが、ニートでは話題についていけません。
友人の生き生きとした表情も、あなたにとって眩しすぎて、辛いものとなっていくでしょう。
遊びに行く友達がいない
みんな大学だから
ニートつらいよぉ〜
— ぴこすけ (@pikosuke______) 2021年4月8日
働き口が狭まる
年齢が若いうちはいくらでも取り返しがつきますが、30歳前後を境に仕事の選択肢が狭まります。
自分では30歳ならまだ若いと思うかもしれません。しかし、社会人で言う30歳は中堅どころです。
誰かに仕事を教わるのではなく、教える側。係長や課長として、働いていることも少なくありません。
未経験の30代を雇うくらいであれば、若い新卒を採用するでしょうし、多くの会社が求めているのは経験豊富な中堅社員です。
必然的に、30代以降のニートが就職できる会社は、人気のない仕事に限られてきます。
深夜だから呟く。そろそろ脱ニート&脱喪女したい。ぬるま湯から抜け出したい。でも仕事はなかなか面接に受からないし、いま好きな人は完全に脈なしだし。゚(゚´Д`゚)゚。今年は遠征は控えめにして仕事を探す、、、_(:3」z)_彼氏は、、、多分一生見つからない_(:3」z)_最近寂しいこと多い友達欲しい😭
— しの🌏一生大森靖子 (@oomolyric) 2019年1月15日
結婚などのライフイベントとも無縁に
社会とのつながりが希薄なニートには、異性との出会いの場は皆無と言ってよいでしょう。
仮に出会いがあったとしても、収入がなければ家庭を持つのは困難です。
夫婦共働きの家庭が増えている中で、パートナーに生活の一切合切を頼りきるというのは考えにくいですし、結局のところ長続きはしないでしょう。
ニートになったからもう出会いがない
— くユ (@ku__yu__) 2019年2月15日
親に依存し切った生活
ニートであれば、当然無収入なので、親の収入に頼って生活するしかありません。
仮に以前働いていた際に貯めた預貯金、失業保険があったとしても、もって一年が限界。そこからは、親のすねをかじって生活していくことになるでしょう。
また、親が定年を迎えれば、あとは年金収入で生活していくことになります。会社によっては退職金をもらえるかもしれませんが、3人以上もの家族を養えるだけの金額ではありません。
そもそも、年金自体が、両親2人の生活を支えるのもままならないほどの金額です。両親は定年を迎えた後も、家族を養うため働かざるをえないでしょう。
うちの嫁さんの実家の話なんだけど83歳の父親と42歳無職ニートの息子の二人暮し。父親の年金で暮らしていて父親が黙って食事を作り息子(義弟)がその食事を黙って部屋に持って上がって行く。会話は無く5年後どうするか議論もない。父親が死んだら固定資産税払えないのは明らか。80-50(40)問題真っ只中。
— HYUMUfx (@hyumufx) 2019年2月17日
両親の死で生活保護に
あなたの生活を支えてくれていた両親が亡くなれば、あとは自分自身で生計を立てていかなければなりません。
しかし、前述したように高齢のニートを雇ってくれる会社は、まず見つからないでしょう。
なら、生活保護を受けようと考えるかもしれませんが、申請すれば簡単に受給できるわけではありません。
資産の活用とは
預貯金、生活に利用されていない土地・家屋等があれば売却等し生活費に充ててください。能力の活用とは
働くことが可能な方は、その能力に応じて働いてください。あらゆるものの活用とは
年金や手当など他の制度で給付を受けることができる場合は、まずそれらを活用してください。扶養義務者の扶養とは
親族等から援助を受けることができる場合は、援助を受けてください。【引用:生活保護制度|厚生労働省】
働くことが可能な方は働かなければなりませんし、親族から援助を受けられる場合は、そちらが優先されます。
また、今まで親がやっていた炊事や洗濯といった身の回りのことも、自分自身でやらなくてはいけません。
今のご時世ニートの人(リア友)は
— ムータン (@munemunetan) 2017年12月7日
正直将来が不安にならないのかね
親の金で食っちゃねしやがって
親が死んだらホームレスだろなぁ
親がお金残すとか甘い考えしてるんじゃねーの?
生活保護とか受けられるとか思ってるんだったら
世の中舐めてるとしか思えない
寂しく死んでいく「孤独死」
いつかは自身も亡くなる日がやってきますが、人付き合いがないニートでは誰にも看取ってもらえません。
いわゆる「孤独死」です。
東京都監察医務院が公表したデータによると、東京都23区内で発生した孤独死と思われる65歳以上の方の死亡者数は平成30年に3,882人となっています。
【参考:高齢者の生活環境|令和2年版高齢社会白書(全体版)|内閣府】
2011年3月に「ニッセイ基礎研究所」が発表した調査報告書では、全国で26,821人、約3万人もの方が孤独死していると推計されています。
【参考:長寿時代の孤立予防に関する総合研究 概要版|ニッセイ基礎研究所】
ニートだから孤独死するとは一概には言えませんが、人付き合いが少ない独り身のニートには、起こり得る問題と言えるでしょう。
うちもそうだよ😅ニートしてる時孤独死しても見つけてもらえないなっておもった!
— みさきんぐの正直しんどい (@misa_x92) 2019年1月18日
ニートから正社員になるのも不可能じゃない|就職支援サービス
多くの中途採用の求人では、社会人経験が必要とされていたり、実務経験が求められたりすることから、応募をためらってしまう方がほとんどではないでしょうか。
頑張って求人に応募しても、書類落ちばかりだと、ニートに社会復帰は無理だったと感じているかもしれません。
自分一人での就職活動は、よほど優秀な人以外は苦戦してしまうものです。
就職活動が上手くいくか不安、現在苦戦中であるという方は、この項目で紹介する就職支援サービスを利用してみてください。
若ければ転職エージェントも活用可能
転職エージェントとは、転職サイトのように求人紹介を行うだけでなく、キャリアアドバイザーと呼ばれる専任の担当者が、さまざまなサポートをしてくれるサービスを言います。
転職エージェントはサービスごとに特徴が異なり、中には、既卒・フリーター・ニートの就職支援に力を入れているサービスもあります。
さまざまサポートが受けられるだけでなく、利用料は無料。転職エージェント経由で求人に応募した場合、書類通過率や内定率の増加が見込まれます。
ただし、既卒・フリーター向けの転職エージェントに登録できるのは、原則20代までです。30代の方は、後述する国が運営するサービスを利用しましょう。
【関連記事】
おすすめ転職エージェント47社を徹底比較!選び方・口コミ/評判も検証
転職エージェントのメリット
転職エージェントを利用するメリットは、以下の通りです。
- キャリアカウンセリングしてもらえる
- 履歴書の添削が受けられる
- 面接対策が受けられる
- ホワイト企業を紹介してもらえる
- さまざまな研修が受けられる など
ニートからの脱却を目指し、就職活動に臨む場合、超えるべき多くの関門があります。その最たるものが、書類選考や面接ですね。
転職エージェントでは、履歴書の添削や面接対策など、内定獲得に向けたさまざまなサポートが受けられます。
より詳しくメリットを知りたい方は、「転職エージェントを利用するメリットとデメリットの全知識」をご覧ください。
転職エージェントの例
既卒・フリーター・ニートの方たちにおすすめの転職エージェントは、以下の通りです。
エージェント名 |
特徴 |
就職後の定着率91.5%! |
|
アドバイザーが既卒・第二新卒での就職経験者 |
|
書類選考なしで面接! |
|
未経験歓迎企業2,300件以上 |
転職エージェントは、それぞれが独自の特徴を持ち、保有している求人も異なります。
ある人にとっては素晴らしいサービスでも、あなたにとっては合わない、求人が見つからないということもありえます。
そのため、できる限り、複数のサービスを併用するようにしましょう。
ただし、あまりに多く登録し過ぎるとスケジュールの管理が難しいので、2社か多くても3社までにすることをおすすめします。
30代までは国の支援も充実
30代の場合、転職エージェントの登録は難しいですが、国が運営する就職支援サービスが利用できます。
転職エージェントと同様に無料で利用ができ、キャリアカウンセリングなどのサポートも受けられますので、就職できるか不安という方は、ぜひ活用しましょう。
サポステ
地域若者サポートステーション(通称サポステ)は、厚生労働省委託の就職支援機関で、全国に175ヶ所設置されています。
【参考:日本全国のサポステ一覧】
サポステに登録すると、以下のような就職支援が受けられます。
- コミュニケーション講座
- ジョブトレ(就業体験)
- ビジネスマナー講座
- 集中訓練プログラム
- パソコン講座
- WORK FIT(株式会社リクルートが行う就職支援プログラム)
- アウトリーチ支援(中退者、進路未決定者向けの訪問支援)
サポステの利用にあたり、働かなくなった理由や相談内容などを問いません。なんとか働けるように頑張りたいと考えている方は、気軽に利用してみてください。
ジョブカフェ
ジョブカフェは、都道府県が主体となって運営する就活支援施設で、正式名称を「若年者のためのワンストップサービスセンター」と言います。
若年者とありますが、30代でも利用可能(都道府県によって対象者の年齢が異なります)です。
サポステ同様に、多くの就職支援を無料で受けることができ、定期的に就職活動に役立つセミナーやイベントなどが開催されています。
また、サポステとは違い、利用時に予約が必要ないのが大きなメリットです。カフェの名の通り、気軽に利用することができます。
ニートからの脱出方法は働くこと
思い立ったが吉日ではないですが、まずはどのような形であれ働いてみることが大切です。
できれば、正社員として働きたいと思うかもしれませんが、必ずしもすぐに採用されるとも限りません。就職活動で苦戦するうちに、やる気がしぼんでしまうことも考えられます。
焦らず、小さいことから積み重ねていきましょう。
アルバイト
アルバイトも人手不足の影響から、以前に比べて待遇も良くなっています。
正社員として働くのであれば、週5で8時間勤務の会社がほとんどでしょう。おそらく残業もあるはずです。
今まで仕事をしていなかったのに、いきなりフルタイムで働くのは、身体的・精神的に耐えられないかもしれません。
アルバイトであれば、シフトに融通が利くため、徐々に働くことに慣れていけるでしょう。
職業訓練校
職業訓練校は、就職に必要な知識や技能の習得を目的とした施設です。
職業訓練校では、溶接や塗装、介護など、さまざまな技能獲得のためのコースが用意されています。
原則、授業料や入学金はかかりません(長期的な職業訓練を行うコースは有料)。
申し込みは、ハローワークまたは各職業訓練校で直接行います。選考に伴い、学力試験や面接があるため、申し込みだけで入学できるわけではないので、注意してください。
在宅ワーク
ニートとしての生活が長く、人付き合いに不安がある場合には、在宅ワークという選択肢もあります。
在宅ワークと言ってもその種類はさまざまで、アンケートモニターや文字起こし、ライティングなど幅広いです。
基本的に単純な作業ほど単価が安く、ある程度のスキルや経験が問われるものは高額になります。
まずはアンケートモニターなど、簡単にできることから実績を積み重ねていくとよいでしょう。
まとめ|20代のうちに脱ニート!
ニートで居続けるほどに、社会復帰を目指すことは困難になってきます。
親が何とかしてくれるのは今だけです。お世話をしてくれた親がこの世を去った時に、どうにかしようと思っても、もう手遅れ……。
生活保護の受給条件も厳しくなっており、働く意欲のない人は対象に含まれません。残るはホームレスとして生きるか、孤独に亡くなっていくかです。
もし、今のままではまずいと感じているのであれば、就活支援サービスを利用してみてください。
20代であれば民間のサービスを、30代以上は国が運営するサービスがおすすめです。
行動が早ければ早いほど、社会復帰ができる可能性が高まります。
ニートだったことの後ろめたさや、不安もあるかもしれません。
就職支援サービスでは、専任のスタッフから丁寧なサービスが受けられますので、まずは相談だけでも行ってみましょう。
転職・人材業界に深く関わるディレクターが『今の職場に不満があり、転職を考え始めた方』や『転職活動の進め方がわからない方』へ、最高の転職を実現できる情報提供を目指している。
本記事はキャリズムを運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。
※キャリズムに掲載される記事は転職エージェントが執筆したものではありません。
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