第二新卒が転職時の面接で退職理由などを伝え方にはいくつかのコツがあります。そのコツを押さえておくことで、面接の突破率は飛躍的に向上させることができます。
そこで本記事では、第二新卒特有の転職理由の上手な伝え方、面接官が本当に知りたがっているポイント、転職を成功させる秘訣について紹介していきます。
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第二新卒の転職理由はどう伝えるべき?面接官が採用したくなる回答とは
転職エージェントを複数利用する際の正しい選び方とは?
転職エージェントを複数利用する際も、同じ領域で業務を展開するエージェントに登録しても意味がありません。
例えば、営業職で転職を検討している場合、まず登録すべきは大手で求人数を多数抱える『マイナビエージェント』や『doda』『type転職エージェント』のいずれか一つをまず選択。
「マイナビエージェント」や「doda」の両方に登録しても構わないのですが、どちらも総合的な職種を扱うエージェントですので、高確率で紹介される求人に被りが出てしまいます。
では、2社目のエージェントはどこにするかというと、『営業職の転職に強みを持つエージェント』です。
- 2社目以降の選び方を確認する
-
とはいえ、営業職はどこの会社にもある最もポピュラーな職種ですので、比較検討すべき軸としては・・・
『行きたい業界に特化しているエージェント』
『自分の年代に近い求職者が集まっている』
の2軸になります。
この場合は、行きたい業界で選ぶなら・・・
を、私たちは提案します。
そして3社目の、自分の年代に近い求職者が集まっているエージェントですが、エージェントが抱える求職者も年代にはばらつきがあり、どの年代層が得意といった色があるので、最後に年代別に強いエージェントにも登録しておくと盤石です。
たとえば、
- 20代後半までの第二新卒であれば『ハタラクティブ』
- 29歳までの狭間の世代なら『U29JOB(ユニークジョブ)』
- 30代前半から後半の範囲であれば『パソナキャリア』
- 40代後半までであれば『ビズリーチ』
- 50代なら『JACリクルートメント』
が良いかと思います。整理するとこんな感じですね。
評判の良い各業界別・年代別のエージェントは「こちら」にまとめてありますので、ぜひ参考にして頂けますと幸いです。
面接官が第二新卒の転職理由や退職理由を重要視する3つの理由

すぐに辞めない姿勢があるか
第二新卒は就職したものの、3年以内に会社を辞めた人という前提がありますので、面接官も「採用してもまたすぐに辞めてしまうのではないか?」と懸念しています。ですので、うちでは長く働いてくれる人かどうか、仕事への熱意ある姿勢があるかどうかを知りたがっています。
つまり、働きたい熱意が伝わりさえすれば、転職理由を前向きに言い換えようが、正直に答えようが大した問題ではないことがわかります。
返答の仕方で最低限のビジネスマナーを身につけているかも見られる
企業が第二新卒を採用する理由は即戦力候補の労働力を新卒や中途採用より安いコストで手に入れられるからです。
①うわべではない熱意と②最低限のビジネススキルをアピールすることで、採用される可能性をあげられます。第二新卒は具体的な実績を求められることはほぼありませんので、これまで身に着けてきたスキルをアピールするようにしましょう。
嘘を言っていないか・ホンネかどうか
たとえば、転職したいホンネが、「専門知識・技術を習得したい」であればよいのですが「スキルアップしたい」と言ってしまうのはおすすめできません。「スキルアップ」という言葉は、転職によって専門知識や技術を習得したいと本気で考えているわけではなく、
- 「なぜ転職によって習得できると思ったのか」
- 「転職せずに、夜学などで習得できないのか」
- 「何年で習得するのか、習得した後、また転職するのか」
といった明確なビジョンのない返答だからです。
逆に言うと、本気でスキルアップしたいと思っていても、上記のような鋭い質問に答えられないようなら、面接官に伝えないほうがよいですし、すらすら答えられるなら、たとえウソの転職理由だったとしても問題ありません。
仕事への熱意があるか
第二新卒に期待することは「ポテンシャル」と「やる気」です。第二新卒は早期退職者という位置付けにはなりますが、一度は社会を経験した方々ですから、次の職場を慎重に選んでいるはずです。その上で選んだ企業はわけですから、採用する方も長く勤めて欲しいと考えています。
ですので、新卒や中途採用とは少々違い、やる気をもってやってくれるのかを非常に重要視します。もし面接でやる気が見られないようであれば、どこに言っても採用からは遠ざかるので、肝に命じておきましょう。
前職での失敗談や成功体験
問題に対してどのような捉え方をし、どう解決していったのかを確認しようとしています。この質問で主体性がある人材なのか、そうでないのかがわかります。
「会議で決まった方針に従いました」「上司の指示に従いました」極端な例ですが、これでは戦力になれないと言っているようなものです。自分で問題にどう主体的に取り組んだのかを伝えましょう。
転職理由に納得感を持たせたい場合は、転職理由の言い換え方を考えてみてください。面接官に転職理由を効果的に伝えるには、相手の質問の意図を想定したうえで納得感のある答えを具体的な根拠とともに提示する必要があります。
なぜ前職を辞めようと思ったのか?前職の不満や悪口を言わないよう注意
「なぜ退職したのか?」は、かなりの確率で聞かれる質問です。採用した人間にすぐ辞められるのが企業にとっては1番の損失だと頭の片隅に入れておきましょう。「将来のビジョンは」「志望動機は」といったあらゆる質問で、面接官は長く働いてくれそうかどうか確認していきます。
正直に言うというのは、思ったことを何でも言っていいという意味ではありません。確かに働いていたら理不尽な事はいっぱいあります。上司や同僚、会社のシステムに不安を持つのは当然のことです。
しかし、面接の目的は面接官に一緒に働きたいと思ってもらうことですから、他人や会社の不満をいうという選択は合理的ではありません。自分にも何かしらの落ち度はあったなと謙虚に反省し、次に活かそうとしている姿勢を見せましょう。
好印象に伝わる解答例
「前職をなぜ3年以内に辞めてしまったのですか?」と聞かれたら、
「 実際に働いてみて、前の職場では自分の望むキャリアを実現できないと気づきました。3年以内の離職はリスクが伴うのは知っていましたが、若い時間を有効に使いたいと思い転職に踏み切りました 」
と答えることもできます。
転職する以上は何か不満があって退職したと思われます。そこでネガティブな動機を前向きに言い換えることで、面接官に前向きな姿勢を見せることで好印象な人だと見せることができます。
「事前に予想できなかったのか?」と返されたら、学生だった頃の自分の甘さを素直に自覚していること、ただ同じ失敗を繰り返さないようどう取り組んできたのかを説明できれば相手に納得感を持たせられます。
失敗から何を学び、どう行動したのかを伝えましょう。更に詳しく知りたい方は、 転職の面接で退職理由を伝える時に気を付けるべき4つのこと を参考にしてみてください。
良い印象を持たれないNG例
「前職をなぜ3年以内に辞めてしまったのですか?」という質問に対して
- 「周囲との人間関係がうまくいかなかった」
- 「入ったけどなんか思った仕事と違った」
- 「やりたくない仕事をやらされることになった」
- 「とにかく辞めたいと思って急いで転職している」
- 「営業がしたくなかった。テレアポがやりたくない」 など
しっかり計画と対策を練って転職活動に臨まないと思わぬところでつまずくことがあります。
■NG例その1
自分は全然悪くなかったのですが、前職で失敗した責任を部下の私に押し付けられてしまい、部長からの評価が下がってしまいました。それ以降、重要な仕事などは任せてもらえず、毎日退屈な仕事ばかりやされ、やる気が低下。腹が立ったので話しかけられても無視をして、居づらくなって会社を辞めました。
自分の正当化は翻って他人の批評につながりますので、言い訳をしたくなる気持ちは理解できますが、「この人は入社しても人のせいにする可能性がある」と思われることにプラスの要素は皆無です。
■NG例 2
採用時と実際に行う業務が違ったので辞めました。「企画営業」を希望していたのに、実際にやらされた業務は簡単な単純作業の繰り返しで、これでは自分の成長につながらない。また、研修制度もひどいもので、もっと充実した企業に転職しようと思いました。御社は研修制度に力を入れていることをお聞きし、志望した次第です。
会社の研修制度が整っている、充実しているのは素晴らしいことですが、自分の成長スピードを妨げているのが研修のせいにしてしまうと責任転嫁だと捉えられてしまいます。研修はあくまで入り口に過ぎず、社会人生活に正解はありません。
日々悩み、自分の中の正解を作り上げていくその「知識」ことが何よりの成長ですから、他人任せの傾向が見られる方に、転職の成功はないでしょう。
どうして弊社を志望したのか?退職理由と転職する理由の関連性は明確に
退職理由で重要視されるもののうちの1つが、転職理由との一貫性です。
退職の問題となったものを転職で解決したいことが、転職する1番の理由のはずです。ここがちぐはぐだった場合、本音を喋っていないことで、信用できない人材であると判断されかねません。退職理由と転職理由は、うまくつながっているようにしておきましょう。
転職理由を伝えるときには、単に退職理由が解決されるからということを伝えるだけでは、どうしてその会社に入社したいかが伝わりません。たとえば、「前の会社では成果を出しても給与に反映されなかった。成果報酬を採用している御社で貢献したい。」
といった転職理由の場合、成果報酬を採用している会社であれば、どこであっても問題ないととらえられてしまいます。
パワハラやセクハラなど企業体質が退職理由の場合
誰が聞いても「妥当な退職理由」だと思うものもあります。これに関しては無理にポジティブに言い換える必要はありません。そのままを伝えるだけで良いでしょう。
一般例を挙げると
- 「暴力・脅迫などのパワハラ」
- 「下ネタや過度な接触などのセクハラ」
- 「精神的なパラスメントであるモラハラ」
- 「業績悪化による会社都合の退職」
- 「過度の長時間労働」
などが挙げられます。
他にも「残業代・賃金の未払い」「経費の未清算」など、ブラック企業の場合であれば、よほどのことがない限り追求はされないでしょう。
第二新卒が転職に踏み切ったよくある理由7つ
第二新卒の方々がどのような理由で退職したのか、主な理由を7つにまとめましたので、ごしょうかいします。
仕事へのストレスと過労による疲弊
仕事そのものが業務過多でストレスが溜まってしまったという意見や、会社の雰囲気に馴染めずに退職したというパターンがあります。他にも、体育会ノリが強く残っている会社で「気合い」「根性」などのパワーワードを振りかざす。先輩社員に媚びなければ深夜までかかっても終わらないような残業を強要されるなどのケースです。
入社前に聞いた仕事内容や条件と違っていた
採用面接の際に聞いていた仕事内容と、入社後に実際に行う業務が全く違っていたパターン。例えば、入社前では事務職などのデスクワークと聞いていたのに、いざ実際に働き始めると外回りの営業だったという場合です。
人間関係のトラブル
人間関係のトラブルは第二新卒だけではなく、転職する理由の中でも大きな割合を占めている退職理由の一つです。仕事に対する価値観や上司と合わない。仕事の進め方でも衝突が激しいなど、精神的にストレスを溜めてしまうケースです。
転職面接時に人間関係が原因でやめたと直接的にいうのは避けた方が無難ですが、前職ではこうだったから今回は良い人間関係を作りたいと伝えると良いでしょう。
給料への不満
他人と比べることに意味はないのですが、自分は安い月給で遅くまで働いているのに、べつの人は高い給料で早く帰っている。時給換算すると場合によってはアルバイトの方が良い給料をもらっているなど、こういった不満を持っている従業員の人は総じて辞めていく傾向にあります。
企業サイドとしては、育成段階の1~3年目に給料を大幅に上げることできないかと思いますが、「隣の芝生は青く見える」ものです。
もっと成長したいという意欲が強い
昨今、自身のキャリアに積極的な若者は大勢います。キャリア形成には、T型人材と呼ばれる横と、特定の縦に深いキャリア形成が良いとされていますので、横に広すぎるキャリアではビジネスマンとして幅広く活躍できるようはなりにくいのが現状です。
自分の頑張りに対する正当な評価がされない
いくら頑張っても評価に反映されない場合も転職に踏み切るひとは多いです。大抵、評価するのは上司ですし、誰よりも近くで見ているはずですが、評価されない。プラスαがないとなると、退職する理由に繋がるようです。
やりたいことが見つかった
一方で、仕事をしているうちに「将来やりたいことが見つかった」という理由で退職する方もいます。
数年間社会で働くことで今まで知らなかったことを知る機会は多いので、結果的にそれをやるための転職活動を始める第二新卒は多いです。そういった人材は主体的に動きますから、企業としてみ大歓迎される可能性は高いでしょう。
第二新卒が転職を成功させるためにできること
上記では転職理由の伝え方と、面接官が見ているポイントについて見てきました。ここからは第二新卒が転職を成功させるには具体的にどうすればいいのかについて説明していきます。
新卒の面接とどう違うか知っておく
新卒時にもたくさん面接を受けてきたことと思いますが、第二新卒の面接では勝手が違う部分もありますので、具体的な違いを頭のなかに入れておきましょう。第二新卒の転職活動には以下のような特徴があります。
・特定の職種に転職できる
・辞めた理由を聞かれる
・なぜ別の仕事がしたいのか聞かれる
・社会人経験から何を学んだのか聞かれる
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▶初めての転職の面接準備で気を付けておくべきポイント
事例や体験談など主張の具体的裏付けを用意する
面接でなかなかうまくいかない場合、その理由は具体性や説得力のなさにあるかもしれません。あなたがアピールしたい強みに対して、具体的なエピソードや取り組みとセットで提示するようにしましょう。主張+理由+事例をセットで述べることで、相手に納得感を持ってもらいやすくなります。
キャリアプランを明確にする
漠然とした不満から転職をするのは一番ダメなパターンです。自分が本心では何を求めているのか気づいていないと、いたずらに転職を繰り返した割に、さほど問題が解決していない状況にもなりかねません。自分がどんなキャリアビジョンを歩みたいのか明確にしたうえで転職活動をしましょう。
企業の生きた情報を集める
3年以内に退職し転職をする以上、同じ轍は踏みたくないものです。現場の生きた情報を知らず、イメージだけで職場を決めていたのが企業とのミスマッチの原因の1つです。職場見学、OB・OG訪問などをして、現場の生きた情報を集めていきましょう。
転職のプロを活用する
とはいっても「OB・OG訪問はしたよ」「職場見学だけじゃわからないよ」と思いう人もいるでしょう。確かに、たったひとつの行動で職場のすべてを知れるほど転職は甘くありません。もう少し情報収集に力を入れる必要があります。
例えば、そんなときに便利なのが転職エージェントです。彼らは求人情報を集める際に、企業に赴き採用者から話を聞いていますから、どんな人材を欲しがっているのか、職場はどんな雰囲気なのかなど、企業の生きた情報をよく知っています。利用は無料なので、もし転職がうまくいかずに悩んでいるのであれば利用を検討してはいかがでしょうか。
第二新卒の転職に強い転職エージェント5選
ここでは数ある転職エージェントの中から、第二新卒の転職者によく選ばれているサービスを厳選して紹介します。
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▶転職エージェントを利用するメリットとデメリットの全知識
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マイナビエージェントが持つ強みの一つに挙げられるのが、充実したサポート体制です。
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まとめ
いかがでしたか?面接官に転職の理由を伝える際は、長く働く意志が伝わるよう、納得感のある根拠や具体的に取り組んでいることと共に発言するようにしましょう。