
転職しようと決意したものの、いざ履歴書を書こうとしたとき
- 「履歴書ってどうやって書くんだっけ?
- 看護師の履歴書って他の履歴書と同じでいいの?」
と、書き方や書く内容に迷ってしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、履歴書の基本的な書き方から、看護師特有の履歴書の書き方のポイント、一番悩むであろう志望動機の書き方のコツをまとめてみました。
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履歴書記入における基本中の基本
看護師に限らず、履歴書記入の大前提から確認していきます。
履歴書は手書きで書くのが前提
まず、前提として看護師の方の転職活動の履歴書は、新卒の頃と同様に手書きで作成するものだと思ってください。
看護師の仕事は、ワードやエクセルなどを業務で頻繁に使用する仕事ではなく、患者さんと直に接する仕事であるため、誠意を伝える意味で手書きが好ましいのです。
書き直しにならないための注意点
しかし手書きの場合、誤字脱字やミスをすると書き直しができません。当然ですが修正テープなどの使用はマナー違反になります。そのため、鉛筆で下書きをした上でその上から清書をしましょう。
また、判子はうまく押せないことがよくあるので、何度か不要な用紙で練習した上で、履歴書を書く前に判子を押しましょう 。
そして日付を最後に記入する場合は、履歴書を書く際に使用したペンと同じペンを使用してください。
です・ます調で記入
会話体などの砕けた口調にならないように注意しましょう。
また、体言止めなどにしてしまうと丁寧な印象を与えることができないので、です・ます調で統一して書くようにしてください。
住所は都道府県から記載
住所を書く欄が必ずあるかと思いますが、住所は都道府県から書くようにしてください。
人によっては「郵便番号を書けば郵便は届くし、いつも市町村からしか書かない」という人もいるかもしれませんが、正式な文書ではNGです。
郵便物が届く、届かないという問題ではなく、どこから応募しているかも担当者は見ています。家から少し離れた職場へ応募する場合、担当者に住所が伝わりづらいのもよくありません。
しっかり正式な住所を記載してください。
「賞罰」って何を書けばいい?
「そもそも賞罰ってなに?」という方もいらっしゃると思いますので、今一度確認しておきましょう。
賞罰とは、その名の通り『賞』と『罰』です。賞は受賞歴や表彰歴で、罰は有罪歴のこと。
罰は禁固刑や懲役があった場合、転職先に知らせる義務があるので、書きたくないことであったとしてもしっかりと書く必要があります。
また、賞については、全国レベルの賞や誰もが知っているような有名な賞の受賞歴があった場合、自己アピールとして書いておきましょう。
ただ、ほとんどの場合、「なし」と書いて問題ないケースが多いかと思います。
看護師の転職活動における履歴書の記入方法
ここからは、履歴書の具体的な記入方法についてご紹介していきます。
個人情報欄の記入方法
① 日付
日付の欄に関しては、郵送する日、または面接の日に履歴書を提出する場合は提出日を記入します。また、西暦ではなく和暦を使用するのが一般的ですが、以下、学歴・職務経歴の欄でも和暦で統一してください。
② ふりがな・フリガナ
名前、住所の「ふりがな・フリガナ」の欄は、表記に合わせて「ふりがな」と表記されている場合は平仮名、「フリガナ」と表記されている場合はカタカナで記入してください。
③写真
写真に関しては、スナップショットやプリクラを使用するのは厳禁です。スーツを着用した状態で撮影3ヶ月以内に撮影した証明写真を使用してください。
また写真を撮る際は、口は閉じ、口角を上げながら顎は引いたまま、肩の高さを均衡に保つようにしましょう。自然な笑顔を出せるとなお好ましいです。
④年齢
年齢は、日付欄で記入した日の満年齢を記載します。
⑤住所
住所は郵便番号の記載を忘れずに番地まで記入してください。
⑥電話番号
電話番号に関しては、固定電話がない場合は携帯電話だけで問題ありません。
⑦メールアドレス
メールアドレスは、gmailやyahoo!メールなどPCメールでも問題ありませんが、不適切なアドレス名は避けてください。
学歴・職歴の記入方法
年 | 月 | 学歴・職歴(項目別にまとめて記入) |
<学歴> | ||
平成17 | 3 | 東京都新宿区立 アシロ中学校 卒業 |
平成17 | 4 | 東京都立 アシロ高等学校 入学 |
平成20 | 3 | 東京都立 アシロ高等学校 卒業 |
平成20 | 4 | 東京都立 アシロ専門学校 入学 |
平成24 | 3 | 東京都立 アシロ専門学校 卒業 |
<職歴> | ||
平成24 | 4 | 東京都立 アシロ大学 付属病院 入職 |
看護部 内科病棟 配属 | ||
平成26 | 6 | 一身上の都合により退職 |
平成26 | 9 | 医療法人 アシロ病院 入職 |
小児科 配属 | ||
平成28 | 4 | 整形外科 配属 |
現在に至る | ||
以上 | ||
学歴と職歴に分けて記入する
まず、学歴の欄と職歴の欄は必ず行間を設けてください。
略式を使用しない
また略式の使用は厳禁です。例えば、「×アシロ高校」ではなく「○アシロ高等学校」と記入するようにしてください。また重複する内容でも『同上』は使用せず、きちんと書きましょう。
職歴は配属先と『入職』『退職』を記入する
職歴に関しては、勤め先の病院名だけでなく、配属先の診療科まで記入します。また、企業看護師を除いて入社・退社の表記は適切ではありません。入職・退職と記入してください。
配属先の診療科が変更になった場合
配属先の診療科が変更になった場合は、職歴の欄に配属または転属と記載してください。学歴・職歴を書き終えたら、以上を加えましょう。
パートアルバイトの記入は必要ない
パートやアルバイトの表記は、学生時代のバイトは記入する必要はありません。看護師としてのパートタイムまたは派遣の勤務経験に関しては、職歴の欄に「○○病院にてパート勤務」のように記入します。
免許・資格の記入方法
免許・資格の欄に関しては、取得した時期から古い順番に記載します。仕事に直接関係がない資格や級位の低い資格は記載しないほうが無難です。
また、自動車の免許証など看護の資格でなくても仕事に役立てそうな資格であれば記入してもよいでしょう。
取得見込みの場合
取得見込みのある資格に関しては、取得する日付に合わせて「平成〇年○月〇日〇〇免許 取得見込み」と記入してください。
本人希望記入欄の記入方法
本人希望記入欄は、どうしても譲れない事項以外、記入することは好ましくありません。託児所の使用や、配属先の希望、パートタイムを希望される場合などはその旨を記載しましょう。
また、給与や待遇面に関する記載はNGです。面接の際に質問してください。
履歴書における志望動機・自己PRの記入内容
履歴書において、志望動機、自己PRはどのような内容が好ましいのでしょうか。
志望動機
新卒の頃と異なり、転職活動をする看護師は、ある程度の職務経験があるため、自身の看護観や、将来に対するキャリアプランがより明確になっているはずです。
応募先の病院・クリニックの経営理念、方針、業務内容と重ねた上で、自身が今後、取り組みたい仕事内容や、自身の看護観を元に志望動機を記載するのがよいでしょう。
なお、志望動機のより詳しい書き方のコツについては次の章でご紹介します。
自己PR
自己PRに関しては、実際の職務経験や技術、仕事を取り組む上で大切にしている点などを記載するのが一般的ですが、実際に自身を採用することで、どのようなメリットがあるのかを読み手に感じさせる必要があります。
同じ科の人間が仕事しやすい環境を作るために工夫している点、新しい業務を学ぶ際の取り組み方などを自身の性格も混ぜたPR内容になっているとよいでしょう。
また、看護師としての能力面に関するPRは、実際の技術面に加えて、プリセプター(新人看護師の教育)やリーダーなどマネジメント経験がある方はアピールポイントになります。
面接官の心をつかむ志望動機の書き方のコツ
志望動機の部分でペンが止まってしまう人が多いかと思います。志望動機は書くのにとても苦労する項目であると同時に、採用されるかどうかを左右する最も重要な項目であるともいえます。
この章では、面接官の心をつかみ、転職の成功率を上げるための志望動機の書き方のコツをご紹介したいと思います。
応募先の情報を集める
志望動機では、なぜその病院を応募先として選んだのかをしっかりと伝えなければなりません。
読んでいる相手が納得するような理由を書くためには、相手のことをよく知る必要がありますので、応募先の病院の情報を集めることが必要不可欠です。
パンフレットやホームページ、ブログなどを確認して、病院の雰囲気や理念、院長の考えなどを頭に入れたうえで志望動機を考えましょう。
できることならば、病院に直接出向いて雰囲気を見ておくのもよいかもしれません。応募先の病院を知ることで、自然に志望動機がはっきりしてくるはずです。
志望動機にスキルや長所を盛り込む
志望動機を書く際に、自身のスキルや経験、長所を一緒に盛り込むことも大切です。
「これまで●●のスキルを磨いてきた経験を活かし、今後は貴院で…」などのように、スキルをアピールしつつ、転職した後、応募先の病院でそのスキルをどのように活かしていきたいと考えているのかを志望動機として記載することで、面接官に採用後のイメージを持たせることができます。
もし、アピールできるような実績やスキルがないと感じる場合は、目標を志望動機としてアピールするのもよいと思います。
過去、現在、未来の時系列で書く
志望動機を相手に伝わりやすく書くには、時系列で書くことがポイントです。
- 過去に●●の経験から●●を学び、●●のスキルを身に付けた
- 現在、そのスキルを活かして次のステップに進みたいと考えるようになり、転職を検討するようになった
- 未来としてはこの応募先で●●のような仕事をして病院に貢献していきたいと思っている
このように、過去にどのようなスキルを身につけたのか、現在、それをきっかけになぜ転職を考えるようになったのか、そして、未来として転職先でどのようにキャリアアップしたいのか、どのように貢献したいのかを書いていくと、臨場感も納得感も出てきます。
転職の履歴書を作成するときの気になる疑問
転職の履歴書を書いているとき、必ずと言っていいほど疑問や不安が出てくるかと思います。
その中でも特に悩む人が多いであろう疑問を2つピックアップし、疑問にお答えしておりますので参考にしてみてください。
転職回数が多いと不利になる?
厳しい言い方になってしまいますが、看護師が転職する際、転職回数が多いことでイメージがよくなることはないと言えるでしょう。
どのような理由であれ、転職回数が多いことはプラスには働きません。
しかし、職歴に嘘をついたり、隠したりすることは後々トラブルを引き起こしてしまうので絶対に辞めましょう。
印象を悪くしないための書き方のコツとしては、直近の職務歴以外はまとめて書き、最後に退職の旨記載するようにすると、履歴書をパッと見たときの印象がだいぶ変わります。
「●年●月 4つの病院で外科、小児科にて勤務」
「●年●月 一身上の都合により4つ目の病院を退職」
このように記載すれば、職歴がダラダラ長く見えることもなく、悪い印象を与えることを避けられます。
前職の退職理由ってどう書けばいい?
前の病院をなぜ退職することになったのか、どのように書くべきか悩んでしまう人も多いのではないでしょうか。
結論から言いますと、退職理由については詳しく書く必要はありません 。書き方としては大きく2つあり、病院都合の退職なのか、自己都合の退職なのかで分かれてきます。
- 病院都合の場合:「病院都合により退職」
- 自己都合の場合:「一身上の都合により退職」
このように簡潔に記載するだけで問題ありません。もし面接で詳しく聞かれたら、その際に印象が悪くならない程度に詳しく話せば問題ないでしょう。
状況別における履歴書の記載方法
看護師によって、転職するに至った経緯はさまざまですが、シチュエーションごとの履歴書の記載方法について説明していきます。
未経験の診療科へ転職する場合
未経験の診療科へ転職を希望する方に関しては、まず志望動機の欄に、知的好奇心旺盛であり、キャリアアップを目指して他の科の経験を希望している旨を記載するのがよいでしょう。
また、自己PR欄には、自身の仕事に対する取組み方について書くことをオススメします。診療科に限らず、どの職場でも共通して必要な、仕事に必要な能力について書くことができると好ましいです。
離職期間が長期に及ぶ場合
離職期間が長期に及ぶ場合、資格の習得などで学校に入り直した方に関しては、職務経歴の欄にその旨を記載してください。
出産や育児、または別の業界で働いていたために看護の職種を離れていた方は、離職期間中に学んだことや、どうして再び看護の道を選んだのか、なるべく前向きな理由を書くようにしましょう。
在職期間が短い・転職回数が多い場合
在職期間が短い、または転職回数が多い看護師の方は、「またすぐ辞めるのでは」というマイナスイメージを持たれかねません。
そのため、自己PRの欄には、興味ある仕事に積極的に取り組んできたことや、今までに習得したスキルや経験を積極的に記載することで、マイナスイメージを払拭しましょう。
履歴書を提出する前の最終チェック項目
履歴書は、添え状を加えた上で封筒にまとめて提出しなければなりません。そこで履歴書を提出する前の確認事項についてご紹介します。
添え状の書き方をチェック
履歴書と共に添え状を作成するのがマナーとなっていますが、添え状は、履歴書に目を通してもらうことに対する感謝を表明するためのものです。
以下のテンプレートを参考していただけたらと思います。
封筒の記載方法をチェック
封筒に関しては、履歴書を折らないですむようにA4サイズの封筒を使用してください。封筒に住所を記載する場合は縦書きで、都道府県から記載しますが、ハイフンは使用せず丁目、番地で記載しましょう。
表面に関しては、左下に赤ペンで、履歴書在住記載し、定規で書いた四角で囲みます。裏面に関しては、左下1/4に収まるように住所と名前を記載してください。
また、履歴書を入れる際は、証明写真と名前のあるページが一番上に来るようにします。密封した後は、裏面に密封マークを忘れないようにしましょう。
封筒に入れる前のチェック
最後に封筒に入れる前の確認事項ですが、
- 誤字・脱字
- 和暦で統一されているのか
- 鉛筆の下書きの消し忘れはないか
- 履歴書のコピーはとったか
の4点を確認してください。
転職成功率を上げたいならプロへの添削依頼が有効
履歴書の書き方のコツをご紹介してきましたが、履歴書そのものに慣れていない方も多いと思いますし、自己アピールが苦手という方もいらっしゃるでしょう。
アピールできるところがたくさんあるのに、自分ではその点に気がついていないケースもあります。
自分1人で履歴書を作成することに不安がある場合は、転職エージェントを活用し、アドバイスをもらいながら履歴書を作成しましょう。
転職エージェントは無料で転職先を紹介してくれるだけでなく、履歴書の作成や面接時のアドバイスもしてくれるので、必然的に転職の成功率を上げることができます。
また、看護師の転職に特化している転職エージェントもあるため、初めて転職をする看護師の方も安心して相談できる点も魅力です。
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看護師のおすすめ転職エージェントと賢い転職をする為の知識
まとめ
転職活動を成功させるための第一歩は、履歴書を適切に作成することです。なるべく丁寧に作成し、応募先にしっかり自分をアピールしましょう。
この記事を、看護師の方が転職活動をする上で参考にしていただけたら幸いです。
転職・人材業界に深く関わるディレクターが『今の職場に不満があり、転職を考え始めた方』や『転職活動の進め方がわからない方』へ、最高の転職を実現できる情報提供を目指している。
本記事はキャリズムを運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。
※キャリズムに掲載される記事は転職エージェントが執筆したものではありません。
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