
女性薬剤師が転職をする際には、仕事と結婚・育児のバランスをいかに取っていくかが重要ではないでしょうか。
キャリアのゴールを設定した上で、各ライフステージに応じていまやるべきベストの行動を選択していきたいものです。
この記事では、女性薬剤師が転職する際によくある不安と失敗、転職を考えるきっかけ、転職を考えている女性薬剤師へのアドバイスについて解説します。
女性薬剤師が転職を考えるのはどんなとき?
女性薬剤師はどんなときに転職を考えるのでしょうか?
ここでは代表的な6つのケースを見ていきます。
結婚したとき
結婚をすると家事の負担が増えるので、時間を確保するために勤務時間の短い仕事へと転職する女性が多くいます。
転居が伴う場合に通いやすい職場に転職するケースもよくあり、独身のときほど仕事一本では生きていけないといえるでしょう。
育児との両立を考えたとき
育児中は
- ①仕事を辞める
- ②産休を取る
- ③時短勤務に切り替える
上記のどれかを選択することになります。
いずれのパターンを選んでも、ブランク後の復帰をいかに果たすかを考えながら過ごしたいものです。
人間関係がよくないとき
面接などでは素直に言いにくいデリケートな問題です。
簡単に逃げないで改善するよう努力したいものですが、耐えられないほどストレスを受けるのなら転職もやむをえません。
同じ失敗をしないよう職場を探さなければなりません。
忙しい、薄給など労働条件がわるいとき
若いうちは無茶ができても、定年まで今の働き方ができるとも限りません。
許すのであれば、今の職場で専門性を身に着けたのち、よりよい条件の職場に転職したいものです。
仕事で成果が出せないとき
新卒によくある悩みですが、やっと仕事を始めたのにも関わらず、思ったように仕事で成果が出せないという人も少なくありません。
特に一度大きなミスをしてしまい、先輩から『仕事ができない人』というレッテルを張られてしまうと、精神的にも委縮してしまい、より成果が出せないようになってしまいます。
薬剤師として働いたけれど思ったように成果が出なかったときや、周りからレッテルをはられてしまったときは、転職を考えたほうがよいかもしれません。
より大きなやりがいを求めるとき
今の仕事を一通り覚えると、より専門性を求めたくなるものです。
例えば、今よりも患者さんに深く関わりたいと調剤薬局から病院に転勤する人もいます。
結婚したら人生の主人公が自分から子供に変わってきます。一概にそうとも言えませんが、育児に時間を取られるのは確実です。
結婚前にやりたい仕事はすべてやるぐらいの勢いでいたほうが、後々思い残すことは少ないでしょう。
女性薬剤師が転職する際によくある不安と失敗は?
- 「育児をしながら家庭を維持できるだけの収入を確保できるのか」
- 「ブランク後正社員として復帰できるのか」など
働いていて不安を感じる人も少なくないでしょう。
不安を解消するには、自分がいま具体的に何に悩んでいて、どんな解決方法があるのか具体的に理解することです。
ここでは女性薬剤師が転職を考える際によくある不安や失敗を見ていきましょう。
人間関係の悩みが多い
毎日顔を合わせる職場なので、どんな人が働いているのかが重要になってきます。
最初は業務内容ややりがいで職場を選びがちですが、いざ働いてみると人間関係でストレスを受けることがよくあります。
家庭と両立できるか心配
病院やドラッグストアで働いていた場合など、育休産休が取りにくい職場で働いている女性は悩みどころです。
できるだけ早い段階で女性の働き方に理解のある職場に転職しておくことで、育休産休を取れたり、育児後の復帰もしやすくなったります。
結婚や出産を考えているけど、いつ転職すべきかわからない
転職をするのは結婚前と結婚後のどちらがよいのでしょうか。それは状況によりけりです。
結婚前に転職をすると、独身の身軽さを活かした転職ができる分、仕事が忙しかったり転勤を任せられたりする欠点があります。
一方結婚後の転職は、結婚を経験した分冷静な目で職場を選べますが、独身のときよりも選択肢が狭くなりがちです。
未経験の職場に転職できるのか不安
若ければ若いほど未経験の職場に転職できる機会は多くなります。女性は結婚後育児を控えているので、独身のうちにやりたいことに挑戦することをおすすめします。
以下のでは、薬剤師が未経験の職場に転職する際に押さえておきたいポイントについて解説しているので、参考にしてみてください。
【関連記事】 薬剤師が転職で未経験分野に就く際に知っておくべき4つのこと
面接が通らない
薬剤師は転職しやすいといわれていますが、それは職場を選ばなければの話です。
人気の職場で働きたければ、他の応募者を差し置いて選ばれるだけの理由が必要になります。
面接に不安がある人は、以下の記事を参考にしてみてください。
【関連記事】
▶ 薬剤師が転職で失敗しないために知っておきたい18の知識
▶ 薬剤師の転職面接でよく聞かれる9つの質問と7つの対策
転職するべきかどうかの判断基準
薬剤師の人が転職すべきかどうかは、それぞれの状況によりけりだといえるでしょう。
ここでは、前述の『女性薬剤師が転職を考えるのはどんなとき?』をもとに、状況別に転職すべきかの判断基準を紹介します。
今やめないほうがよい
仕事で成果を出せないときには、もうすこし今の職場で働いてみたようがよいかもしれません。
これはどんな仕事にも当てはまりますが、仕事で成果が出せる、つまりプロフェッショナルになるには約1万時間の間、その仕事に従事するべきだといわれています。
仕事で成果が出せないというのは、新卒の薬剤師に多く見られる悩みですが、仕事に就いて時間があまりたっていない場合には、当然かもしれません。
今の仕事場でもっと真摯に仕事に取り組んでみるべきだといえるでしょう。
ただし、教育体制が整っていない場合や、あなたがミスした際のフォローが十分でない場合、さらにあなたが『仕事ができない人』というレッテルを張られてしまった場合には、転職を検討したほうがよいでしょう。
やめるか十分に検討すべき
- 人間関係がよくないとき
- 結婚したとき
- 育児との両立を考えたとき
上記の理由で転職する際には十分な検討が必要だといえるでしょう。
人間関係がよくないとき
人間関係の悪化はどの職場でもあり得ることです。
あなたが苦手な人や、反対にあなたを苦手とする人は、職場が変わっても必ずいます。それは人間には相性があるからです。
ただし、トラブルが発生した場合にいつも他人のせいにする人や、周囲の陰口ばかりいう人がいる場合には、転職すべきかもしれません。
ただ、そのときも一度人事異動を申し出てみるようにしてください。それでもなお解決しない場合には、転職すべきだといえるでしょう。
結婚したとき・育児との両立を考えたとき
結婚や出産・育児は、女性にとって非常に大きな問題だといえるでしょう。
結婚・出産・育児を機に転職を検討する場合には、短い時間で働けることを念頭に置いているかと思いますが、時短で働く場合には、あなたは『キャリア』を諦めなければなりません。
日本では、『長時間の労働』と『キャリア形成』がセットで考えられていますので、時短で働きながらキャリアも形成するのはほぼ不可能です。
キャリア形成を諦めたくないのであれば、長時間の労働に耐えなければなりません。
時短でキャリア形成を諦めるか、長時間働いてキャリア形成をするかの2つに1つです。
どちらがあなたにとって最適なのかよくよく考えるようにしてください。
今すぐに転職すべき
- 忙しい、薄給など労働条件がわるいとき
- より大きなやりがいを求めるとき
上記を理由に転職を検討している人には、今すぐの転職をおすすめします。
職場があまりにも激務である場合や、薄給である場合には、あなたの力でどうにもすることができません。
また、やりがい関しても同じことがいえます。
薬剤師の仕事内容は、ドラッグストア・調剤薬局・病院など、どこに勤めるかや、職場の規模によって大きく変わり、より大きなやりがいを求める場合には職場を変えるしかありません。
転職を考えている女性薬剤師へ6つのアドバイス
以上の女性薬剤師を取り巻く転職事情を踏まえた上で、ここからは具体的なアドバイスについて言及していきます。
結婚・出産を前提にキャリアプランを考える
ここでいいたいのは
- 結婚前にできるだけ挑戦しておく
- 結婚後は調剤薬局が働きやすい
の2点です。
女性の場合は独身で身軽なうちにやりたい仕事にチャレンジしておくことをおすすめします。
その方が後で後悔しませんし、身についたスキルによっては育児後の復帰がしやすくなるかもしれません。
また、調剤薬局は労働時間が少ない割に稼げるので、多くの子育て中薬剤師の転職先になっています。
全国どこにでもあるため、職場を見つけやすいのも見逃せないポイントの1つといえるでしょう。
【関連記事】『 薬剤師が病院ではなく調剤薬局に転職するメリットとデメリットは 』
結婚前と結婚後、どっちの転職が向いているか考える
今働いている職場の種類や、あなたの貢献度合いなどによって転職をすべきベストなタイミングが変わってきます。
育休を取る目的であれば、なるべく早く転職し実績を積んだほうが罪悪感なく休みをとれます。
以下の関連記事を確認し、自分はどのタイミングで転職するのが良さそうか考えてみてください。
【関連記事】『 結婚前?結婚後?女性が転職するベストなタイミングとは 』
結婚後は具体的に月収いくら欲しいのか確認する
月々の支出や具体的にいくら預金すべきかがわかれば、自ずとどの雇用形態で何時間働くべきかが見えてきます。
引用元:文部科学省| 平成30年度「子供の学習調査費」
教育費は子供の進路によって変わります。文部科学省によると、幼稚園から高校まで全て公立の学校へ通った場合の学費は約103万円で、全て私立に通った場合は約350万円かかるようです。
奨学金などの制度を利用しつつ、旦那さんの収入を考えた上でどの程度働くのか、育児度いつから復帰するのかを考えていきましょう。
教育制度を確認する
未経験ジャンルの職場に転職する際に特に確認しておきたいポイントです。
右も左も分からないまま現場に放り込まれてしまっては、心身ともに疲弊してしまいます。
直接面接で聞くのもよいですし、新卒の採用実績の有無を確認する方法もあります。
育児中のブランク期間をどう活用するか考える
ブランクが長ければ長いほど復帰のハードルは高くなります。しかし、家庭と両立ができなくてもいけないので、焦るわけにもいけません。
そんなときは、働けないなりにもできることをやり、スキルを高めておくことをおすすめします。
研修やセミナーを利用したり、専門性をより高められる資格を取ったりするのもよいでしょう。
知識があるのとないのでは、復帰後の気持ちの余裕が変わってくる上に、キャリアアップにも繋げられます。
職場の雰囲気、人間関係は自分の目で確認する
人間関係の悪さで失敗する薬剤師は多くいます。転職をする前に、必ず職場見学をしておきましょう。
女性の場合ですと、見学時に働くママがどのぐらい在籍しているのかもあわせて確認しておくとよいと思います。
あなたに最適なアドバイスが欲しい場合は転職エージェントを利用する
あなたにとって最適なアドバイスが欲しい場合には、転職エージェントの利用をおすすめします。
転職エージェントとは、転職を希望する人と、新たな人材を必要としている職場をマッチングさせるサービスのことをいいます。
転職エージェントには『キャリアアドバイザー』と呼ばれる転職をサポートする役割の人が在籍しており、あなたに最適なアドバイスを行なってくれます。
転職すべきかどうか迷っているという人は、一度転職エージェントの利用を考慮してみましょう。
また、キャリアアドバイザーのサポートは以下の通り多岐に渡ります。
- キャリアの棚卸し
- 最適な転職先の紹介
- 面接対策
- 退社のアドバイス
そのため、転職活動に不安がある人にも利用することを強くおすすめします。
女性薬剤師におすすめの転職エージェント4選
ここでは女性薬剤師におすすめの転職エージェントをご紹介します。
【関連記事】『 薬剤師の転職サイトランキング|各サイトの特徴と利用するメリット 』
マイナビ薬剤師
楽天リサーチで5年連続利用者満足度NO1を達成した転職エージェントです。
サポートが親身なので、転職に不安があってプロのアドバイスが欲しい方にとっては利用しやすいでしょう。
求人数も4万8,000件(2018年1月現在)あり、豊富な求人の中からあなたに最適な転職先が見つかります。
応募先に赴き人間関係を実際に見てきてくれる点も見逃せません。人間関係の悪化を理由に転職を検討している人にもおすすめの転職エージェントです。
薬キャリ
大手の『エムスリーキャリア』が運営する転職エージェントです。
病院薬剤師や企業内薬剤師など、転職先として人気のある求人を豊富に所有しています。
キャリアアドバイザーの対応も早く、メール・電話でのやりとりもスピーディーに行われますので、早く転職したい人にもおすすめのエージェントです。
ただし、アドバイザーの質にバラツキがあるという口コミもあります。もし利用中に質がわるいと感じた場合には、キャリアアドバイザーの変更を申し出るようにしてください。
ファルマスタッフ
『日本調剤グループ』が運営する転職エージェントです。
調剤薬局の求人が多く見られるため、転職先として考慮している人にはおすすめであるといえるでしょう。
また、ファルマスタッフには、『派遣事業』に強みがあります。
派遣社員として働く場合にはファルマスタッフの社員として派遣されるわけですが、教育体制や福利厚生が充実しています。
正社員だけでなく、派遣社員という雇用形態も検討している人にもおすすめの転職エージェントです。
まとめ
いかがでしたか?女性薬剤師は結婚と出産を前提として働き方を考えていく必要があります。
薬剤師は旦那さんの収入のサポートをするように働くこともできますし、家計の柱としてバリバリ働くことも可能なポテンシャルを秘めた職業です。
転職すべきかどうか慎重に判断する必要があるといえるでしょう。
なお、転職をする際にはさまざまなサポートを受けられる転職エージェントの利用するようにしましょう。
転職・人材業界に深く関わるディレクターが『今の職場に不満があり、転職を考え始めた方』や『転職活動の進め方がわからない方』へ、最高の転職を実現できる情報提供を目指している。
本記事はキャリズムを運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。
※キャリズムに掲載される記事は転職エージェントが執筆したものではありません。
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