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医師の平均年収っていくら?年齢・働き方・地域など項目別の違いを徹底解説

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医師といえば、高年収職業の代名詞。「お金持ちになるにはどうすれば?」と子供に聞かれたら、「医者になればいい」と答える人も多いのではないでしょうか。

 

参考:賃金構造基本統計調査|厚生労働省

 

厚生労働省が公表する賃金構造基本統計を確認してみると、過去10年で医師の年収は軒並み1,000万円を超えていることがわかります。

 

統計を見る限り、医師は高収入といえそうですが、実際はそれほど優雅な暮らしができているわけでもないようです。

 

一言に医師といっても、場合によっては収入と働き方が合っていないことも…。

 

この記事では、様々な項目別で見る医師の平均年収額について、また、年収を上げるためにすべきことなどを詳しく解説します。

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様々な項目別でみる医師の平均年収

平均年収でみても高収入の医師ですが、項目ごとに比較してみると、意外と稼いでいる金額にはばらつきがあります。

 

項目ごとに医師の年収がどれほど異なるのか確認していきましょう。

 

他職種と比較した場合の平均年収

高年収といわれる職業は医師だけではありません。その他の稼げる職業に比べると、医師はどれくらい稼いでいるのでしょうか。

 

先ほどの賃金構造基本統計を元に、他職業と医師の年収を比較すると以下の通り。

 

パイロット

2,048万円

医師

1,154万円

大学教授

1,081万円

公認会計士

891万円

弁護士

765万円

※賃金構造基本統計調査のデータを元に作成

 

他の職業と比べても、医師の年収は高く、上回っているのはパイロットくらいです。

 

ただし、賃金構造基本統計で回答しているパイロットの人数は、医師に比べると少なくなっています

 

そのため、医師は多くの人が安定して高収入を得られやすい職業と言えるかもしれません。

 

働き方による平均年収の違い

同じ医師であっても、勤務形態によって年収額は異なります。

 

「医師転職研究所」が、副業・アルバイトをせず、大学病院でのみ働いている人の年収額について質問をしたところ、最も多かった回答が800万円未満でした。

 

引用元:大学病院の医師の年収は低い?その他の勤務医と年収を比較した結果|医師転職研究所

 

その他の病院で働いている人に比べると、800万円未満と回答した人の割合はかなり多くなっています。

 

引用元:大学病院の医師の年収は低い?その他の勤務医と年収を比較した結果|医師転職研究所

 

副業・アルバイトをしている大学病院勤務医の回答は、年収800万円未満の人の割合は少なくなるものの、その他の病院勤務医に比べると、やはり稼ぎは少なめです

 

引用元:大学病院の医師の年収は低い?その他の勤務医と年収を比較した結果|医師転職研究所

では、開業医の年収はどのくらいかというと、厚生労働省が公表する第21回医療経済実態調査によれば、約2,748万円

 

同調査での勤務医の平均年収が1,257万円なので、2倍以上も収入に開きがあります。

 

勤務医の平均年収

1,257万円

開業医の平均年収

2,748万円

参考:第21回医療経済実態調査 (医療機関等調査) 報告|厚生労働省

 

とはいえ、収入以上の苦労が開業医にはあるため、誰でもできる働きかたではないでしょう。

 

地域別で見た場合

地域によって最低賃金、物価などが異なるように、年収額にも違いがあります。

 

都道府県別と海外での医師年収に、どのような違いがあるのか確認してみましょう。

 

国内

賃金構造基本統計を元に算出した都道府県別の医師の年収は以下の通りです。

 

参考:賃金構造基本統計|厚生労働省

 

上記をみると、都道府県によって年収額に開きがあるのがわかると思います。

 

都道府県別の医師平均年収のベスト5・ワースト5を並べると、以下のようになります。

 

【2018年都道府県別の医師平均年収ベスト5】

順位・県名

年収額

回答労働者数

第1位

青森県

1,862万円

30人

第2位

鹿児島県

1,690万円

91人

第3位

埼玉県

1,536万円

271人

第4位

山口県

1,467万円

63人

第5位

沖縄県

1,444万円

127人

 

【2018年都道府県別の医師平均年収ワースト5】

順位・県名

年収額

回答労働者数

第1位

石川県

658万円

61人

第2位

山形県

707万円

37人

第3位

島根県

753万円

23人

第4位

岡山県

766万円

81人

第5位

徳島県

860万円

22人

 

意外にも青森県が1位で、2位が鹿児島県。関東圏では埼玉県しか上位5位には入っていません。

 

反対にワースト1位は石川県。658万円という金額は、サラリーマンの平均年収よりは高いかもしれませんが、医師の年収と考えると少なく感じますよね。

 

ただ、賃金構造基本統計で回答した医師の数にばらつきがあるため、あくまでも参考程度の金額でしかないので注意してください。

 

アメリカとの比較

海外の医師でたくさん稼いでいそうなイメージが強いのはアメリカですよね。

 

Forbes JAPANが調べたデータによると、専門医の中でも最も稼いでいるのが、心臓外科医。なんと平均年収が6,000万円を超えています

 

調査結果の中で一番年収額が低かった精神科医でも約2,800万円。日本よりも医師の平均年収は高いといえそうです。

 

【アメリカの専門医で平均年収が高い上位15分野】

分野

平均年収額

1位:循環器科医(心臓外科)

52万5,000ドル(約6,510万円)

2位:整形外科医

49万7,000ドル(約6,160万円)

3位:消化器科医

45万5,000ドル(約5,640万円)

4位:泌尿器科医

41万2,000ドル(約5,110万円)

5位:皮膚科医

39万8,000ドル(約4,940万円)

6位:救急医療医

34万5,000ドル(約4,280万円)

7位:一般外科医

33万9,000ドル(約4,200万円)

8位:耳鼻咽喉科医

33万4,000ドル(約4,140万円)

9位:呼吸器科医

33万1000ドル(約4,110万円)

10位:循環器科医(内科)

29万1,000ドル(約3,610万円)

11位:神経科医

27万7,000ドル(約3,440万円)

12位:産婦人科医

27万6,000ドル(約3,420万円)

13位:フィジアトリスト(リハビリテーション専門医)

24万4,000ドル(約3,030万円)

14位:ホスピタリスト(病棟総合医)

23万2,000ドル(約2,880万円)

15位:精神科医

22万6,000ドル(約2,800万円)

参考:米国で最も稼ぐ医師たち 上位15分野の年収

 

年齢階層別でみた場合

医師も一般的なサラリーマンと同様、順調にキャリアを積み重ねていけば、年齢が上がるに連れて年収も上がっていく傾向が強いようです。

 

賃金構造基本統計をもとに算出した、年齢別での医師の平均年収は以下のようになります。

 

20~24歳

437万円

25~29歳

664万円

30~34歳

904万円

35~39歳

1,174万円

40~44歳

1,366万円

45~49歳

1,379万円

50~54歳

1,624万円

55~59歳

1,811万円

60~64歳

1,585万円

65~69歳

1,395万円

70歳~

1,320万円

 

いくら医師といえども、経験が浅い20代のうちはそれほど年収が高くはないようです。

 

しかし、30代になるとグッと年収は上がり、それ以降の平均年収が1,000万円を割っていないのを見ると、キャリア選択に失敗しない限り、お金に困ることはないかもしれません。

 

診療科目別でみた場合

医師の年収は診療科目でも違いが生まれます。

 

医師専門サイトのメディゲートが行った調査によると、最も年収が高かった診療科目は美容外科でした

 

その他では、訪問診療や透析科などの平均年収も高め。

 

高齢化社会で高齢者の診療機会が増えている日本において、ニーズが高まっていることの影響が大きいといえます。

 

引用元:【特集】医師の年収を診療科、都道府県、年代で解説|メディゲート

内科系の科目よりも外科系の科目のほうが、収入が高そうなイメージは強いですが、実際には大きな差はないようです。

 

ひと昔前には当たり前だった、謝礼をもらうケースが減ったことの影響も大きいかもしれません。

 

医師の年収はなぜ高い?

年収の高さばかり注目される医師ですが、その労働環境は決して恵まれたものではありません。

 

慢性的な医師不足や緊急時の応召義務、当直業務など、さまざまな要因が重なって、長時間労働が当たり前となっています。

 

一般的なサラリーマンの時間外労働の上限が年720時間であるのに対し、医師の場合は960時間です。

 

これは一か月あたり80時間の時間外労働であり、いわゆる過労死ラインと同じ水準となっています。地方勤務医の残業上限はさらに伸び、年1860時間です

 

参考:医師の働き方改革について|厚生労働省

 

あくまで検討段階ではありますが、通常の残業規制とは異なる基準が設けられていることからも、医師の労働環境がブラックなことは想像に難くないと思います

 

医師が年収を上げるためにすべきこと

医師が今よりも年収を上げようとする場合、以下のような選択肢が考えられます。

 

  • アルバイトする
  • 転職する
  • 起業する

 

それぞれ、どのような利点があるのか確認していきましょう。

 

アルバイトをする

医師が年収を上げる手段として、真っ先に思いつくのが副業やアルバイトではないでしょうか。

 

どこも医師不足であるため、アルバイトのスポット求人を探すこと自体は簡単です。

 

日給が10万円を超える求人も少なくないため、定期的にアルバイトをこなしているだけでも、十分な収入が得られるでしょう

 

ただ、アルバイトの力を入れてしまうと自己研鑽の時間が減ってしまうのが、悩ましい点かもしれません。

 

転職する

今の病院で働き続けても、年収アップが期待できないのであれば、転職を考えても良いかもしれません。

 

ご自身が辞めることで職場に迷惑がかかってしまう、転職後のキャリア形成が不安など、なかなか決断が難しいですよね。

 

ですが、ためらい続けた結果、身動きができなくなり、「あのとき転職しておけば」と後悔してからでは遅いです。

 

もし、現状に満足していないのであれば転職を検討してみてください。

 

転職活動を行う際は、転職エージェントを活用すると、自分だけの力で進めるよりもだいぶ負担が減るのでおすすめです。

 

 

開業する

勤務医の収入は、勤務先の稼ぎに依存するため、頑張って働いてもどこかで頭打ちとなってしまいます。

 

アルバイトをせず勤務先の収入だけで、年収が2,000万円を超えるのは基本院長クラスだけです。

 

そのため、勤務医としての年収が頭打ちになったのち、さらに稼ぐのであれば開業する必要があるといえます。

 

しかし、現在は医師の人数に比べて、病院数は飽和気味であるため、開業すること自体の難易度が上がっているようです。

 

開業による失敗のリスクを避けたいのであれば、入念な準備をしておかなくてはなりません。

 

医師向け転職エージェント

多忙な医師にとっては、転職活動の時間を取るだけでも大変です。求人探しばかりに時間がかかって、ちっとも転職活動が進まないという方も多いのではないでしょうか。

 

効率的に転職活動を進めたいのであれば転職エージェントの利用がおすすめ。

 

転職エージェントを利用すれば、求人探しや面接の日程調整、年収交渉など、さまざまなサポートが受けられるからです。

 

この項目では、医師向け転職エージェントのおすすめを3社紹介します。

 

エムスリーキャリアエージェント

概要

対応エリア

全国対応

公開求人

15,000件以上

取り扱う求人の種類

常勤/非常勤

運営会社

エムスリーキャリア株式会社

公式サイト

https://agent.m3.com/

 

特徴

  • 医療従事者向けメディアの「m3.com」と同じエムスリーグループが運営
  • 転職希望医師の登録実績NO.1
  • コンサルタントが経営診断士の資格を保有。条件交渉力に定評アリ
  • 利用者満足度96.1%の手厚いサポートが受けられる

 

 

マイナビDOCTOR

概要

対応エリア

全国対応

公開求人

7,000件以上

取り扱う求人の種類

常勤/非常勤

受付時間

平日 9:30~20:30

運営会社

株式会社 マイナビ

公式サイト

https://doctor.mynavi.jp/

 

特徴

  • 産業医求人の数は業界随一
  • 看護師や薬剤師などの転職支援も手掛けているため業界事情に詳しい
  • 大手ならではの安心・安全なサービスを提供

 

民間医局

概要

対応エリア

全国対応

公開求人

20,000件以上

取り扱う求人の種類

常勤/非常勤

受付時間

平日9:00~18:00

運営会社

株式会社メディカル・プリンシプル社

公式サイト

https://www.doctor-agent.com/

 

特徴

  • 年間成約件数44,000件
  • 全国17ヶ所に拠点をもち、Uターン・Iターン転職にも対応可能
  • 女性医師向けに独自のサポートを行っており、再就職などに悩む方でも安心がある

 

 

まとめ

医師の平均年収は1,000万円を超えており、稼げる職業の代表格といえます。

 

ただ、医師であれば誰もが高収入というわけではなく、年齢や地域、雇用形態、働き方によっては年収に大きな開きがあります

 

もし、あなたが今の職場での年収に不満ある場合、取れる選択肢は大きく分けて3つ。

 

  1. アルバイトする
  2. 転職する
  3. 起業する

 

自分が目指す医師としてのキャリアに応じて、ふさわしい選択肢を選びましょう

 

転職したいと考えている場合には、転職エージェントの利用がおすすめです。

 

キャリア相談や求人紹介、年収交渉など、さまざまなサポートが無料で受けられるため、登録しておいて損はないでしょう。

この記事の執筆者
キャリズム編集部

転職・人材業界に深く関わるディレクターが『今の職場に不満があり、転職を考え始めた方』や『転職活動の進め方がわからない方』へ、最高の転職を実現できる情報提供を目指している。

本記事はキャリズムを運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。
※キャリズムに掲載される記事は転職エージェントが執筆したものではありません。

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