

「医師の仕事は嫌いじゃないけど、ずっと続けるのはなんだかなあ…。」
「転職するとしたら、コンサルタントみたいに給与もあまり下がらず、カッコイイ仕事がしたい!」
やりがいがあって、高収入な医師ですが、生涯にわたって続けられる仕事かと言われれば、迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
いくら高収入といっても、他職種とは比べにならないほど激務であることも多く、命を扱う仕事としてのストレスもあります。
自分の将来を思い、何か違う仕事に就きたいと考えるのも、不思議ではありません。
ですが、専門的であるからこそ潰しが利かない医師の仕事。どんな仕事なら転職できるのかと考えたとき、「コンサルタント」ならと思った方もいるかもしれません。
確かに、コンサルタント聞くと頭を使う仕事のイメージが強く、勉強が得意な方が多い医師には向いてそうですが、実際はどうなのでしょうか。
この記事では、医師がコンサルタントに転職することは可能なのか、そもそもコンサルタントの仕事とは何か、求められるスキルについて解説します。
また、後半では医師がコンサルタントへの転職を成功させる上で大事なポイントや、おすすめの転職エージェントについても解説しますので、ぜひ参考にしてください。
医師からコンサルタントに転職することは可能?
結論から言うと、医師からコンサルタントに転職することは可能です。
転職が可能だとする根拠は3つ。
- 医療系コンサルティングファームがあること
- 地頭の良さが保証されている
- 論理的思考力、課題解決力が身についている場合が多い
後述しますが、コンサルティングファームには種類があり、中には医療分野に特化しているファームもあります。
医師としての知識や経験があることが強みとなるわけです。
また、医師としての業務の中で、論理的思考力や課題解決力が磨かれているというのも、コンサルタント向きといえます。
実際、医師からコンサルタントに転職して活躍されている方は結構います。
例えば、
- 株式会社メドレー代表取締役 豊田剛一郎
- 株式会社CURED代表取締役社長 道下眞弘
- 医療法人社団鉄祐会祐ホームクリニック 理事長 武藤 真祐
- 株式会社ミナケア 代表取締役 山本雄士 など
起業家の方が多いのは、コンサルタントファームであれば、働きながら起業や経営に関する実践的な知識を学べるのが大きいのでしょう。
コンサルティングファームの種類
コンサルティングファームと一言にいっても、その種類はさまざまです、現在では業界や分野に応じて、かなり細分化されています。
主要な業界の特徴について、簡単に確認しておきましょう。
戦略系コンサルティングファーム
戦略系コンサルティングファームでは、会社全体の経営課題から一部事業における課題まで、企業に対して戦略策定やアドバイスを行うことを主要業務としています。
近年では戦略の提案だけでなく、実行の支援をするファームも増加しているようです。
【代表的な戦略系ファーム】
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総合系コンサルティングファーム
総合系コンサルティングファームとは、戦略立案からシステム導入、アウトソーシング業務まで、あらゆるサービスを幅広く一気通貫で提供しているファームをいいます。
扱う領域・業務が幅広いため、企業自体の規模が大きめで、所属している社員の数も膨大です。
【代表的な総合系ファーム】
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シンクタンク系コンサルティングファーム
シンクタンクと聞くと、官公庁向けの経済調査・研究活動をしている機関というイメージが強いかもしれません。
ですが、民間シンクタンクでは経済調査・研究活動だけでなく、コンサルティング業務も行っています。
なので、シンクタンク事業も行うコンサルティングファームというのが、正しい認識といえるでしょう。
【代表的なシンクタンク系ファーム】
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医療系コンサルティングファーム
医療機関や製薬企業、介護施設などヘルスケア領域事業に対して、戦略策定やアドバイスを行うのが、医療系コンサルティングファームです。
高齢化という問題を抱える日本においては、ヘルスケア領域事業はさらなる伸びが期待されます。
そのため、医療系コンサルティングファームの重要性は、今後も高まっていくでしょう。
【代表的な医療系ファーム】
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IT系コンサルティングファーム
企業課題解決のためにITシステム導入を手助けするのが、IT系コンサルティングファームの主な業務です。
コンサルティングファームによっては、戦略策定、企画立案などの上流工程だけでなく、システム構築や導入、保守・運用などの下流工程までサポートを行うこともあります。
【代表的なIT系ファーム】
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コンサルに転職して医師経験が活かせる業務内容
医師は患者自身の説明や症状、容態などを元に原因を突き止め、治療行為を行います。
こうした工程は、コンサルが行う業務に近しい部分が多いので、医師にとってはこれまでの経験を活かしやすい環境といえます。
具体的にはどのような業務に医師の経験が活かせるのか、医療コンサルティングを例に確認していきましょう。
業務での課題解決経験
課題解決能力は、どの種類のコンサルティングファームで働く上でも必要不可欠です。
そのため、課題解決の経験をアピールできれば、コンサルタントの適性があると評価されやすくなります。
医療行為は、患者が抱える病気・ケガという課題に対して、診察や手術などを通じて解決を図る点でいえば、コンサル業務に近しいところがあります。
なので、医師の場合、コンサル業務の流れや感覚が掴みやすいかもしれません。
医療機関が抱える経営課題を認識しやすい
どのような医療機関であれ、同じような経営課題に悩まされているケースは少なくありません。
コンサル業務を提供するにあたり、はじめに行うのがクライアントの現状調査とデータ分析です。
「自身が働いていた職場では、こうした経営課題があったな」という視点から調査を行うことで、より精度の高い分析ができるでしょう。
改革を提案するに当たり現場の理解が得られやすい
現場で働いている医療関係者の心情を理解できるのも、医師からコンサルタントに転職する際の強みといえます。
コンサル業務は、ただ経営層に対して指導やアドバイスをすれば、終わりというものではありません。
現場のスタッフも一丸となって、改革案に取り組む必要があります。
そのためには、スタッフそれぞれに納得してもらうことが大切です。現場で働く人の気持ちを理解し、説得に当たれるのは、医療従事経験がある方ならではといえます。
医療業界の知識がある
医療業界ならではの考え方や慣行も少なくない中、そうした知識を持つ人材は、コンサル経験者よりも高い価値があるといえます。
特に医師の場合、異業種に転職しようとする方自体が少ないため、医療コンサルティングを手掛けている会社からすれば、ニーズは高めです。
医療機関側から見ても、業界知識に精通してないようなファームに、コンサルティングを依頼するわけはないですよね。
ヘルスケア領域の事業が拡大している中、医療業界に関する知識を持っているだけでも、1つのアピール材料となるのです。
医療系コンサルタントに求められるスキル
コンサルタントの仕事は、クライアントが抱える経営課題を解決し収益を上げることです。
そのため、コンサルタントとして活躍するには、以下のようなスキルが求められます。
- 論理的思考力
- コミュニケーション力
- 体力
- 素直さ など
課題解決のためには論理的思考力は必須です。
またクライアントとの信頼関係が築けなければ、仕事になりませんのでコミュニケーション能力も必要不可欠といえます。
医師ほどではないにせよ、コンサルも激務な仕事ですのでタフさが求められますし、チームで問題解決に当たるため、素直さも重要な素質といえるでしょう。
医師がコンサル転職を成功させるためにしておきたい事前準備
コンサルタントへの転職を成功させるためには、事前準備を念入りにしておくことが大切です。
医師がコンサルに転職する上で、どのような準備が必要なのか確認しておきましょう。
自己分析
転職活動をする上で、まずすべきなのが自己分析です。
なぜコンサルタントになりたいのか、業務に活かせる自分の強みが何なのか、知らなければなりません。
採用側からすると、医師という好待遇な仕事を辞めてまで、コンサルになりたい動機は気になるものです。
ただ医師が嫌だからという理由で、コンサルタントに転職をしてくる人を採用したくはありませんよね。
そのため、企業側がこの人を採用したいと思わせるだけの動機や強みを掘り下げる必要があるのです。
コンサル業界の情報収集
転職前にコンサル業界について、情報収集をしておくことも大切です。
応募するコンサル会社はもちろんのこと、競合他社についても詳しく調べておいてください。
数あるコンサル会社の中で、なぜ自社を選んだのか、どこに魅了を感じたのかが説明できないような人を普通は採用しません。
また、情報収集がおざなりだと、自分がコンサルに抱いていたイメージと現実との間にギャップが生まれて、納得いく転職とは程遠い結果となってしまうでしょう。
ビジネス・経済の話題をキャッチアップしておく
医療においてはプロである医師も、ビジネスの知識はからっきしという方も少なくないですよね。
しかし、これからコンサルタントに転職しようというのであれば、知識がないままではいけません。
ビジネスや経済の話題について、日頃からキャッチアップする癖をつけておくとよいでしょう。
ケース面接対策
コンサルタントファームでは、採用に当たり、応募者のコンサルタント適性を見極めるために、ケース面接を実施しています。
ケース面接とは、とある質問やテーマに対して、仮説を立てながら、論理的な回答・解決策を導き出すディスカッション形式の面接です。
コンサルティングファームの採用面接において、ケース面接の結果が占める割合は大きいため、対策を十分に行っておくのは必須といえます。
まずは、ケース面接対策の本を何冊か読んでおき、できれば、詳しい方にアドバイスや指導を受けたほうがよいでしょう。
Excel操作に慣れておく
コンサルティングファームに入社後、おそらくですが嫌というほど、エクセルでのデータ作成を行うはずです。
Excelが使いこなせなければ、仕事にならず、最悪研修期間中にクビになってしまうことも…。
もちろん、使い方等は研修で教えてもらえますが、入社直後から膨大な量の仕事を与えられるので、事前に慣れておいたほうがよいでしょう。
コンサルに転職したい医師におすすめの転職エージェント
コンサルティング業界への転職は、独自の面接対策なども必要なことから、転職エージェントの登録がおすすめです。
この項目では、コンサルに転職したい医師におすすめの転職エージェントを紹介します。
ランスタッド
ランスタッドは、世界39ヶ国で4,700以上の拠点を持つ国際的な総合人材サービス会社です。
国内外に拠点を持つ強みを活かして、ハイクラス層向けを多数保有。
外資系やグローバル企業への転職を考えている方におすすめです。
公式サイト:https://www.randstad.co.jp/
JAC Recruitment
JAC Recruitmentはロンドン発祥の転職エージェントで、ハイクラス層の転職支援を得意としています。
中でも、外資系や海外進出企業などのグローバルな転職支援に定評があることで有名です。
世界を相手に仕事をしたいと考えている方は、登録しておいて損はないでしょう。
公式サイト:http://www.jac-recruitment.jp/
ムービンストラテジックキャリア
ムービンストラテジックキャリアは、コンサルティング業界への転職支援に特化した転職エージェントです。
ムービンが行う利用者一人ひとりに合わせた転職支援サービスは高い評価を得ており、さまざまなエージェントアワードで表彰されています。
引用元:ムービンストラテジックキャリア
医療従事者のコンサル転職にも力を入れており、公式サイト内の特集ページをからも、その充実ぶりが伺えるはずです。
参考:
ムービンストラテジックキャリア|医療・ヘルスケアコンサルタント 転職特集!
まとめ
医師からコンサルタントへの転職は決して不可能なことではなく、むしろ、以下の3点から適した選択肢の1つといえます。
- 医療系コンサルティングファームがあること
- 地頭の良さが保証されている
- 論理的思考力、課題解決力が身についている場合が多い
実際、株式会社メドレー豊田剛一郎氏をはじめとして、コンサルタントに転職してからも活躍している方は少なくありません。
ただし、異業種への転職は簡単ではないですし、コンサルティングファーム独特の採用方式に合わせた対策は必須です。
少なくとも、以下5つの点については、事前に準備・対応しておきましょう。
- 自己分析
- コンサル業界の情報収集
- ビジネス・経済の話題をキャッチアップしておく
- ケース面接対策
- Excel操作に慣れておく
異業種転職かつ、コンサルティングファームという馴染みの薄い業界で、わからないことも少なくないかと思います。
できれば、情報収集のためにも転職エージェントに登録しておくことをおすすめします。
転職・人材業界に深く関わるディレクターが『今の職場に不満があり、転職を考え始めた方』や『転職活動の進め方がわからない方』へ、最高の転職を実現できる情報提供を目指している。
本記事はキャリズムを運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。
※キャリズムに掲載される記事は転職エージェントが執筆したものではありません。
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