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ホワイト企業の特徴とは|ブラック企業との違いや見極めるポイント【第二新卒必見】

就職活動の流れ
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「幸せな生活を送るためにホワイト企業に入社したいな」

「大学の先輩がブラック企業に入社して倒れたってさ」

 

そんな会話が聞こえてくることがあります。

 

誰しもがホワイト企業で働きたいと望むでしょう。しかし、世の中にはブラック企業もあるのがつらいところです。

 

そこで、この記事でホワイト企業の定義や見極めポイントを知って、失敗しない就職・転職をしましょう。この記事を読めば、ブラック企業に入社するリスクが減りますよ。

 

 

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本記事におけるホワイト企業の定義7つ

まずは、本記事におけるホワイト企業の定義を7つ明確にします。大企業や上場企業は、すべてホワイト企業だと認識している人もいるようですが、あながちそうとは言い切れません。

 

1:財務状況が健全

ホワイト企業の定義の1つ目が、財務状況が健全ということです。毎年、安定的に売り上げが上がっていたり、借金が少なかったりすると財務状況が健全だと言えます。

 

1つの事業に特化している企業は、感染症や災害などの外部的要因に上手く対応しきれず、財務状況が悪化するリスクが潜んでいます。

 

日本や世界でNo.1の技術を持っていたり、事業に多様性があったりすると、耐久性が強いと言えるでしょう。

 

2:市場に将来性がある

企業の業績を見るときは、「今」だけではなく「将来」にも目を向けましょう。ボーナスを継続的にもらうためには、短期的な業績向上だけではいけません。ホワイト企業は、長期的に見て、業績が良く、市場に将来性があるという特徴があります。

 

3:離職率が低い

入社前にチェックできることとして、離職率が挙げられます。ホワイト企業は離職率が低く、社員の勤続年数が高い傾向があるのです。

 

離職率は、内定が出された後に人事部に直接聞くか、就職四季報を参考にすると良いでしょう。ちなみに、就職四季報には「新卒入社3年後離職率」という項目もあります。

 

1年中求人を出しているような会社は、離職率が高い可能性があります。採用の間隔にも注目してみると良いでしょう。

 

4:労働時間・残業時間

ホワイト企業は、残業が少なく定時で帰社できることが多いです。もちろん、残業をしないためには、効率化を図るといった個人の努力が必要ですが、明らかに多くのタスクを課せられて毎晩終電まで残業しているというのはあまりにも不健全です。

 

ホワイト企業であれば、水曜日はノー残業デーといった取り組みをしています。実際のところ、残業しなければいけないほどのタスクがあっても、企業が残業を減らすような仕組みを働きかけていないとブラック企業だと言えるでしょう。

 

悪質なケースだと、上司や先輩が帰社するまで帰れなかったり、サービス残業があったりするようです。適切な労働時間は、社員の健康を守るので、そこをクリアしていないとホワイト企業とは言えません。

 

5:福利厚生の充実

ホワイト企業は、福利厚生が充実しているという特徴があります。福利厚生には、雇用保険や健康保険などの法律で加入が定められているものだけでなく、企業が任意で提供する法定外福利厚生があります。

 

例えば、住宅手当や社員食堂などが当てはまります。企業独自でさまざまな福利厚生が登場しているので、どんな福利厚生があるかチェックすると、その企業が大切にしていることが見えてくるでしょう。

 

6:給与水準が業界平均

やはり何と言ってもたしかな給与をもらえないとホワイト企業とは言えません。生活のベースとなる給与が低くては安心して働き続けることができないので、非常に大切なことです。

 

企業の業績が良くて、その利益を社員に返そうという動きがあって自然なことなので、給与という基準を忘れてはいけません。しかし、業界の平均以下でもそれ以上の何かを得られているなら、個人的には満足できているので問題ないかもしれません。

 

7:人材活用(CSR総覧の評価基準のひとつ)

CRS企業総覧とは、CRS(企業の社会的責任)の取り組みを東洋経済がデータベース化したものなのですが、そこで「人材活用」を高く評価されている企業もホワイト企業だと言えます。

 

人材活用の項目としては以下などがあります。

  • 女性社員比率
  • 女性役員の有無
  • 有給休暇取得率
  • 男性の育児休業取得率
  • 介護休業取得者

 

ホワイト企業を見極める視点として、「人材活用」も意識してみてください。

 

 

2020年最新版!ホワイト企業・優良企業に名を連ねる企業例

あくまでも一例とはなりますが、「CRS企業総覧2020格付け」でホワイト企業・優良企業を探してみましょう。今回は、建設業・食料品・化学で、それぞれ5社ずつピックアップしてみました。

業種

社名

人材活用

環境

企業統治

社会性

成長性

収益性

安全性

規模

建設業

ミライト・ホールディングス

AA

AA

AAA

AAA

AAA

A

AA

AAA

コムシスホールディングス

AA

AAA

AAA

AA

AAA

AA

AAA

AAA

大成建設

AAA

AAA

AA

AAA

AA

AA

AAA

AAA

大林組

AAA

AAA

AAA

AAA

AA

AA

AAA

AAA

清水建設

AAA

AAA

AAA

AAA

A

AA

AAA

AAA

食料品

江崎グリコ

AA

AA

AA

AA

A

A

AA

AAA

カンロ

AA

A

AA

AA

AA

A

A

A

カルビー

AAA

A

AAA

AA

A

AAA

AAA

AAA

明治ホールディングス

AAA

AAA

AAA

AAA

A

AA

AA

AAA

アサヒグループホールディングス

AAA

AAA

AAA

AAA

AAA

AA

AAA

AAA

化学

クラレ

AA

AAA

AAA

AA

A

AA

AAA

AAA

旭化成

AAA

AAA

AAA

AAA

A

AA

AAA

AAA

住友化学

AAA

AAA

AA

AAA

A

AA

AAA

AAA

日産化学

AAA

AAA

AAA

AA

A

AAA

AAA

AAA

東ソー

AAA

AA

AAA

AAA

AA

AAA

AAA

AAA

参考:CRS企業総覧2020格付け(掲載順)

 

 

就活生がホワイト企業かどうかを見極める7つのポイント

結局のところ、「ホワイト企業に入社したい!」というのが切なる思いでしょう。そこで、就活生がホワイト企業かどうか見極める7つのポイントをご紹介します。

 

1:離職率を調べる

離職率をチェックするのは大事です。ホワイト企業は、離職率が低い傾向にあり、社員の勤続年数が長くなりやすくなっています。

 

また、調べられたらという話にはなりますが、離職した理由も把握できるのが望ましいです。激務で疲弊してしまい病気で離職したとなると、懸念点が残ります。ちなみに、新卒が入社3年以内に退職する割合は30%ほどで推移しているので、この数字を基準に考えても良いでしょう。

 

2:有給消化率を調べる

離職率と同じように、数字としてはっきり分かるのが、有給消化率です。有給休暇は労働基準法によって労働者に付与される正当な権利であり、条件を満たしていれば必ず取得できます。

 

しかし、制度があっても実際のところは有給休暇が取得できる雰囲気ではないブラック企業があります。悪質なケースだと部下の有給申請を断るようです。

 

正当な権利をしっかり確保するために、内定を受諾する前には有給消化率を確認しましょう。

 

3:ホワイト企業マークを取得しているか

自分ではホワイト企業の判断がつきにくい場合、厚生労働省や経済産業省が認定している制度をクリアしているかチェックすると良いでしょう。

 

以下のようなホワイト企業マークがあります。

 

  • 安全衛生優良企業公表制度(ホワイトマーク)
  • 健康経営優良法人認定制度
  • くるみん(子育て支援)
  • えるぼし(女性活躍推進)
  • ユースエール(若者の採用・育成促進)

 

各制度に認定されると認定マークを製品や名刺、広報資料、求人サイトなどに使用できます。企業説明会でもこういったマークを取得していることをアピールしている企業は少なくありません。一つの基準になるので、チェックしてみてください。

 

4:自分にとってホワイト企業であるかを知る

同じ企業であっても「この企業はブラック企業だ」と思う人がいる一方で、「ブラック企業かな?こんなものじゃないかな」と意見が分かれることがあります。

 

つまり、自分にとって働きやすいホワイト企業を選ばないといけません。例えば、20代前半の女性が定年まで勤められるホワイト企業を探すなら、産休・育休の制度が整っているか、時短制度があるか、という視点を持つと良いです。

 

さらに、キャリアアップしたいと考えているなら、女性管理職の有無にも着目したいところです。同じ条件で働いても感じ方は人それぞれなので、自分にとってのベストを模索しましょう。

 

5:社内の内情を調べる(先輩・就職エージェントなど)

大学のOB・OGや就職エージェントを通して、社内の内情を知れると心強いです。ネットの掲示板に書かれていることは、匿名のため信憑性に欠けるのですが、信頼できる人からの評判や口コミは参考にすると良いでしょう。

 

入社してから「A課の課長は部下への評価が厳しい」「B課は付き合い飲み会が多い」という情報が回ってくることがあります。配属は、企業との兼ね合いになるので不明確ですが、社風としてこういうものがあるということを知れると良いでしょう。

 

6:大企業だけではなくベンチャー企業にも目を向ける(選択肢という意味で)

ホワイト企業といえば大企業をイメージする人も多いかもしれませんが、必ずしもそうとは言い切れません。大企業でも過酷な労働条件だというところはいくらでもあります。

 

一方、ホワイト企業マークを取得している健全なベンチャー企業もあるでしょう。就活では、大企業もベンチャー企業も選択肢に入れてみることをおすすめします。

 

比較した結果、大企業の方に魅力を感じる人もいるでしょうし、ベンチャーに行きたいと感じる人もいるでしょう。熟考した上での選択はより正確だといえ、志望理由につなげられます。

 

7:インターンシップや試用期間を利用する

チャンスがあるなら、実際にその企業で働いてみると効果的です。就活はなるべく早くから行動して、インターンシップに参加しましょう。

 

現場の雰囲気を肌で感じることによって、ホワイト企業かより鮮明に判断できます。社員同士の会話や上司が部下に接する態度など、意識したいポイントは多いです。

 

 

もしブラック企業に就職してしまったら|第二新卒で転職しよう

あまり想定したくないことですが、もしブラック企業に就職してしまったら、第二新卒として転職することを選択肢として考えて欲しいです。

 

  • 「転職というとネガティブなイメージがある…」
  • 「石の上にも三年という言葉があるので、新卒入社後3年は勤めなきゃいけないのかな」

 

そんなことを思っている人もいるかもしれませんが、何よりもあなたの健康が大事です。

 

ブラック企業に勤めて疲弊してしまい、心身に不調をきたしてしまっては元も子もありません。それに、第二新卒での転職はめずらしくなく、決してネガティブなものではないでしょう。思い詰めてしまったら、「転職」という選択肢を考えてみてください。

 

 

まとめ

ホワイト企業の見分け方がよく分からなかったら、本記事でご紹介したホワイト企業の定義7つをもとに判断してみることをおすすめします。

 

何よりも“自分にとっての”ホワイト企業探しを心がけてください。人それぞれ、嫌なことや不快に感じるレベルが違います。企業にはこうあって欲しい、これは嫌だということを列挙してみると、ベストなホワイト企業探しができるのではないでしょうか。

この記事の執筆者
キャリズム編集部

転職・人材業界に深く関わるディレクターが『今の職場に不満があり、転職を考え始めた方』や『転職活動の進め方がわからない方』へ、最高の転職を実現できる情報提供を目指している。

本記事はキャリズムを運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。
※キャリズムに掲載される記事は転職エージェントが執筆したものではありません。

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