
就活生にとって自己分析の必要性や意義とは?
自己分析は何のためにやるの?必要性は?
就活生が自己分析をするのは何のためなのか。それは自分の強みや弱み、そして自分の価値観を認識するためです。そしてそれは就活時の企業選びや、自己PRを考える際の指針、つまり自分の就職活動の軸になるのです。
『自分はどのような人間で、どのように生きていきたいのか』
それを理解していなければ、浅い理由だけで企業選びをして後々後悔したり、実際の面接で自分を売り込むことができずに内定をもらえなかったりしてしまう、というのは就活生であれば想像に難くないのではないでしょうか。
- あなたが本当に就職したい企業はどんな企業ですか?
- あなたが企業に対してアピールできるポイントはどこですか?
自己分析を行うことで、これらの問いに対する答えを自分の中に確立することができます。
自己分析は就職・面接に役立つの?
自己分析の大切さは色々なメディアでも目にする機会が多いですから、なんとなく就職に役立つものだと考えている人は多いでしょう。
では具体的にどのように就職・面接に役立つのかというと
- 自分がどんな仕事に就きたいのか、どんな企業に就職したいのかはっきりと分かるようになる
- 志望動機に説得力が生まれる
- 中身のある自己PRを考えられるようになる
これらのことが挙げられます。
逆に言えば、自己分析ができていない就活生の言葉には説得力がなく、どうしてもありきたりな受け答えしかできなくなってしまいがちですし、企業の採用担当者はそのことを敏感に感じ取っています。
面接でありきたりなことばかりを言われても、企業からすると『そもそもウチの会社に必要な人材かどうか分からない』としか見ることができません。
自己分析のやり方|就活時に見つめ直し、深堀すべき7つのポイント
では、具体的にどのように自己分析を進めていけばよいのかについてお話ししていきます。
自己分析をしようと思うと、漠然としていて何だかとても難しい作業に感じますが、常に自己分析の目的を忘れないようにすることで、よりスムーズに自己分析を進めていくことができます。
自己分析の目的とは、
- “自分は何をやりたいのか”
- “自分に何ができるのか”
この二つの問いに対する答えを見つけることです。
それではその答えを見つけるために、見つめ直し深堀すべきポイントを見ていきましょう。
自分は仕事に何を求めているのか
就活に対してモチベーションが高くない人は、“自分は仕事に何を求めているのか”を深堀することから始めてみましょう。
自分が仕事に対して何を求めているかを考えることで、「私は○○のために就活している」と主体性を持って考えやすくなります。
大きく分けると、人が仕事に求めることは以下の3つに分けられます。
- やりがい
- お金
- 仲間
- 責任ある仕事をバリバリこなしたい、自分の仕事で社会に貢献したいと感じるのならば①
- 平均以上のお金がもらえれば大抵のことは我慢できるという場合には②
- どんな仕事でも別にいいけど一緒に働いている人たちを好きになれなかったら嫌だなと思うのならば③
を一番求めていると言えます。それぞれどれが良い、悪いということはありません。
仕事に自分の全てを懸けている人だっていれば、趣味や家族との時間が至福でそのために仕事をしている人だっています。
どんなビジネスに共感できるのか
世の中にはたくさんの仕事がありますが、そのどれもが結局は誰かの幸せや喜び、便利さや利益に繋がっています。
それは例えデスクワークの事務処理作業だとしても同じです。事務処理をするのはその企業を正常に動かしていくためで、その企業は必ず誰かの幸せ、利益になるようなことを事業として行っているのです。
あなたはどんなビジネスにより共感できるか、考えてみましょう。
例えばインターネット上にマーケットを作り、そこで消費者と魅力的な商品をつなげるビジネスや、はたまた実際に店舗を出店してそこで消費者と直接のコミュニケーションを取りながら商品を販売するビジネスもあります。
どのような事業内容にあなたがより共感するかを考えてみましょう。
どんな人の役に立ちたいのか
どんなビジネスに共感できるかを考えたら、どんな人の役に立ちたいのかということも考えてみましょう。
働く女性の役に立ちたい、お年寄りの役に立ちたい、中高生の役に立ちたい、など自分の仕事で誰に一番笑顔を届けたいかを考えることで、より自分の価値観を確認することができます。
自分史を作る
自分がどのような場面で何を感じ、どう行動してきたのかを振り返ることは自己分析に大いに役立ちます。小学校、中学校、高校、大学と、それぞれの時期を分かりやすく振り返るために自分史を作ってみましょう。
それぞれの時期ごとに、
- 部活や習い事で何をしていたか
- 趣味やハマっている事はなんだったか
- 周りの人との人間関係はどうだったか
- どんな夢を持っていたか
を書き出してみましょう。
書き出したら、詳しいエピソードを書き加えその時に何を感じたのか、思い出せる範囲で書いてみましょう。
- 『当時一番頑張ったことはなんだっただろう』
- 『当時辛かったのはどんなことだろう』
といった面接でよく聞かれるような問いかけからエピソードを思い出すことができれば、そのまま面接でも使えることだってあります。
モチベーショングラフを書く
自分の理想、自分のやりたいことがよく分からないと言う人は、これまでの自分のモチベーションの高低を可視化したモチベーショングラフが役に立つことがあります。
縦軸をモチベーションの高低、横軸を時間経過として簡単なグラフを作ってみましょう。
そしてそれぞれの時期に何があってモチベーションが変化したのか、そのエピソードを書き込みます。
自分のモチベーションが上がっている時、または下がっている時に共通点を見出す事ができれば、自分はどんな環境に身を置けば能力を発揮できるのかがすぐに分かるので、是非グラフを作ってみましょう。
強みを明らかにする
自分の強みを明らかにするためには、以下の三つの事柄をまず自分なりに挙げ、全てに共通するものが無いか考えてみると比較的簡単になります。
- 自分が好きな事はなにか
- 自分が得意な事はなにか
- 自分が他人から求められた事のある事はなにか
自己分析をしようと思っても、まず難しいのは得意なことを挙げること。何故なら、ほとんどの人は“人と比べて”自分の得意な事を探そうとするからです。
『絵を描くのが得意だけど、自分よりも上手な人はたくさんいるし、得意とも言えないかも…』
と考えるなら、実は得意なことを挙げられる人なんてほとんどいません。
大切なのは自分の中で得意だと思っていることが何かを考えることです。三つの事柄に共通するものを挙げられたら、それはあなたの強みと言えるでしょう。
ただし、三つ全てに共通していなくても諦める必要はありません。その場合は“他人から求められた事”と残った二つのうちどちらかに共通するものを探します。
例えば、『私は人とコミュニケーションを取ることが好き』と考えている人が、過去に所属している何らかのグループでリーダーやまとめ役をお願いされたことがあるとしたら、そこに強みが隠されているということです。
その場合の強みは、“リーダーシップがある”、または“人と人とを繋げてチームを盛り上げられる”といったことが強みになるのです。
弱みも明らかにする
自分の弱みを明らかにするためには、過去に失敗や苦労した体験や後悔した経験を思い出すと比較的簡単です。
『失敗した』、『後悔した』、『苦しんだ』という経験には、自分の苦手なことが原因となっていることがほとんどだからです。
例えば、
『大学生の時、学校祭の実行委員になり様々な企画を考えられたのは良いが、企画によって進捗が悪く、その状況を立て直すためにより多くの予算がかかってしまった』
といった経験がある場合には、“複数のタスクを同時にこなすことが苦手”という弱みを見つけることができます。
更に言えば、その失敗経験をいかに克服したか、という体験があるとより自己分析には役立ちます。弱みを少しでも克服した体験があれば、それは自分の強みの一つとしても捉えられるからです。
いかがでしたですか。
ここまでお話ししたポイントに焦点を当てて自己分析をしてみることで、きっと“自分が何をしたいのか”、“自分に何ができるのか”ということが見えてくるはずです。
就活生が自己分析時によく悩みがちな4つの問題と対処法
ここからは、就活生が特に悩みやすい自己分析に関する問題とその対処法をご紹介します。
長所・強みがない場合
就活生が自己分析をする時、悩む人が多いのは長所や強みが思いつかないということ。
『これは長所かも…と思ったけど周りの人に比べたら長所とも言えないな』と、周囲の人と比べて自分の長所について自信をもって語れないのです。
また、『そもそも自分に長所なんてない』と考えてしまう人もいます。
対処法|人と比べても意味がない
この問題に対処するためにはまず、人と比べてどうかではなく、自分の中で得意なことを考える必要があります。
先にもお話ししましたが、自分の長所・強みを見つけるためには自分の好きな事、得意なこと、他人から求められたことのあることを考えることが一番効果的です。
ですから、長所・強みがないと感じる人はまずこの三つの事柄について考えること。そして得意なことを挙げる時には人と比べずに、自分の中で得意なことを挙げるようにしましょう。
学生時代に頑張ったと言えるものがない場合
「学生時代に一番頑張っていたことはなんですか?」という質問も面接でよく見受けられますが、これに対する答えが思い浮かばないという問題もあります。
前提として、長所・強みを探す時と同じように他人と比べて頑張ったかどうかと考える事はやめましょう。頑張ったかどうかというのは、人と比べるものではなく、『努力した』と自分で思えるかどうかが重要なのです。
対処法|無いなら今から作れば良い
また、どうしても学生時代に頑張ったと言えるものが無い場合には、“今から作る”という方法もあります。
今からでもアルバイトやサークル活動を始め、そこに真剣に打ち込んでなんらかの結果を得る事ができれば、それは“学生時代に頑張ったこと”として面接で話せるようになります。
逆に言えば、何となく数年間続けるバイトやサークル活動よりも、『何らかの成果をだすぞ』と心を決めて取り組んだ数ヵ月の方が濃い経験ができることだってあるのです。
- 自分の提案で集客率が〇〇%アップした
- 自分のアイデアでサークルメンバー集めをしたことで例年より部員が増えた
など、真剣に目的を持って取り組めば今からでも“学生時代に頑張ったこと”は作れるのです。
自己分析が浅くなってしまう場合
しっかりと自己分析をしたつもりなのに結果が浅くなってしまう、というのもよくある悩みです。
自己分析が浅くなってしまう場合、考えられるのは嘘や見栄がどこかに入りこんでしまい、自分そのものを見つめられていない、ということが挙げられます。
そしてそれは、“企業が求める人物像”を意識するあまり起こってしまうことが多いと言えます。
対処法|これからのことを話す
例えば自己分析の結果、自分に未熟な部分が見つかったとして、『これは企業ウケが良くないぞ』と思ってしまうと、色々な言葉でその部分を繕おうとしてしまいます。
しかし、それでは本来の自己分析の目的とかけ離れた結果しか得られません。自分に未熟な部分が見つかったのなら、それをこれからどうするのか、それを改善するためにどのような行動をしてきたか、ということを考えることが大切なのです。
志望動機が見つからない場合
自己分析をする際に深堀するポイントを押さえているならば、少しずつ自分が働きたいと思う企業は絞られてくるはずですし、そういった企業に応募した場合はある程度志望動機を考えやすくなるはずです。
もし、それでも志望動機が見つからない、書けないという場合、もしかしたら本当の志望動機は単なる憧れなのかもしれません。
- 『広告代理店で働いてCMを作ってみたい』
- 『花形の営業職で活躍したい』
こういった動機は、単なる憧れかもしれませんし、それをそのまま面接で伝えるのは何だか気が引けてしまいますよね。でも、もし自分の動機が憧れなのだとしたら、それも立派な志望動機になりえるのです。
対処法|憧れやキッカケを思い出す
例えば、今までの人生を振り返った時、憧れで何かを始めたことはありませんでしたか?
- 入部説明会で楽器を演奏していた先輩たちがかっこよくて、吹奏楽部に入った
- 何となくカッコ良いと思ってバスケットボールを始めた
でもそれら憧れから始まった行動の中にも、最終的に自分が好きになれたものや高い能力を身に着けられたものがあるかもしれません。
そういった人は、『憧れる気持ちが自分の努力の原動力になっている』という自己分析もできるはず。その業界や企業を志した感動的なエピソードが必ずしも必要だということはありません。
大切なのは、志望する気持ちがどれほど強いか、入社してから自分に何ができるかを語れることなのです。
自己分析した結果を面接に活かす3つのコツ
ここまでを読んで、自己分析を進める参考にはなりましたか?
上手く自己分析ができてきたら、最終的にはその結果を面接や書類選考に活かしていくことも忘れてはいけません。
最後に、自己分析の結果を面接に活かすためのコツをご紹介します。
企業目線で何をアピールするか考える
自己分析ができたら、それをそのまま企業にアピールしたら良いのかというと実は必ずしもそうではありません。
“自分がどういう人間なのか”を考えることと同じように、“企業は何を求めているのか”を考える必要があります。
自己PRの際に、自己分析に基づいたその人の強みを語るのは大前提で、そこから内定に繋がるためには、“その強みが企業の求める人物像と一致しているか”ということが重要なのです。
OB訪問をしたり、企業のHPからその企業の理念や求める人材を調べたりすることで、自分の強みの中からどの部分をアピールするか選択しましょう。
エピソードに関連づける
自分がやりたいことや自分にできることを分析しても、それをそのまま
「私は○○をすることが得意なので、それを活かして△△をしたいと思っています」
と伝えるのではなく、“なぜそういう価値観を持つようになったか?”を分かりやすく具体的に伝えるためにエピソードに関連づけて話せるようにしておきましょう。
自分の身の回りで起こったことや、経験してきたこと、そしてその時にどのような感情を抱いたか、そしてそれによって今どのように考えて就活をしているのか、そうやって話を組み立てていくことによって、初めて自分という人間を企業にアピールすることができます。
かっこつけようとしない
就活生も大人とはいえ社会人として見ればもちろん初心者ですから、どうしたって未熟な部分だって誰にでもあるものです。
そんなことは企業側も分かり切っていることなので、企業側に好印象を与えたいという気持ちから見栄を張ったり、自分をかっこよく見せようとしたりしてしまうとすぐにバレてしまいます。
バレないとしても、“薄っぺらい印象”を与えてしまうことは必至です。
大切なのは、その未熟な部分をどのように成長させ、今後企業に利益をもたらすことができるかを伝えることだという事を忘れてはいけません。
逆に言えば、そういった展望を持っているということによって、“自分で考え、行動し、結果に繋げることができる人材”という印象を与えられることもあるのです。
もちろん、より企業の求める人物像に合わせて自分をアピールすることは大切ですが、面接官からの質問などによって自分の未熟な部分が露呈してしまうことがあるかもしれません。
そんな時には焦らずにその事実を認め、自分の価値観を基に今後どうなっていきたいのかを伝えましょう。
まとめ
自己分析は長所・短所を挙げて自分のアピールポイントを整理すればいい、というような簡単なものではありません。
自分の人生を振り返り、自分が何に対して情熱を持っているのか、今後どのように生きていきたいのか、という答えを探すものです。
自己分析を進める過程で、自分の未熟さが露呈したり、過去の嫌な体験を思い出したりして自信を失ってしまう事もあるかもしれませんが、そこを受け入れ、客観的に分析することでしか、
- “自分が何をやりたいのか”
- “自分に何ができるのか”
という答えを導き出すことはできません。
簡単ではない作業かもしれませんが、この記事が自己分析の助けになると信じています。
転職・人材業界に深く関わるディレクターが『今の職場に不満があり、転職を考え始めた方』や『転職活動の進め方がわからない方』へ、最高の転職を実現できる情報提供を目指している。
本記事はキャリズムを運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。
※キャリズムに掲載される記事は転職エージェントが執筆したものではありません。
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