【実録】新卒でブラック企業に入って危うく死にかけた話④営業マン編

どーも。新卒でブラック企業に入ってしまって、9時~5時勤務(朝の9時から夜明け前の5時までの超ロング勤務)を体験してしまったあんにゃです。
今は旅人生活を満喫中ですが、この記事では当時のブラック企業での実体験…地獄の日々についてまとめています。
※【実録】新卒でブラック企業に入って危うく死にかけた話①内定獲得編
※【実録】新卒でブラック企業に入って危うく死にかけた話②インターン編
※【実録】新卒でブラック企業に入って危うく死にかけた話③正社員編
今回は営業マンとしてどのような生活を送っていたのか、どのくらい営業マンとしてスパルタ教育を受けていたのか、まるで網走監獄かのような日々の実体験をお伝えしていきたいと思います。
ブラック企業営業マンとしての壮絶な日々!
灰皿とホッチキスが飛んでくる営業会議
どこの会社でも、どの部署でも会議ってありますよね? 確かに、目標までの進捗率を部署内で確かめ合うのはとても大切なことです。
が。この会社の営業会議は一味違っていました。
まず、時間通りに会議が始まると新人から順番に目標のアポイント数、訪問数、売上金額と目標までそれぞれあとどのくらい足りていないかを報告します。
するとふと気が付くと社長が参加しており、
「おい。ちょっと待てよ。なんでアポ数足りてねーんだよ!!」
と怒鳴り始めます。
「す、すみません、今日は一日外周りでテレアポできなかったので…」
というと
「言い訳してんじゃねーぞこの野郎!!歩きながらテレアポできんだろーが!!」
と怒鳴りながらペンを投げてきます。
新人からベテラン社員になればなるほど社長がヒートアップしてくるので、投げつけるものが
ペン→ホッチキス→灰皿→投げたらヤバそうなオブジェ
に変わっていくので、営業マンは日々の寝不足で反射神経が鈍っているにも関わらず我が身を守るために俊敏にかわしていました。
ベテランの男性社員に対しては、社長の履いている靴を脱いでその靴で頭をひっぱたくということも日常茶飯事でした。(さすがに女性に対してはされませんでしたが)
ちなみに、目標設定は無謀なくらい高く設定されており、目標アポイント数で言うと、まあまあテレアポがうまい人が1日225~250件電話をかけて取れる目標数が毎日設定されていました。
そして、その日取れなかったアポ数は次の日の目標数に加算されていったので毎日が戦争状態でした。
テレアポは基本、立ちながら
営業先の業界のテレアポは100件かけて1件か2件アポイントをくれれば御の字というくらいの業界だったのですが、目標は1日4件のアポイント取得でした。
そのため、1時間あたり25件~30件、1日225件~250件電話をかけ続けなければいけません。
単純計算で1件あたり2.4分しかかけられないのでちょっとでもトイレでう●こに時間をかけてしまうと、もうあとが苦しくなってきます。
何より辛かったのが、テレアポ中眠くなることです。
普通、恋人との深夜電話でもない限り電話中に寝落ちってなかなかないと思いますが、このブラック企業での睡眠時間と過酷な労働環境でテレアポ中、死ぬほど眠くなるのです。
※「正社員編」でも詳しくお伝えしています。
「いきなり電話をかけてきて電話口の営業マンが寝言をしゃべっていて何とも不気味だ」とよくクレームになっていました。
そのため、テレアポ中に寝落ちしないようにするのが営業マン全員の超重要課題。
- オフィス内を小走りで走りながらテレアポする者
- 冷えピタをおでこ、首筋、両脇に貼ってテレアポする者
- スクワットしながらテレアポする者
- わさびをまぶたに塗ってテレアポする者
- 洗濯バサミを鼻にはさんでテレアポする者
それぞれが思い思いの工夫をこらして眠気対策をしながらテレアポしていました。もう、異常も異常です。
食事のときでもパソコンから手と目を離せない
監獄のような営業活動の生活でしたが、一応、12時~13時の約1時間は休憩時間とされていました。(契約書上は。)
この時間だけはテレアポしていなくてもそこまで文句は言われませんでした。
しかし、通常の会社で考えられている休憩時間とは全く違います。
恐らく、通常の休憩時間とは
- お財布片手にランチに出かけられる
- ゆっくりコーヒーを飲める
- 喫煙者であれば堂々と煙草が吸える
- 気晴らしに散歩できる
- 午後のために仮眠を取ってリフレッシュできる
などの行為が可能かと思います。
が、この会社では、休憩時間、テレアポしなくてもいいというだけで、資料作りやテレアポリスト作り、会議議事録作成など、電話以外の業務をやりながら食事を体内に押し込む時間だったのです。
できる限りパソコンに向かう時間を増やす努力が求められていたため、基本的に会社のビル1階に入っているコンビニ弁当が推奨されていました。
一度、おいしいと噂の弁当屋さんに往復20分くらいかけて買いに行った時、
「食事に無駄な時間をかけるのは仕事ができない典型だな!」
とののしられたことがありました。
お財布片手に「今日はどこで食べる?」と相談し合っているOLやサラリーマンたちが、死ぬほどうらやましかったのを鮮明に覚えています。
アポイントが取れないと食事を堂々と食べられない
お昼や夕方には食事の時間を取ることは許されていましたが、堂々と食事を取れるのはその日の売り上げ目標やアポイント目標を達成している人だけです。
その日のアポイント目標が4件だったのに対し、3件しか取得できなかったとき、夜にコンビニ弁当を食べているのを社長に見られたことがありました。
すると
「今日お前未達だったよな? よく食事なんてのんきにしてられるよな。俺だったら恥ずかしくて情けなくて食事が喉を通らないけど、ずいぶん最近のやつは図太いんだな!」
と嫌味を言われ、まだ半分しか食べていない弁当を捨てる羽目になりました。
【成果を出していない人間は食事も睡眠も取る資格はない】ということが日々のこういった状況からじわじわと刷り込まれて行きました。
刷り込みの後遺症はしばらく続き、この会社を逃げ出した後も
「今の自分は成果を出していないからご飯は食べちゃダメだ…」
と母親にうわごとのように言っていたそうです。
仮眠は非常階段で
すでにお伝えしたように、毎日毎日睡眠不足と闘っていたのでテレアポ時に寝落ちしないよう様々な工夫を凝らしていた営業マンチームでしたが、それでもどうしても耐えられない瞬間はありました。
特に、月末で徹夜が続いたときなどは、どんなに瞼にわさびを塗っても、洗濯バサミで体中を挟んでも、睡魔の威力には勝てません。
そんな非常事態のときは、社長にバレないように仮眠を取ることが営業だけでなく他の部署でも暗黙の了解として許されていました。
ただし、仮眠する場所は非常階段の踊り場もしくは階段部分のみ。まさに非常事態の際に利用するものでした。
階段を5段分くらい使って
1段目→頭を支える
2、3段目→背中から腰に掛けてふわっと支える
4段目→足場を固める
5段目→足で滑り落ちないようにストッパーをかける
このポジショニングが一番安定して仮眠を取ることができました。
この体勢で10分くらい仮眠を取ってまた戦場に戻っていくのです。
寝不足で営業先での寝落ちは日常茶飯事
睡魔が襲ってくるのはテレアポや書類作成しているときだけではありません。
営業先に訪問に行ってお相手の担当者と会話をしているときでさえ、恐ろしいくらいの睡魔が襲ってきます。
特に、自社の商品説明をしているときが一番危険な瞬間で、相手からの反応が相槌など軽度な反応になるのでめちゃくちゃ眠くなります。
実際、先輩の営業同行に行かせてもらって先輩が説明しているのを横から見せてもらったことがありましたが、発音がはっきり聞き取れない部分があったり、少し頭がぐらつく瞬間があったりしました。
訪問の帰りに
「今の訪問、俺寝てたわー。訪問先で寝落ちってよくあるから、お前も寝てても商品説明できるくらいまで練習しとかないとだめだよ。」
と言われ、驚愕した覚えがあります。
ちなみに、当然のことですが、行き帰りの電車なんてものは座った瞬間に寝過ごすことが確定しているので、どんなに席が空いていても座ることはありませんでした。
次回「退社編」
壮絶な営業マンの生活スタイル、いかがでしたでしょうか。
ここまで壮絶な戦いはなかなか経験できるものではないので、ある意味プライスレスだったなと思います。(笑)
しかし、あまりにも壮絶すぎて、心と体が耐えられなくなる瞬間が刻一刻と迫っていました。
次回の記事では、いよいよ最終章で、「退社編」をお伝えしていきたいと思います。
是非、次回も楽しみにしていてくださいね。
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ブラックベンチャーからほぼ夜逃げ同然に逃げ出した後は歌舞伎町のキャバクラでひっそり働いていたが、キャバクラでスタートアップベンチャーの社長に拾われ、その会社で売れっ子営業マンとして3年ほど勤務。
自身の売り上げを伸ばすだけでなく、新人・後輩の指導にも尽力し会社の成長に貢献。現在はスノーボードを主軸に自由気ままに各地を転々とする完全旅人生活を満喫中。
ブログURL http://www.anna-jiyuuni-ikiru.com/

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