【実録】新卒でブラック企業に入って危うく死にかけた話①内定獲得編

こんにちは。現在、旅人生活満喫中のあんにゃです。
「うちの会社ってブラック企業なんだよね」
「うちの会社も毎日終電帰りで本当に大変」
と私に相談してくれる友人がいます。
悩み相談と思って丁寧に聞くようにしていますが、内心…
「いやいやwwwそのレベル、全然ブラックじゃないわ!!!むしろホワイト寄りだわ!!!!!」
と思ってしまいます。なぜなら、私が当時、新入社員として入社した会社が
- 1か月に休日は1日
- 毎日寝袋で会社に寝泊まり
- 給料は時給換算すると300円弱
- 基本睡眠時間3.5時間
- 終電帰り=早帰り
の『超絶どブラック企業』だったからです。
もはや日本国憲法25条の「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」が守られていない…。
今回は、そんな私のブラック企業での経験を記事にして、一人でも多くの人がブラック企業の魔の手を逃れる一助になれたらと思います。
シリーズ形式で
- 内定獲得編
- インターン編
- 正社員編
- 営業マン編
- 退社編
のカタチでお伝えしていきます。では、まずは内定獲得編から。
選考過程で洗脳するという巧みな手口
私が入社した会社に限らず、人間的生活ができないレベルのブラック企業は、ある種洗脳が上手な会社だと思います。
私が入社したブラック企業も例外ではなく洗脳がものすごくうまい会社でした。
やり方としては
- 会社に興味を持たせる=サマーインターン
- 会社と社長のカリスマ性を刷り込む=会社説明会
- 会社に入ることが難しいものであると刷り込む(入社する人は特別だと思い込ませる)=社員との面談
- 会社に入社するためには相当な覚悟が必要であると認識させる=社長との面談
- 大変であっても頑張れば素晴らしいことが待っていると刷り込む=内定授与
このように、少しずつ、しかし確実に学生たちを洗脳していく感じです。
具体的に選考はどのように進み、私はどのように洗脳されていったのか書いていきたいと思います。
サマーインターンでの興味付け
就活中に出会った友人の紹介で、後に入社を決めるブラック企業の採用担当者に出会いました。
担当者に、
「うちのサマーインターンに参加すれば、自分がいかに無力で無能かが実感できる良い体験ができるよ」
と言われました。
いろんなことにある程度の自信があった当時の私は、
「できるもんならこの私の鼻をへし折ってみるがいい」
くらいの気持ちで参加を決意。
そのサマーインターンは2泊3日の泊まり込みの合宿のような感じで、内容は実際の起業を想定したワークショップ。一般的な企業のサマーインターンでもこのようなワークショップをするのですが…
その濃さが他の会社のインターンと全然違っていました。
2泊3日で取れた睡眠は多い人で合計5~6時間、少ない人だと2~3時間という状況で、付き添っている社員の方や社長もほとんど睡眠を取っていなかったと思います。
この時点で、
「この会社、結構ブラックでやばいんじゃね?」
と気付いてもいいものですが、当時の私は
「ベンチャー企業で0から何かを作り上げるにはこのくらいの大変さを乗り越えなくちゃいけないんだ。今の自分には体力も思考力も全然足りていない…」
という思考で、成長するためにはこのくらいの厳しい会社で働いた方がいいはず、と思ってしまったのです。
会社説明会で社長のカリスマ性を刷り込まれる
サマーインターンで会社に興味を持った私は迷わず会社説明会への参加を決めました。
普通の会社で実施される会社説明会だと、会社のことについてや福利厚生について話すことが多いかと思いますが、この会社は3時間の会社説明会のうち、
- 会社の説明=たったの1割
- 社長の生い立ち=たっぷり9割
で、昔の夢は芸能人だったとか、もともとは教師になりたかったとか、新入社員として入った会社ではずっとトップ営業マンだったとか、とにかく臨場感あふれる話口で延々と社長本人が話したのです。
- いかに強い思い入れがあって会社を立ち上げたのか
- いかに社長がハンパなく素晴らしい人間なのか
- いかにこの会社が優秀な人材で構成されているのか
- いかに今この会社に入らなければもったいないのか
を少しずつ少しずつ、そしてじわじわと学生たちに刷り込んでいく感じでした。
冷静に説明を聞いていれば
「ただの社長の自己満足トークじゃんw」
と思える人もいると思いますが、特にまじめな学生ほど社長をカリスマ的存在に感じてしまったと思います。
私も洗脳され始めた人の一人で、
「こんな素晴らしい社長のもとで働けたら自分はすごく成長できる気がする…!」
と入社希望の意志を高めていきました。
社員との面談でさらに入社意欲を高めていく
会社説明会で社長のカリスマ性に惚れこんでしまった私を待っていたのは、社員たちとの面談でした。
採用担当者に
「うちの会社に興味が出てきたなら、どういう人間が働いているのか会ってみない?」
と言われ、二つ返事で面談を希望しました。面談で会わせてもらったのは
- 東大出身で某有名企業の内定を蹴って入社した人
- 立ち上げから働いていて修羅場を潜り抜けてきた人
- 会社の売り上げの半分近くを作っているトップ営業の人
- 新規事業を0から立ち上げ主力事業まで押し上げた人
など、当時の私からしたら「すごい」と圧倒されるような人ばかりと面談させてもらい、ますます入社したいと感じるようになりました。
そしてみんな口々に
「俺たちのレベルは他のどの会社にいってもトップを走れるレベルだ。この会社で鍛えられたからこそだ。」
と言っていました。
私もこのメンバーの一員になりたいと、この時点で入社希望の意志をはっきり固めたのを覚えています。
社長との面談で覚悟を決める
入社したいと採用担当者に話したところ、面接とは別口ですぐに社長との面談が設定されました。
そこで、社長に
「今の君だと、うちでは使い物にならないよ。覚悟が足りない。」
「うちで働きたいなら、すべてを捨てる覚悟で来ないとだめだ。」
と言われました。
「覚悟あります。すべてを投げうって仕事をする覚悟で入社したいです!」
当時の私は、ライフワークバランスなんかよりも、ひたすら仕事をしてスキルを身に付けたかった一心で、こう告げてしまったのです。
その言葉を聞いて社長がOKを出し、晴れてブラック企業への入社が決定しました…。
次回は「インターン編」
いかがでしたか?内定獲得編でお伝えしたかったことは2つ。
1つ目は、ブラック企業は入る前はとても魅力的かつ刺激的な環境に見えるということ。
2つ目は、素直でやる気のある人ほどブラック企業に引っかかりやすいということ。
「ブラック企業になんて絶対に入社しない」と他人事のように思っている人も、いつか自分が被害者になるかもしれないという意識を持っていてくださいね。
次回は実際に会社の中で働き始めたインターン時代のことについて書いていきます。
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ブラックベンチャーからほぼ夜逃げ同然に逃げ出した後は歌舞伎町のキャバクラでひっそり働いていたが、キャバクラでスタートアップベンチャーの社長に拾われ、その会社で売れっ子営業マンとして3年ほど勤務。
自身の売り上げを伸ばすだけでなく、新人・後輩の指導にも尽力し会社の成長に貢献。現在はスノーボードを主軸に自由気ままに各地を転々とする完全旅人生活を満喫中。
ブログURL http://www.anna-jiyuuni-ikiru.com/

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