「社員を奴隷のように扱う悪徳経営者、いよいよどうにかならんのか」

従業員にやる気を出して働いてもらう環境を作ることが経営者の仕事のはずですよね。
しかし、いまだに社員に対し「死ぬまで働け」「死んでも働け」と言わんばかりの悪徳経営者が少なくありません。
そして、そんな経営者に取り入ろうと営業をかけてくる、社会保険労務士やセミナー講師も後を絶えません。
みなさんの会社は大丈夫でしょうか!?
今回の記事は、こうした悪徳経営者に対して苦言を呈するような内容にしたいと思い、私の実体験も含めて執筆しました。
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丸の内企業に在職中、心を病んで退職。その後、病気を回復させ、現在はライター業を始め結婚相談所主催のセミナー講師、経営や納税関係の講師なども務める。
様々な人間場面をこの目で見てきています。自分の経験を生かして、人前で話す機会も増えてきました。
ブログ「うつ病喪男の結婚日記!~婚活偏差値底辺からの結婚成功の軌跡」
悪徳経営者は社員の気持ちなど考えない
みなさんの会社に、こんな言葉が書かれた貼り紙はありませんか?
「ダラダラするな」
「人のせいにするな」
「会社のものを粗末にするな」
「お給料が出ることを当たり前と思うな」
環境を整備するのが経営者の仕事なのに、社員にこれでもか!と「自己責任」を強いる貼り紙ですよね。
こんなものを見て社員が気持ちよく仕事できるはずがありません。経営者自身のモチベーションアップにはなるかもしれませんが…。
徹底的に社員を追い込もうとするこの種の貼り紙、悪徳経営者は貼りに貼りまくります。だって、社員を人間として尊重する気持ちがないのだから。
こんな貼り紙を貼るくらいならば、その分を現金にして社員に配った方がましですけどね…。
悪徳経営者は社員の気持ちなどまるで無視。使いつぶすことだけは一人前です。
悪徳経営者の思考をエサにしているブラック社労士、ブラック研修会社がいる!
実は、悪徳経営者には一部の社会保険労務士やブラック研修会社の講師たちが取り入ることがあります。
「残業代を払わずに済むための就業規則の改正方法」
「退職金を払わずに済む方法」
「生意気な部下を降格させるやり方」
など、少しでもお金を払わずの済む法律の抜け穴、というか脱法行為を伝授しようとしています。
最近は「社員に外部通報されないやり方」とか「メンタルを病んだ社員を上手に辞めさせる方法」などが流行っています。
もう、「経営者の悪事は容認して、罰則を免れる方法を教えますよ」ということなんですね。
ちなみにみなさんの会社の社長はこういうセミナーなどに行ってはいませんか…?
私が実際に経験した「悪徳経営者向け研修」の売り込み
私はかつて、中小企業経営者向けにセミナーの企画をする部署にいたことがあります。
もちろん、「ブラック企業許すまじ」の考えがあったので、本当の意味で社員のためになる内容のセミナーに絞って企画をしていました。
しかし、有象無象の社労士や研修講師からの売り込みが絶えません。
「こんな内容のセミナーは私は開催しません」
「残業代も払えない会社はそもそもやっていけないでしょう」
「ペナルティを課すのではなく、モチベーションアップにつながる内容のセミナーをできないんですか?」
そう断っても「そこを何とか…」と食い下がる講師(自称コンサルタント)たち。
こんな風に、しつこくブラックな経営方法を吹き込むような輩がいるから、悪徳経営者や、ブラック企業がいつまでたってもなくならないんですよね。
社員のやる気を高めるには罰ではダメなんです
賃金未払いや暴力などはもう論外ですが、社員のやる気を高めるため貼り紙で圧力をかけたり、悪徳行為を正当化したりする悪徳経営者、いよいよどうにかならないでしょうか。
心理学的には、悪いことをして体罰をしたり、「食事抜き!」としつけたりしても、あまり身につかず、効果が薄いと言われています。
それは、体罰や嫌なことを度々受けると、人は不快な感情や光景がそのたびにフラッシュバックしてしまい、怯えて身体が動かなくなってしまうからです。
つまり、冒頭でご紹介したような、圧力をかけるような貼り紙のある所に行くだけで、不快な感情が勝手に呼び起こされてしまい、社員はやる気をみなぎらせるどころか大幅なモチベーションダウンにつながってしまうのです。
社員を委縮させていいことなんてないのに、悪徳経営者は自分の名誉欲や支配欲を満足させるために社員をまるでモノのように扱い、ブラック社労士やブラック研修会社の口車に乗ってしまうのです。
もっと言うと、こういう悪徳経営者はアヤシイ預言者のお告げなども簡単に信じてしまいます。ブラック精神論とオカルトは非常に親和性が高いことも知っておいてください。
この記事を読んでいて、自分の職場に関して何か思い当たる節がある方は、真面目に転職を考えた方がいいですね。

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