楽に結果を最適化。「オプティマイザー」思考が今後のビジネスに活きる

最近、「ビジネスを効率化したい」「もっと楽して稼げるようになりたい」という目的で、にわかに「オプティマイザー」を目指す人が増えています。
オプティマイザーとは、より効率的な生活を目指して不要なもの・タスク・人間関係を整理し、人生に有益な時間を確保する人のことをあらわします。
捨てるとは言っても、減らしすぎずに“必要なものを最適化して暮らす”ことに重きを置いていて、持ちものをできるだけ減らし必要最小限のものだけで暮らす人をあらわす「ミニマリスト」とは少し異なります。
「どちらも、『片づけられないなら捨てちゃえ!』ってコトでしょ?」と思う人もいるかもしれませんが、捨てる基準、整理するものが違います。
今回は、
- そもそもオプティマイザー思考はビジネスにどのような影響をもたらすのか?
- オプティマイザーになるための効果的な“ものの捨て方”とは?
この2点についてお伝えします。ぜひビジネス成功やキャリアアップの参考にご覧ください。
「結果を最適化する」ためのアクションを起こすのがオプティマイザー
「optimize」とは「最適の状態にする」という意味です。
つまり「optimizer」とは、「最適な状態にする人」という意味であり、最適化するための一つの手段として、不要なものをごっそり捨てたり、整理をしたりします。
ちなみに、メンタリストのDaiGoさんがこのオプティマイザー思考をプレゼンしたことが流行のきっかけと言われています。
この不要なものを捨てるという方針は、先ほどお伝えしたミニマリストと同じです。「断捨離」なんて言われたりもしますが、下記のメリットが得られます。
- 不要なもののせいで探しにくかったものがすぐに見つかるようになり、無駄な時間を短縮できる
- 不要なものに対して無意識的に向けられてしまう意識を本来向けるべきものに向けられるようになり、より良い選択や決断ができる
- 不要なものがない衛生的な環境下に身を置くことで、菌などによる病気を防ぎ健康的な生活ができる
しかし、オプティマイザーは何でもかんでも捨てるわけではなく、本当に自分にとって必要なものや自分を高めてくれるものはとっておき、また、“増えることで価値が高まるもの”は“入手すべきもの”に置きかえて心ゆくまで増やします。
この“増えることで価値が高まるもの”とは、大きく分けると以下の2つです。
① 自分のメンタルに良い影響を与えてくれるもの
② 自分の手間が減り時間が増えるもの
例えば、フィギュアを集めることが趣味で、「フィギュアが綺麗に飾られた棚を見るだけでモチベーションが上がる」という人もいるでしょう。
そういう場合はフィギュアを捨てずに増やし続けることでどんどんメンタル状態が良くなり、
┗人間関係にも良い影響が出る
┗ビジネス面でも結果が出やすくなる
┗給料が増えたり評価が上がったりする
┗人生が楽しくなる
┗もっと仕事を頑張りたくなる
と、このような良い連鎖を生む可能性を高めるのです。
冒頭では、人間関係の整理も必要だと述べましたが、「自分の交友関係の多さはひとつの魅力である」と考えている人は、スマホの電話帳データをやみくもに断捨離せず、どんどん社交的な活動をし、じゃんじゃん名刺交換なり連絡先交換なりすればよいのです。
交友関係が増え、ますます自分のことが好きになり、誇らしくなり、自信が持てるようになる…この良好なメンタル状態により、最終的にはビジネスや人間関係において良い結果がもたらされるようになります。
「家事に時間を割くのをやめてそのぶん仕事をしたいor寝たい」という人は、お掃除ロボなどの時短家事グッズが入手すべきものに該当するでしょうね。手間が減り自分の時間が増えることで、より密度の高い人生を歩めるようになります。
不要なものを手放しながら本当に必要なものを吟味し、それらは増やす。
とってもシンプルですが、これがoptimize…最適な状態にするという行為であり、「極限までものを排除する」という方針であるミニマリストとの明確な違いです。
オプティマイザーの「ものを捨てる基準」
3年間使わなかったものは捨てる
ここ3年以内で使わなかったものは、今後も出番がないと思って良いでしょう。
ミニマリストなら、1年間で使わなかったものはどんどん捨てていきますが、オプティマイザーを目指すなら3年間とゆるめに幅をもたせて断捨離していきましょう!
お洋服など3年間ほどタンスに眠っている場合、思い切ることが大事ですよ。
かつて購入した理想の自分に近づく為のものは捨てる
ずっと読んでいない自己啓発本や使っていないダイエットマシーンなど、かつて理想の自分に近づく為に購入したもので現在は使っていないものなら、思い切って捨てましょう。
押し入れにしまったままでは、場所を取るだけのお荷物ですよ。
必要以上にある同じものは捨てる
家に複数あるものは迷わず断捨離できます。例えば、同じようなコップや同じようなお皿などが複数あれば、いくつか減らしても問題はありません。
シャーペンやボールペンなどのペン類は無料でもらったりすることも多く、必要以上に何本もあるのではないでしょうか? そのような場合、お気に入り以外のものは全て捨てましょう。
一部痛んでいるけど使っているものやサイズが合わないものは捨てる
小さなシミがある服や、一部欠けている食器などもったいないからと、なんとなく捨てられずに使っているようなものがあれば、「えいや!」と捨ててしまいましょう。
サイズが合わない服や、デザインが流行遅れで出番がないカバンなども同様です。
思い出の品は写真に残して捨てる
亡くなった祖父母や、元彼氏や大切な友達からもらった思い出のある品物だから捨てられない場合ってありますよね。
そのもの自体はもう捨ててしまってもいいかな…と思っているのならば、写真を撮ってから捨てましょう。決して、思い出の品ものを捨てても、思い出まで捨てたことにはなりませんよ。
ときめかないものは捨てる
持ちものがあふれている場合、そのものに対し「ときめかない」なら思い切って捨てましょう! まだ使えそうでも自分にとってときめかないのなら、役目を終えたということです。
それでも捨て辛いならば、リサイクルショップや自治体などでリサイクルしてしまいましょう。
まとめ
不要なものを捨てるときの基準はミニマリストと似通っています。しかし、最終判断は下記に該当するかどうかで行ってください。
① 自分のメンタルに良い影響を与えてくれるもの
② 自分の手間が減り時間が増えるもの
これらはむしろ増やしていくべきです。きっとあなたのキャリアが、人間関係が、人生が変わるはずです。

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