
保育士は人との関わりを大切にする、やりがいのある仕事です。子どもと関わるだけでなく、保護者との関わりや自分の成長に対してもやりがいを感じることができます。
ここではそんな保育士のやりがいや、大変なことを実際に保育園で働く看護師の視点から紹介します。
また、他の職場から保育園に転職した際のメリットについても紹介していきます。

アラサー看護師。『保健師資格あり』大学病院の小児科に5年勤務後、ワークライフバランス実現のため保育園へ転職。プリセプターやリーダーの経験あり。
子どもが好き。自身の経験が誰かの役に立つことを願いながらライター活動を行っている。
ブログURL:https://ameblo.jp/nursearth/
保育士としてのやりがいは?
保育士のやりがいについて紹介します。
1:身近に感じる子どもの成長
保育士は子どもの保育を行うことが仕事です。子どもと関わり保育をする中で、
- ハイハイをしていた子が立てるようになる
- 友達同士で遊ぶことができる
- 「せんせい」と呼んでくれる など
嬉しい瞬間に立ち会うことができます。
運動面だけでなく身体面の成長についても、散歩用の靴が入らなくなったり、着替えの洋服がきつくなったりすることで知ることができます。
保育園生活が1番長い子どもとは、0歳~5歳の6年間と長期に渡って関わります。子どもは日々成長・発達をしています。その成長を近くで感じられるのは保育士の特権だといえます。
2:子どもの視点の新鮮さ
子どもと関わる中で、子どもの物事の捉え方や動きに驚かされることがあります。例えば、散歩中に大きな葉っぱをみて「トトロが住んでいるのかな」と探したり、小さいブロックを虫に例えて籠に入れ昆虫採集をしたりなど、子どもの遊びの中には「面白さ」があります。
そういった子どもならではの視点はわたしたち大人に新鮮さを与えてくれます。その視点を元に新たな遊びを考え提供するのもまた、保育士の「面白さ」となります。
3:季節を実感することができる
日常生活の中では、節分や七夕など季節ごとの行事の存在は知っていても、その行事を行う機会はほとんどないでしょう。
保育士にとって行事は大切なイベントであり、企画書の提出や壁面づくりなどの準備もかかせません。そういった準備や子どもと一緒に行事を楽しむことで、季節を実感することができます。
また散歩の中で、季節の花や紅葉、入道雲、霜柱を楽しんだり、給食のメニューで旬を知ったりなど、行事以外でも季節を感じる瞬間が多いことも保育士の魅力といえます。
4:保護者からの感謝の言葉や社会貢献につながる仕事内容
働く保護者にとって保育園はなくてはならない場所です。保護者が子どもを預け、安心して働くことができるのは保育士のおかげだといえます。
このような働く保護者のサポートは社会貢献となり、大きなやりがいを感じるでしょう。
保護者からの
- 「保育園で教えてもらったことをみせてくれた」
- 「できなかったことができるようになった」
- 「保育園であったことを嬉しそうに話してくれた」
といった嬉しい声も直接聞くことができ、子どもの成長を共有することができます。
5:自分自身が成長できる
長年保育士として働いている知人に、保育とは何かについて聞いたところ「保育は終わりのないものだ」と言っていました。どんなに経験があっても、子どもや保護者との関わりは悩みます。
悩む自分に対し、成長できているのか?と不安になる人もいると思います。しかし、「保育とは何か」と考え続ける限り、保育士は常に成長することができます。
また、ひとりで保育を考えるだけでなく、他の職員の関わりを参考にすることでより保育の幅を広げることができます。
日々の業務で自分自身の成長にはなかなか目を向ける機会はありませんが、一度立ち止まって振り返ると大きな成長を実感できるでしょう。
保育園で働いていて大変だったこと5つ
保育園で働いて大変に感じたことを5つ紹介します
1:給与が低い
保育士は、給与が平均より低いという不満だけでなく、給与が仕事内容に見合っていないという不満も感じています。
保育士の給料や待遇は、国の問題としても取り上げられ改善が求められています。給与を上げるためには、キャリアアップして昇給を狙ったり、転職をしたり、副業をしたりすることをおすすめします。
キャリアアップは「保育士等キャリアアップ研修制度」という制度を利用すれば中堅保育士でも役職に就くことができます。
転職活動では、給与はもちろん保育の方針など自分が望む条件を挙げるといいでしょう。
給与は保育園の母体や地域の違いによって大きく異なるので、十分に情報収集をすることをおすすめします。
副業は収入源を増やすことで給与を上げることができます。保育士の資格をいかした副業としては、ベビーシッターや、製作物の販売などがあります。
2:体力がいる
保育士の仕事は体力が必要です。抱っこで子どもをあやしたり、まだ歩けない子どもを移動させたり、公園で元気いっぱいに走る子どもと一緒に遊んだりと全身を使います。
1日の勤務が終わるとへとへとになることもあります。
また、書類記載や壁面作成は子どもが使う低いテーブルで行うこともあり、膝痛や腰痛の原因にもなります。
体を痛めて通院する保育士も少なくありません。力をいれるところ、いれなくていいところを見極め、体を痛めないような工夫をし、しっかりケアをしていくことが大切です。
3:保護者対応
保護者にとって保育園は自分の大切な子どもを預ける場所です。保育園で起きたケガや事故については特に敏感になる保護者が多く、クレームにつながりやすいです。
ケガや事故が起きてしまったら、保護者への謝罪だけでなく「なぜ起きてしまったのか」「同じことが起きないようにするためにはどうしたらいいのか」を話し合い再発防止に務めていきましょう。
またそれ以外にも「心配性で何ともないことでも聞いてくる」「必要以上に教育を強制する」「提出物の期限を守ってくれない」など、価値観の違いによる対応の難しさもあります。
そのような価値観の違いをふまえた上で保護者対応をする必要があります。
4:感染症にかかりやすい
保育園は集団生活の場です。免疫力が低い子どもが感染症にかかると、一気に広がります。
感染力の強いインフルエンザやRSウイルス感染症、ノロウイルス・ロタウイルス・アデノウイルスなどによる感染性胃腸炎は時に全園児の半数以上がかかることもあります。
これらの感染症は子どもと密に関わる保育士もかかる可能性が非常に高いです。感染症が流行する時期は特に、手洗いと手指消毒、保育室やおもちゃの消毒が必要です。
5:大人数の子どもの把握
保育園で働くと、自分のクラスだけでなく他のクラスの子どもを把握する必要があります。
保育園には規模にもよりますが、数十人、時には100人を越えるの子どもが在籍しています。
名前と顔を一致させたり、どんな子どもなのかを把握したりするのは時間がかかり大変さを感じるでしょう。子どもを把握するため、なるべくいろいろなクラスに入り、子どもにも自分の名前を覚えてもらうことが大切です。
保育園に転職してよかったこと5つ
わたしが病院から保育園に転職してよかったことを5つ紹介します。
1:予防の楽しさを知った
病院では患者さんの「治療」がメインになります。それに対し保育園では元気な子どもが健康で過ごすため「予防」という視点で関わります。
予防の具体例をだすと、手洗いや歯磨きについての保健指導を行ったり、保育室の消毒を徹底したりするなどです。
一生懸命指導内容を実施しようとする子どもの姿をみると指導のやりがいを感じます。病気の回復経過をみていくのも楽しいですが、予防に関わることもまた楽しいです。
2:夜勤がなくなり生活リズムが安定する
わたしは以前夜勤勤務をしていました。夜勤は手当がつくので給与が上がりますが、いくら寝ても体の疲れがとれないなど、体の不調を感じていました。
保育園には夜勤勤務がありません。転職し日勤のみの勤務になり、夜にゆっくり休めるようになりました。
夜に休めると生活リズムを整えることができます。また毎週末に2連休をとることができるので、1週間の生活にもメリハリがつきました。
3:子どもの笑顔に元気がもらえる
保育園で働くと、子どもの笑顔をたくさんみることができます。子どもの笑顔に囲まれて仕事をすると元気がもらえ、自分も笑顔になれます。
その笑顔が自分の計画した遊びや保健活動によるものであるとさらに嬉しい気持ちになります。
子どもにとって「楽しい」「安心している」という気持ちの表現方法が笑顔です。子どもからの信頼のサインを受け取れるのは保育園ならではだと思います。
4:人間関係を新たに始めることができる
「合わない人がいる」「苦手な人がいる」など、人間関係を理由に転職を考える人は少なくありません。
転職をすれば人間関係が上手く行くとは断言できませんが、新たな関係を始めることはできます。
人間関係に悩んでいる人だけでなく、新しい環境に挑戦したいという人にとっても転職はおすすめです。
新しい環境になると、尊敬できる人や目標とする人を新たに設定することができます。それにより自分の仕事への考えや価値観が変わるきっかけになることもあるでしょう。
5:保育園の方針に共感できる
病院や保育園、幼稚園にはそれぞれの方針や理念があります。方針や理念が合わないと、自分のやりたい仕事ができなくなることもあります。
わたしは以前病院で働いていた時にその病院の方針に疑問を抱き、仕事のしにくさを感じることがありました。
今は自分のやりたいことと方針や理念がマッチする職場に転職をしたので、入職後も大きなギャップなく仕事をすることができました。
まとめ
保育士や保育園看護師のやりがいや大変さをまとめました。わたしたちは日々仕事をしていると、仕事の大変なところに目が向きがちです。
そんなときは自分にとってのやりがいを改めて考えてみたり、普段の生活では遭遇しないような保育園ならではの体験を思い返してみるといいでしょう。
自分の仕事に誇りをもって保育をしていきたいですね。
転職・人材業界に深く関わるディレクターが『今の職場に不満があり、転職を考え始めた方』や『転職活動の進め方がわからない方』へ、最高の転職を実現できる情報提供を目指している。
本記事はキャリズムを運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。
※キャリズムに掲載される記事は転職エージェントが執筆したものではありません。
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