結論、フリーターの末路は以下のとおりです。

• 30代になると収入の差が開き始める
• 友人と疎遠になっていく
• 大切な人を幸せにできない
• バイトをクビになり次のバイトも決まらない
• お金がない中で親の介護が始まる
• 定年を迎えても働き続けなければいけない
• 老後は生活保護やホームレス？

フリーターのままで居続けると、就職ができなくなり、最悪の場合生活資金が尽きる可能性もあります。

このような悲惨な末路を迎えないためにも、今からできることを始めましょう。

フリーターから正社員になることは決して難しくありません。

少しでも正社員への就職成功確率を上げるためには、ひとりで就職活動をするのではなく、就職エージェントにサポートしてもらうことが大切です。

本記事では、フリーター生活の末路としてどのようなことが考えられるのか、また、フリーターから正社員を目指す上でどのようなことをすれば良いのかを、解説します。

関連記事：30代向け転職サイトおすすめ比較ランキング【2024年最新】女性・男性・フリーターなど解説

将来が暗いフリーターの悲惨な末路7選

結論、以下のような末路が待っています。

• 30代になると収入の差が開き始める
• 友人と疎遠になっていく
• 大切な人を幸せにできない
• バイトをクビになり次のバイトも決まらない
• お金がない中で親の介護が始まる
• 定年を迎えても働き続けなければいけない
• 老後は生活保護やホームレス？

ひとつずつ解説していきます。

30代になると収入の差が開き始める

20代のころはフリーターと正社員でそこまで賃金差はありませんが、30代になると顕著に差が開いていきます。

引用元：厚生労働省｜正社員とフリーターの格差

フリーターと正社員の生涯賃金の差

上記のグラフでもわかりますが、フリーターと正社員の生涯賃金には大きな差があります。

• フリーター：約5,000万円
• 正社員：2億円以上

約1億5,000万円の差が生じます。

ここまで大きな差が生じる理由は、以下のとおり正社員の方がもらえるお金が多いからです。

収入源	フリーター	正社員
昇給	なし	あり
手当	なし	あり
ボーナス	なし	あり
退職金	なし	あり
年金	基礎年金のみ	基礎年金＋厚生年金

フリーターと正社員では収入の仕組みが違うため、生涯賃金にすると大きな差になります。

友人と疎遠になっていく

正社員の友人と疎遠になりがちです。主な理由は以下の3つです。

• 金銭感覚が合わなくなるから
• 仕事の話が合わなくなるから
• 家族の話が合わなくなるから

20代のころは話が合いますが、30代に入ると差が出てきます。

以下はあくまでイメージですが参考にどうぞ。

	30代フリーター	30代正社員
ランチ	牛丼・コンビニなど 単価：500円ほど	ラーメン・定食など 単価：1,000円ほど
飲みにいくお店	安いチェーンの居酒屋 単価：5,000円ほど	ちょっといいお店 単価：1万円ほど
住宅	実家・アパート	マンション・戸建
車	安い中古車	新車のファミリーカー
仕事の立場	アルバイト	役職者
家族	独身	既婚・子供あり

正社員の友人と会うと劣等感をもつ人もいます。
しだいに友人と会うのが辛くなり、疎遠になっていくケースも多いです。

大切な人を幸せにできない

フリーターは収入が少ないため、金銭的な理由で結婚が難しいです。

当然ながら子供をもつことも難しいので、大切な人を幸せにできないかもしれません。

令和3年の「民間給与実態統計調査」によると、フリーターの平均年収は197万6,000円でした。
月収にならすと16万5,000円です。
【参考記事】国税庁｜令和3年分民間給与実態統計調査

そして、内閣府の「家計調査（二人以上の世帯）2023年（令和５年）12月分」によると、2人以上の家族構成の場合、月の平均支出は約32万円です。

【参考記事】総務省統計局｜家計調査報告 ―月・四半期・年―

仮にアルバイトで共働きしても、月収は33万円ほどなのでギリギリの生活といえるでしょう。

もちろん、子供が小さいうちは夫婦のどちらかは仕事が制限されるため、生活が赤字になる恐れがあります。

また、子供が18〜21歳になると、月の支出は約38万円まで増えるため、アルバイトの共働きでは生活が難しいです。

引用元：内閣府｜子供のいる世帯の年齢層別消費支出

そのため、好きな人がいても結婚できず、幸せにできない末路が考えられます。

バイトをクビになり次のバイトも決まらない

60代をすぎるころになると、アルバイトをクビになることがあります。

職種にもよりますが、アルバイトなら若い人を採用したい会社が多いからです。

当然ながら次のアルバイトも決まりにくく、選べる仕事が減っていきます。

60代でも働けるアルバイトは、交通誘導・清掃・介護など肉体的にきつい仕事が中心です。
もし体を壊してしまうと、さらに仕事が見つからなくなります。

お金がない中で親の介護が始まる

そんなお金がないときに、親の介護が始まります。

親にお金がない場合は、家族が介護をしなければいけません。

ずっと実家で暮らしてきたフリーターは、当然のように介護を任されるでしょう。

お金がないのに、仕事にもいけなくなってしまいます。

定年を迎えても働き続けなければいけない

フリーターを続けていると、働き続けなければいけません。

多くのフリーターは国民年金しか加入していないため、老齢基礎年金しか受け取れません。
国民年金のみに加入している人が受け取れる年金は795,000円で、月にならすとわずか66,000円ほどです。

しかも、国民年金を払っていない期間があると、もらえる年金は減額されます。

年金だけでは食べていけないため、働き続ける必要があります。

一方、正社員は老齢基礎年金＋厚生年金なので、もらえる年金額が大きいです。
令和5年4月からの老齢基礎年金＋厚生年金の平均額は平均29万円/月です。
正社員は退職後も生活しやすいでしょう。
【参考記事】日本年金機構｜令和5年4月分からの年金額等について

老後は生活保護やホームレス？

年金も少なく、体を壊して働けなくなると、いよいよどうにもならなくなります。

最終的には生活保護を受けるしかないでしょう。

ただし、生活保護の条件はかなり厳しいです。
親から実家を相続していると「資産がある」とみなされて、生活保護すら受けられません。

こうなると、食べ物も手に入らなければ、電気料金やガス料金も払えずライフラインが止まるかもしれません。

そして最期は…これ以上の説明はやめておきます。

結論、フリーターを続ける末路はとても厳しい現実があります。

フリーターから正社員に就職する方法

フリーターの末路が不安になった人は、今すぐ正社員に向けて就職活動を始めましょう。

具体的には以下を実践してみてください。

• フリーター向け就職支援サービスを利用して就職活動する
• 自己分析する
• 将来のなりたい姿を考えてみる
• 業界研究や企業研究をする
• 未経験者を採用している職種に応募する

正社員になりたい人は、すべて実行するのがおすすめです。

具体的な方法をひとつずつ解説していきます。

フリーター向け就職支援サービスの利用して就職活動する

フリーター向けの就職支援サービスを利用しましょう。

就活のプロであるキャリアアドバイザーが、正社員の就職をサポートしてくれます。

「フリーター向け就職支援サービス」とは、就職したい人と、人を採用したい企業をマッチングするサービスです。
フリーターの正社員就職に特化したサービスを利用すると、就職率が高まります。

たとえば既卒・フリーターの正社員就職支援をおこなっている『ジェイック』という会社がありますが、そういったフリーター向けの支援を無料でおこなっている機関に行くことで、正社員への近道になります。

JAIC(ジェイック)はどんな人でも就職できる？来て欲しい層を聞いてみた 担当者：いわゆる弱者支援というイメージはあるかなと思っていて、ユーザーからみたポジションは変わりつつあるんですけど、、、 例えば最近でいるとDODAさんとかちょっと打ち出し方を変えてきていますが、あえていうと、最も就職が難しい方々を救ってきたのがJAIC(ジェイック)なので、コミュニケーションが難しいかたとかでも、JAIC(ジェイック)ならなんとかしてくれるんじゃないか？ そう思って、きていただく方は多いです。実際なんとかさせて頂きますからね。 ＝＝JAIC(ジェイック)さんのところにはどんな人が来て欲しいですか？ 担当者：そうですね。うちの研修は先ほどもお伝えしましたが、いまの時代になくてもいいかもしれませんが、『あったら幸せになるサービス』なのは間違いなく言えるので、今までだったら弱者支援のイメージが強かったんですが、サービスのコンセプトを変えていきたいと思っています。 だれが来てもプラスアルファになるんですよね。 うちが就職カレッジという名称に変わるいいタイミングで、サービスとしてのコンセプトは『社会人としての期間が長くなるにつれて、20代というキャリアとしてのベースをいかに素晴らしく過ごせるか、より素晴らしくものにしてあげられる』のがJAIC(ジェイック)です。

引用元：JAIC(ジェイック)の評判や口コミの本音トーク｜実は誰でも就職できる最高のサービスだった話し

自己分析する

自己分析も実施しましょう。あなた自身のことを知らないと、どんな仕事を選べばいいかわからないからです。

具体的には、以下を書き出してみましょう。

• 今まで経験した仕事の中で好きな業務・嫌いな業務
• いま興味があるジャンル
• 今までに達成できたこと
• あまり努力しないでできたこと
• どんなに努力してもできなかったこと

将来のなりたい姿を考えてみる

あなたが将来なりたい姿を考えてみましょう。

理想の未来から逆算してキャリアプランを考えると、仕事を選びやすいからです。

例えば以下のとおりです。

• 人脈を広げて、たくさん稼いでみたい→営業職
• 手に職をつけて、ゆとりのある生活をしたい→ITエンジニアなど
• 在宅で働いて子育てと両立したい→プログラマー・CADオペレーターなど
• いつか起業したい→ベンチャー企業

という人も、フリーター向け就職支援サービスを利用してプロにアドバイスをもらいましょう。

業界研究や企業研究をする

候補の業界や企業を調べましょう。よくわからずに就職してしまうと、ミスマッチが発生するからです。

こちらもわからない場合は、キャリアアドバイザーに相談すればOKです。

未経験者を採用している職種に応募する

未経験者を採用している職種に絞って応募すれば、当然ながら採用される可能性が高いです。

特に未経験者を採用している職種は以下があります。

• 営業
• 事務職
• ITエンジニア
• 接客
• 販売
• 介護職
• 工場スタッフ
• コールセンター
• 美容ブライダル
• 警備員
• 施工管理
• CADオペレーター
• 公務員

詳しくは、未経験でもできる仕事16選！正社員として採用されやすい求人の特徴や転職のコツを解説にまとめています。

フリーターから正社員に特になりやすい職種は営業職

営業職をおすすめする理由はいくつかありますが、最も推す理由は人間性が一番活かされる職種だからです。

企業サイドも人格形成がしっかりされた方を営業職として採用したいと思っていますし、営業には特別な知識といったものも最初は必要ありません。

また、これからAI技術が普及していくなかで、人間の仕事が奪われる傾向は避けられません。そうなると、最終的に残る最後の仕事は、機械(AI)が一番苦手にしている『対人コミュニケーション領域』です。

これから定年まで仕事をする過程で、50歳で職を失うようなことになっては元も子もありません。そうならない人材、最後に勝ち残れる人材は営業職の人間だと考えています。

最初に正社員としてのベースを営業職に置き、『人と向き合って仕事をする』働き方を根幹においておけば、必ず他の職種に映ったとしても、活躍できる人材になれるでしょう。

フリーターにおすすめの転職エージェント5選

先ほど「フリーター向けの就職支援サービス」に触れましたが、別名「転職エージェント」といいます。

特におすすめの転職エージェントは以下の4つです。

すべて無料で就職サポートを受けられるので、いくつか登録して求人を見せてもらいながら考えていきましょう。

ひとつずつ紹介します。

ハタラクティブ

ハタラクティブは20代のフリーターやニート、既卒、第二新卒向けの転職エージェントです。学歴や職歴にかかわらず、自分に合った職種や企業に出会いやすいことが特徴です。

これまでに採用面接を受けたことがないという人でも、アドバイザーが面接対策をおこなってくれるため、初めての転職活動で困っている人にもおすすめです。

就職カレッジ

就職カレッジはフリーター・既卒・大学中退・未経験転職などの正社員採用に特化した転職エージェントです。優良企業の求人を多数掲載していることが特徴です。

新卒の会社を早い時期に辞めてしまった人や、過去に高校や大学を中退してしまった人などでも転職可能な企業と出会える可能性が高くなりますので、自分の経歴やスキルに不安がある人におすすめの転職エージェントです。

キャリアスタート

キャリアスタートではキャリアスタート株式会社が運営する転職エージェントです。就業経験がない・長期間フリーターとして働いていた・自分に合った職種が分からないといった悩みを解決しながら就職活動を進めることができます。

現在は一都三県、大阪、愛知、福岡、北海道の求人に対応しているため、首都圏や地方都市で働きたい人におすすめです。書類添削や面接対策のサポートも充実しているため、就職活動に不安がある人でも安心です。

フリーターのまま40代を迎えてしまった人の実話

その方は、今まで一度も正社員になったことがないそうです。

正社員の就活をスタートしましたが、結果はことごとく不採用だったそうです。

ほとんどが書類選考落ちで、運良く面接に進んでも「どうして今まで就職しなかったんですか？」という質問にうまく答えられなかったそうです。

「どんな仕事でもいいので、正社員で働ける仕事はありませんか？」と相談されて、紹介できたのはタクシーの運転手と介護職くらいでした。

ご本人も職業の選択肢がとても少ないことにショックを受けていました。

電話で相談を受けたのですが、数秒間、無言になっていたのが印象的でした。

中年〜高齢フリーターはどうすればいいのか？

先ほども触れましたが、中年〜高齢フリーターは選べる職業が限られています。

もしそれ以外の方法があるとすると、フリーランスや起業しかありませんが、成功する保証はありません。

いずれにせよ選択肢はどんどん減っていくので、正社員になりたい人は1歳でも若いうちに就活を始めましょう。

フリーターの末路についてよくある質問

最後にフリーターの末路や就職について、よくある質問と答えをまとめておきます。

35歳でフリーターはもう将来暗いですよね？

ちょっと危険です。正社員になりたいなら急いで就活した方がいいでしょう。

ただし、焦って就職先を決めてしまうとブラック企業にひっかかるリスクもあります。

大卒フリーターってやばいですか？

やばくはないですが、急いで就活した方がいいでしょう。

面接で「大学を卒業して、どうしてフリーターになったんですか？」と聞かれたときにそなえて、ポジティブな答えを作っておくのも大切です。

せっかく大学を卒業したのにフリーターをしていることに、違和感をもつ採用担当者もいます。

ポジティブに答えて、良い印象を与えましょう。

高卒フリーターの末路はどうなりますか？

きちんと就活すれば大丈夫です。

営業やプログラマーなど、高卒からでも就職できる正社員の仕事はあります。

女性フリーターの末路はどうなりますか？

今は共働きが一般的なので、女性も正社員になるのが無難です。

専業主婦になれなかった場合、生活が苦しくなる可能性があります。

不安であれば正社員を目指しましょう。

派遣社員の末路は悲惨ですか？

派遣社員のまま年齢を重ねていくのは危険です。

なぜなら派遣社員も非正規雇用なので、フリーターと同様だからです。

会社の業績が悪くなると、派遣社員やアルバイトから解雇されます。
収入が不安定なので正社員がおすすめです。

バンドマンなど夢追いフリーターはどこで見切りをつければいいですか？

今はYouTubeやSNSもあるため、正社員でもやりたいことができる時代です。

将来が不安であれば正社員で守りをかためつつ、夢を追いかけるのも良いでしょう。

若くて人気のYouTuberの中には、今でも正社員で勤めている人がいます。
きちんと固定収入を得つつ、夢を目指すのも素晴らしいことです。

フリーターの末路のまとめ

最後にもう一度、フリーターの悲惨な末路をまとめておきます。

1. 30代になると収入の差が開き始める
2. 友人と疎遠になっていく
3. 大切な人を幸せにできない
4. バイトをクビになり次のバイトも決まらない
5. お金がない中で親の介護が始まる
6. 定年を迎えても働き続けなければいけない
7. 老後は生活保護やホームレス？

将来が不安であれば、今からできることを始めましょう。

フリーターから正社員に就職する方法は、以下のとおりです。

• フリーター向けの転職エージェントを利用して就職活動する
• 自己分析する
• 将来のなりたい姿を考えてみる
• 業界研究や企業研究をする
• 未経験者を採用している職種に応募する

「明日でいいや」と思うと、どんどん年月が経ってしまうかもしれません。

なので、今からできることを始めてみてください。

フリーター向けの転職エージェントは以下の記事も参考にどうぞ。