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公開日:2018.9.5 

数打ちゃ当たるもんでもない?ビジネスに活かせる『ジャムの法則』って?

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みなさんはレストランでメニューを選ぶときに、「あれもこれも美味しそう、どれにしようか決められない…」というような経験はありませんか? 

レストラン以外でも、例えば普段の買い物で同じような経験のある人は多いのではないでしょうか。

 実はこれ、選択肢が多すぎると何を選ぶべきか決められなくなる『ジャムの法則』が働いているのです。 

ジャムの法則を理解することで、仕事においてもより効率的に働くことができます。 今回はそんなジャムの法則の概要と、ビジネスシーンでの活用法について紹介していきます。
 

ジャムの法則とは?

 『ジャムの法則』は、コロンビア大学のビジネススクール教授、シーナ・アイエンガーが提唱した法則で、簡潔に言うと、 

選択肢が多すぎると、少ないときよりも判断を下すのが難しくなる

 ということを示す法則です。 この法則は、シーナ・アイエンガーが行なったある実験により証明されました。 

実験の内容は、スーパーマーケットのジャムの試食コーナーにおいて、ある週末にはジャムを6種類、また別の週末にはジャムを24種類並べ、その売り上げの差を比べるというもの。

ジャムを6種類並べたときは全体の40%、24種類並べたときは全体の60%の買い物客が試食を行ない、ジャムの種類を増やすことで試食については客数を増やすことができました。

しかし、実際に購入までに至った買い物客については、6種類並べたときは全体の30%でしたが、24種類並べたときは全体の3%に激減してしまったのです! 

一見、ジャムの種類を増やすことで多くの買い物客に購入してもらえる効果が期待できそうですが、実際には選択肢を増やすことで購入率を下げてしまう結果となりました。

この実験から、ビジネスにおいても「顧客に対してむやみに選択肢を増やすことは逆効果である」ということが分かりますね。

 

商品販売におけるジャムの法則の応用

先に紹介した実験内容もまさに商品販売を使った実験であったため、他の物販においてももちろん応用が可能です。

実験と同じように、むやみに商品の種類を増やすのではなく、市場のニーズを考えながら本当に顧客が欲しいと思う商品だけに絞って販売することも、売上を上げる1つの手法と言えます。

しかし、ジャムの法則を応用して考えられることは単に商品数を減らすことだけではありません。

例えばECサイトの中には、買い物客の購入履歴やよく見ている商品のジャンルを参考に、その顧客に合わせた「おすすめの商品」を提案することで商品を購入する判断の手助けを行ない、結果的に購入率の向上につなげているものがあります。

このように、販売している商品数が膨大な数だとしても、こちらから商品を絞って相手に提案することで選択肢が絞り込まれるため、商品購入に繋げやすくすることができるのです。
 

日々の仕事におけるジャムの法則の応用

商品販売以外での活用も見ていきましょう。

普段の仕事の中で、「何から手をつけたらいいのか迷ってしまう」という方は多いのではないでしょうか?

この悩みも、ジャムの法則によって理由が解明されますね。

抱えている仕事が多い人は、自分にとって選択肢が多すぎるのです。そしてジャムの実験と同じように、どの仕事から始めるべきかの判断が下せなくなっています。

しかし、仕事量が多いときこそ、その悩んでいる時間がもったいないですよね。

どれから手をつけるべきか悩んでいる時間があれば、少しでもやるべきことに取り掛かってしまった方がはるかに効率的と言えます。

それでは、どうすれば多すぎる選択肢に惑わされずに、すぐに仕事に取りかかることができるのでしょうか?

実はこの解決法は非常にシンプルです。

①やるべき仕事を全てリストアップする
②リストアップした仕事に優先順位をつける
③最優先のものからすぐに取り掛かる

基本的にはこの3つのみです。

まず「①やるべき仕事を全てリストアップする」ですが、自分のやるべき仕事量が具体的に把握できていないことが、なにから手をつけたらいいのか迷ってしまう原因の1つ。

そのため、付箋でもノートでもなんでもいいので、まずは自分の持っている仕事を全て書き出してみましょう。

持っている仕事を書き出すことで、自分の考えが整理される効果も期待できます。

そして仕事のリストアップができたら、「②リストアップした仕事に優先順位をつける」作業を行ないます。

最優先で取り掛からなければいけない仕事なのか、もしくは時間がかかっても問題ない仕事なのかを一つひとつ判断し、優先順位をつけていきます。

この作業も細かくやろうとすると時間がかかってしまうため、優先度を4つ程度に分けて考えるといいでしょう。

そして優先順位が決まったら、「③最優先のものからすぐに取り掛かる」を実行するのみです。

このように仕事に優先度をつけることで、選択に悩むことなく効率的に仕事に取り掛かることができます。

 

ジャムの法則で無駄な悩みを減らしていきましょう!

ジャムの法則について紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?

ビジネスシーンでの活用はもちろん、普段の買い物など日常生活でもこの法則が活用できる場面は多く考えられますね。

ジャムの法則を上手に活用して、悩んだり迷ったりする無駄な時間は、可能な限り人生から取り除いていきましょう!

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編集部

本記事はキャリズムを運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。 ※キャリズムに掲載される記事は転職エージェントが執筆したものではありません。
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