トップ > 転職マガジン > 転職の小ネタ > 【もはや絶滅危惧種?】プレミアムフライデーはなぜ失敗したのか?
キーワードからマガジンを探す
提携サイト一覧
Office info 126 Office info 106 Office info 136 Office info 96 Office info 76
Ranking agent btn
公開日:2018.7.27 

【もはや絶滅危惧種?】プレミアムフライデーはなぜ失敗したのか?

New pixta 25130408 s

消費喚起につながらなかったプレミアムフライデー


プレミアムフライデーは、月末金曜日の午後時に早めに仕事を切り上げ、買い物や食事、旅行などを楽しんでもらって消費活動を促す政策のこと。

この政策は、政府と経団連が連携して始めた政策で、政府には「早帰りをすることで働き方改革につながる」という思惑があったようです。

2017年の224日から始まっているので、もう年は超えているのにプレミアムフライデーは、なぜ定着しなかったのでしょうか?

 

3時退社というハードルが高い

残業時間を削減する取り組みとして、「定時退社日をもうけている」などは聞きますが定時退社もままならないうちに「プレミアムフライデーだから早く帰りましょう!」というのは、かなり無理があります。

 

月末金曜日というタイミングが悪すぎる

政府としては、「給与をもらった直後ならお金を使ってくれるだろう」という発想でしたが、月末は企業の月次作業と重なり、反発意見が多かったようです。

特に、2回目のプレミアムフライデーは多くの企業が決算として設定している時期と重なってしまい、それもよくなかった

 

時給で働く人には無関係だった

プレミアムフライデーはアルバイトやパート、派遣の時給労働者にとっては、早帰りすれば収入が減るだけ。収入が減ると分かっているのに、買い物や食事をしようという発想にはなりませんよね。

 

サービス業へのしわ寄せが

飲食店などのサービス業は、時退社のサラリーマンを獲得するために開店時間を早めるお店もあったそう。ただでさえ人手が不足しているので、サービス業で働く人の負担がさらに増えて「休めない!」という声が多くあがりました。

 

企業にとっては有給取得を促すくらいの政策でしかない

すっかり定着している『クールビズ』では、企業側は「冷房の節約により電気代を削減できる」という効果がありましたが、プレミアムフライデーではそのようなメリットがなかったのが大きいといえます。いくら政府が推進しても、プレミアムフライデーは企業にとってメリットがなかった。それでは定着は難しいですよね。

 

今はもうすっかり忘れ去られたプレミアムフライデー


実は2017年の流行語として入賞していたことに驚く人も多いはず。授賞式では関係者の方が「今回の受賞をバネにこのプレミアムフライデーを定着させるべく努力していきたい」とコメントしていたそう。入賞したにもかかわらず、なんとも悲しいコメント。

2018年の実施状況は、いまだ10%にも満たないとか。プレミアムフライデーによって消費や働き方にどのような変化をもたらすのか、今後の動向に注目していきたいですね。

 

Pc tool head 2
Q1. あなたの性別は?
Q2. あなたの年齢は?
Q3. 直近の年収を
お聞かせください。
Pc tool btn off
編集部

本記事はキャリズムを運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。 ※キャリズムに掲載される記事は転職エージェントが執筆したものではありません。
株式会社アシロでは、執筆いただけるライターを募集しております。応募はこちらから

転職の小ネタに関する新着マガジン

転職の小ネタに関する人気のマガジン


転職の小ネタマガジン一覧へ戻る