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社会福祉士を目指す勉強は通信だけで完結できる?おすすめ通信講座も解説!

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社会福祉士とは、社会福祉に関する専門的な知識や技能をもち、福祉のサポートを必要としている方への助言・支援や公的機関との調整などを行う職種です。

 

日本には高齢や障害、病気や児童虐待などを背景に厳しい環境に置かれている方が大勢います。そのような方たちに寄り添いながら必要な支援を行う、社会的に大きな意義のある仕事のひとつといえるでしょう。

 

社会福祉士になるには大前提として「受験資格を得ること」と「国家試験に合格すること」が必要です。これらの勉強にあたって通学が必要なのか、それとも通信でも可能なのかは、社会福祉士を目指す方にとって大きな関心事ではないでしょうか?

 

この記事では社会福祉士になるまでのSTEPを説明しながら、その過程の勉強が通信だけでも可能なのかについて見ていきます。おすすめの通信講座も紹介しますので、あわせて参考にしてください。

 

 

 

社会福祉士になるための4つのステップ

最初に、社会福祉士になるまでの流れを確認しましょう。大きく4つのSTEPがあります。

 

STEP1:受験資格を得る

まずは社会福祉士試験の受験資格を得る必要があります。詳細は後述しますが全部で12のルートがあり、ご自身の最終学歴(福祉系の大学・短大等を卒業しているかなど)や実務経験の有無・年数によって選択できるルートが変わってきます

 

いきなり試験勉強を始めても受験資格がなければ試験を受けられないため、最初に確認するべき事項となります。

 

STEP2:国家試験に合格する

受験資格を得た後は年に1回実施される社会福祉士試験の合格を目指します。試験は五肢択一式を基本とする多肢選択式の筆記試験で実施されます。総得点の約60%の正答が合格ラインの目安です。

 

例年の合格率はおおむね30%前後で推移しているため、しっかりと準備すれば十分に合格圏内に届くでしょう。合格までに必要な勉強時間は約300時間なので1日あたり2時間の勉強を5ヶ月程度続けるイメージです。

 

ただし1日2時間の勉強は簡単なようで、明確な意思がなければ続かないものです。特に仕事と勉強を両立させる方は、仕事で疲れている中でどのように勉強を続けるのかを考えておく必要があります。

 

STEP3:登録申請を行う

試験に合格した後は「公益財団法人 社会福祉振興・試験センター」に必要書類を送付し、資格登録を行います。合格すると合格証書とあわせて登録申請の手引きが送付されてきますので、内容をよく確認して不備のないように手続きしてください。

 

STEP4:社会福祉士として働く

登録が完了したらいよいよ社会福祉士として働くことができます。社会福祉士の活躍場所や高齢者施設や障害者施設、児童相談所や教育機関、福祉事務所など多岐にわたります。近年ではメンタルヘルス対策として一般企業でも社会福祉士の知見が活かせる場合があります(産業ソーシャルワーカー等)。

 

社会福祉士を求める求人は比較的豊富にあります。今の職場で資格が活かせない場合は転職も視野に入れて情報収集を始めてみましょう。

 

 

社会福祉士の受験資格を得るための3つのルート

社会福祉士を目指す場合に最初のポイントとなるのは受験資格を得ることです。受験資格を得るためには大きく分けると3つのルートがあり、さらに細分化されています。

 

福祉系大学・短大等(指定科目履修)ルート

福祉系の大学や大学院、短大や専修学校を卒業した方のルートです。学生時代から福祉系に方向を絞り、大学や短大等で指定科目を履修した方はこちらに該当します。このルートの場合、修業年限によって実務経験が必要です。

 

  1. 福祉系大学等(4年)+指定科目履修
  2. 福祉系短大等(3年)+指定科目履修+相談援助実務1年
  3. 福祉系短大等(2年)+指定科目履修+相談援助実務2年

 

短期養成施設等ルート

福祉系の大学や大学院、短大や専修学校を卒業した方でも、指定科目ではなく基礎科目の履修にとどまっている場合はこちらのルートです。このルートでは、短期養成施設等に6ヶ月以上通わないと受験資格が得られません。4年制大学等を除き、実務経験も必要です。

 

  1. 福祉系大学等(4年)+基礎科目履修+短期養成施設等
  2. 福祉系短大等(3年)+基礎科目履修+相談援助実務1年+短期養成施設等
  3. 福祉系短大等(2年)+基礎科目履修+相談援助実務2年+短期養成施設等

 

また社会福祉主事養成機関を出ている方と児童福祉司等の実務経験が4年以上ある方も短期養成施設等への通学が必要です。

 

  • 社会福祉主事養成機関+相談援助実務2年+短期養成施設等
  • 児童福祉司・身体障害者福祉司・知的障害者福祉司・老人福祉指導主事の実務経験4年+短期養成施設等

 

一般養成施設等ルート

福祉系の大学等を卒業していない方は一般養成施設等に1年以上通う必要があります。修業年限によっては実務経験も必要です。またすでに実務経験が4年以上ある方も、福祉系の大学等を出ていなければ一般養成施設等に通う必要があります。

 

  • 一般大学等(4年)+一般養成施設等
  • 一般短大等(3年)+相談援助実務1年+一般養成施設等
  • 一般短大等(2年)+相談援助実務2年+一般養成施設等
  • 相談援助実務4年+一般養成施設等

 

 

完全に通信だけで受験資格を得ることはできるのか?

社会人になってから社会福祉士を目指している方は、仕事の都合などから通学が難しく、通信だけで受験資格を得られるのかが気になるかもしれません。

 

結論からいうと、完全に通信だけで社会福祉士の受験資格を得ることはできません。ただし大半を通信で学ぶことは可能です。

 

短期養成施設と一般養成施設は通信を選択できる

福祉系の大学等で指定科目を履修していない方は、短期養成施設または一般養成施設で指定のカリキュラムを修了することが受験資格を得るための条件です。

 

養成施設はいわば福祉系の専門学校のようなものですが、通信か通学かの選択が可能(ほとんどが通信)です。したがって通信を選べば、カリキュラムの多くを在宅のままで受けることができます。

 

ただし、スクーリングや演習などで部分的に通学の必要があります。そのため大半が通信とはいえ、演習などの際に通学が可能かどうかは事前に確認しておかなければなりません。

 

通信制大学・学校もある

福祉系の大学・短大等を卒業していなくても、福祉系の大学等に入り直して受験資格を得る方法があります。

 

この場合、通信制大学等を選べば基本的には自宅で学ぶことができます。通信制の大学は通学に比べて費用を抑えやすく、仕事や育児があるなどで通学の時間がない方でも学びやすいのがメリットです。

 

ただし通信制大学等も一部はスクーリングや実習で通学の必要があります。いつ、どのくらいの期間で通学が必要なのか、自宅から通える場所にあるのかなどは確認しておきましょう

 

実務経験があれば免除になる実習もあるので、ご自身の場合はどうなるのかも含めて入学前に調べておいてください。

 

 

社会福祉士の受験資格を得た後の勉強は通信だけでも可能?

受験資格を得るためには一部とはいえ通学や実習の必要があり、通信だけで完結させることはできません。一方、受験資格を得た後の勉強は通信だけでも対応できます。

 

受験勉強の方法は主に3つ

社会福祉士試験の勉強方法は基本的に「独学」「予備校に通う」「通信講座」のいずれかです。

 

テキストや問題集は市販されていますので、「とことん費用を抑えたい」「前提の知識が十分にある」といった方は独学でも問題ありません。

 

「知識が不足しているのでしっかり学びたい」「1人だとモチベーションが下がりやすい」といった方は予備校に通い、仲間たちと励まし合って勉強するのもよいでしょう。

 

社会人に向いているのは通信

一方、社会人におすすめなのは通信講座です。社会人の場合は仕事があるため講義時間が決まっている予備校に通うのは難しいケースが多く、自分の都合に合わせて勉強できる通信に向いているからです。

 

また学生と違って勉強に割ける時間が限られているため、独学でまんべんなく勉強するよりも通信で合格に必要なポイントだけを勉強するほうが効率的といえます。

 

最近の通信講座はスマホなどを使って勉強できるものも多く、通勤電車の中などすきま時間で勉強しやすいのも利点でしょう。

 

通信だけでも合格圏内にもっていける

社会福祉士は決して簡単な試験ではありませんが、それでも30%程度の方は合格できる試験です。合格率が3~4%の司法試験予備試験や司法書士試験などの難関試験とは違い、予備校に通わなくても十分に合格圏内にもっていくことは可能です。

 

また近年の通信講座の発展はめざましく、大手の通学型予備校にひけをとらない内容のものが多くあります。通信だと合格できるか不安という方でも安心して勉強を進められるはずです。

 

 

受験資格がない方におすすめの通信大学・学校

ここからは社会福祉士の合格に向けておすすめの通信講座等を紹介します。

 

まず受験資格がない方については、どのルートが選択できるのかにもよります。たとえば福祉系の大学等に入り直して受験資格を得たい方であれば、「日本福祉大学 通信教育部」や「聖徳大学 通信教育部」「佛教大学 通信教育課程」などがあります。

 

短期養成施設や一般養成施設ルートで受験資格の獲得を目指す方であれば「専門学校高崎福祉医療カレッジ 社会福祉士科(短期養成課程)」や「資格の大原 社会福祉士養成コース通信課程(一般養成施設)」といった選択肢があります。

 

ほかにも養成施設については試験センターのHPで各地域の施設一覧が掲載されています。演習等で通うことも考慮して選ぶのがよいでしょう。

※参考:社会福祉振興・試験センター|短期養成施設・一般養成施設

 

 

受験資格がある方におすすめの社会福祉士合格に効く通信講座5選

続いて、すでに受験資格がある方におすすめの通信講座を紹介します。

受験資格がある場合は通信講座でも十分に対策できますので、費用や教材のわかりやすさなど自分に合った講座を選ぶようにしましょう。

 

アガルートアカデミー|全額返金制度・最短合格に絞った効率性が人気

 

新興系オンライン予備校の「アガルートアカデミー」は2015年開校の比較的新しい予備校ですが、難関試験で高い実績を残しており、近年知名度が急上昇中です。

 

「必要なものを必要なだけ」をモットーにしているため教材は合格に必要な情報だけを最小限に絞って教えてくれる構造になっており、時間がない方でも効率よく知識を吸収できます。

 

社会福祉士試験は合格のために満点を取る必要はありませんので、講座の内容も過去に複数回出題されている知識を中心に、確実に合格ラインに到達できるようまとめられています。テキストはフルカラーで非常に見やすく、イラストや図表を用いて視覚的に知識を吸収できるよう工夫されています。

 

  • 費用は「総合カリキュラム」が70,000円
  • 「総合講義」が56,000円(申し込み時期によっては30%OFFのキャンペーン適用あり)。

 

またアガルートは合格特典として受講料の全額返金を受けられるのが大きな特徴です(合格者インタビュー出演などの条件あり)。社会福祉士試験は一発合格も夢ではない試験なので、頑張り次第では費用をかけずに済むのは他社にはないメリットでしょう。

公式サイト:https://www.agaroot.jp/shakaifukushi/

 

 

 

ユーキャン

通信講座で高い知名度を誇るユーキャンでも、社会福祉士講座を展開しています。

 

ユーキャンは7ヶ月で合格ラインの60%に達するように構成されたカリキュラムなので、忙しい方でも余裕をもって勉強を進められます。1日に多くの勉強時間を捻出しにくい方や気持ち的に自分を追い込むのが苦手な方でも無理なく勉強できるでしょう。

 

実際、受講生のうち88%が働きながら合格を目指しており、忙しい社会人から多くの支持を集めている通信講座です。ユーキャンの教材・テキストは模式図やイラスト・表などを用いて非常に分かりやすく、専門的な内容でもスムーズに理解しやいのが特徴です。

 

費用は59,000円と、お手頃な価格です。標準学習期間は7ヶ月ですが、受講開始から試験月までが7ヶ月に満たない場合は次回の受験まで指導してもらえます。

公式サイト:https://www.u-can.co.jp/

 

資格の大原

資格の大原では受験資格を得るための養成コースと受験対策講座の両方を展開していますが、ここで紹介するのは受験資格がある方向けの受験対策講座です。大原の社会福祉士講座は通学や映像通学のほかに通信講座も選べます。

 

大原には資格試験の合格ノウハウが蓄積されているため、最新の法改正や制度変更に対応しているのはもちろん、効果的に実力が上がっていくカリキュラムが組まれているのが特徴です。

 

Webライブコースは、生ライブの配信動画を視聴しながら学習できるため、自宅にいても通学と同じような感覚で計画的に学習ペースを維持することができます。万が一視聴できなかった場合も標準装備のWeb講座で再視聴が可能です。

 

通常のWeb通信コースは24時間学習したいときにいつでも学習でき、スマホやタブレット端末でも視聴できます。忙しくて決まった時間を確保できない方でも安心です。

 

費用は「社会福祉士合格コース 【一般受講生】 Web通信」が68,200円、「<Webライブ>社会福祉士合格コース 【一般受講生】 Web通信」が80,400円です。また初めて大原グループの講座を利用する方は入学金6,000円が必要です。

公式サイト:https://www.o-hara.jp/course/shakai_fukushishi

 

TECOM 福祉教育カレッジ

TECOM 福祉教育カレッジはWeb講座と合格教科書のW学習で社会福祉士試験の合格を目指す通信講座です。受講生の満足度は92%と高く、社会福祉士試験対策講座として高い評価を得ています。

 

合格フルパックを選べば全国統一模擬試験も受けられるため、模擬試験時点での実力を把握して本試験までの学習ペースを調整できます。

 

TECOM 福祉教育カレッジの大きな特徴は圧倒的なコスパのよさです。「合格フルパック」が36,100円、「合格必勝Web講座(テキスト付)」は31,460円と、非常に低価格なのが魅力でしょう。

 

これだけ安いと追加の講座が必要ではないかと不安になるかもしれませんが、合格フルパックを選ぶとWeb講座・教科書・過去問題集・模擬試験のすべてが付いているためほかに何もいりません。費用面が気になる方には特におすすめできる講座です。

公式サイト:https://www2.tecomgroup.jp/fukushi/

 

小高塾

小高塾は、社会福祉士・精神保健福祉士・介護福祉士・ケアマネージャー試験の通信制受験対策講座です。本試験の合格実績は2018年が75.0%(30.2%)、2019年が67.0%(28.9%)、2020年が64.7%(29.3%)と非常に高くなっています(かっこ内は全国平均)。

 

これだけ高い合格率を誇るのは4~5日間に1回、自宅受験で実施される小テストが影響しているでしょう。こまめに小テストがあることでモチベーションが途切れることなく継続学習できます。通信だとついさぼってしまいがちな方に向いているでしょう。

 

小テストを受けるにあたってはテスト範囲のテキストを覚えるのに6時間、テスト実施と採点にそれぞれ1時間、合計8時間が必要です。そのため塾生になるためには4~5日間に8時間の勉強時間を確保できることが条件となっています。

 

費用は、全科目生は88,000円、専門科目のみは44,000円です。社会福祉士対策の通信講座の中では高額な部類に入りますが、在宅でも強制的に勉強できる仕組みが整っているため、確実に合格したい方にはおすすめできます。

公式サイト:https://www.kodakajuku.com/

 

 

 

まとめ

社会福祉士になるまでには、まず受験資格を得ること、そして国家試験に合格することが必要です。

 

受験資格を得るための勉強を通信のみで完結させることはできませんが、大半を通信で行うことができます。また受験資格取得後の勉強は通信のみで対策することが可能です。

 

複数の通信講座があるので比較検討しながら自分に合った講座を選んでみてください。

この記事の執筆者
キャリズム編集部

転職・人材業界に深く関わるディレクターが『今の職場に不満があり、転職を考え始めた方』や『転職活動の進め方がわからない方』へ、最高の転職を実現できる情報提供を目指している。

本記事はキャリズムを運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。
※キャリズムに掲載される記事は転職エージェントが執筆したものではありません。

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