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インフラエンジニアに未経験からなるには|仕事内容や必要なスキルを解説

IT・エンジニアの転職
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近年、人気の高い職業であるエンジニアですが、未経験でも可能な求人というのはなかなかありません。

 

しかも、近年高い求人倍率を誇っていたIT業界も、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、減少傾向にあります。

 

引用元:転職求人倍率レポート|DODA

【IT業界の求人倍率】

2020年4月

7.85

2020年5月

5.84

2020年6月

4.83

参考:転職求人倍率レポート|DODA

 

そうしたなかで、「インフラエンジニア」なら未経験からでも応募できることを知り、興味を持った方は多いのではないでしょうか。

 

ただ、いきなりインフラエンジニアといわれても、名前からはどんな仕事をするのか、なかなか想像しづらいですよね。

 

また、働くとなると給料や仕事の大変さなども気になるところです。インフルエンジニアを足がかりに、他のエンジニア職への就職を考えている人には、キャリアパスの選択肢も確認したいところでしょう。

 

この記事の前半では、インフラエンジニアの仕事内容や年収、求められるスキル・経験などについて解説します。

 

後半では、インフラエンジニアに向く人・向かない人の違い、未経験から転職する際のポイントについて解説するので参考にしてみてください

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インフラエンジニアには未経験でもなれる?

結論からいうと、未経験でもインフラエンジニアになることは十分可能といえます。

 

未経験でもインフラエンジニアになれる理由は主に3つ。

 

  • ITサービスの増加に伴いインフラ環境の開発需要も増えている
  • インフラエンジニアの数が需要増に追いついていない
  • 開発、WEB系に比べると人気がない

 

ITサービスの需要はもともと増加傾向にありましたが、2020年は新型コロナの影響で働き方が一変。多くの企業がIT技術の導入に積極的となった影響もあって、インフラ開発の需要も今後ますます伸びていくことが予想されます。

 

参考:デジタル投資15.8%増 20年度、コロナ下でDX加速|日本経済新聞

 

需要が伸びれば当然、その対応のために人手も必要となりますが、インフラエンジニアは仕事内容が比較的に地味な印象もあってか、エンジニア職としては人気が低め

 

経験者だけでは需要増に応えられないため、未経験者の採用も積極的に行っているわけです。

ただし、未経験からでもインフラエンジニアになれるとはいっても、仕事が楽なわけではありません。

 

インフラエンジニアの種類と具体的な仕事内容

未経験でもなれると聞いてインフラエンジニアに興味を持ったものの、業務についてはよくわかっていないという人は多いのではないでしょうか。

 

インフラという名前がつく通り、ITサービスの土台部分に関する業務を行うのが、インフラエンジニアの仕事です。

 

具体的には以下の3つに分類されます。

 

設計

構築

運用保守

 

それぞれ確認していきましょう。

 

※インフラとは、インフラストラクチャー(infrastructure)の略語で、直訳では「基盤」や「土台」、「下部構造」などを意味する。日本では主に「産業や生活の基盤となる施設」という意味で使われます。

 

インフラエンジニアの種類は主に2つ

具体的な業務内容の説明をする前に、インフラエンジニアの種類について簡単に確認しておきましょう。

 

インフラエンジニアは大きく分けると、

 

  • サーバエンジニア
  • ネットワークエンジニア

 

の2つに分類できます。

 

それぞれ名前の通り、ITサービスを提供するうえでは欠かせない、ネットワークとサーバの設計、構築などを業務として行います。

※サーバとは…ネットワーク上で情報やファイルなどを保管・提供するコンピュータのこと。

 

ただ、実務においては、会社や仕事内容にもよりますが、明確に分類しないケースも少なくないようです。

 

仕事内容①|設計

設計とは、どのようなITインフラ開発をするか、決める作業をいいます。

 

まずは、クライアントにヒアリングを行い、開発するITインフラに必要な機能・性能の洗い出し、全体像を把握する作業(要件定義)から始めます。

 

要件定義が決まったら、次はその内容を設計書に落とし込む作業です。

 

設計書を作成することで、複数人で構築の作業をすることが可能となります。

 

なお、設計の作業を担当するのは、ある程度の経験やスキルを身につけてからの話で、未経験の人は将来的にこうした業務をやることになると覚えておけば十分です。

 

仕事内容②|構築

構築では、作成した設計書をもとにITインフラを実際に作り始めていきます。

 

構築作業の主な工程例は以下の通り。

 

  • 機器の運搬、組み立て
  • 配線の接続
  • ソフトウェアのインストール
  • 動作テストによる確認

 

いまいち工程例だけだとピンとこないという場合は、自宅用にパソコンを買ったときをイメージしてみるとよいかもしれません。

 

新しくパソコンを買ったら、本体とモニターのケーブルをつないだり、Wi-Fiとの接続状況を確認したり、ドライバをインストールしたりしますよね。

 

そうした作業をさらに大掛かりにしたものが、インフラ構築のイメージです。

 

仕事内容③|運用・保守

構築が完了したからといって、インフラエンジニアの仕事は終わりではなく、むしろ運用・保守からが本番といえるかもしれません。

 

運用・保守は、稼働したインフラが正常に動作しているかをチェックし、不具合が発生した際には対処を行う業務です。

 

具体的には以下の3つの工程を行います。

 

  • 「障害対応」…ミスや故障などが原因で発生したトラブルへの対処
  • 「キャパシティ管理」…インフラ設計時の予想稼働容量と実際に稼働した際の使用容量の差を状況に応じて調整
  • 「トラブルシューティング」…インフラが原因のシステム障害とそれ以外の切り分ける作業。

 

こうした工程に加えて、インフラが正常に動作しているか常に監視を行い、システムを守るのが、運用・保守の役割です。

 

未経験からインフラエンジニアになる場合、おそらくほとんどの人が最初は運用・保守の担当となるでしょう。

 

インフラエンジニアの年収はいくら?

インフラエンジニアへの転職を目指すにあたり、どれくらい年収がもらえるかのかも、気になるところですよね。

 

大手転職サイトであるdodaが公表したデータによると、インフラエンジニアの年収は以下の通り。

 

【インフラエンジニアの平均年収】

職種

全年齢平均

20代平均

ネットワークエンジニア

457 万円

373 万円

サーバエンジニア

467 万円

385 万円

運用/監視/保守

383 万円

333 万円

参考:平均年収ランキング 最新版【職種別】|DODA

 

「運用/監視/保守」は、未経験者が最初に担当することからわかるように、業務としての専門性は低め。

 

そのため、専門性が確立されたネットワークエンジニアやサーバエンジニアよりも平均年収が低くなっています

 

また、20代だけでみるとインフラエンジニアの平均年収は300万円台。

 

未経験でインフラエンジニアに転職する場合、業務に活かせるスキルや知識でもない限りは、年齢にかかわらず扱いは新卒相当です。

 

20代後半や30代で転職する場合には、ある程度の年収減は覚悟する必要があるでしょう

 

インフラエンジニアのキャリアパス

インフラエンジニアのキャリアパスとしては、まず運用・保守案件で経験を積み、設計構築にステップアップしていくのが一般的です。

 

そこから先のキャリアパスは人によってさまざまで、より専門性を高めてスペシャリストを目指す人もいれば、マネジメント経験を積んで、プロダクトマネージャーや管理職を目指す人もいます。

 

また、インフラエンジニアからクラウドやセキュリティ方面のキャリアに進むことも十分に可能でしょう。

 

インフラエンジニアに求められるスキル・経験

インフラエンジニアには未経験からでもなれるとはいえ、応募すれば誰でも採用してくれるわけではありません。

 

未経験ながらもインフラエンジニアとしての適性が感じられてこそです。

 

インフラエンジニアには、どのようなスキルや経験が求められるのか確認していきましょう。

 

コミュニケーション能力

黙々と仕事をこなすイメージが強いエンジニアの仕事ですが、コミュニケーション能力は必須ともいうべき能力の一つ

 

インフラエンジニアの仕事は1人ではなく、チームで協力して取り組むものです。

 

なので、コミュニケーションが円滑に取れないと、思うような成果が得られません。

 

また、要件定義で顧客の要望を正確に聞き出したり、トラブル発生時に状況を説明したりする際にも、コミュニケーション能力は役立つでしょう。

 

英語力

英語力もインフラエンジニアの仕事に役立つ能力です。

 

ITインフラを構築する際に利用するのは、必ずしも日本製品だけとは限りません。場合によっては、海外の製品を利用することもあります。

 

海外の製品となれば、当然マニュアルも英語。文章を読み解ける英語力があれば、マニュアルを元にトラブルの対処ができるでしょう。

 

また、IT技術に関する情報は、英語を公用語とする国の技術者が多いこともあって、基本的に英語で発信されます

 

英語ができれば、業務やスキルアップに役立つ情報をいち早く集めることができるでしょう。

 

体力

インフラエンジニアに必要な能力としては、体力も重要だと言えるかもしれません。

 

運用・保守のため、24時間365日インフラを監視しなければならない業務の性質上、夜勤は必須

 

さらに、障害発生時には問題を放置して帰るわけにはいきません。すぐに解決すればよいですが、障害対応が深夜まで及ぶこともありえます

 

そのため、体力に自信がある人のほうが活躍しやすいでしょう。

 

インフラエンジニアに向いている人

インフラエンジニアの仕事内容から、向いていると思われる人は以下の通り。

 

  • 裏方の仕事が好きな人
  • 石橋を叩いて渡るタイプの人
  • ネットや機械が好きな人

 

インフラエンジニアの業務は、基本的に人目を集めることはありません。

 

というのも、インフラエンジニアが目立つ状況にあるということは、何かしらのトラブルが起きていると考えられるからです。

 

何事もなく正常にインフラが動作しているときこそ、インフラエンジニアにとって最高の仕事が出来ている瞬間といえ、まさに縁の下で活躍するポジションと言えます

 

また、障害が起きないように、起きてしまった場合には被害が最小限になるような対応が求められるため、慎重な性格が活かしやすい仕事でもあります。

 

未経験からインフラエンジニアに転職する際のポイント

インフラエンジニアへの転職は未経験でも可能とはいえ、内定を得るのが簡単というわけではありません。

 

基本的にはどこの企業も経験者の採用が最優先で、未経験者にこだわることはまずないです。しかも、未経験者同士だったら若いほうが有利となります。

 

そんな厳しい転職市場において、少しでも内定を得る可能性を上げるためのポイントを確認しておきましょう。

 

プログラミングの勉強をしておく

最近では、インフラエンジニアにもプログラミングに関する知識が、求められるようになってきています。

 

というのも、これまでは手動で行われていたサーバのセットアップなどの作業を、インフラ構成管理ツールで自動化する仕組みが導入され始めているからです。

 

このインフラ構成管理ツールを利用する際、Python、Rubyなどの軽量プログラミング言語によってコードを記述する必要があります

 

そのため、プログラミングに関する知識あることは、一つのアピール材料となるでしょう。

 

資格を取得する

資格は未経験者にとって、数少ない有力なアピール材料の一つです。

 

もちろん、資格を過信しすぎてはいけませんが、少なくとも熱意があることの証明にはなるでしょう。

 

インフラエンジニアとして働くのに役立つ資格は以下の3つ。

 

  • オラクルマスター
  • 情報処理技術者試験
  • LPIC(Linux Professional Institute Certification)

 

このなかで未経験者でも取得が現実的に可能なのが、オラクルマスターです。

 

オラクルマスターはステップアップ型の資格なので、最初に受けられるのは一番低レベルのブロンズです

 

ただレベルが低いといっても、未経験者にとっては普通に難しい内容であるため、資格の取得ができればアピールはもちろん、自信にもつながるでしょう

 

採用担当が納得いく志望動機を作る

他業界や他職種からインフラエンジニアを目指す場合に大事なのが、志望動機の内容です。

 

あまりにインフラエンジニアとはかけ離れた職種や業界からの転職となると、採用担当者は多少なりとも警戒します。

 

というのも、最近はプログラミングスクールの影響もあって、エンジニアという職業に対して過度な期待を抱いている人は少なくありません

 

そうした過度な期待を抱いた人を採用してしまうと、現実と理想の違いからすぐに辞めてしまう可能性は高いといえます。

 

短期離職は小さい会社ほど、損失は大きなものとなります。なので、ちゃんとした動機をもって応募してきたのか、採用側は慎重に判断するわけです。

 

そのため、応募者は採用側に納得いく志望動機を準備することが大切となります

 

志望動機例

これまで新卒で入社した会社で漠然と働いていましたが、同期と差が出る一方の状況にこのままではまずいと思い、以前から興味のあったインフラエンジニアに挑戦しようと思いました。さまざまな企業のなかでも、貴社の社員の自主性を重んじ、年齢に関係なく誰でも積極的にチャレンジできる環境に魅力を感じています。実務経験はありませんが、昨年オラクルマスターのブロンズに合格し、現在は情報処理技術者試験の勉強をしております。入社した際には、担当する業務のなかで基礎をしっかりと身につけ、5年をめどにチームリーダーへの昇格を目指して頑張りたいと思います。

未経験でインフラエンジニアを目指す場合におすすめの転職エージェント

未経験でインフラエンジニアを目指す場合、求人サイトだけでなく、転職エージェントも合わせて活用すると、効率よく転職活動ができるのでおすすめです。

 

ただし、転職エージェントであれば、どんなサービスでもよいというわけではありません。

 

この項目では、未経験からインフラエンジニアを目指す人におすすめの転職エージェントを3つ紹介します。

 

GEEKLY

GEEKLYはIT・WEB・ゲーム業界に特化した転職エージェントです。GEEKLYの強みはなんといっても、転職決定に至るまでのスピード感の早さ

 

通常、転職エージェント経由での転職活動は、2~3ヶ月程度かかるのが一般的です。

 

じっくりと時間をかけて転職活動したい人にはありがたいですが、すぐにでも転職先を見つけたい人には物足らないことも…。

 

ですが、GEEKLYでは利用者の転職活動期間は、平均して1ヶ月程度

 

長年の転職支援によって豊富な経験・ノウハウを持ち、精度の高い求人案内、情報提供ができるGEEKLYだからこそ、実現したスピード感だといえます。

 

マイナビIT AGENT

マイナビエージェント

マイナビIT AGENTは、新卒採用でおなじみのマイナビが運営するIT業界に特化した転職エージェントです。

 

利用者一人ひとりに対し、経歴に関わらず親身で丁寧な対応をしてくれるともっぱらの評判で、第二新卒・20代の若年層から支持を集めています。

 

はじめての転職で何から始めるべきかわからない、自分の判断が間違っていないか不安など、転職活動の目的・目標が明確でないという人には、ぜひともおすすめです。

 

DODA

DODAは、人材業界大手のパーソルキャリア株式会社が運営する総合型転職エージェントです。

 

IT業界に特化したサービスではありませんが、知名度の高さから利用する企業も多く、豊富なインフラエンジニア求人を保有しています

 

他サービスで未経験を理由に求人紹介を断られた人でも、DODAであればサポートが受けられるかもしれません。

 

まとめ

インフラエンジニアは、ITサービスの需要増や人手不足の影響もあって、未経験からでも転職は十分に可能です。

 

ただし、誰でも簡単に転職ができるわけではありません。

 

転職を成功させるためには、自身にインフラエンジニアとしての適性があること、また役立つスキルを持っていることを証明するのが大切です。

 

【インフラエンジニアに求められるスキル・能力】

  • コミュニケーション能力
  • 英語力
  • 体力

 

【インフラエンジニア向きの人】

  • 裏方の仕事が好きな人
  • 石橋を叩いて渡るタイプの人
  • ネットや機械が好きな人

 

インフラエンジニアとしての適性があることを、どのようにアピールしたよいのかわからないという人は転職エージェントを利用してみるとよいでしょう。

 

キャリアアドバイザーが、効果的な履歴書の書き方や面接での受け答えを教えてくれるはずです。

 

未経験だとすんなり転職が決まらないかもしれませんが、インフラエンジニアになりたい人は諦めずに転職活動を頑張ってみてください。

この記事の執筆者
キャリズム編集部

転職・人材業界に深く関わるディレクターが『今の職場に不満があり、転職を考え始めた方』や『転職活動の進め方がわからない方』へ、最高の転職を実現できる情報提供を目指している。

本記事はキャリズムを運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。
※キャリズムに掲載される記事は転職エージェントが執筆したものではありません。

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