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女性システムエンジニアの悩みや仕事内容の実態を元女性SEが徹底解説!

IT・エンジニアの転職

システムエンジニアは、プログラミング技術や知識さえあれば、性別や年齢関係なしに活躍できる仕事です。

 

しかし、実際のところは男性の方の割合が多く、偏りが見られます。納期前になると、連日残業で精神的にも追い詰められるので、タフさが求められるからでしょうか。

 

私自身が女性システムエンジニアだった経験や見聞きした経験を活かして、女性がシステムエンジニアとして働く実態を赤裸々に語ってみたいと思います。

 

 

ライター:なのはな


夜間大学在学中に、人材コンサル会社にて勤務。

営業や採用サポート、イベント運営などを幅広く経験。

その後、新卒でIT会社にシステムエンジニアとして入社。

開発や保守・運用に従事。

現在は、フリーランスライターとして活躍中。

 

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システムエンジニアとして働いていた頃感じた女性SE特有の悩み

働く上で、悩みの一つや二つはあるはずです。少数派の女性システムエンジニアなら、なおさらではないでしょうか。IT業界の課題を明らかにします。

 

1:男女“区別”すらない職場にうんざり

男性からいわせると、「なんてわがままなんだ!」と言われるかもしれませんが、女性システムエンジニアの多くは、男女“差別”はして欲しくないですが、男女“区別”はして欲しいと感じています

 

 

なのはな


例えば、女性のライフステージから避けることのできない出産・育児にかかわる制度に悩みを持っていました。もちろん、産休・育休はあったのですが、産休に入るまで当たり前のように23時まで残業することに。タスクが振られるのですから仕方のないことです。少しくらい配慮があっても良かったと思いますが…。

 

2:産休はマイナス評価になる

また、産休のことでいうと、マイナス評価されるのも納得できませんでした。体調不良といった理由で長期休職している人と同じ扱いで、社内評価されていたので、今後のキャリアに支障をきたしています。これだと「子どもを産むな!ずっと働け!」と言われているような気持ちになりました。

 

3:手本となるキャリアモデルがいない

もちろん、会社によって差がありますが、私の会社では約10人に1人が女性システムエンジニアでした。その中で、結婚・出産・育児を体験して、仕事を続けている人はごく少数です。単純に数が少ないので、結婚・出産・育児をした後で手本にするキャリアモデルが見つけられませんでした。

 

会社からは、上司との面談を通して3年後や5年後にどうなっていたいか、問われます。しかし、キャリアモデルがいないのですから、漠然とした理想を描くだけになってしまい、苦悩する女性も少なくありません。

 

 

元女性システムエンジニアに聞いた仕事の実態

続いて、システムエンジニアとして女性が働く上でのやりがいや実情を明らかにしましょう。システムエンジニアといえば、ハードという印象を持っている人もいますが、実際はどうなのでしょうか。

 

システムエンジニアとしてのやりがい

システムエンジニアという仕事にネガティブな印象を持っている人もいるかもしれませんが、実際に働いてみるとやりがいを感じることも多いです。

 

例えば、以下のようなことが挙げられます。

 

  • どの会社でも通用するスキルや知識を身につけられる
  • 比較的給料が高い
  • ものをつくる喜びを感じられる

 

システムエンジニアは、転職しやすい職種だといえます。「上司ガチャ」なんていう言葉が使われることもありますが、相性の合わない上司とめぐりあってしまったとき、どうしても我慢できなければ、異動や転職といった方法で環境を変えるのが比較的容易です。

 

転職回数が多いと、採用試験のときに不利に働くことが多いかもしれませんが、システムエンジニアの中ではめずらしいことではないので、2回ほどの転職経験だと、特に気にする必要はないでしょう。

 

また、平成29年におけるシステムエンジニアの平均年収は550.8万円で、全職種の平均年収である454.5万円より高くなっています。(厚生労働省「賃金構造基本統計調査」より)システムエンジニアは比較的給料が高いのです。私自身、システムエンジニアとして働いているときにお金に困った経験はありませんでした。20代で結婚して家を買っている人もいましたね。

 

そして、ものづくりの楽しさを味わえるのが、システムエンジニアの醍醐味です。まったく何もなかったところから積み上げていき、一つのシステムができた瞬間は本当にうれしいです。

 

SEはハードな職業だと言われているが女性にはつらい現場?

業務量が多くて連日残業するようになると、もう少し余裕のある働き方をしたいと感じる人は少なくありません。独身のころならまだ良いのですが、育児と両立するとなると、いろいろ支障が出てきます。

 

女性だから、つらい現場だと感じるというよりかは、環境が整備されていないから働きにくさを感じるのかもしれません。

 

システムエンジニアと一言でいっても、大規模プロジェクトで開発するのと、小規模プロジェクトで保守・運用するのとでは労働環境が変わってくると思います。

 

開発の初期だと過密なスケジュールで働くことになり、規模の大きなプロジェクトだと、それが長く続くでしょう。

 

また、在宅勤務制度があれば、有効活用できると思います。女性本人としては、長く仕事を離れてしまうと、また復職できるのかという不安がよぎります。制限があるなかでも仕事と上手く付き合う工夫が必要です。

 

年収で見た場合、男性SEとの差を感じることはありますか?

統計データを見ると、男女で50~100万円ほどの年収の違いが出ているので、実際のところ男女差はあるのだと思います。

 

 

年齢

現金給与額

年間賞与等

年収換算

システムエンジニア(男)

平均

39.4

384.4

1090.5

5703.3

~19

18.8

164.5

128.2

2102.2

20~24

23.7

255.2

335.9

3398.3

25~29

27.5

302.6

806.3

4437.5

30~34

32.5

356.0

1093.9

5365.9

35~39

37.7

395.7

1165.9

5914.3

40~44

42.4

423.2

1239.5

6317.9

45~49

47.5

435.9

1243.1

6473.9

50~54

52.4

459.2

1413.4

6923.8

55~59

57.0

453.0

1240.4

6676.4

60~64歳

61.8

345.5

768.9

4914.9

65~69

66.5

381.9

454.3

5037.1

 

年齢

きまって支給する現金給与額

年間賞与その他特別給与額

年収換算

システムエンジニア(女)

平均

34.6

313.2

863.2

4621.6

~19

19.0

159.0

52.2

1960.2

20~24

23.7

256.2

428.1

3502.5

25~29

27.2

286.1

794.7

4227.9

30~34

32.4

318.4

953.3

4774.1

35~39

37.4

315.3

988.4

4772.0

40~44

42.5

349.9

919.9

5118.7

45~49

47.4

379.7

1174.9

5731.3

50~54

52.1

365.5

1318.6

5704.6

55~59

57.2

403.8

617.4

5463.0

60~64

61.0

236.8

1065.7

3907.3

65~69

67.5

220.0

615.0

3255.0

参考:賃金構造基本統計調査 を元に作成

 

しかし、私個人の感想でいうと、それほど不満はありません。私の会社では、大学学部卒と大学院卒で初任給に違いがありました。そのあとは、4年目を迎えるまで、その差のまま、1年ごとに月給5,000円がプラスされていきます。

 

つまり、4年目になると、能力に応じて差が出てくるのですが、その評価の仕方に男女という指標は入っていなかったようです。別に男性の方が優れているということを言いたいわけではありませんが、ハードな残業をこなして、成果を出している人に男性が多かった印象を持っています。

 

たしかに、「多くの残業をこなしている」イコール「優秀」と表現するのはあまりにも短絡的ですが、実際のところ、そう評価している上司も少なくありません

 

昇級や昇進のしやすさでみた場合、差別的な環境はない?

昇級や昇進のしやすさで、いうと性別は考慮されていると感じました。例えば、開発プロジェクトマネージャーは、昼夜問わず業務に携わらないといけないケースが増えます。トラブルが起これば責任を持たないといけません。

 

もし、プロジェクトマネージャーを引き受けて、その後、産休で休みますとなれば会社として信用を失うかもしれません。会社としては、明確に伝えると問題になるのでオブラートに包みますが、暗にプロジェクトが円満になる選択肢を選びます。なかなかチャレンジングなことはさせてくれませんね。

 

古くから4Kなどと言われますが、結婚を逃すというは過去の話?

システムエンジニアは4Kなんて言われているんですね。「きつい」「帰れない」「休暇が取れない」そして、「結婚できない」でしょうか。

 

 

なのはな


実際、周囲を見て思うことなのですが、女性システムエンジニアだからといって結婚を逃すとは限らないと思います。私の同期は、新人研修のときに教育担当だった1コ上の先輩と、3年目のときに結婚していました。今では、1児のママですね。

 

たしかに、女性システムエンジニアは他の職種の男性と同等か、それ以上を稼げるので、独身でも何ら問題がないと感じることも多いです。

 

また、仕事がハードなので、恋愛を楽しむ余裕がない時期もあります。仕事が楽しいという人もいるでしょう。

 

女性SEならではのスキルアップなどはありますか?

女性システムエンジニアならではのスキルアップといえるのかは分かりませんが、職場内で円滑なコミュニケーションが図れるように気配りを意識している女性は多いです。

 

上司からも、サポート役を買って出て欲しいといわれたこともあります。エースにはなれないかもしれませんが、必要不可欠なサブになれると重宝されます

 

社内SEと常駐SEで、仕事のやりやすさは変わるもの?

社内SEと常駐SEで仕事のやりやすさは大きく変わると思います。社内SEの方がずいぶん働きやすいです。メリットとしては以下が挙げられます。

 

  1. 常駐SEより残業時間が少ない
  2. 逼迫した納期がない
  3. 勤務場所が同じである
  4. ユーザーとの距離が近い
  5. IT戦略にも携われる

 

たしかに、同じ業務の繰り返しで退屈に感じたり、業務時間外に急なトラブル対応が舞い込んできたりすることがあるデメリットがありますが、社内SEは人気の職種です。

 

社内SEが一つの会社で大量募集されることはありませんので、求人数はどうしても少なくなってしまいます。そのため、倍率は高いです。しかし、高い倍率をクリアすると仕事のやりやすさを感じるのではないでしょうか。

 

一方、客先常駐SEはストレスを感じやすい

  • パワハラやモラハラの対象になりやすい
  • 現場で放置されることがある
  • 疎外感や孤独感を感じやすい
  • 単調な作業を押し付けられることがある
  • 大変な現場に投入されやすい

 

そして、客先常駐だと、ストレスを発散する機会が少ないと聞きました。同僚は、自社で働くメリットをひしひしと感じていましたね

 

 

女性にとって、システムエンジニアという仕事自体の向き不向きはある?

 

 

なのはな


女性にシステムエンジニアは向き不向きかというと、あまりおすすめできないかな…というのが私の所感です。私自身、システムエンジニア時代は苦労して退職しているのでネガティブな発想になってしまうのですが、ハードできついというデメリットがぬぐいきれません。

 

しかし、「女性だから」という理由は、あまり強く意識しすぎなくても良いかと思います。「女性だからシステムエンジニアになるのを諦めよう」というのは違うでしょう。

 

プログラミングスキルや知識を身につけさえすれば、男性よりも重宝されることがあります。そして、最終的には、人間力が大きな影響を与えるでしょう。仕事自体の向き不向きは、個人差があります。

 

 

まとめ|これからシステムエンジニアになりたい女性へのアドバイス

これから、システムエンジニアになりたい人には三つのアドバイスを送りたいです。

 

  • プログラミングスキルや知識を深める努力は惜しまないで頑張る意思が必要です
  • プライベートと仕事のどちらに比重を置くか決めてキャリアパスを選んだ方が良いです
  • 頑張り過ぎず、体調を崩さないように

 

 

なのはな


何よりも体が資本です。私自身もシステムエンジニア時代に体調を崩しました。システムエンジニアという仕事を選ぶこと自体は、幸せになるための一つの選択肢に過ぎません。女性システムエンジニアとして歩むことに反対はしませんが、学習し続ける努力が必要だということを忘れないでください。

 

この記事の執筆者
キャリズム編集部

転職・人材業界に深く関わるディレクターが『今の職場に不満があり、転職を考え始めた方』や『転職活動の進め方がわからない方』へ、最高の転職を実現できる情報提供を目指している。

本記事はキャリズムを運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。
※キャリズムに掲載される記事は転職エージェントが執筆したものではありません。

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