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50代の転職に資格は必要ない?|50代の強みと転職失敗例まとめ

年齢別の転職活動
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転職者人口が増え続けている今、50代で転職を希望する人も増えています。

50代で転職するなら資格などの強みがないと厳しいかと思われがちですが、そうではありません。

50代の強みを転職に活かしましょう。

【関連記事】 転職に役立つ有利な資格21種|職種別のおすすめ資格と転職で上手に繋げるポイントまで

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この記事に記載の情報は2021年04月12日時点のものです

50代が取るべき資格

50代が取るべき資格は、独占業務があり特定の業界で需要が高い資格、または長年の経験を業務に活かせる中小企業診断士や社労士などの資格です。

「つぶしの利く資格をとってとりあえず違う会社に転職したい」というビジョンは50代にはマッチしませんし、そういった人材を企業は求めていません。

それよりも、「この業界で働きたい」、「長年の経験を活かせる業務に就きたい」という気持ちで資格を取得する方が企業へアピールできます。

宅建士や福祉・医療系の資格は、資格所有者がいなければ営業ができなかったり、行える医療行為に制限があったりするため、特定の業界で需要が高い資格に入ります。

また、中小企業診断士や社労士の業務では、資格を取るために勉強した知識の他に、自分が長年勤務してきた経験から、企業に対して鋭い提案や助言ができるようになります。

転職における50代の強み

50代の場合は、資格以外にも様々な強みがあります。

仮に即戦力になるような資格を持っていなかったとしても、ここで挙げる50代ならではの強みを買われて採用されることも十分にあり得ます。

経験豊富である

まず50代の一番の強みとして挙げられるのは長い勤続年数から得た豊富な経験です。

豊富な経験は、転職に有利な資格をたくさん持っている若い人材にも負けないくらい価値があり、50代の豊富な経験を求める企業も少なくありません。

「目立った実績もないし、アピールポイントがない」と思っていても、悲観的に考えずに経験が豊富だということにこそ価値があると認識しましょう。

経験が豊富だということに自信を持つことができれば、前向きな姿勢が企業に伝わり印象も良くなります。

知識量が多い

仮に他業界へ転職する時でも、前職の業界の知識や情報をたくさん持っていることは転職先の企業にとって大きな魅力になります。

特に他業界への新規参入を狙っている企業は、他業界の知識が豊富な人材を求めている事もあるので、「転職先の業界には関係ない」と前職での知識を切り捨ててしまわず、積極的に前職で得た知識量をアピールしましょう。

実績がある場合が多い

勤続年数が長く、役職に就く可能性も高い50代の人には実績がある場合も多いです。

業績アップや離職率の低下に貢献した実績があれば、積極的に面接で伝えましょう。

50代でも実績がない人もいるので、「50代だとこれくらいの実績はあって当たり前」と思わず、どんどんアピールすることが大切です。

前職で培ったスキルがある

勤続年数が長いということは、それだけ前職で培ったスキルの練度も高いということになります。

転職先の企業では役に立たないと思っていたスキルが意外と評価されたり、普段当たり前のようにやっていたことが転職先では強く求められていたりすることもありますので、自己分析を徹底して自分が持っているスキルを明確にしておく必要があります。

また、客観的に自分のスキルを判断するためには、転職エージェントにキャリア診断やスキルの診断をしてもらうのも良い方法です。

【関連記事】 おすすめ転職エージェント47社を徹底比較!選び方・口コミ/評判も検証

人柄が穏やかである

個人差もありますが、50代の人は会社で働くことの良い面も悪い面もこれまでにたくさん見てきているため、穏やかな人柄の方が多いです。

また、企業もそういった50代の人柄を求めて求人を出している場合もあります。

後輩や部下を育てるために、時には厳しく、時には的確なアドバイスや褒め言葉を伝えられる、また社内の雰囲気を良くするために一役買ってくれる50代には必ず需要があります。

企業が求める理想の50代像

人の話が聞ける

価値観が固まってしまい、頑固で融通が利かない50代を企業は求めていません。

むしろ、50代でありながら柔軟に人の考えを取り入れられたり、人の話をしっかりと聞けたりする人材が求められます。

面接などで転職先の企業の人と話をする時にも、相手の話を遮って話し始めたり、自分の話ばかりをしたりしてはいけません。

人の話が聞けて、しっかりとコミュニケーションを取れる50代を企業は求めています。

バイタリティがある

50代ともなると、体力も低下して仕事に対するモチベーションも下がってくる人も増えてきますが、そうではなく、若い人に負けないくらいバイタリティがある50代に企業は魅力を感じます。

「50代だとこれからバリバリ働いてもらうのは難しそう」という企業の不安を払拭するためにも、常に自身のバイタリティは保ちたいところです。

リーダーシップがある

50代ともなると、企業側も転職者を「管理職に就くなど、マネジメント経験が豊富な人材だ」という目で見るようになります。

仕事をこなす能力はもちろんのこと、周りの社員を引っ張っていけるリーダーシップが50代の転職者には期待されています。

新しい職場にすぐになじんでくれる

企業が50代の転職者に対して抱える不安の一つとして、「職場になじめるか」ということがあります。

言ってしまえば50代はおじさん世代ですから、若い社員と上手くやれるかということも気になりますし、同年代の他の社員と仲良くやってくれるかということも企業は不安に思っています。

だからこそ、新しい職場にもすぐになじんでくれそうな50代は企業も安心して採用することができます。

そういった適応力をアピールするためには、面接の時などに企業の人とコミュニケーションを取ることが何よりも大切です。

面接や会社見学をする際には、そういったところも見られているのだと認識して、積極的にコミュニケーションを取っていく必要があります。

仕事への順応力が高い

特に業界や業種が違う企業に転職する場合には、仕事への順応力が求められます。

「50代だしゆっくり仕事に慣れていけばいいか」という考えは禁物です。入社したその日から企業の即戦力になる、という覚悟が必要です。

面接でのアピール方法

面接で最も重要なことは、面接官の心理を考えることです。

面接官、つまり企業側は50代の転職者を目の前に、どういうことを不安に思っているだろう、またどういうことに期待しているだろうということに考えを巡らせましょう。

企業側の期待にはしっかりと応え、逆に不安に思われているであろうことはしっかりと払拭しておくことで採用率はぐっと上がります。

志望動機の伝え方

もちろん志望動機は人それぞれに違いますが、ここではその一例をご紹介します。

ここでご紹介する志望動機をそのまま真似してしまうのではなく、「こういう考え方もあるのか」と自分の転職に対する考えを広げるために活用してみてください。

【関連記事】 パターン別|転職面接の好印象な志望動機とNG志望動機ランキング

 

同業他社への転職の場合

同業他社への転職の場合には、

「前職では○○というサービスの質を向上させるために力を注いできました。長い間○○というサービスに携わった今、新たに△△のサービスの発展に貢献したいと思うようになり、△△サービスに力を入れている御社を志望しました。」

というように、前職での経験を踏まえてその先にある新しい事に挑戦したいという志望動機が効果的な例として挙げられます。

前職での実績がある場合には、それを今後の挑戦に活かせるということをしっかりとアピールしましょう。

 

他業界への転職の場合

他業界への転職の場合には、前職の経験がきっかけで他業界に興味を持った、というような志望動機も一例としてあげられます。

 

「前職では飲食店のマネージャーとして勤務してきましたが、『食』に触れた仕事を続けていくうちに、食材の流通そのものに関わりたい、地方に眠っている優秀な生産者を発掘し、より人々の『食』を豊かにしたいと思うようになり、地方の生産者との取引に力を入れている御社に魅力を感じ、志望致しました。」

 

また、以前から憧れていた職種に思い切って転職する場合には、自分の熱意を述べるだけでは志望動機としては弱くなってしまいます。

実際にその業種で企業に貢献できるのか、自分にその職種が務まるのかを知るために企業研究をした、資格を取得した、ということも併せて伝えることが重要です。

自己PRの伝え方

50代が自己PRをする際に大切なことは、自分が50代であることをポジティブに捉えていることと、自己分析がしっかりとなされていることです。

「50代ですが、若い人に負けないよう頑張ります」ではなく、「50代の私にこそできることがあります」というようにポジティブな自己PRを心がけます。

しかし、ただポジティブなだけでは企業側に自分の魅力を伝えることはできません。

徹底した自己分析に裏付けされているからこそ、「私には○○という能力があります」といったような言葉に真実味が感じられるようになるのです。

若い人材ならば、真実味のない自己PRだとしても「勢いがある」「熱意は十分」というようにプラスに捉えてもらえることもありますが、50代の転職だとそうはいきません。

「50代の割にはこの人の話には説得力や真実味が感じられない」と思われてしまえば、そこで面接官からの印象は悪くなってしまいます。

【関連記事】 あなたの自己PRは大丈夫?転職における面接テクニック

50代の転職失敗例

ここまで、50代が転職で採用率を上げるための考え方をご紹介しましたが、ここからは50代の転職失敗例を見ていきましょう。同じような失敗をしないためにも、先輩転職者たちの失敗談を参考にすることは効果的です。

年収が大きく下がった

特に他業界に転職する場合には、50代であっても年収が大きく下がる可能性は高いです。

また、転職後2年目くらいから年収も上がるだろうと期待していたのに上がらなかった、逆に下がってしまったという例もあります。

未経験の業界に挑戦する時には、「年収が下がってでもやりたい仕事なのか」ということをよく考える必要があるでしょう。

想像と違った

特に、憧れの職種に転職した時に起こりやすいのがこの失敗です。

「裏方の仕事から、前線でバリバリ活躍したい思いで営業職に転職したが、実際には事務作業ばかりでつまらなかった。」

「未経験の業界に転職したが、前職のスキルを活かせるからすぐに仕事にも慣れるだろうと思っていたのに全く仕事が覚えられない。」

これらの失敗は転職する前の情報収集が徹底されていないことで起こります。転職先の企業の業務内容や待遇についてはしっかりと確認しなければなりません。

体力的にきつい

営業職や運送業界に憧れて転職したものの、体力的にきつくてついていけないという失敗談もよく耳にします。

50代はどう頑張っても20代、30代のような働き方はできません。勤務内容を確認するのはもちろんですが、自分の体力でその仕事が務まるのかも慎重に考える必要があります。

新しい業界の雰囲気になじめない

順応力や適応力が低い人にとっては、新しい業界への転職がストレスになる場合もあります。

自由な社風の企業から体育会系の企業に転職したり、またその逆だったりした場合には業界の雰囲気になじめずに大きなストレスを抱えることになります。

企業研究だけでなく、会社見学に行ったりその業界で働いている知人に話を聞いたりして、自分の印象と現実のギャップをなるべく埋めておきましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?50代の人が転職する場合、むやみに資格に頼るよりも50代ならではの強みを活かす方が転職はしやすくなります。

「もう50代」とネガティブに年齢を捉えるのではなく、50代にしかできないことがあると自覚しましょう。そうすれば必ず自分を必要としてくれる企業が見つかるはずです。

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