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50代で転職するのに資格は必要?まずはスキルの整理から始めよう

年齢別の転職活動
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この記事では、50代で転職を考えている方が知っておくべき自分の強みの見つけ方についてお伝えします。転職可能な年齢は徐々に上がっている傾向にあるそうで、自分のこれまでの経験をどう整理してアピールするかで、結果も変わってくる可能性があります。

転職する際に有利になる資格も5つ紹介していますので、こちらも参考にしてみてください。

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この記事に記載の情報は2021年04月12日時点のものです

50代の転職事情

35歳の壁はもう古い?

これまでは、35歳を超えると転職するのが一気に難しくなる、という意見がありました。

しかし、最近では『35歳の壁』も崩れつつあり、50歳以上の人を積極的に採用する企業が増えてきているようです。

人手不足を背景に活況な転職市場で、中高年層の存在感が高まっている。就職・転職サービス大手のリクルートキャリアによると、2017年度の50歳以上の転職決定数は09年度の1.8倍以上、16年度比でも2割超の大きな伸びだという。若手よりも人件費がかかる、新たな環境への適応性が心配など、長いキャリアが敬遠されたかつての状況は一変。年齢にとらわれずに能力を持った人材を積極的に獲得する企業が増え、転職の“年齢の壁”が崩れ始めた。<引用終>

(引用元: 転職市場、崩れた“年齢の壁” 50歳以上を積極採用、能力重視進む|SankeiBiz 

このような現象が起きている背景には、急速な事業モデルの変革そもそもの人材不足という2つが大きな理由としてあるようです。

急速な事業モデルの変革で異業種採用が増えている

自動車業界をはじめ、多くの業界で事業モデルの変革が求められており、今までにはない異業種の新たな経験やスキルを求めて採用を行なう企業も増えてきているようです。

異業種、異職種への転職というのは、非常に増えています。

背景には産業構造の変化ということで、製造業中心だった世界から、インターネット、IT、サービス業というところに業種構造が変化しているので、人材の流動も業種を超えているという状態があると考えられています。<引用終>

(引用元: 40代・50代の転職は「ポータブルスキル」と「コネクション」|キャリアニュース

人材が不足している

若手の人材が不足していて採用もできていないという理由だけではなく、ベンチャー企業や地方の中小企業などの場合は、ベテラン人材を必要としているけれど採用ができていないこともあるようです。

今現在充分な活躍ができていない人でも、自分の能力やスキルに気がついていない、または能力やスキルを活かしきれていないだけという可能性もあり、環境を変えるだけで自分の不満を解決できるケースもあります。

大手ゼネコンでビル建設の施工管理責任者をしていた55歳の男性。年齢的に現場を離れなければいけないが、定年まであと5年でさらに上のポストも望めないと悩んでいた。思い切って転職サービスに相談したところ、社員100人規模の地方建設会社に執行役員として迎えられた。年収は若干下がったものの希望通り現場で活躍できる仕事で、70歳までの雇用も約束してくれたという。<引用終>

(引用元: 転職市場、崩れた“年齢の壁” 50歳以上を積極採用、能力重視進む |SankeiBiz 

資格が転職に有利になるとは限らない

上のような状況を踏まえると、50代での転職を成功させるためには、新しく資格を取得することが必ずしも転職への近道になるとは限らないといえそうです。むしろ、資格よりも、自分の今までの経験を棚卸しして、他の業界や会社の仕事でも活かせる自分の強みやスキルを整理してみることのほうが大切になるといえます。

ポータブルスキルとは業種や職種の垣根を越えて発揮できる、汎用性の高い能力のことです。

ごく普通の中年のサラリーマンでも、それまでの仕事で培ったなんらかのスキルがあるはずだということですが、例えば通販会社のアパレル部門から、畑の違う菓子メーカーの経営企画課長に転職した女性。

評価されたポータブルスキルは、“女性の好みに精通していること”でした。

販売戦略を一新して、商品の売り上げアップにつなげました。

また、生命保険会社の営業部長だった男性は、食品メーカーの品質管理部長に転職。

地道なルーティン業務を行う現場スタッフのモチベーションを高めてきた経験を、工場で働くパートの管理に生かすことも可能です。<引用終 >

(引用元: 40代・50代の転職は「ポータブルスキル」と「コネクション」|キャリアニュース

上の2つの例を見てみると「女性の好みに精通していること」や「パートの管理能力」など、高度なスキルや実績が必ずしも必要ではないことがわかります。

特にひとつめの「女性の好みに精通していること」という例については、知識や経験がそのままダイレクトに自分の強みになっているといえます。
 

転職する際に有利になる資格

資格を持っていれば必ず採用されるという保証はありません。

しかし自分の強みとなるスキルを整理した結果、資格があればさらに転職に有利になるケースも、場合によってはあるかもしれません。

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有利になる資格1:宅地建物取引士

1つ目は『宅地建物取引士』です。省略して『宅建』や『宅建士』と呼ばれたりします。不動産の契約をする際に、お客さんが知っておくべき大切な契約内容を説明できるようにするために必要な資格と言われています。

ちなみに難易度が高い資格のため、合格するためにはしっかりと勉強する必要があり、独学よりも専門学校や通信講座を利用する人が多い資格とも言われています。時間とお金などをしっかりと考慮した上で、実際に取得するかどうか慎重に判断するようにしましょう。

不動産関連の仕事をする際に必要となるイメージが強いですが、不動産関連だけではなく建築会社や金融機関などの業界でも活かすことができるということも特徴です。(参考サイト: 宅建コラム

有利になる資格2:ファイナンシャルプランナー

2つ目は『ファイナンシャルプランナー』です。ファイナンシャルプランナーの資格は、お金にまつわるさまざまな悩みの解決策について提案する際に役立つもので、特に銀行や不動産業界などで働く人向けの資格と言われています。

保険や資産運用そして税金など、幅広いジャンルの知識が求められますが、転職する際にプラスになるというだけではなく、勉強すれば節約や住宅ローンなど自分の生活に直接関係のある知識が得られるというメリットもあります。

ちなみに資格は1~3級まであり、2級以上の知識があると、転職する際に有利になると言われています。(参考サイト: 日本FP協会

有利になる資格3:施工管理技士

3つ目は『施工管理技士』です。建設業界で仕事をする際に持っていると有利になるもので、建築施工管理技士や電気工事施工管理技士などさまざまな種類があります。

資格がなくても仕事はできるようですが、資格を持っていると手当てがもらえたり給料がアップしたりする会社もあるそうなので、転職する際にもプラスになる可能性があります。どの資格も1~2級まであり、会社によっては1級を取得すると、もらえる手当てが7万円増える会社もあります。(参考サイト: 施工管理技術検定 / 一般財団法人 建設業振興基金

有利になる資格4:医療事務検定

4つ目は『医療事務検定』です。こちらは病院での受付や会計の仕事を行なう人のための資格になります。病院は日本全国どこにでもあり数も多いので、引っ越しなどで住む環境が変わった際にもアピール材料になり得る資格と言えます。

ちなみに、医療事務検定は、試験の際に教材を持ち込むことが可能で、試験のために内容を暗記する必要がないことも特徴です。こちらも先ほどの施工管理技士のように、持っていないと仕事ができないという資格ではありませんが、応募者が複数人いる場合などは有利になる可能性があります。(参考サイト: 医療事務の資格について / 日本医療事務協会

有利になる資格5:調剤事務管理士

最後5つ目は『調剤事務管理士』です。薬局での受付や会計などの事務全般を担当するなど、薬剤師の方をサポートする人のための資格になります。病院で医療事務と同じように、日本全国どこでも働くことができて安定性が高いことが特徴です。

ちなみにこちらの資格の試験も、資料を参考にして解答することが認められており、医療事務検定よりも試験の合格率が高くなっているようです。(参考サイト: 調剤事務管理士®技能認定試験 / 技能認定振興協会
 

自己分析をして自分の強みを発見しよう


自分で「これは強みやスキルにはならない」と決めつけず、まずは自分がやってきたことや経験してきたできごとなどを、すべて洗い出してみることから始めてみましょう。

売り上げがいくらアップした、どれくらい工数を削減できた、などの客観的な数字にとらわれず、まずは思いつくままに整理していくとよいと思います。

そして経験の洗い出しが完了したら、次は目標を達成するために考えたこと目標を達成するために実行したこと目標を達成する上で直面した壁その壁をどう乗り越えたか などという軸に沿ってそれぞれの経験を整理していき、自分の強みを明確にする作業を行なっていきましょう。

とはいえ、どういったことが自分の強みになるのか分からなかったり、自分では予想していないものが強みになったりする可能性もあります。

このことが、「自分にはアピールできるものが何もない…」と考えてしまう一番の理由にもなり得るため、体験を整理する際はこちらの具体的なスキルを参考にして、自分に当てはまるものがないかチェックしていってみましょう。(参考サイト: リクナビNEXTジャーナル
 

まとめ

転職可能な年齢の制限は緩くなりつつあるため、50代だからすでに遅いとすぐに諦めず、まずは自分のこれまでの経験を整理することから始めるようにしましょう。自分では何とも思っていなかったことが、実は自分の強みだったということも多いようなので、年齢問わず、転職に成功された方がどのような特徴を強みとしてアピールしたのか、たくさんの例を参考にするのが大切といえます。

また、実際に50代から転職を経験された方の体験談もありますので、こちらも参考にしてみましょう。

それぞれの会社の面接で、同じ内容を話しても、担当者によって受け取り方がさまざまだったという意見もあるため、面接で不合格になっても自分に対して否定的にならずに、ある程度長いスパンで転職活動を行なう方がよいかもしれません。(参考サイト: en ミドルの転職

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