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デザイナーに転職したい人必見!デザイナーの理想と現実

業界別の転職活動
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クリエイティブな仕事に憧れ、デザイナーへの転職を希望する人も少なくありません。しかし、転職に成功してから業界の現実を知って後悔する人もいます。この記事では、デザイナー職を現実的な面から解説します。
 
 

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この記事に記載の情報は2021年04月12日時点のものです

デザイナーの種類

デザイナーと一口に言っても、さまざまな種類のデザイナーが存在します。「デザイナーになりたい!」という漠然としたイメージを持っている人に向けて、まずはそれぞれのデザイナーの仕事内容についてご紹介します。
 

種類1:Webサイトに関わるデザイナー

Webサイトをデザインし、作成するのが『Webデザイナー』。クライアントの要望をヒアリングし、Webサイトとして形にしていくのが主な仕事内容です。
 
必要なスキルはHTMLやCSS言語を用いたコーディング技術、サイトのグラフィックやロゴを作成するためのグラフィック技術です。未経験から始める場合には、技術の習得にある程度時間がかかります。
 
【関連記事】
未経験からWebデザイナーに転職したい人が最短で就職までこぎつける方法
 

種類2:ファッションに関わるデザイナー

洋服やバッグなどのデザインをする『ファッションデザイナー』と、ファッションデザイナーが作成したデザインを基に、実際に洋服などを作る際に必要な布地や織物をデザインする『テキスタイルデザイナー』があります。
 
専門的な技術というよりも、ファッションに関する知識や、センスが問われます。また、イラストを描くのが得意な人はファッションに関するデザイナーとして即戦力になれる可能性を持っていると言えるでしょう。
 

種類3:暮らしの空間に関わるデザイナー

テーブルやイスなどに始まり、全ての家具をデザインする『家具デザイナー』、そしてそれらの家具やカーテン、照明などを総合的に監修し、室内の空間全体を演出するのが『インテリアデザイナー』です。照明を使った空間演出に特化した『照明デザイナー』、個人住宅の室内だけでなく駅やショップなどの空間演出まで手がける『空間デザイナー』という職業もあります。
 
自宅のインテリアへの関心が強い、または暮らしの空間をデザインすることが好きな人は、これらのデザイナーに向いていると言えるでしょう。既存の家具や照明などを組み合わせて空間をデザインするので、イラスト作成能力はそこまで求められません。
 
 

抱きやすいデザイナーのイメージ

抱きやすいイメージ1:クリエイティブである

0から新しいデザインを考えるデザイナーはとてもクリエイティブな職業だと言えます。オリジナルの絵を描くのが好きな人、服やインテリアにこだわりを持っている人はデザイナー職のクリエイティブな面に惹かれることもあるのではないでしょうか。
 

抱きやすいイメージ2:自分の個性を表現できる

自分の個性を表現したい、単純な作業の繰り返しを仕事にしたくない、という人もデザイナー職に惹かれます。特に事務職や経理職に就いている人は、毎日決まった作業を繰り返す仕事に不満を持ち、デザイナーに転職したいと思うことが多いようです。
 

抱きやすいイメージ3:能力次第で収入がアップする

デザイナーとしてのスキルが高く、優れたデザインができると収入もアップするというイメージを持っている人も多いと思います。実際に一流のデザイナーの中には数千万円の年収を稼ぐ人も存在します。
 

抱きやすいイメージ4:独立ができる

デザイナーとして独立ができることに魅力や憧れを感じている人もいます。独立ができれば、仕事の時間を自由に決められたり、収入をたくさん得られたりと、夢が広がります。
 
 

デザイナーの現実

さて、ここまでデザイナーに抱きやすいイメージについてお話してきましたが、実際にはどうなのでしょうか?デザイナー職に対する理想が高すぎるまま転職し、現実とのギャップに苦しむ人もたくさんいますから、転職を決める前にデザイナーの現実を知っておくことが重要です。
 

現実1:収入

2019(平成31)年度の『賃金構造基本統計調査』によると、デザイナーの平均給与は30.74万(平均年齢は37歳)となっていますが、まだ若い人の給与はそれよりも低くなります。また、未経験で転職した人もいきなり30万円台の給与は見込めず、低い人だと20万円台前半になる場合もあるようです。
 
能力が高ければ収入が上がると思われがちですが、一概にそうとも言えません。デザイナーとして高収入を得るためには、キャリアアップしてディレクターやプロデューサーになる必要があります。
 
デザイナーとしてデザイン制作をしているうちは、多くても年収500万ほどになることがほとんどです。能力が高ければフリーランスとして独立することも可能ですが、それでも平均年収は300万から400万程度。1,000万円を超える高収入を得ているフリーランスデザイナーもいるようですが、極一握りに限られます。
 

現実2:残業時間

デザイナーはその仕事の性格上、残業時間も多くなる傾向があります。具体的な納期があることがほとんどなので、「今日はここまで」という区切りが難しい場合がほとんどです。
 
ノルマが少なく、労働環境がよい職場なら残業時間も少なくてすみますが、そうでない場合は月50時間を平気で超える残業をしているデザイナーも多くいます。
 

現実3:デザインに求められること

個性を表現できる、というイメージがあるデザイナー職ですが、実はそうとも言えません。デザイナーに求められるのは個性の表現ではなく、『クライアントの希望通りのものを作ること』です。
 
デザイナーとして仕事をしている人の話を聞いていると、「デザイナーは芸術家ではない」という言葉もよく耳にします。「自分の個性を表現したい!」という人はデザイナーとして働くよりも、趣味で絵を描いたりインテリアコーディネートをしたりする方が性に合っていると言えます。
 

現実4:デザイナーのキャリアパス

デザイナーの主なキャリアパスとしては、『ディレクター』や『プロデューサー』が挙げられます。記者で言うと『編集者』の立場になるということですね。

デザイナーとしての実績と経験がある人は、ディレクターやプロデューサーにキャリアアップできる可能性があり、そうなると年収も高額になっていきます。自分でデザインをするのではなく、受注したデザインをデザイナーに振る立場のディレクターやプロデューサーであれば、年収1,000万を超えることも可能だと言われています。
 
 

デザイナーに向いている人の特徴

ここまでデザイナーの理想と現実についてお話してきましたが、結局のところどういう人ならデザイナーに向いていると言えるのでしょうか。ここでご紹介する特徴に合わない人は、デザイナーへの転職を慎重に考えた方がよさそうです。
 

特徴1:仕事だと割り切れる

クリエイティブで、個性が発揮できると思われがちなデザイナー職ですが、実際にはそうではありません。 クライアントの要望通りのものを作ろうと思ったら、どうしても自分がデザインしたいものと全く違うものを作らなければならないこともあります
 
「絶対こっちの方がいいと思います」なんてことは禁句なので、どれだけ仕事と割り切ってデザインができるかが非常に重要です。表現したいものがある、デザインには自分流のこだわりがある、という人は実はデザイナーには向いていないとも言えます。
 

特徴2:向上心が強い

デザイナーは専門的な技術職なので、常に新しいデザインを研究したり、時代に合ったデザインがどんなものなのかをリサーチし続けたりする必要があります。
 
仕事ができるようになったら後はそれを繰り返していくだけ、という考えではデザイナーは務まらないので、常に新しい知識や技術を取り入れることに貪欲な人こそ、デザイナーに向いていると言えます。
 

特徴3:パソコン作業が苦にならない

Webデザイナーを志す人はもちろんのこと、現在ではデザインをするのにコンピューターソフトを使うことが多くなっています。
 
紙とペンだけあればよい、と思われがちなデザイナーですが、パソコンで作業することも多いため、そういった作業が苦痛だという人にはデザイナーは向いていません。
 

特徴4:他人の立場で物事を考えるのが得意である

デザイナーは自分のこだわりを押し付けるのでなく、クライアントの要望に応えることが重要であると、ここまで述べてきました。クライアントの中には「こんな雰囲気にしたいんだけど…。」というように漠然としたイメージしか持っていない人もいます。
 
そんな時には、そのクライアントがどういった完成形をイメージするのか推し量る能力が非常に重要になってきます。「なぜこの人はこう考えているのか」「このクライアントに最大限喜んでもらうためには何が必要だろう」ということを日ごろから考えている人は、デザイナー職にもその能力を活かすことができます。
 
逆に、自分のこだわりが強く、絶対に自分を曲げたくないという人はデザイナーではなく芸術家肌です。そういう人は、いざデザインを仕事にしてみると、思う通りのデザインができずに大きなストレスを抱えることになります。
 
 

まとめ

いかがでしたでしょうか?
 
デザイナーと聞くと、クリエイティブだったり個性が重要だったりというイメージを抱くかもしれませんが、実際にはそうとも限りません。「絵を描くのが好き!」「コーディネートやデザインが好き!」という気持ちだけでデザイン業界へ転職すると後悔することもあるので、そういう気持ちを持っている人は慎重になるべきです。
 
デザインをすることが好きで、なおかつそれを仕事として割り切って作業できるかどうか、今一度考えてみてはいかがでしょうか。

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