広告業界は人気が高く、転職が難しいと思っている人も多いでしょう。
転職エージェントを利用すれば、インターネットだけでは得られない業界の知識や、面接官のホンネを教えてもらえます。
また企業に対して、自分がどうアピールすべきかも教えてくれます。
この記事では、広告業界に強いおすすめ転職エージェント5つの紹介にあわせて、利用するメリットや注意点、賢く活用するコツなどを解説します。
そもそも転職エージェントってどんなサービスかわからないという方は『
転職エージェントを利用するメリットとデメリットの全知識』も合わせてご覧ください。
転職エージェントは3社登録がおすすめな理由と正しい選び方
転職エージェントを複数利用する際も、同じ領域で業務を展開するエージェントに登録しても意味がありません。例えば営業職で転職を検討している場合、まず登録すべきは大手で求人数を多数抱える『マイナビエージェント』や『doda』『type転職エージェント』のいずれか一つをまず選択。
「マイナビエージェント」や「doda」の両方に登録しても構わないのですが、どちらも総合的な職種を扱うエージェントですので、高確率で紹介される求人に被りが出てしまいます。
では、2社目のエージェントはどこにするかというと、『営業職の転職に強みを持つエージェント』です。
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とはいえ、営業職はどこの会社にもある最もポピュラーな職種ですので、比較検討すべき軸としては・・・
『行きたい業界に特化しているエージェント』
『自分の年代に近い求職者が集まっている』
の2軸になります。
この場合は、行きたい業界で選ぶなら・・・
不動産業界の営業職に転職したいなら『宅建ジョブエージェント』
IT業界の営業職に転職したいなら『レバテックキャリア』
コンサル業界の営業職に転職したいなら『ムービン』
広告業界の営業職に転職したいなら『マスメディアン』
を、私たちは提案します。
そして3社目の、自分の年代に近い求職者が集まっているエージェントですが、エージェントが抱える求職者も年代にはばらつきがあり、どの年代層が得意といった色があるので、最後に年代別に強いエージェントにも登録しておくと盤石です。
たとえば、
20代後半までの第二新卒であれば『ハタラクティブ』
29歳までの狭間の世代なら『U29JOB(ユニークジョブ)』
30代前半から後半の範囲であれば『パソナキャリア』
40代後半までであれば『ビズリーチ』
50代なら『JACリクルートメント』
が良いかと思います。整理するとこんな感じですね。
評判の良い各業界別・年代別のエージェントは「こちら」にまとめてありますので、ぜひ参考にして頂けますと幸いです。
広告業界の転職に強い転職エージェント5選
転職エージェントには、幅広い分野の求人を扱う総合型と、特定の分野に強い特化型の2種類があります。それぞれに強みが異なっているため、自身のニーズに合ったサービスを利用するのが転職を成功させるポイントです。
この項目では、広告業界に強い総合型・特化型の転職エージェントを紹介します。

人材紹介サービス大手の『マイナビ』が運営する転職エージェントで、若い世代から高い支持を得ています(楽天リサーチ『20代の信頼が高いサービスNO.1』)。
マイナビエージェントの強みは、高い情報収集能力と業界に精通したキャリアアドバイザーによる手厚いサポート。
一口に広告業界といっても、新聞やテレビ、WEBなど媒体によって、働き方が大きく異なります。
職種やビジネス形態の違いも考慮すると、非常に幅広い広告業界への転職において、マイナビが持つ情報はミスマッチを防ぐのに役立つはずです。
広告業界への憧れを実現可能な現実に変えるためには、自身のスキルや経験の棚卸しが不可欠です。
担当のキャリアアドバイザーが、丁寧なヒアリングによって、自身でも気づいてなかった強みや新たな一面を引き出してくれるでしょう。
▶マイナビエージェントはこんな人におすすめ!
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20代で転職を考えている人
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丁寧な転職サポートを受けたい人
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広告業界特化というわけではありませんが、求人数が圧倒的に多い大手総合型転職エージェントです。広告業界の求人数は非公開求人も含めて1万件以上と豊富で、選択肢をぐっと広げてくれることでしょう。
業界1位、2位を争うサービスであるため、利用者数も当然多くなり、担当者1人がサポートする人数も増えます。場合によっては、他の転職者が優先されたり、担当者が忙しくて連絡がこなかったりすることもあるので注意してください。
▶リクルートエージェントはこんな人におすすめ!
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さまざまな企業の求人を比較したい人
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転職することが決まっている人
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世界60か国でサービスを展開している『アデコ』が運営する転職エージェントです。
国内での知名度は『リクルート』や『マイナビ』に劣るものの、サービスの質は高く、『2018年オリコン顧客満足度アワードNO.1』に輝いています。
『Spring転職エージェント』では、転職でのミスマッチを減らすため、企業と求職者双方にインタビューしており、希望に合う求人を見つけやすくなっています。
▶Spring転職エージェントはこんな人におすすめ!
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転職目的がはっきりしていない人
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手厚い転職サービスを受けたい人
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Web・広告・マスコミ業界特化型の転職エージェントです。求人数が2000件以上と豊富なので、広告業界への転職を考えているのであれば登録して損はありません。
Webデザイナー、コピーライター、ディレクター、営業など、14の職種別に検索ができますので、使い勝手がよく便利です。
4万人以上の転職支援で培われたノウハウや経験により、自分のビジョンに合った仕事をピンポイントで見つけることができるでしょう。
▶マスメディアンはこんな人におすすめ!
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広告業界に精通したアドバイザーの支援を受けたい人
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電通などの大手広告企業への転職を目指す人
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広告代理店、制作プロダクション、PR代理店、web関連会社などに特化した転職エージェントです。
有名制作会社や大手広告代理店に人脈があり、『グーグル』や『サイバーエージェント』といった大手企業の求人掲載実績もあります。
総合広告代理店、営業系、未経験歓迎など、さまざまな条件から検索することができるため、職種が幅広い広告業界であっても理想の求人が探しやすいといえます。
『広告転職.com』に掲載されている公開求人に応募して入社が決まった場合、転職お祝い金1万円を受け取れるのも特徴の一つです。
▶広告転職.comはこんな人におすすめ!
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広告業界に未経験での転職を考えている人
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自分自身でも転職活動を進めたい人
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広告業界への転職に転職エージェントを使ったほうがいい4つの理由
転職エージェントの利用は無料で、さまざまな転職に関するサポートや業界知識を得ることができます。
転職エージェントが無料な理由を知りたい方は『転職エージェントの費用は無料|求職者に費用が発生しない理由』をご覧ください。
この項目では、転職エージェントを使ったほうがいい4つの理由を解説します。
非公開案件を紹介してもらえる
転職エージェントを利用すると、一般の転職サイトでは公開されていない求人を紹介してもらえます。非公開求人とは、企業がさまざまな理由で公開を限定している求人を指します。
なぜ公開を制限するかというと、重要なポストのため社外に情報を漏らしたくない、応募が殺到するのを避けたいなどの理由からです。
企業が求める人材と自分のスキル・能力がマッチしていないと紹介されませんが、他の求人よりも好条件で就職できる可能性が高くなります。
新しい職種が次々と生まれている
最近はweb広告に勢いがあり、SEM(検索エンジンマーケティング) スタッフ、ソーシャルゲームクリエイター、アカウントプランナーといった新しい職業が次々に生まれています。もはや業界に精通していなければ、すべてを把握できないほどです。
仕事をしながらこのような知識をすべて集め、自分にぴったりな職業を探し出すには膨大な時間がかかります。しかし、業界に詳しいアドバイザーがいれば、上記のような情報を自分で収集する手間をかけずに済みます。
求人情報だけではわからないことも教えてもらえる
インターネットから得られる情報には限界があります。例えば、社風や面接で求められるポイントは関係者しかわかりません。しかし、転職エージェントは紹介企業を訪問して、会社の雰囲気や欲しい人材について確認をしています。
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面接で何をアピールするのが最も効果的なのか
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履歴書はどこが見られているのか
- どんな人材を欲しがっているのか
以上のようなポイントに対する明確な答えがないのであれば、登録しておいて損はないでしょう。
アドバイザーの助言を受けられる
一人で転職活動をすると、どうしても今の立ち位置や自分の市場価値などが見えにくくなります。転職エージェントでは初回にカウンセリングがあり、あなたのキャリアプランに関する悩みをしっかり聞いてくれます。
カウンセリングを踏まえたうえで、求人を紹介してくれるため、転職でのミスマッチを避けることができるのです。
転職エージェントに紹介された求人に必ず応募する必要はないので、まだ転職するか決まっていないという場合でも、気軽に利用してみてください。
転職エージェントに上手く相談する秘訣を知りたい方は『転職エージェントに効率よく相談するコツとおすすめの相談先』をご覧ください。
転職エージェントを使う際の注意点
転職エージェントは無料で転職をサポートしてくれますが、担当者の質で満足度が左右されるので注意しましょう。
違和感を覚えたら他社のサービスに乗り換えることをおすすめします。
求めている職種・職務内容にマッチしない案件を紹介されることもある
企業にもよりますが、転職エージェントはあなたのスキルや経験に合った求人の紹介が得意です。過去の経験を活かしたほうが年収が上がり、エージェントが企業から得られる紹介料も上がります。
報酬欲しさにあなたの要望を考慮しない担当者もいるので、相手が言うことすべてを真に受けないようにしましょう。
転職エージェントや担当者の質にはバラツキがある
転職エージェントに登録すると、あなたに専任のアドバイザーがつきますが、担当者次第でサービスの質が変わります。あなたに親身に寄り添ってくれる人がいる一方、売上を上げることにしか興味がない人もいます。
業界知識があっても、得意不得意もあり、人間からサービスを受ける以上、この手の不確実さはある程度仕方がありません。もしサービスを利用する上で違和感があれば、担当者を代えてもらったり、別の転職エージェントを利用したりしましょう。
どの媒体の広告に携わりたいのかあらかじめ検討しておく
広告業界未経験の人は、自分がどんな広告に携わりたいのか明らかにしたほうが、転職エージェントを選ぶ際、担当者に要望を伝える際などにスムーズに進みます。
同じ広告と言っても、テレビ広告とインターネット広告では手法や求められるスキル、働き方などが変わってきます。転職後のキャリアパスに大きく響きますので、考えておきましょう。
都合のいい情報以外も教えてくれるか確認する
アドバイザーの中には、転職を決断させたくて紹介した企業の良い点しか語らない人もいます。
広告業界はハードワークな企業も多く、体育会系のノリが嫌いな人にとっては苦痛になるかもしれません。もちろんそんな企業ばかりではありませんが、内部の雰囲気を具体的にイメージしておくことで、転職後のミスマッチを防ぎやすくなります。
社風や残業など仕事をするうえで気になる点は必ず確認しておくといいでしょう。
『転職の失敗談から学ぶ!転職で後悔しないための3つの秘訣』では、転職に失敗してしまう人の特徴や、どういったケースでミスマッチが起こりやすいか、解説しているので参考にしてみてください。
転職エージェントを賢く利用するコツ

転職エージェントを利用する際に注意すべき点はありますが、上手く活用できれば自分の希望に合う求人を探せる可能性が上がります。
この項目では、転職エージェントを上手く使いこなすために必要なポイントをご紹介します。
2・3社程度の転職エージェントに登録する
転職エージェントや担当者の質にバラツキがあるのは仕方がないことです。2~3社のエージェントを登録しておくとリスクヘッジになります。
相性のよい担当者が見つかるまでは、複数の転職エージェントを実際に試してみるといいでしょう。
定期的に連絡を入れておく
定期的に連絡をしたほうが優先して求人を紹介してもらいやすくなります。
担当者は求職者に求人を紹介する際に、更新日が新しい人から声をかけていきます。更新日とは、あなたが最後に連絡を入れた日を指します。1~2週間に一回連絡をしておきましょう。
転職サイトと併用する
転職市場にどんな求人が流れているのかを、自分から能動的に調べたい人は転職サイトを活用しましょう。
ほとんどの場合、転職エージェントはあなたにあった求人を紹介してくれるだけなので、自分からは調べられません。
よい求人があれば、その場で応募してもいでしょう。転職エージェントのサポートを受けたからと言って、自分で転職を決めてはいけない決まりはありません。
広告業界への転職が有利になる3つのパターン

景気が回復し、広告業界は売り手市場です。いかに紹介するスキルや経験をお持ちの方は特に有利に転職活動を進められるでしょう。
異業種からでも広告業界へ転職するチャンスは存分にある
広告手法に詳しいからと言って転職が有利になるとは限りません。最近ではマーケティングやグローバル人材を求めている傾向があり、スキルを持つ人にとっては異業種から広告業界へ転職するチャンスです。
先進的なマーケティングアプローチやITの活用、海外のマーケティング知識・経験がアピールポイントになりますので、履歴書や面接でおおいにプッシュしましょう。
Web広告分野では未経験者の採用も拡大している
広告業界に限らず、IT関連分野では慢性的に人材が欠乏しています。経験がなくても知識があれば採用してくれるケースもありますし、年齢が若くてやる気があれば採用される場合もあります。
ただし広告業界は人気がありますので、別業界のIT関連職種に転職する場合よりも未経験者のハードルは高くなるでしょう。
ITに興味があればですが、広告業界が求めるスキルを身につけられる職種に、まずは転職するといった選択肢も考えてみてもいいかもしれません。
営業職・事務職の経験がある人は有利
景気が回復しており、広告業界も売り手市場なので転職するなら今がチャンスです。特に営業職と事務職の求人が多く、業界に入る目的だけで考えるなら、狙い目と言えます。
広告業界における営業職は、給与水準が高く華やかな雰囲気がつきまといます。業績と景気が良いことから、業界未経験者でも採用されるチャンスは十分あるでしょう。
報酬額の大きさは魅力ですが、その分仕事内容はハードな可能性が高いので、困難があっても立ち向かえるメンタルの強さがある人のほうが向いているでしょう。
一方、広告業界における事務職は女性に人気が高く、ひとたび求人を公開すると応募が殺到し、すぐに締め切られるのが特徴です。最初に求めていたスキルを満たしていたとしても、ライバルが多く最終選考には最初の基準を超えた人たちとの競争になります。
以上の理由で、途中から採用基準が上がることがあります。不採用になっても落ち込みすぎず、新しい会社にスピーディーに応募していきましょう。
まとめ
いかがでしたか?
人気の高い広告業界で転職をするには、転職エージェントに協力してもらい、あなたの強みを企業が求める形でアピールするのが近道になります。周辺業界経験者や未経験者でも採用のチャンスは有りますので、ぜひ挑戦してみてください。
転職サイトと併用したり、複数の転職エージェントを利用したりすることで情報の偏りを防げます。担当者の腕に左右されるリスクも減らせます。限られた時間を有効に活用し、後悔のないよう転職活動を進めてみてください。