
仕事をしていると、「会社を辞めたい!」って思う瞬間がありますよね。ごく稀になら問題ありませんが、それが頻繁にあるようなら、今後のことを真剣に考えた方がいいかもしれません。
いまの職場に何かしらの不満があって、仕事を辞めたいと感じているものの、すぐに転職の決断するのは難しいですよね。できれば、誰かに相談して客観的な意見を聞きたいと考える人も多いのではないでしょうか。
しかし、家族や友人、職場の上司や同僚には相談しづらい場合もありますよね。こんなとき、誰に相談すればよいのでしょう。
1人で悩みを抱え続けていると、知らずにふさぎこむことも増えていきます。仕事を辞めるかどうかの判断をする前に、誰かに悩みを聞いてもらってみてはいかがでしょうか。
この記事では、仕事を辞めたいと感じたときに、気軽に利用できるおすすめの相談先を6つ紹介します。
「辞めたい!」と思ったときは、行動を起こす前にぜひお読みください。
仕事(会社)を辞めたいと悩んでいる人におすすめの無料相談先
仕事を辞めたいといっても悩みの種類や傾向は異なり、相談先の場所も悩みに応じて使い分けをしたほうがよいでしょう。
それぞれの相談先について
- どういう人におすすめか
- 相談すると何が得られるか
- ほかの相談先との違い
上記3つのポイントにわけて紹介します。つらくなったときは、ぜひご一考ください。
会社の上司や身近な友人
上司、家族、友達、恩師など、あなたのことを親身に考えてくれる方に相談してみましょう。きっとあなたのことを想い、適切なアドバイスをしてくれるはずです。
キャリアアドバイザー (転職エージェント)
転職エージェントは、職業紹介サービスの一つで、専任のキャリアアドバイザーが転職に関するさまざまなサポートしてくれます。
『転職しても失敗するかもしれない』『そもそも転職すべきかわからない』などの理由で悩んでいるのであれば、転職エージェントに相談してみましょう。
無料で利用することが出来ますし、転職するか迷っている段階で利用しても問題ありません。利用者の現在の状況を確認したうえで、転職すべきかどうかアドバイスをしてくれます。
また転職エージェントは、紹介先の業界や企業に精通していますので、転職後のミスマッチが少ないのも大きなメリットです。
より詳しく転職エージェントについて知りたい方は『 転職エージェントを利用するメリットとデメリットの全知識 』をご覧ください。
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総合労働相談コーナー
総合労働相談コーナーは、労働問題に関する悩みを相談することができる窓口で、運営しているのは厚生労働省です。
予約は不要で、上司のパワハラやセクハラ問題、職場の嫌がらせなど、さまざまな仕事の悩みを面談や電話で相談できます。
利用者が望めば、会社側に対して、助言や指導を行い、それでも解決できない場合は、あっせん※による解決も可能です。
※あっせん 専門家を間にいれた当事者同士の話し合いによって解決を目指す手続き。利用は無料 |
相談コーナーは各都道府県の労働局や労働監督署に設置されています。詳しくは『 厚生労働省ホームページ 』をご覧ください。
相談員も丁寧に対応してくれますので、安心して利用できる窓口です。
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心療内科/カウンセラー
仕事のことを考えると具合が悪く、何をするにも億劫でやる気が出ないという方は、もしかしたらうつ状態かもしれません。
悩みを抱えたまま放置してしまうと、症状が悪化する可能性もあります。まずは、心療内科を受診することをおすすめします。
自分の心のうちは、自分自身でさえ意外とわかっていないものです。誰かと話すことで、自分が本当に悩んでいることに気づけるかもしれません。
カウンセラーの方は、悩みに対する解決策を一方的に提案するのではなく、あなたの話に耳を傾け、一緒に悩んでくれます。
『もしかして自分はうつ?』と感じている方は『仕事辞めたいはうつの始まり?対処法と辞める際の準備すること』もあわせてご覧ください。
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転職フェア・セミナー
転職エージェントを利用した受身の活動だけでは満足できないという方は、転職フェア・セミナーを利用することをおすすめします。
求人票だけでは職場の雰囲気をなかなか知ることができず、働き始めてから何か違うと感じる人は少なくありません。
転職セミナーでは、さまざまな企業の人事担当者に直接会えるため、応募前から雰囲気を知ることができます。
また、キャリアアドバイザーによる転職相談も同時に行っていることも多く、まだ仕事を辞めるか悩んでいる段階でも気軽に利用しやすいです。
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ハローワーク
ハローワークは、厚生労働省が運営する公の職業紹介サービスで、求人探しだけでなく、職業訓練や雇用保険の手続きなども行っています。
転職エージェントと似ている部分はありますが、ハローワークでは、民間のサービスでの就職が難しい方を主な対象としています。
公共職業訓練は基本的に無料で受講できますので、やってみたい仕事があるものの、スキルがなくて悩んでいる方は、役立つ講習がないか調べてみてもよいでしょう。
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Twitter・質問サイト
誰でもいいから、とりあえず話を聞いて欲しい、アドバイスが欲しいという方は、『Yahoo!知恵袋』や『Twitter』などを利用してはいかがでしょうか。
仕事に対して同じような悩みを抱えている方は数多くいます。仕事を辞めたいと感じたときに、他の方がどのような考え方をしているのかは参考になるはずです。
また、『Yahoo!知恵袋』などの質問サイトを利用すれば、さまざまな方から回答が得られますので、自分だけではわからなかったことに気づけるかもしれません。
ただし、中には誹謗中傷のような発言や投稿もあるので、利用する際は注意してください。
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雇用・労働トラブルについては
雇用・労働トラブルについて相談できる下記のような機関もあります。
日本労働組合総連合会
ブラック労働、セクハラ、パワハラなど、仕事に関するあらゆる悩みを無料で相談できる労働組合です。
参考:日本労働組合総連合会
NPO法人労働相談センター
こちらもあらゆる悩みを相談でき、完全に労働者目線に立ったアドバイスをもらえます。
参考:NPO法人労働相談センター
まだ仕事を辞めない場合の対処法は?
辞めたいという気持ちを抑えて、今の会社で耐えるというのも選択肢の一つです。耐えるためには、なぜ辞めたいと思うようになったのかを分析します。
仕事や会社が嫌になったなている場合
毎日やっていることに意義が感じられなかったり、納得できない作業をしていると、ふと、「会社を辞めたい!」って思いますよね。そんなときは、仕事や会社を好きになる努力をしてみてください。
仕事を好きになる定番の方法は、がむしゃらに仕事をやってみることです。嫌いなことでも全身全霊をかけてやってみると、意外と面白かったり、やりがいを感じたりします。
あるいは、仕事のやり方に少しだけ自分らしさをプラスしてみるのも有効です。普段はなかなかできないかもしれませんが、辞めたい気持ちが深刻ならば、ダメ元でやってみるのも一つの手です。
人間関係に問題を抱えている場合
「仕事は好きなんだけど、職場の人間関係が苦痛…。」というパターンもあります。この場合は、無理に改善しようとしない方がいいかもしれません。絶対に仲良くなれないという人は、残念ながら存在します。
人間関係が改善できない場合は、割り切って接するようにします。ストレスを感じないよう、できるだけ距離を置きます。人間関係を良好にする必要はありません。お互い仕事に支障がない程度の関係でいいんです。
そんな風に割り切れば、ずいぶん職場が過ごしやすくなるはず。
【関連記事】職場の人間関係のストレスに悩んだ時の対策と行動の仕方
うつ病になりかけている場合
仕事も人間関係も問題ない場合、もしかしたらあなたの精神的な部分が関係しているかもしれません。特にうつ病は、自覚できないことがあるので注意が必要です。
焦燥感にかられながらも、会社を辞めたい具体的な理由が思いつかない…。そんなときは、うつ病を疑ってみてください。
まずは思い切って会社を休みましょう。そして病院に行ってください。耐えるのはその後です。どんなに忙しい会社でも、一日くらいなら休んでも大丈夫。責任感に押し潰されることなく、しっかり休みを取ってください。
うつ病でなかったとしても、あなたが休んでいる間に職場の環境が良くなるかもしれません。環境が良くなれば、辞めたい気持ちは軽減されるはずです。
仕事を辞める場合に円満退職する手順
会社を辞めた方がいいのか、それとも残った方がいいのかは、状況によってまったく変わってきますので、どちらが正しいとは、一概には言えません。しかし、賢い辞め方は存在します。
それは円満退職です。ではさっそく、賢い辞め方…円満退職のやり方について紹介します。
まずは直属の上司に相談する
退職日が決まったら、1~3ヶ月前に直属の上司に相談します。いきなり退職願を持って行ってもかまいませんが、退職日まで余裕があるなら、退職願を渡す前に一度相談というかたちで退職の意思を伝えた方がスマートです。
上司は、退職の手続きの他に、人員の補充や引継ぎの手配などもしなければなりません。忙しいと退職の手続きを後回しにされたり、雑に処理されることもありますので、退職の意思は、余裕を持って早めに伝えた方がいいでしょう。
転職活動のスケジュールを組む
会社を辞めるときに最初にすることは、転職活動の具体的なスケジュールを決めることです。
会社は、辞めたいと思ってもすぐには辞められません。法律上は、最短で14日後に退職が可能ですが、円満退職を目指すなら、1~3ヵ月前に退職の意思を伝える必要があります。
だいたいのスケジュール感をつかんだら、
- 退職前に転職活動をするのか
- 退職後に転職活動をするのか
を決めます。また、退職してからじっくり転職活動をするという選択肢もあります。ただ、退職後に転職活動をすると、失業保険をもらえる期間が過ぎたのちも、再就職先が決まらない可能性があります。
転職先がなかなか決まらないと精神的に追い詰められますので、そのデメリットだけは理解しておかなければなりません。
退職まで何ヶ月かかるのか、転職活動はどうするのかを決めたら、次に退職日の具体的な日付を決めます。退職日は、自分や転職先の予定も大切ですが、円満退職を目指すなら、今いる会社の都合も考慮して決めましょう。
ちなみに、円満退社をしたいなら、繁忙期は絶対に避けてください。よほどの理由がない限り、もめることになりますし、転職先に悪い評判が伝わる場合もあります。
退職届けの提出|引き継ぎはしっかり
円満退職するには1ヶ月以上前に退職届を出しましょう。そして、最低限の引き継ぎを行うのです。
会社に退職を妨害されても、強い意志を持って退職の手続きと引き継ぎをしてください。
退職理由は今後につながるウソをつく
お互い気持ちよく退職日を迎えるためには、退職の理由を、ウソでもいいので前向きなものにします。
定番の退職理由としては、「キャリアアップのために、やりたい仕事がある」や「家族の介護をしたい」、女性なら「実は結婚するんです」などがあります。
ただし、すぐにバレるようなウソはやめましょう。特に、同業種や同職種に転職する場合は要注意。世間は狭いので意外なところでつながっています。
今はつながりがなくても、近い将来、転職先で元の職場と仕事をするかもしれません。絶対にバレない前向きな転職理由を考えましょう。
まとめ
今の会社を辞めるのか、辞めずに耐えていくのか。どちらも簡単に決断できるものではありませんよね。
1人で悩んでいても、なかなか答えが出ずに時間だけが過ぎてしまうかもしれません。身近に相談できる人がいない場合は、今回紹介した6つの相談先を利用してみてはいかがでしょうか。
自分の悩みに応じて相談先を選んでみてください。
- 転職相談したい方|転職エージェント
- 労働問題について相談したい方|総合労働相談コーナー
- 仕事がつらいと感じている方|心療内科/カウンセラー
- 気軽に転職活動したい方|転職フェア・セミナー
- 民間の転職サービスが合わない方|ハローワーク
- 今すぐにでも誰かに相談したい方|Twitter・質問サイト
人に胸の内を話すだけでも、精神的にはかなり楽になると思います。深刻な状況になる前に、誰かに相談するようにしましょう。
会社での環境に悩みを抱えている方にとって、この記事が参考になれば幸いです。
転職・人材業界に深く関わるディレクターが『今の職場に不満があり、転職を考え始めた方』や『転職活動の進め方がわからない方』へ、最高の転職を実現できる情報提供を目指している。
本記事はキャリズムを運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。
※キャリズムに掲載される記事は転職エージェントが執筆したものではありません。
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